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狭額、広視野角!購入検討の幅が広い!エンタメ向け15.6インチノート

Ice Lake設計!DELL Inspiron 15-5593 レビュー

時代はついに10nmプロセス製造の第10世代Coreプロセッサへ!2019年9月発売!Ice Lake設計のInspiron 15(5593)をレビューする。コンピュータモデル名では「Inspiron 5593」であり、規制モデル名はP90Fと呼ばれる。15.6インチ画面にフルHD(1920 × 1080)解像度のスタンダードノート。広視野角のIPSパネル、狭額ベゼルと非光沢画面ですっきり視聴できるのがポイント!6万円台から検討できるモデルなので選択の幅は広い。レビュー時点では単体GPUのNVIDIA GeForce MX230が搭載できるため、ちょっとしたゲーム仕様にも期待できる。このレビュー実機のカラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」だが、ほかにプラチナ・シルバーがラインナップされている。

 Core i7-1065G7搭載!Ice Lake設計のDELL Inspiron 15(5593)をレビュー。Iris Plus グラフィックスを利用する。メモリスロット2基実装、NVMe SSDと2.5インチHDDのデュアル・ストレージ構成ができるなど、そこそこ拡張性があるノート。テンキー付きのキーボードを実装。キーボードのバックライト機能はない。

第10世代 Core i7-1065G7を搭載寸法は幅: 364 mm × 奥行き: 249 mm × 厚み: 18~20 mm 。 DELL公称の最小重量は 約1.83kgだが、レビュー実機の測量では1.807 kgだった。光学ドライブは非搭載。

USB2.0端子×1基、USB3.1-Gen1 端子×2基、HDMI端子、通常サイズのSDカードスロットを装備しており、基本的なインターフェースは装備している。ただ、USB Type-C端子やUSB3.1-Gen2 、Power Deliveryといった最新のインターフェースがなく、そこは出遅れている印象。有線LAN端子を実装しているが、100BASEのためサーバー接続環境には低速。光インターネットのネットサーフィンなら問題なし。

ミッドナイトブルーのモデルInspiron 15(5593)はバランス型のInspiron 5000シリーズであるが、筐体の質感は工業プラスチックであり、デザイン性では下位の3000シリーズぽい印象がある。個人的にはスペックや拡張性に5000シリーズ寄りの比重をおいたモデルと受け留めている。ただエアーフローの構造が低消費電力ノート寄りなので、本格ゲームなどで長時間の高負荷をかける用途にはお勧めしない。

Inspiron 15(5593)レビュー実機では第10世代 Core i7-1065G7を搭載。選択できる単体GPUのNVIDIA GeForce MX230は非搭載なので、Core i7-1065G7が内蔵しているIris Plus グラフィックスを利用する。当サイト・レビューでは構成の一例として紹介する。また複数の構成販売およびカスタマイズ販売のため、同一製品でも差異がある。

DELL Inspiron 15(5593)
2020年2月論評
Ice Lake

構成:今回レビューした、DELL Inspiron 15(5593)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 15.6インチ 非光沢ディスプレイ(解像度1920 × 1080)【広視野角パネル】
  • 第10世代 Core i7-1065G7
    (4コア / 8T、8MBキャッシュ、1.3GHz / 最大 3.9GHz) TDP 15W
  • 16GB(8GB×2) DDR4メモリ-2666MHz
  • Iris Plus グラフィックス
  • 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express)

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※2020年2月29日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年9月6日である。

レビュー時点のカスタマイズ例(Ice Lake設計)

019年末に登場したIce LakeマイクロアーキテクチャInspiron 15(5593)のプラットフォームではIce Lakeを採用している。2019年末に登場したIce Lakeマイクロアーキテクチャだが、ついに10nmプロセスの設計となった。Ice Lakeでは、IPC(プログラム間でデータをやり取りする仕組み)が向上し、AI推論命令セット(インテル・ディープラーニング・ブースト)などが組み込まれたことで、AI関連の処理が高速化されている。レビュー時点では以下のようなCPUの選択が見られる。

Core i7-1065G7では強化された内蔵グラフィックの Iris Plus グラフィックス であるため、Core i3-1005G1や、Core i5-1035G1のUHD グラフィックスよりも描写性能が高い。さらなるグラフィック・パフォーマンスを求めるならNVIDIA GeForce MX230の搭載も可能。

以下、調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。複数の既存構成(パッケージ)から選び、そこからパーツ変更できるが、構成ごとに制限がある。

