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アルミの天板とパームレスト、広視野角 IPS!ややリッチな15.6インチ2-in-1
DELL Inspiron 15 5000 2-in-1(5582) レビュー
2019年1月18日発売!Whiskey Lake設計のInspiron 15 5000 2-in-1こと、Inspiron 5582(コンピューターモデル名)をレビューする。便宜上、Inspiron 15(5582) 2-in-1と呼ぶことにする。フルHD(1920 × 1080)高解像度の15.6インチノートで、360度回転できるヒンジ構造によりタブレットへ変形可能。またその応用でテントモード、スタンドモードに可変できるコンバーチブルタイプ。広視野角 IPS ディスプレイを採用。
筐体では天板およびパームレストがアルミ材質で、わりとリッチなデザイン。パームレストの剛性がしっかりしている。付加機能にバックライト・キーボード、指紋認証リーダー付き電源ボタンを装備する。USB Type-C端子も装備しており、USB3.1-Gen1、Display Port 、Power Deliveryに対応。光学ドライブは非搭載となっている。
Whiskey Lake(Uシリーズ)のプロセッサを搭載しており、レビュー時点では第8世代 Core i7-8565Uが搭載可能。単体GPUのサポートはなく、統合型の内蔵グラフィックであるUHD グラフィックス620が使用される。インテル Optaneメモリにも対応。
2019年3月論評 Whiskey Lake (Uシリーズ) |
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※2019年3月17日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年1月18日である。
レビューに関する、注意事項
※レビュー時点および手元の実機に限った内容であり、選択や時期により仕様は異なる。
※標準搭載の範囲は不明。搭載内容や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※製品把握には「コンピューターモデル名」を必ず理解しておくこと。購入アドバイスは個人的意見。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)
Inspiron 15(5582) 2-in-1の特長
まず、デザイン詳細説明の前にInspiron 15(5582) 2-in-1の基本情報をまてめておく。
筐体の主な特長
- 360度回転できるヒンジ構造。(ノートからタブレット、テントモード、スタンドモードに可変)
- 15.6インチ画面に高解像度フルHD(1920 × 1080)搭載
- 広視野角 IPS ディスプレイ
- バックライト・キーボード機能(オンオフおよび、2段階の調光可能)
- 指紋認証リーダー付き電源ボタン(Windows Hello対応)
- 天板およびパームレストがアルミ材質で、わりとリッチなデザイン
- 光学ドライブは非搭載
- 主なインターフェース
- 左側面:
USB Type-C端子(USB3.1-Gen1、Display Port 、Power Delivery対応)×1基、HDMI端子×1基、
USB3.1-Gen1端子×2基(1基のみPowerShare対応) - 右側面:SDカードスロット、USB2.0端子×1基
筐体サイズ
- 幅: 364 mm × 奥行き: 250 mm × 厚み: 19~20 mm
- 重量(公称) 約2.02 kg (レビュー実機の測量では2.035 kg)
バッテリ
- 3セル(42WHr) 内蔵
ACアダプタ
- 45WのACアダプタ付属 (実機の測量では本体のみで172g / 接続する電源ケーブル104g)
デメリットや購入前の留意事項
- USB3.1-Gen2に対応していない
- 光学ドライブは無し、有線LAN端子は無し(無線LANは内蔵)
- 2-in-1ノートのデメリットではあるが、約2kgなのでタブレットPCとしては重量級。
- 13.3インチノートにも適用できるサイズのキーボードパーツなので、操作性はモバイルに近い
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造でハードル高め。
※分解マニュアルはDELLサイトに掲載。ただし分解は保証なしの自己責任であることに要注意!
