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コスパ重視のゲームPC!LEDイルミネーション付きの個性的なデザイン
DELL G5 ゲーミング デスクトップ(G5-5090) レビュー
2019年9月発売!CoffeeLake Refresh設計、第9世代Coreプロセッサ搭載のゲーミング・デスクトップPCである、G5-5090をレビューする(規制モデル名はD28M)。レビュー実機では第9世代 Core i7-9700Kを搭載(ただしチップセットがH370のためオーバークロックは不可能)。グラフィックカードにはGeForce RTX 2070 8GB GDDR6を搭載している。なお、これは「Dell G5 ゲーミングデスクトップ スプレマシー」と呼ばれる構成であったが、レビュー執筆時にはGeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6へアップグレードして更新されている。そのため過去の構成例として紹介しておく。
寸法は幅: 169 mm × 奥行き: 308 mm × 高さ: 367 mm 。 DELL公称の最小重量は 約7.6kgとなっている。光学ドライブを持たないため、それを搭載していた従来のミニタワー型よりもややコンパクトである。
DELLサイトでは「Inspiron 5090、 Inspiron G5 5090 Desktops」といった別の呼称も見かけられる。つまり「コスパ重視のInspironブランド系統である」と理解していいだろう。7万円~14万円台あたりの予算で検討できる。本格ゲーム向けのスペックであることはもちろん、フロントパネルのブルーLEDやスケルトン窓のパネル(オプション)といった遊び心あるデザインも特長的。
ストレージではM.2 スロット(NVMe SSD)×1基のほか、2.5 インチベイ×2基、3.5インチベイ×1基があり、DDR4メモリスロットは4基。わりと拡張性も高い。ディスプレイ出力にオンボードがなく、グラフィックカードの搭載が必須になるところは留意すべき点である。ネットワークでは安定のKillerシリーズを採用している。
2020年2月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
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※2020年2月8日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年9月12日である。
レビューに関する、注意事項
この手元にある実機を基にした限定的な情報であり、購入者の選択により様々な違いがある(標準搭載の範囲を不明とする)。また、カスタマイズ更新や仕様変更によりレビューと異なる場合があり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 それに購入アドバイスはただの個人的意見である。
※コンピューターモデル名または、規制モデル名を必ず理解しておくこと。※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)レビュー時点で搭載できる構成例(CoffeeLake Refresh)
今回レビューしたG5-5090の構成とベンダー。チップセットはH370で、 CoffeeLake-第8世代Coreプロセッサから続いているプラットフォーム。CoffeeLake Refreshはその改良版であるため互換性を持っている。
倍率ロックフリーである第9世代 Core i7-9700Kを搭載しているが、H370はオーバークロック不可能なチップセットのため、オーバークロックを狙っているなら完全にNGモデル。(要注意:Z370でないとオーバークロックが開放できない)。ただしCore i7-9700Kは「Core i7-9700よりもクロック数が高めに設定されている」というアドバンテージがある。
ストレージには512GBのNVMe SSD(PCI Express接続 / M.2スロット)を搭載しており、インターフェースとしてはSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。グラフィックカードはGeForce RTX 2070の通常版。先述の通り、レビュー時点では「SUPER」に更新されているため、同構成の場合、後から購入された方のほうがラッキーだったようだ。
調査時点で搭載できる、第9世代Coreプロセッサ(CoffeeLake-Refresh)
- 第9世代 Core i5-9400
6コア/6T、9MBキャッシュ、2.9GHz / 最大 4.1GHz) TDP 65W - 第9世代 Core i7-9700
(8コア/8T、12MBキャッシュ、3.0GHz / 最大 4.7GHz) TDP 65W - 第9世代 Core i7-9700K
(8コア/8T、12MBキャッシュ、3.6GHz / 最大 4.9GHz) TDP 95W
※DELLサイトではCore i7-9700Kの欄にて「Overclocked 最大 4.6GHz まで可能 on all cores」とあるが、これは全コアをターボブーストした場合の最大が4.6GHzなのであって、1コアの最大は4.9GHzである。またOverclocked と言っているが、倍率ロックフリーのオーバークロックとは意味が違う。ターボブーストのことを指している。G5-5090はチップセットがH370のため、Core i7-9700Kのオーバークロックはできない。
【アーキテクチャ解説 : CoffeeLake Refresh採用 ※2019年~】
単体GPU(グラフィック)
- NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6
- NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6
- NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6
※レビュー実機ではNVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6搭載であるが、レビュー執筆時には「SUPER」へアップデート更新されたもよう。
【解説 : グラフィック専用のチップ、単体GPUとは】
※調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。
※複数の既存構成(パッケージ)から選び、そこからパーツ変更できるが、構成ごとに制限がある。
拡張性
- M.2 スロット(PCI Express)×1基 ※Type2230、2280のNVMe SSD対応
- 2.5 インチベイ×2基、3.5インチベイ×1基
- DDR4メモリスロット(2666MHz)×4基
- 拡張スロット: PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x4 をそれぞれ1基ずつ
オンボードの標準装備端子
前面に装備する端子は右の隅に配置されている。マイク端子、ヘッドセット端子、USB2.0端子×2基、USB3.1-Gen1 端子、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1 )を装備。光学ドライブを搭載できない筐体となっている。
背面の装備端子では、まずオーディオのアナログ端子が3基。緑:フロント・スピーカー用、黒:リア・スピーカー用、橙:センター/サブウーハー用で、5.1chスピーカーに対応。
USB3.1-Gen1 端子×4基、USB2.0端子×2基、ギガビットイーサーLAN端子を配置している。マザーボード直結のオンボード・ディスプレイ出力端子がないため、グラフィックカードの搭載は必須となる。(CPUの内蔵グラフィックは物理的に利用できない)
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。※USB3.1-Gen1はUSB3.0と同じ(転送速度は5Gbps)
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
※アナログ音声端子の色分けなどの基礎知識は、サウンドデバイス知識ガイドで解説
ストレージ(NVMe SSD)と、ネットワーク(安定のKillerシリーズ)
レビュー実機ではストレージにSKハイニックス製BC511 (M.2スロット / 512GB NVMe SSD)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは2238MB/sという爆速。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は圧倒的で桁違い。(ただし、SATA SSDでもすでに及第点の速度のため、実際の操作でNVMe SSDとSATA SSDの差は体感しにくい)。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。構造では2.5インチや3.5インチHDDとのデュアル・ストレージも可能だが、今回のレビュー実機ではNVMe SSDのみの構成である。
【 解説 : M.2スロット(NVMe SSDとSATA SSD)について 】
【 当サイトの、SSD / HDDのストレージ・パフォーマンス比較 】
デバイスマネージャから、ネットワークアダプタをチェック。無線LANではクアルコム・アセロス社のKillerシリーズである、Killer Wi-Fi 6 AX1650x 160MHzを搭載。ギガビットイーサーの有線LANではKiller E2500を搭載している。これならサーバー構築している環境でも速度に問題はない。Qualcomm Atheros, Inc(クアルコム・アセロス社)は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。
ユーティリティソフト(Killer Control Center)で、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerでははWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持ち、優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化/管理する。CPU負荷を低減させ、ネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。
【ネットワーク基礎知識 :有線LANと無線LAN規格について】
G5-5090は、現代建築のようなデザイン
G5-5090は「アビスグレー」と呼ばれているカラーだが、ほぼブラックと理解してよい。フロントパネル以外はスチール製の筐体である。まず右側面の外観。完全にフラットでロゴのプレス加工とか一切なし。生産コストの削減なのだろう。
天井面と右側面が見えるアングルから。
背面が見える角度からの右側面。
天井面。左側面のパネルが天井の一部にかかっているため、溝というか筋が1本入る。
底面ではスタンドゴムが4つ配置されている。
オプションの「スケルトン窓」の場合
このG5-5090レビュー実機ではオプションの「スケルトン窓」仕様になっている。DELLサイトでは「透明なサイド ドア」または「クリアサイドパネル」と呼んでいる。
スケルトン窓は反射光がややオレンジ色っぽくなる。コーティングによるものなのだろうか?