Ice Lake~第10世代Coreプロセッサ(10nmプロセス)

アーキテクチャ解説 【 Ice Lake 設計 ※2019年末~

グラフィックス

※注意事項:レビュー時点で、DELLサイトの販売構成ではGeForce MX230のビデオメモリが 4GB GDDR5 とあるが、オンラインマニュアル「Inspiron 5593 セットアップと仕様」には2GB GDDR5とある。どっちやねん??この構成の実機がないので不明。ちなみに、過去にレビューしたInspiron 17(3793)、Inspiron 14 5000(5490)、Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)では、GeForce MX230を搭載していたが、それらはすべて2GB GDDR5である。

解説 【 グラフィック専用のチップである単体GPUとは

メインメモリ

メモリスロットは2基あるが、この実機ではマイクロンの8GB DDR4メモリ×2枚を搭載して16GBメモリ(2666MHz)となっている。現在、利用環境によっては4GBだと心もとないので、8GBメモリ以上の搭載がお勧め。結果として将来的な保険にもなる。

ストレージ

このInspiron15-5593実機のネットワークと、ストレージパフォーマンス

東芝製KBG40ZNS512Gデバイスマネージャから、ネットワークコントローラをチェック。無線LANではQualcomm QCA9377(IEEE802.11ac対応)搭載。Qualcomm Atheros, Inc(クアルコム・アセロス社)は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。有線LANはRealtek(カニさん)のFast Ethernet (100 BASE)のため、サーバー構築している環境での有線接続は低速。光インターネットの速度では問題ない。

レビュー実機ではシステム用(Cドライブ)に東芝製KBG40ZNS512G(M.2スロット / 512GB NVMe SSD)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは2392MB/sという爆速。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は圧倒的で桁違い。ただし、SATA SSDでもすでに及第点の速度のため、実際の操作でNVMe SSDとSATA SSDの差は体感しにくい。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。2.5インチHDDも搭載できるが今回のレビューでは無し。

M.2スロットの基礎知識はこちら 【NVMe SSDとSATA SSDについて
参考比較はこちら 【SSD/HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス比較

レビューに関する、注意事項

この手元にある実機を基にした限定的な情報であり、購入者の選択により様々な違いがある(標準搭載の範囲を不明とする)。また、カスタマイズ更新や仕様変更によりレビューと異なる場合があり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 それに購入アドバイスはただの個人的意見である。

コンピューターモデル名または、規制モデル名を必ず理解しておくこと。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)

質感はともかく、Inspiron 5593は薄くてスタイリッシュなデザイン

中央には少し窪んだDELLロゴ全般的にポリカーボネート(工業プラスチック)のボディなので、特にプレミアム性はない。エントリーな筐体である。このカラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」のモデル。塗装でほんの少しメタルっぽくしてあり半光沢でちょうどいい感じ。他のカラーには「プラチナ シルバー 」があるようだ。中央には少し窪んだDELLロゴを配置している。

ノートPCの筐体素材について

先端が細くなったデザイン前面に端子などはなく、先端が細くなったデザイン。

ヒンジが左右に配置背面にも端子はなく、ヒンジが左右に配置されている。やや中央に排気口が配置されているが、ディスプレイを開くとこの排気口を塞ぎがちになる。

ディスプレイを全開した場合底面側にも排気口スリットがあるため、ディスプレイを全開した場合はそちら側からの排気がメインになるようだ。いずれにしても低消費電力ノートのエアーフロー構造。GeForce MX230を搭載すれば、ちょっとしたゲーム用途にもいけるが、長時間の高負荷はお勧めできない。そういう用途ならGシリーズを検討すべきだろう。

閉じたときの様子左側面のデザイン。ディスプレイを全開にしたときと、閉じたときの様子。左側面に端子が多くやや中央寄りの配置。

USB2.0端子は奥にあるので、マウスなどのケーブルは邪魔になりにくい右側面は端子が少ない。USB2.0端子は奥にあるので、マウスなどのケーブルは邪魔になりにくいだろう。SDカードスロットは通常サイズなので扱いやすい。最近はMicroSDカードスロットというモデルが多いので、その点ではInspiron 15(5593)は扱いやすい。

Inspiron 15(5593)の装備インターフェース詳細

USB3.1-Gen1 端子×2基左側面では、HDMI端子、100BASE-LAN端子、USB3.1-Gen1 端子×2基、ヘッドセット端子を配置。

USB2.0端子右側面ではSDカードスロット、USB2.0端子、セキュリティロック・スロットを配置。

インターフェースの補足説明

※USB3.1-Gen1はUSB3.0と同じ(転送速度は5Gbps)
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説