※当方のレビュー時点におけるものである。
※構成ベースの販売であり、選択できるパーツの組み合わせは制限される。
※採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。
プラットフォームはWhiskey Lake。レビュー時点の構成例
CPUをはじめ、レビュー時点におけるInspiron 15(5582) 2-in-1の構成例をまとめてみた。販売は構成ベースが基本になっており、選択できるパーツの組み合わせは制限される。また採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。
ディスプレイ
- 15.6インチ光沢 IPS タッチ・ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
レビュー時点ではこの仕様のみ。レビュー実機では、液晶パネルにLG Philips(LGエレクトロニクス製)のLGD05C4を採用。 このベンダーは2014年に液晶パネル世界シェア1位となった経歴がある。LGとは前身であった金星社(Lucky-Goldstar)の略。なお、採用されているベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。
プロセッサ:Whiskey Lake(Uシリーズ)
- 第8世代 Core i3-8145U
(2コア / 4T、4MBキャッシュ、2.1GHz / 最大 3.9GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス620 】 - 第8世代 Core i5-8265U
(4コア / 8T、6MBキャッシュ、1.6GHz / 最大 3.9GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス620 】 - 第8世代 Core i7-8565U
(4コア / 8T、8MBキャッシュ、1.8GHz / 最大 4.6GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス620 】
第8世代Coreプロセッサ(第3弾)にあたるWhiskey LakeのCPUを採用している。第1弾目(Kaby Lake Refresh)の改良版で、TDP(熱設計電力)15Wの低消費電力。プロセスルールは14nm++となっている。処理性能ではKaby Lake Refreshから大したパフォーマンスアップはないが、統合PCH(コントローラー系)に改良が加えられている。ネットワークの強化で、4K解像度のストリーミング再生などに有効。
高性能化に関しては、旧8世代よりもブーストクロックが引き上げられている傾向にある。ただ、統合型(内蔵)グラフィックは、ネームから推測できるようにKaby Lake Refreshと大差はないようだ。実際、第9世代Coreプロセッサまでのつなぎである印象は隠せない。それでも従来と比べて、TDP15Wのプロセッサ搭載PCとしてはパフォーマンスは高い。マルチスレッドを重視するなら4コア実装のCore i5以上がオススメ。シングルスレッドで十分ならクロック数に注目しよう。
グラフィック
- 各CPUが統合する内蔵グラフィック
レビュー時点では単体GPUの搭載なし。 マニュアルにも内蔵グラフィックス仕様とある。
メインメモリ ~ Optane メモリー構成可能
- 8GB DDR4メモリ (2666MHz)
- 16GB DDR4メモリ (2666MHz)
- 20GB (4GB DDR4メモリ-2666MHz + 16GB インテル Optane メモリー)
DELLサイトのマニュアル「Inspiron 5582 設定と仕様」によればSO-DIMMスロットが2基あるとのこと。 レビュー時点では、8GB また 16GBの場合、それぞれ各1枚での搭載となる。また、「2666 MHzのメモリは、第8世代インテルCoreプロセッサーでは2400 MHzで機能します」と記載されている。 M.2スロットを使い、インテルOptane メモリーに対応。
Optane メモリーとは
Optane メモリーとは、HDDキャッシュメモリとして使われるM.2 SSDである。接続にはM.2スロットのNVMe(PCI Express)を使う。インテルとMicronが共同開発したメモリチップ「3D Xpoint」を採用している。3D XPointは、一般的なSSDに採用されるNAND型フラッシュメモリよりもランダムアクセスが速く、繰り返される読み書きの耐久性が高い。ハードそのものはストレージのSSDとして認識されるものだが、インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(IRST)の有効化と設定でシステムストレージのキャッシュとして機能する。初回の挙動はキャッシュのため速くはないが、次回からはキャッシュから読み出されるため高速化する。
