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11.6インチ2-in-1ノートが、ついに低価格でお手頃に!
Inspiron 11 3000 2-in-1 (3168・3169) レビュー
- DELL Inspiron 11 3000 2-in-1 (3168・3169)レビューTOP (概要)~現在
- Inspiron 11(3168・3169)のディスプレイとキーボード、ベンチマークテスト
Inspiron 11 3000シリーズ 2-in-1こと、Inspiron 3168ならびにInspiron 3169をレビューする。※2016年6月発売。360度回転ヒンジ構造とタッチパネルで、タブレットにもなる2-in-1の11.6インチノートである。一般的に2-in-1製品といえば、低価格ノートの予算では手に届かない。しかし、「高解像度、広視野角IPSパネル、アルミボディ」のようなプレミアム性をやめることで、お手軽な価格になっている。最小構成であれば4万円台から購入できる格安モデル。
※当サイトでは便宜上、Inspiron 11(3168)、Inspiron 11(3169)と呼ぶ。
カラーバリエーションはレッドとホワイト。
2つのプラットフォームがある
DELLサイトでは「Inspiron 11 3000シリーズ 2-in-1」でくくっているが、実際にはプラットフォームの違いで2製品に分類される。(つまりマザーボードが違う)。Skylake設計(Core M)を採用しているInspiron 11(3169)のほうが処理能力が高い。一方、Inspiron 11(3168)は「第4世代Atom」のAirmont設計であるため、価格重視のモデルとなる。
筐体デザインや装備インターフェースは共通である。レビュー時点では、Inspiron 11(3169)はHDD搭載のみ。
Inspiron 11 3000 シリーズ 2-in-1 |
Inspiron 11(3168) | Inspiron 11(3169) |
アーキテクチャ | Airmont設計(開発コードBraswell) | Skylake設計(Core M3シリーズ) |
CPU |
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第6世代 Core m3-6Y30 (最大 2.20 GHz ) |
メモリ | 2GB / 4GB DDR3L 1600MHz | 4GB DDR3L 1600MHz |
ストレージ | 32GB eMMC / 128GB SSD / 500GB HDD | 500GB HDD |
バッテリ駆動時間 | 構成次第で、最長9時間47分(公称時間) | |
カラーバリエーション |
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※ほぼ構成販売なので、パーツの組み合わせは制限される。採用パーツやベンダーは供給状況により変更がある。
※グラフィックは各CPUに統合されている「インテル HD グラフィックス」が使われる。
※カラーバリエーションは、構成により限定される場合があるが、基本的には選択できる。
今回レビューするInspiron 11(3168)とInspiron 11(3169)の構成
今回のInspiron 11 3000 2-in-1 レビューでは、それぞれのモデルを導入した。2-in-1ノートというよりも、ほとんど普通の11.6インチノートを手にしている感じ。レビューした構成は以下の通りである。
2016年9月論評 Airmont設計 |
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2016年9月論評 Skylake設計 (Core M3シリーズ) |
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当方レビューに関する注意事項
※2016年9月1日時点のレビューであり、手元にある実機における現状レポートである。
※パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更がある。
※個人規模および、一個体の調査、一部の情報のため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載の内容や変更状況など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※状況については極力丁寧に説明するが、感想やアドバイスは個人的見解であり、その賛否は各々異なる。
※風景にある周辺機器等はDELLとは関係のないアイテムである。
Inspiron 11(3168・3169)のデザインと装備端子
Inspiron 11(3168・3169)はわりと丸みを帯びたポップなデザインであり、男性でもいいが、どちらかというと女性向けを意識したような印象。質感はポリカーボネート(工業プラスチック)のままで、メッキやアルミ素材など高級感を出すような演出はない。しかし、「光沢の天板、少し半光沢のパームレスト、非光沢の底面」と表面処理に変化をつけている。低価格モデルだが、チープな印象はあまり受けない。低コスト化のためか、電源ライトやストレージライトのような動作ライトは配置していない。逐一動作が気になるユーザーは心もとないかもしれない。
ファンレス構造で通気口のスリットはなく、基本的にはeMMCやSSDといった半導体ストレージ向けの構造と言える。Inspiron 11(3168・3169)ではHDD搭載が可能だが、気温の高い環境での長時間利用はお勧めしない。また、タブレット用途など衝撃頻度の高い利用ではeMMCやSSD搭載のほうが安心できる。