通電中では内部のブルーLEDが点灯してこのような見え方になる。
照明バーに配置されているLED光源。
完全に室内照明を落とした状態でのG5-5090。
フロントパネル
前面のフロントパネルはプラスチック製で、スチール筐体に設置されている。フロントパネルはスリットベース(格子状)のデザインで、複雑な多面体となっている。中央には斜めの位置に配置されたブルーLEDのイルミネーションバーがある。
ひし形の電源ボタンが端子の上に配置されており、棒状のLEDライトが点灯する。
上面側から見たフロントパネル。
底面側からみた様子。この複雑な形状はアート的な現代建築みたい。
左側でイルミネーションバーの上に配置されたG5ロゴ。
G5ロゴの拡大。斜めの溝の加工になっている。
右下にはブルーメタリックのDELLロゴ。おそらくシールの貼付かと思われる。
左下には第9世代Core-i7プロセッサのブランドシール。
PC起動中ではブルーLEDのイルミネーションバーが点灯する。写真では紫っぽく写っているが、実物ではもっと青っぽい。
フロントパネルの内側(スチール筐体の前面部分)
フロントパネルの下の様子。
サイドパネルを外した状態で、4箇所のツメを同時に外すことでフロントパネルは外れる。
ただしイルミネーションバーの接続ケーブルがあるため、完全にセパレートはできない。下の方には無線LANのアンテナ部分が配置されているだけで、通常ではフロントパネルを外す機会はまずない。
スチール筐体部分の前面(横倒した状態)。格子状に吸気口が設けられている。
背面のPCケースデザイン
G5-5090の背面。装備端子は先述の通り。ディスプレイ出力にオンボードがなく、グラフィックカードの搭載が必須になるところは留意すべき点である。背面排気ファン(8センチ角ファン)の接地では、4箇所に緩衝ラバーを噛ませてあり振動防止対策がされている。
持ち運びやすいように上部が窪んだ「リフトポイント」になっている。
NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6を搭載したときの、ディスプレイ出力端子。搭載では2スロット分を占有している。レビュー執筆時点では、GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6へアップグレードして更新されている。
460Wの電源ユニットを底部に搭載している。かなり小型のタイプでDELLの専用電源ユニットのようだ。残念ながら市販電源との換装はできない。
サイドパネルの固定は上下2箇所の手回しネジによってロックされている。工具ドライバで固く締めなければ、手回しで楽に外せる。
G5-5090の内部構造をチェック
G5-5090の内部へアクセスするため、手回しネジを外しサイドパネルを外す。
この通りスケルトン窓のサイドパネルは「開閉用のパネル」となっている。一枚のプレートを折り曲げて補強した簡易的なパネル。剛性はまずまずの許容範囲。
スケルトン窓を固定しているバー。
G5-5090内部構造の全容。
後方の排気ファンは8センチ角ファン。取り付け穴を見ると、PCケース自体は9センチ角ファンも搭載できるようだ。前面吸気ファンがあるわけでもなく、PCケース自体の冷却システムは大したことない。(Core i7-9700K向けCPU冷却ファンは別として)
Core i7-9700K向けCPU冷却ファン
第9世代 Core i7-9700K選択時に搭載される、大掛かりなCPU冷却ファン(TDP95W向けとかなんとか)。見るからにオーバークロック用途を思わせぶりだが、G5-5090が採用しているH370はオーバークロック不可能なチップセットなので通常稼働となる。「長時間の高負荷でも安心」と理解しておこうか。
MOSFET(VRMに使われるスイッチングデバイス)の上にヒートシンクが取り付けられている。これはオーバークロック対応モデルで見られるが、G5-5090はオーバークロック不可能なモデル。
このCore i7-9700K向けCPU冷却ファンを見ると、ヒートパイプを用いたハイグレードタイプ。そして冷却ファンを横配置(垂直方向)にしたサイドフロー型。これはファンがほかのパーツと干渉しにくいので大型化が可能で、冷却性能を高めやすい構造(G5-5090のファンは大して大きくないが)。PCの背面へファンの風が流れる設置がベストと言われるが、G5-5090もそうなっており、ダイレクトに後方の排気ファンへ流れている。
【うんちく : ヒートパイプを用いた、空冷式CPUクーラーの仕組み】
DELL専用 460W電源ユニット
460WのDELL専用電源ユニットはかなり小型。SATA電源ケーブルが直接付いていない特殊なタイプ。
2.5インチベイが2基
左上には2.5インチベイが2基。水色の専用マウンタによって工具いらずのスライド装着となる。ここのストレージが非搭載でもSATA電源(コネクタ)は用意されている。
3.5インチベイが1基
3.5インチベイのマウンタが1基、前面の壁に張り付いている。
ツメの引っ掛けと1本のインチネジによって固定されている。今回はここのストレージが非搭載であるが、SATA電源とSATAケーブルは備え付けてあった。
3.5インチベイのマウンタ。ドライブを固定するインチネジは別途必要になる。
NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6の、グラフィックカード
グラフィックカードの、NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6(通常版)。レビュー時点ではスペックアップされたSUPERに更新されているので、これは過去の構成例となる。
グラフィックカードおよび、拡張カードの固定は工具レスで、このような開閉扉によってまとめてロックされる。