ストレージ ~ NVMe SSD搭載可能
- 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
- 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
- 1TB HDD(2.5インチ SATA接続) ※Optaneメモリ構成の場合
SATA接続よりも圧倒的に高速のPCI Express接続、NVMe SSD(M.2)が搭載可能。Inspiron 5582のマニュアルによれば、スロットは「M.2 2230ソリッドステート ドライブ、M.2 2280インテルOptane対応」とある。分解図を見る限りM.2スロットは1基のようだ。Optaneメモリ搭載時は、必然的にストレージが1TB HDDになる。また設計上では可能と思われるが、M.2 SSDと2.5インチHDDのデュアル構成のサポートはされていない。
Inspiron 15(5582) 2-in-1レビュー実機例
Inspiron 15(5582) 2-in-1レビュー実機ではSKハイニックス製のBC501 NVMe(512GB NVMe SSD)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは1600MB/s近くの爆速。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は爆速。(ただし、通常の操作でその差を実感する機会がほとんどない。実質、数値的な満足感)。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。
【基礎知識 : M.2 SSDについて】
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
ネットワーク・デバイス
上記、デバイスマネージャのネットワークコントローラをみての通り、無線LANはインテルWireless-AC 9560、Bluetoothを搭載 ※レビュー実機の場合。有線LANはない。
Dell Cinema
映像コンテンツには音声・カラー・通信管理を総括したDell Cinemaを搭載している。パーソナルシアターを楽しむためのテクノロジーとして、「カラー(CinemaColor)、サウンド(CinemaSound)、ストリーミング(CinemaStream)」の3つで構成されている。
- CinemaColorでは、ニーズにあわせ用意されたカラー・プロファイルが利用できる。
- CinemaSoundでは、Waves MaxxAudio Proをサウンドチューニングに採用(後述)
- CinemaStreamではSmartByte(Rivet Networks社のアプリ)を利用しており、ストリーミング再生を検出すると帯域幅を優先的に割り当て、シームレスな映像を実現する。
※SmartByteによるブルースクリーン発生事例が過去に報告されており、環境に合わない場合はアンインストールして何ら問題ない。(通常のPC環境になるだけ)。
Waves MaxxAudio Pro
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。
360度回転ヒンジ構造の、15.6インチ2-in-1ノート
Inspiron 15(5582) 2-in-1では360度回転するヒンジ構造となっているため、ディスプレイを後方へ折り、360度回転させるとタブレットPCに変形できる。一定の角度まで曲げると、キーボード操作は無効になるので、誤操作の心配はない。
まずノートモードにてデザインを紹介する。
サイズは幅: 364 mm × 奥行き: 250 mm × 厚みはややくさび形なので19~20 mm。DELLサイトでの重量(公称) は約2.02 kg となっており、このInspiron 15(5582) 2-in-1レビュー実機の測量では2.035 kg。ほぼ公称どおり。
天板では外装がアルミ素材になっており、削り出しボディには及ばないが高級感を演出している。そしてアルミ天板にサンドブラストの梨地加工。アルマイト加工でさらっとした手触りである。なお、アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。
天板中央にはクロム調のDELLロゴを配置しており、少し溝になった加工になっている。
右側面のデザイン。光学ドライブは搭載していない。USB端子は奥に配置されているので、有線マウスを接続してもケーブルが邪魔になりにくい。