底面

中央に光沢処理のinspironロゴを配置底面は非光沢処理の梨地加工。見るからにプラスチック材質。中央に光沢処理のinspironロゴを配置。吸気口のスリット面積はわりと小さめ。

背面側と底面側の2箇所底面を斜めから見る。排気口は背面側と底面側の2箇所に及んでいる。ディスプレイの開き具合で遮りが生じてしまうため、底面側にも設けたようだ。

スピーカー孔前面の傾斜面に配置されたスピーカー孔、後方のスタンドゴムはヒンジの位置に合わせている。

15.6インチ 非光沢ディスプレイ(1920 × 1080)広視野角

液晶パネルにBOEテクノロジー製の【BOE0819】を採用15.6インチ非光沢ディスプレイに1920 × 1080解像度の搭載。レビュー時点ではディスプレイの仕様がこれのみとなっている。高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、ここでは(写真では)ドットバイドット表示-100%に設定し直している。見え方の感じ方には個人差はあるだろうが、15.6インチに「1920 × 1080」はドットバイドット(100%)表示でもわりと実用的で、玄人ユーザーはわりとこの組み合わせを好む傾向にある。

このレビュー機の場合、BOE0819パネル搭載(IPSパネル)

BOE0819パネル搭載レビュー実機では、液晶パネルにBOEテクノロジー製の【BOE0819】を採用しており広視野角のIPSパネルである。供給時期によりベンダーは異なるが、オンラインマニュアルの「Inspiron 5593 セットアップと仕様」にはIPSパネルと記載しているので、それは一貫しているのだろう。BOE0819パネルのスペックを検索してみると、「Resolution 1920x1080 、Brightness 287 cd/m2 、sRGB 50% 、PWM frequency 200 Hz、 Panel Type IPS 」とある。とりあえず、広視野角のIPSパネルということが確認できた。

BOEは過去にハイニックスの液晶ディスプレイ部門を買収しており、世界大手の液晶パネルメーカーである。近年はLGディスプレイの出荷を上回る勢いを見せている。

広視野角IPSパネル

Inspiron 15(5593)で搭載しているBOE0819とはこんな極端な角度からでも著しい色度変移はない。非光沢パネルとしているが、厳密には半光沢。

狭額ベゼルですっきり

非光沢パネルとしている一昔の15.6インチノートと比べると、ディスプレイベゼルが狭額になってスッキリしたデザインになっている。縁がなくなった分はコンパクト化につながっている。

約9mm測ってみると、約9mmほど。

所々黄ばんで写っているディスプレイベゼルはやや段差になっている。所々黄ばんで写っているが、ディスプレイベゼルは黒ではなくダークグレーの色である。

中央にWebカメラを内蔵上部のディスプレイベゼルもわりと狭額であり、中央にWebカメラを内蔵している。内蔵マイクがシングルというのは、ややエントリー寄りの仕様なのか。

間近でみると安っぽいな下部ベゼルにはDELLロゴのプリント。間近でみると安っぽいな。筐体デザインに関してはInspiron 5000シリーズというより、筐体にプレミアム感のない3000シリーズに近い印象を受けた。

ディスプレイ基礎知識

※広視野角 IPS ディスプレイの解説 : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式とは
※ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)について
※ドットバイドット表示の解説 :解像度と画素(ドット)について 
画面サイズと解像度の組み合わせ比較

テンキー付きのキーボード

材質はポリカーボネート(工業プラスチック)なので、プレミアム感はない癖のないフラットなパームレスト・デザイン。材質はポリカーボネート(工業プラスチック)なので、プレミアム感はない。テンキー付きのキーボードとなっている。エントリー寄りなのか、バックライト・キーボード機能は実装していない。

ホームポジションはやや左寄りになるテンキー付きなので、ホームポジションはやや左寄りになる。写真では色味がばらついてしまったが、キーの色はダークグレーである。

カーソルキーは段差などの区別化キー配列全体図。キーボード枠に電源ボタンを収めた構造(一番右上に電源ボタン)。幅の制限があるため、テンキーはやや窮屈で境目もわかりにくい。カーソルキーは段差などの区別化がなく、他のキーと整列されているため扱いにくい。

参考に!【Vostro 15(5590)で採用されているキーボードパーツ】一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工がされている。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。BackSpaceと¥、半角全角キーが小さいのでやや扱いづらい。