NVIDIA GeForce RTX 2070の補助電源(PCI Express電源コネクタ)は8ピン。なお、G5-5090の電源ユニットが持つコネクタは8ピン(6+2ピン)と6ピンである。
GeForce RTX 2070の空冷はデュアルファン。
各側面からの形状チェック。
マザーボードにあるスロットやコネクタ
G5-5090のマザーボード。グラフィックカードを取り外した状態。ALLではないが高耐性の固体コンデンサが多い。
拡張スロットでは、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x4をそれぞれ1基ずつ実装。
拡張スロットの上に、NVMe SSD対応(PCI Express接続)のM.2スロットがあり、現状ではType 2230のNVMe SSDを搭載。Type 2280にも対応しており、どうやらスペーサーネジ移動させれば対応できそう。
DDR4メモリスロット(2666MHz)を4基実装。マニュアル上では64GB(16GB×4)まで対応とある。最小メモリは8GBとのこと。
電源ユニットが特殊と言ったが、マザーボードへの電源供給が見慣れない6ピンコネクタの接続。SATA電源は電源ユニットからの直ではなくマザーを介して出力されている。ただ、グラフィックカードの補助電源は電源ユニットから直になっている。
データ伝送用のSATAコネクタは3基あり、SATAストレージの拡張数と一致。おまけしてくれているのか、現状では搭載されていない3.5インチベイ向けのSATAケーブルが一本接続されている。SATAコネクタの奥には無線LANカードが搭載されている。
付属のキーボードとマウス
標準付属のキーボードはKB216tであった。こちらの使用感レビューはKB216 シリーズへ(リンク先に詳細レビュー)。
初登場は2015年頃。当方の初見ではDELL XPS 8900導入時(2015年11月)で、「KB216t」だった。その後、XPS 8930レビュー(2019年8月)において、「KB216d」という品番も見かけたが何が変わったのか不明。
幅440mm×奥行き125mmで、幅は一般的なサイズだが奥行きはわりとコンパクト。XPS 8300に付属していたSK-8165よりも奥行きが3/4くらい短くなっている。ただし、コントロールキーなど一部のキーは兼用になっているため、Fnキーと組み合わせて使うタイプとなる。ノートパソコンでよく見られるスタイルだ。アイソレーションキーボードを採用。全般的に非光沢で梨地のデザイン。指紋でベタベタになるような表面処理はないので、わりと万人好みだろう。キーストロークは3mmあり、デスクトップキーボードとして一般的。
マウスではMS116tシリーズが付属する。初見は2015年で品番はMS116t、2019年にはMS116t1となっているがデザインは同じ。梨地の表面加工で非光沢ベースの落ち着いたデザイン。左右クリックボタンとホイールだけのスタンダードマウス。標準的なサイズと思われる。(MS116tシリーズの詳細レビュー)
第9世代 Core i7-9700Kのパフォーマンス
Core i7-9700Kのスペック。8コア実装、8スレッド動作する。TDP(熱設計電力)は95Wで電力が高いが、その分ハイパフォーマンス。ベースクロックは3.6GHz、ターボブーストにより最大4.9GHzまでアップする。
Core i7-9700 (8コア/8T、12MBキャッシュ、3.0GHz / 最大 4.7GHz TDP 65W)よりもクロック数が高めであるが+30Wになってしまう。そもそもKシリーズは倍率ロックフリーで、オーバークロック向けであるが、G5-5090ではH370チップセットのためオーバークロックはできず、Core i7-9700Kのメリットは半減している。しいてCore i7-9700Kを選ぶならば、「この過剰な冷却ファン・システム」と「クロックの高さ」が狙いとなるだろう。
初心者向けCPU基礎知識
※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは
Core i7-9700Kのベンチマークテスト~CINEBENCH R15
今回レビューしているG5-5090に搭載した Core i7-9700Kのパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。
当方のPCレビューにおいても上位のパフォーマンスであるが、Core i7-9700Kのスコアは1499。Core i7-8700K(6コア/12スレッド)よりもやや低いスコア。これはスレッド数の違いで負けてしまっていると思われる。Core i7-9700Kでは「実装コア数8コア」というアドバンテージがあるため、8スレッドまでの動作ならCore i7-9700Kのほうが優勢と思われる。スコアだけならRyzen 7-1700Xに近いが、スレッド数が違うのでちょっと比較しにくい。
過去にCore i7-9700搭載PCをレビューしており、そのスコアは1415。そしてCore i7-9700Kだと少しスコアが上がる程度。G5-5090ではどうせオーバークロックが使用できないため、Core i7-9700にしておいたほうが性能に対するコスパがいい。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが202。1コアだけなら最近のUシリーズの高さが目立ってきており、Core i7-9700Kに迫る勢いがある。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
【CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および、過去PCと比較 】
GeForce RTX 2070 8GB GDDR6搭載
GeForce RTX 2070 8GB GDDR6のスペック。これは通常版である。レビュー時点ではスペックアップした「SUPER」に差し替わったため、これよりは性能が高くなっていると推測される。