左側面のデザイン。装備端子は奥に配置しているため、常時接続していてもケーブルが煩わしくなりにくい。
前面に装備端子はなく、ディスプレイを開ける部分に少し隙間があるくるらい。
背面には4つのブロックに区分けされた排気口が配置されている。
ユニボディの底面(ポリカーボネート)
底面の材質はポリカーボネート(工業プラスチック)で、シルバーの塗装がされている。中央にはDELLロゴの窪みがある。吸気口は横長に設けられたスリットになっている。 底面から端子がある側面まで一体型であり、つまり底面側は一枚のトレイみたいな形状。これはつなぎ目が少ない「ユニボディ設計」であり、比較的堅牢性に長けた設計である。前方に2箇所スタンドゴムがあり、後方ヒンジのすぐ側にも2箇所設置されている。
左右に2W(ピーク2.5W)スピーカーを配置している。音割れがする大ボリュームにしない限りは、娯楽用途に十分通用するサウンドと思われる。
各側面から底面側を見た様子。前面向かって緩やかにカーブ形状。
ヒンジの隙間にも排気口が配置されているのが確認できる。そしてヒンジに沿って配置されたスタンドゴムは土手になっており、排気された熱気が直接吸気口へ行かないよう配慮されている。分解図を見ると裏側(ヒンジを上)から見て左側に空冷ファンと放熱フィンが配置されている。
360度回転ヒンジ構造
2箇所に配置されたヒンジは、360度回転構造。
ヒンジの隙間に排気口。
ノート形状からディスプレイを後方へ折り曲げて畳むことで、タブレットに変形する。
Inspiron 15(5582) 2-in-1の装備端子
まず付属のクイックスタートガイド(簡易マニュアル書)から装備端子などをチェックする。これまでマルチ言語の説明であったが、ついに英語とアイコンのみの簡略化になった。装備端子は左右側面にあり、前面と背面には装備していない。また光学ドライブは搭載していない。「指紋認証リーダー」では電源ボタンの表面に搭載されるが、これを見る限り一応オプション扱いのようだ。必須であれば、購入時に再確認をしたほうがいいだろう。
では、実機と照らし合わせて確認していこう。
電源コネクタ、電源およびバッテリーステータスライト、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1、Display Port 対応)、HDMI端子、USB3.1-Gen1端子、USB3.1-Gen1端子(PowerShare対応)、ヘッドセット端子を配置。
なお、DELLサイトでは、このUSB Type-C端子がPower Deliveryに対応していると記載しており、USB Type-CのACアダプタ(同時進行レビューしていたXPS 13-9380のやつ)をつないだら、ちゃんと機能した。クイックスタートガイドにもちゃんと記載してもらいたいところだDELLサイトのマニュアル「Inspiron 5582 設定と仕様」には、「デバイス間の双方向の電力供給を可能にする Power Delivery をサポートします。最大 15 W の電源出力で、より高速な充電が可能になります。」とある。
電源およびバッテリーステータスライトのサインは次の通り。「白色に点灯 - 電源アダプタが接続されており、充電中。 橙色に点灯 - バッテリーの残量が低い。 消灯 - バッテリーはフル充電。 」
SDカードスロット、USB2.0端子、セキュリティロック・スロットを配置。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※PowerShare対応とは、PC起動なしでUSB充電用に使える機能。
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
左右側面のインターフェースを使用している風景。SDカードはかなり突っ張るので引っ掛けに注意したほうがよさそう。
45W-ACアダプタ付属
Inspiron 15(5582) 2-in-1では45W-ACアダプタ付属する。ACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、AC電源本体だけなら172g、電源ケーブルは104g。このAC電源ケーブルは特にモバイルでは邪魔くさい存在となる。ただし一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。
なお、AC電源ケーブルが太いのには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避のようだ。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。プラグ先だけのタイプもある。ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。