なお、キーボードパーツは汎用のため。Vostro 15(5590)などで採用されているものと同じ。キーボードパーツに特化した使用感レビューならこちらを参考に!【Vostro 15(5590)で採用されているキーボードパーツ

Inspiron 15(5593)の指紋認証リーダー付きの電源ボタン統合型・指紋認証リーダー付きの電源ボタンは、のっぺりしたボタンになる。これはオプション搭載となっている。

ややガタガタするが固さ一体型のタッチパッド。広範囲でややガタガタするが固さは概ね良好。

ACアダプタ付属 (GeForce MX230無しの場合は45W)

GeForce MX230無しの場合単体GPU(GeForce MX230)無しの内蔵グラフィック仕様では、この45WのACアダプタが付属する。単体GPU搭載の場合は65W仕様になるそうだ。ACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、アダプタ本体171g、AC電源ケーブル104gだった。

45WのACアダプタが付属AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。

AC電源ケーブルが太い事情

太いAC電源ケーブルにゲンナリすることだろう。それには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避と思われる。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。DELLでは当方が知る限り、2010年には今のようなごっついケーブルだった(2009年ごろのはもう少し細めであった)。

市販されているケーブルには細いタイプもあり取り回しが良い。(プラグ先だけのタイプもある)。ただし、細いケーブルは物理的ストレスの耐久性が低いので、扱いには注意する必要がある。いずれも、ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。

Inspiron 15(5593)の内部構造は、こうなっている!

底面ボディをごっそり取り外す構造換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。DELLサイトにて分解マニュアルがダウンロードできるので、分解手順を知ることができる。ただし自己責任の作業であるため、当サイトでは推奨していない。リスクを理解されていることを前提に紹介する。ネジを外し底面カバー全体を外す工程になるが、肝となる作業は多数に引っ掛けてあるツメを丁寧に外していくことである。無理に力を加えるとツメの破損につながるため、パテ用のプラスチックヘラが必需品となる。いくつか幅の異なるヘラを取り揃えるとよい。

Inspiron 15(5593)内部構造これは単体GPUを搭載しない場合の、Inspiron 15(5593)内部構造となる。

マニュアルによれば0.2kg42WHrの3セル・バッテリーを内蔵。マニュアルによれば0.2kgだそうだ。

シングルファンの搭載マザーボード部分。シングルファンの搭載で、ヒートパイプも短く特に冷却機能に特化した印象はない。一般的なエントリーモデルの構造だろう。

このマザーボードを見ると単体GPUが設置Inspiron 5593 サービスマニュアルをみると、ヒートパイプの曲がり角の下に単体GPU(NVIDIA GeForce MX230)が搭載されている。ただ、このマザーボードを見ると単体GPUが設置できるような構造になっていないので、内蔵グラフィック仕様と単体GPU搭載仕様とでは、少しばかりマザーボードが違うと思われる。

Inspiron 15(5593)の排気口位置に設置空冷ファンと隣接する放熱フィンが、Inspiron 15(5593)の排気口位置に設置されている。

今回は8GBメモリ×2の16GBメモリスロットは2基実装しており、今回は8GBメモリ×2の16GBメモリ搭載。これが最大の搭載容量らしい。

Qualcomm QCA9377無線LANカード(Qualcomm QCA9377)の搭載。

Type 2230の512GB Type 2280、2230対応のM.2スロット。現状では上に固定金具が乗っているが、Type 2230の512GB NVMe SSDを搭載している。M.2スロットの隣にスピーカーコーンが見える。

NVMe SSD+2.5インチHDDのデュアル・ストレージ構成そして2.5インチHDDベイを1基実装。今回はHDDを搭載していないが、専用のマウンタとSATAケーブルはそのまま付属していた。要するにInspiron 15(5593)では 「NVMe SSD+2.5インチHDDのデュアル・ストレージ構成」 が可能。2.5インチHDDベイの手前にスピーカーコーンが配置されている。

空間には、SDカードスロットやUSB2.0端子空冷ファンと2.5インチHDDベイの間にある空間には、SDカードスロットやUSB2.0端子のインターフェースボードが配置されている。昔だったら光学ドライブを搭載するスペースなのだろうが、もはや光学ドライブは淘汰される運命なのだろう。さらばだ!光学ドライブ。