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト
かなり高負荷なFINAL FANTASY XVの「解像度 1920 × 1080 設定」でパフォーマンスチェック!標準品質だと非常に快適(MAXランク)である12000超え。高品質にするとワンランク下のとても快適(9000~11999)になるものの、十分実質のプレイ可能に値する。このときの消費電力をワットチェッカーで調べたところ、290W~340Wの間を変動。概ね300W前後というのが多い。
高解像度4K(3840 × 2160)ではどうだろうか。ここでは軽量品質に設定を下げたが、スコア6320なので快適ランクをキープしている。
2020年2月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
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スコア またはFPS |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト 1920 × 1080 (1920 × 1080 標準品質 フルスクリーン) |
12289 | |
(1920 × 1080 高品質 フルスクリーン) | 9255 | |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト 4K(3840 × 2160) (3840 × 2160 軽量品質 フルスクリーン) |
6320 | |
ラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン) |
427.90 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター 4K(3840 × 2160) 最高品質
【ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター 4K(3840 × 2160) 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン】では、スコアが6913。非常に快適(7000以上)に一歩足りなかったが、4Kの最高品質でも納得できる動作。ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できるが、以下、過去のデスクトップPCをピックアップしてみた。 Core i7-8700K +GeForce GTX 1080構成のXPS 8930スペシャルエディションより、やや高いスコアとなった。
【 設定 】 | ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター 4K(3840 × 2160) 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン |
SCORE |
2020年2月論評 |
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6913 |
2018年1月論評 |
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8535 |
2018年6月論評 |
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6492 |
2018年3月論評 |
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5204 |
2018年6月論評 |
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5152 |
2018年3月論評 |
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3751 |
レビュー時点ではスペックアップした「GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6」に差し替わったため、このG5-5090よりは性能が高くなっていると推測される。
G5 ゲーミング デスクトップこと、G5-5090のレビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
2020年2月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
現代建築のようなデザインで、LEDイルミネーション搭載。オプションでスケルトン窓の仕様も可能。ストレージではM.2 スロット(NVMe SSD)×1基のほか、2.5 インチベイ×2基、3.5インチベイ×1基があり、DDR4メモリスロットは4基。わりと拡張性も高い。前面にはUSB Type-C端子(USB3.1-Gen1 )を装備。ディスプレイ出力にオンボードがなく、グラフィックカードの搭載が必須になるところは留意すべき点である。ネットワークでは安定のKillerシリーズを採用している。光学ドライブは無し。 レビュー時点の最高構成は、Core i7-9700K+GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6。チップセットがH370のためCPUのオーバークロックは不可能。専用電源の搭載で460W仕様。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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