電源ライトは緑色。写真右は、Inspiron 15(5582) 2-in-1本体にコネクタを挿している状態。
Inspiron 15(5582) 2-in-1のタブレットモードと、応用モード
ディスプレイを360度折りたたんで、Inspiron 15(5582) 2-in-1のタブレットモード。
タブレットモードの縦位置利用。ジャイロセンサーにより自動で画面が回転する。(任意で回転ロックも可能)。 このレビュー実機では2.035 kgだったため、タブレットPCとしては重量級である。これは本来はノートPCそのものであるため、「2-in-1タイプ全般に言えるデメリット」である。また、支えている手の指先では、本体背後キーボードのプチプチ感が気になってしまうのもご愛嬌。
2-in-1タイプを選ぶ場合は、「ノートパソコンがあくまでメインであり、タブレット用途はおまけ機能」と捉えておけば、購入後の後悔はないだろう。やはり、軽量でお手軽な専用タブレットPCとは、ニーズがちょっと変わってくる。
タブレットモードでの側面。
タブレットモードにおける、端子がある側面。カーブになっているのでスピーカが塞がらない形状。
応用のテントモード
ノート形状からタブレット形状への、可変途中を利用した応用的なモードである「テントモード」。 角度次第では地面の設置スペースが最も少なく、手軽に配置できるモード。
テントモードとは、このような状態。
テントモードでさらに無線のマウスやキーボードを追加して、一体型パソコン風に使うのも一興である。手前の机上スペースが広く使えるので、資料を広げたりと仕事用にも使える。
スタンドモード
テントモードの状態で、キーボード面を地面に伏せた格好が「スタンドモード」。タブレットPCをスタンドに置いたような感覚で使える。キーボード面を地面に伏せるため、汚い場所ではキーボードが汚れてしまうのがデメリット。視界にキーボードが入ってこないので、映画鑑賞などに向いている。
広視野角 IPS ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
レビュー時点では15.6インチ光沢ディスプレイに1920 × 1080解像度の搭載。広視野角のIPSパネルを採用している。レビュー実機では、液晶パネルにLG Philips(LGエレクトロニクス製)のLGD05C4を採用しているが、供給時期によりベンダーは異なる。
DELLの初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、ここでは(写真では)ドットバイドット表示-100%に設定し直している。見え方の感じ方には個人差はあるだろうが、15.6インチに「1920 × 1080」はドットバイドット(100%)表示でもわりと実用的で、玄人ユーザーはわりとこの組み合わせを好む傾向にある。
ディスプレイベゼルはわりと狭額なので野暮ったさがなく好印象。タッチパネルだが、タブレットモード以外ではタッチの圧力でディスプレイが揺れるので、片方の手で支えながらタッチするのが通常になりそう。
広視野角IPSディスプレイのため、極端な角度から視聴しても、色ムラや色調反転などの色度変移が起きていない。ただ、ガラス面(アクリル面?)に反射防止加工のARコーティングが施されていないためか、テラスのような明るい場所では反射の影響が出やすく、極端な角度からの視聴では全体的に陰が広がってしまい黒っぽく見えてしまう。よってこの写真撮影は撮影用の照明を少し落として一般的な照明環境にして撮影したものである。
光沢ディスプレイなので、コントラストが高く黒の引き締まった画質を楽しめる。ただし照明や日光の当たる角度により背景の映り込みが生じるので、環境に応じて角度や照明の調整が必となる。
ディスプレイベゼルのWebカメラ。左右にデュアルマイク、カメラの右隣に動作ライトを配置している。下部のベゼルにはDELLロゴの印字。
基礎知識:広視野角のIPSパネル
液晶モニタではTFT液晶(アクティブ マトリックス方式)が使われるが、IPS方式(In Plane Switching)は、TFT液晶の中で視野角が最も広く、色度変移(見る角度によって色合いが変化する現象)が少ない。DTP分野や医療用などシビアな色表現を求める業界で好まれる。従来のデメリットでは、バックライトの透過率が低い、応答速度が遅いなどがあるが、技術補正されているようで現在ではほぼ気にしなくてもよい。IPSパネルは比較的コスト高なので、上位モデルで採用されることが多い。【解説:液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式】
アルミ素材のパームレストで、剛性あり!