Dell Power Manager

Dell Power Managerで行える電源プロファイル管理電源プロファイル管理や、静音性(ファン速度)・温度・パフォーマンス(処理速度)のカスタマイズがDell Power Managerで行える。カテゴリーは「バッテリー情報(充電レベル、状況、正常性)、バッテリ寿命の最適化、バッテリ消費最小化、アラート、サーマル管理」となっている。サーマル管理では以下の4項目から設定できる。

最適化(標準設定) パフォーマンス(処理速度)・静音化・温度をバランスよく調整する標準モード。
低温 システムの低温維持を優先するモード。ただしパフォーマンス(処理速度)を低下され、冷却ファンの回転数を上げ騒音化するデメリットがある。
静音 冷却ファンの回転数を下げ、風切り音を抑えた静音化モード。ただしパフォーマンス(処理速度)を低下され、表面温度が上昇するデメリットがある。
超高パフォーマンス パフォーマンス(処理速度)を向上させるモード。ただし騒音化、表面温度が上昇するデメリットがある。

※当サイトのベンチマークテストでは、最適化(標準設定)にしている。

追記:さらに詳しく 【 Dell Power Managerのレポート ※2020年4月時点ではバージョン3.5.0

Dell Cinemaで、映像コンテンツを楽しむ

映像コンテンツ向けにはカラー・音声・通信管理を総括したアプリのDell Cinemaを搭載している。パーソナルシアターを楽しむためのテクノロジーとして、カラー(CinemaColor)、ストリーミング(CinemaStream)、サウンド(CinemaSound)の3つが構成されている。

CinemaColor(カラー管理)

ニーズにあわせ用意されたカラー・プロファイルが利用できる。

CinemaStream(通信・ストリーミング管理)

SmartByte(Rivet Networks社のアプリ)を利用しており、ストリーミング再生を検出すると帯域幅を優先的に割り当て、シームレスな映像を実現する。 ※SmartByteによるブルースクリーン発生事例が過去に報告されており、環境に合わない場合はアンインストールして何ら問題ない。(通常のPC環境になるだけ)。

CinemaSound(サウンド管理)

ユーティリティソフト-Waves MaxxAudio Pro画像CinemaSoundではサウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。

Inspiron 15(5593)実機の構成とベンダー詳細

Inspiron 15(5593)実機の構成と、そのパーツ・ベンダー手元にあるInspiron 15(5593)実機の構成と、そのパーツ・ベンダーを紹介。今回のレビューではこの構成に限った限定的な情報となっているのでご理解を。プラットフォームがIce Lakeで第10世代 Core i7-1065G7を搭載。単体GPUは搭載していないので、内蔵グラフィックのIris Plus グラフィックスを使う。マイクロン製の8GBメモリ×2枚、東芝製のNVMe SSD、BOEのIPS液晶パネル搭載。

Core i7-1065G7と、Iris Plus グラフィックスのパフォーマンス

Core i7-1065G7のスペック

実機で搭載した第10世代 Core i7-1065G7のスペック。4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。ベースクロックは1.3GHzだがターボブーストにより最大3.9GHzまでアップする。

Core i7-1065G7はTDP(熱設計電力)が15Wと低消費電力でありながら、Iris Plus グラフィックスという強力な統合型グラフィックを内蔵している。下位の Core i3-1005G1 や Core i5-1035G1では UHD グラフィックス であるため、Core i7-1065G7を選択すれば内蔵グラフィックのアドバンテージがある。なお、単体GPUを搭載した場合はグラフィックの切り替え使用が可能。

初心者向けCPU基礎知識

※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは

CPUの内蔵グラフィックとは

Iris Plus グラフィックスやUHD グラフィックスとは内蔵グラフィックで、CPUコアと統合している「統合型グラフィック」。低消費電力、低コストのメリットがある。本格ゲームなど高負荷な用途でない限り、これで十分というユーザーは多い。4Kコンテンツに対応するパフォーマンスがあり、2Dコンテンツでは十分。特にIris Plus グラフィックスはその中でも強力なパフォーマンスがあり、ちょっとしたローエンド単体GPUに匹敵する。

さらに解説 【CPUに統合された、内蔵グラフィックとは

CINEBENCH R15のベンチマークテスト

今回レビューしているInspiron 15(5593)に搭載したCore i7-1065G7のパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。重複するCPUでは最高値だったものを残している 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。茶色のバーは同じCPUを搭載した別のPC。