バッグに入れやすいコンパクトサイズで、高さ: 20.9 mm × 幅: 291.6 mm × 奥行き: 201.9mm 。
公称値では「最小重量 (2 GBメモリ、32 GB eMMCの場合):1.21 kg~、4 GBメモリ、500GB HDDの場合1.31 kg~」とある。
レビュー実機の重量を測ると、500GB HDD搭載のInspiron 11(3169)で1.324kg、SSD搭載のInspiron 11(3168)で1.251kg。重量の差はストレージの影響がほとんどであろう。タブレットほどの軽量さはないが、まあまあ軽量といえる。ACアダプタは電源ケーブル込で275gであった。
ACアダプタ
45WのACアダプタ。ジョイントする電源ケーブルは太めなので取り回しは良くないが、PCへのケーブルは細めなので問題ない。
まあまあコンパクトなので持ち運びに苦労はないだろう。通電ライトは緑。
側面デザイン
光沢処理の天板であり、中央には溝状になったDELLロゴを配置。レッドモデルの場合はややオレンジ色のDELLロゴになっており、若干違和感を感じるが、これは好みの問題だろう。ホワイトよりかはクセのある印象。
ホワイトモデル。擦り傷や指紋の付着などはホワイトのほうが目立ちにくい。どちらかと言うと、ホワイトのほうが無難な色選択だと思う。DELLロゴはグレー。
底面は非光沢で、中央にinspironと彫られている。通気口のスリットはなく、ファンレス構造。スタンドゴムが4箇所付いているが、吸気の必要が無いためか高さはあまりない。HDD非搭載時ならば、動作音はほぼ無音。
前面には装備端子はなし。中央はディスプレイが開けやすいようにくぼんでいる。
左側面の端子では、「電源コネクタ、HDMI端子、USB3.0端子、microSDカードスロット(SD/SDHC/SDXC対応)」を配置。
右側面では、「電源ボタン、音量ボタン、ヘッドフォン端子、USB2.0端子×2基、セキュリティロック・スロット」を配置。
インターフェース説明補足
側面が丸みを帯びているので、爪を立てずともボタンが押しやすい。ただ、電源ボタンの位置はタブレットPCと同様であり、ノートブック形態の移動のとき、誤って触れてしまうこともある。ここは製品上の特性として留意した方がいい。
なお、ディスプレイを閉じているときには電源が入らないので、バッグに入れて移動中でも安心。
ディスプレイを開いているときの左右側面の様子。
タブレット形態のときの側面。
micro SDカードを挿入する様子。割りと奥まで挿入されるので、入れたままでも邪魔にならない。32GB eMMC搭載で購入した場合は、ストレージ容量を補うのに重宝できるだろう。取り出すときは一旦押し込んで突き出したところを取り出す。
Inspiron 11(3168 / 3169)は、HDMI端子があるので大画面ディスプレイに出力が可能だし、USB端子も3基あるため、スタンダードな用途であれば不自由のない装備である。ただ、カードスロットがmicro SDサイズ、有線LAN端子がないという面では若干不便か。なお、光学ドライブも非搭載となっている。
電源ライトやストレージの動作ライトのような「インジケーターライト」が省略されている。この辺は低コスト生産という印象を受ける。絶対必須というものではないが、特に起動OFF時の充電では満充電となったか確認できないので、そこはやや不便かもしれない。
360度回転のヒンジで、4つの形態
360度回転できるヒンジ構造。ヒンジはパール調カラーになっている。
ディスプレイを背後に折り曲げることで、ノートブックモード、タブレットモード、スタンドモード、テントモードの4形態にできる。ヒンジの稼働は安定しており、気になる脆さはない。
ノートブックモード
ホワイトモデルのノートブックモード。白と黒のツートンカラー。キーボード・セパレイト式の2-in-1ノートと比べると、キーボードがどっしりしているので安定感がある。使っている感じは、ほとんど11.6インチモバイルノートと変わらない。
タブレットモード
360度フルに折りたたんでタブレットモード。一定の範囲まで折り曲げるとキーボードは無効化される。Windows 10のタブレットモード切り替えもあるが、1366 × 768解像度なので文字やアイコンはさほど小さくなく、デスクトップモードでもタッチ操作に無理がない。ディスプレイベゼルにはWindows スタートキーを配置していないので、親指で触れてしまう煩わしさがない。
スタンドモード
キーボード面を地面に接し、据え置きで使うスタンドモード。
テントモード
スタンドモードで置き方を変えただけのテントモード。設置スペースが最も少なくて済む使い方。
Inspiron 11(3168 / 3169)は広視野角ではないため、IPSではなく安価なTNパネルだと思われる。スタンドモードやテントモードではわりと角度のついたポジションで使う頻度が高く、高価なIPS採用モデルに用途で劣る。ただ、ノートブックモードやタブレットでは正面に向けやすいため、視野角はさほど気にしなくてもよさそうだ。(使い方には個人差があるので、あくまで個人的な意見)
レッドモデルの4形態
レッドモデルのノートブックモード。赤と黒のツートンカラー。
レッドのタブレットモード、テントモード、スタンドモード。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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