Inspiron 15(5582) 2-in-1のパームレストはアルミ素材であり、タイピングしたところ剛性はそこそこ高く、たわみもほぼなく安定した印象がある。ポリカーボネート(工業プラスチック)とは違う上位性がある。、アルマイト加工でさらっとした手触り。※アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。
キーボードは13.3インチノートにも使える汎用的なパーツ。ゆえに据え置き中心となる15.6インチノートであっても、モバイルに近いキーボードというのがデメリット。
ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキー/設定キーが兼用になっているため、優先キーになっていない方はキーボード左下側にあるFnキーと同時押しで使う。なお、「Fn + Esc キー」を押すと、その優先順を切り替えることができる。F1~F6まではメディア・コントロールキー、F8はディスプレイの切り替え、F10はバックライトキーボード、F11・12はディスプレイ輝度調整の操作になっている。
一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。 BackSpaceと¥のキーが小さいのでやや扱いづらいのがデメリット。カーソルキーが段差になっていないところも残念なところ。キートップはほぼフラットであり、滑らすようなタイピングに向く。
Inspiron 15(5582) 2-in-1にてホームポジションの様子。パームレストは広々としており、ゆったりと手を置ける。
電源ボタン。クイックスタートガイドでは一応オプション扱いになっているが、電源ボタンが指紋認識リーダー(Windows Hello対応)にもなっている。
一体型のタッチパッド。クリックボタンの固さはほどよい感じ。クリックとして反応するわけではないが、カチカチする範囲が広くやや目障り。
バックライト・キーボード
バックライト・キーボード機能を搭載(オンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。数秒ほど操作をしないと自然に消灯する
かすれるような発光部分はなく、視認性良好。
真っ暗闇での操作が可能。
やや薄暗い場所でのバックライトキーボード点灯中。
ベンチマークテスト(Core i7-8565U搭載時)
レビューしたInspiron 15(5582) 2-in-1に搭載しているCore i7-8565Uのスペック。TDP(熱設計電力)15Wの低消費電力プロセッサで4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。定格は1.8GHz だが、ターボブーストにより最大4.6GHzまでクロックアップする。
以下、本格ゲームのベンチマークテスト結果。統合型の内蔵グラフィック仕様なので、まずゲーム用途ってことはないだろうが、比較的ライトなゲームなら1280×720解像度でぼちぼちな印象。過去の同構成PCと比べると若干低めのスコアだったが、発熱を抑えるためのパワーセーブだったのか詳細は不明。環境次第という印象。
2019年3月論評 Whiskey Lake (Uシリーズ) |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
3681 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
49.51 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。なお、CPU内蔵グラフィック仕様の場合(単体GPUの搭載なし)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすいことを念頭に置いたほうがいい。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15によるレンダリングでCPUパフォーマンスをチェック。比較するのは、パソ兄さんが過去にレビューしたPCにおける搭載CPUのスコアである。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)
Inspiron 15(5582) 2-in-1実機に搭載していたCore i7-8565Uのスコアは、マルチスレッドで626(オレンジ色のバー)。第2世代のデスクトップ向けCore i7-2600と同等のパフォーマンスを見せている。1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドではスコアが187で、過去のデスクトップ向けCPUを凌駕している。1コアのパフォーマンスもなかなか良い。第8世代インテルCoreプロセッサになってから、少し前の2-in-1ノートと比べて圧倒的に性能は高くなっている。
ここにあるCPUのスコアは当サイトがレビューしたPCにおける結果であって、環境による違いが多々あると思われる。厳密なものではなく、あくまで参考程度に。
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
消費電力(ワットチェッカー)
条件 コンディション 「バッテリー満充電、ACアダプタ接続」ベンチマークテストでは、「ディスプレイ輝度最大時」 |
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アイドル時(待機時) | ディスプレイ輝度最大時: 7W、輝度中間:6W、輝度最小:4W |
CINEBENCH R15 (マルチスレッド) |
34Wあたり |
CINEBENCH R15 (シングルスレッド) |
31Wあたり。 |
ラストレムナント | 36~38Wあたり |
※ベンチマークテストでの消費電力はシーンにより変動があるため、大体どのあたりの間で変動が多かったのか、ワットチェッカーを眺めながら直感的に判断したものである。ざっくりとした目安で厳密性はない。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
Whiskey Lake設計のInspiron 15 5000 2-in-1こと、Inspiron 5582のレビューは以上。
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