Core i7-1065G7のCINEBENCH R15のベンチマークテスト今回のCore i7-1065G7ではマルチスレッドでスコア676。過去にレビューした別のPCではスコア799まで行っているので、ややパワーセーブされた感じがある。環境を調整すればもう少し引き出せるのかしれないが、とりあえずデフォルトとして受けとめておく。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。

CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および過去PCと比較

Iris Plus グラフィックスのパフォーマンス

Inspiron 15(5593)では単体GPUのNVIDIA GeForce MX230 が搭載できるが、今回のInspiron 15(5593)実機では非搭載の構成。Core i7-1065G7とそれに統合している Iris Plus グラフィックスのパフォーマンスを調べてみた。Iris Plus グラフィックスについて、インテルのある検証ではUHD グラフィックス 620と比べて最大1.8倍に向上したという。内蔵グラフィックでも低設定で本格ゲームをプレイすることを視野に入れている。画面のカクツキを解消する「Adaptive-Sync」も実装。

古いゲームであるがラストレムナント(1280×720)では最大目安の90 fpsを超え、91.40 fpsをマーク。ただ、1920 × 1080では45.32 fpsであり、ちょっと力不足で滑らかとはいかない。過去のレビューPCで比較してみると、2018年あたりだとAMD Radeon 530 4GB GDDR5搭載機に近い。2011年ごろのPCだと、NVIDIA GeForce GT 555M 3GB DDR3 搭載機XPS 17(L702X)のちょっと上くらいのパフォーマンス。しかし最近のローエンドGPUであるNVIDIA GeForce MX110 2GB GDDR5 には敵わない様子。

古いゲームや設定次第では本格ゲームをかじる事もできるが、ただ筐体のエアーフローから長時間プレイでの安定性はどうなのだろう~という懸念はある。以下、今回の構成におけるベンチマークテスト結果まとめ。

※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、むろんACアダプタは常時接続している。

DELL Inspiron 15(5593)
2020年2月論評
Ice Lake

構成:今回レビューした、DELL Inspiron 15(5593)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 15.6インチ 非光沢ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
    【広視野角パネル】
  • 第10世代 Core i7-1065G7
    (4コア / 8T、8MBキャッシュ、1.3GHz / 最大 3.9GHz)
  • 16GB(8GB×2) DDR4メモリ-2666MHz
  • Iris Plus グラフィックス
  • 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express)
スコア
またはFPS
ラスレム-ベンチHD ラストレムナント~2009年
(1280×720 フルスクリーン)
91.40
ラスレム-フルHD ラストレムナント~2009年
(1920 × 1080 フルスクリーン)
45.32
スト4-フルHD ストリートファイター4~2009年
(1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン)
109.60

基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて

※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。なお、CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリによってパフォーマンスが左右されやすい。

消費電力(ワットチェッカー)

まず、このInspiron 15(5593)実機での消費電力を測ってみた。コンディションは 「バッテリー満充電、ACアダプタ接続」である。アイドル時(待機時)では、ディスプレイ輝度最大時で8W、輝度最小だと6Wだった。つまり輝度調整で2W間の調整が可能。

続いてベンチマークテストでは、「ディスプレイ輝度最大時」 で実施。ラストレムナント(1280×720)の測定中では、35~37Wあたりの変動だった。ベンチマークテストでの消費電力はシーンにより変動がある。そのため、比較的よくみられた数値をワットチェッカーを眺めながら直感的に判断した。ざっくりとした目安で厳密性はない。

最新情報など、詳しくはDELLサイトへ

Inspiron 15(5593)レビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。

DELL Inspiron 15(5593)
2020年2月論評
Ice Lake

狭額、広視野角!購入検討の幅が広い!エンタメ向け15.6インチノート
DELL Inspiron 15(5593)

15.6インチ画面にフルHD解像度のスタンダードノート。広視野角のIPSパネル、狭額ベゼルと非光沢画面ですっきり視聴できる!価格帯は幅広く検討しやすい。レビュー時点ではGeForce MX230が搭載できるため、ちょっとしたゲーム仕様にも期待できる。

光学ドライブは非搭載。USB2.0端子×1基、USB3.1-Gen1 端子×2基、HDMI端子、通常サイズのSDカードスロットを装備しており、基本的なインターフェースは装備している。100BASEのためサーバー接続環境には低速。筐体の質感はやや安っぽいが、スペックや拡張性に5000シリーズ寄りの比重をおいたモデルと受け留めている。ただエアーフローの構造が低消費電力ノート寄りなので、本格ゲームなどで長時間の高負荷をかける用途にはお勧めしない。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

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