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広視野角IPS&7mm幅狭額ディスプレイベゼルの、15.6インチ・ビジネスノート

DELL Vostro 15 (5581)レビュー

2018年12月4日に発売したWhiskey Lake設計のVostro 15 5000(5581) こと、Vostro 5581(コンピューターモデル名)をレビューする。15.6インチ 非光沢 IPS ディスプレイ(解像度1920 × 1080)のビジネスノート。18mmと薄型なので、カバンにも収まりやすいスタイリッシュデザイン。左右のディスプレイベゼルは「7mm幅の狭額」で、フレームレスのすっきりした画面で作業ができる。IPS パネル採用なので斜めからの視野角も広い。バックライト・キーボードや指紋認証リーダーはオプション追加できる。

第8世代 Core i7-8565Uが搭載可能。単体GPUには、NVIDIA GeForce MX130が搭載可能で、少しばかりだがグラフィックパフォーマンスの底上げができる。USB Type-C端子を装備。なお、光学ドライブは搭載していない。

Whiskey Lake設計のVostro 15(5581)構成

Whiskey Lake DELL Vostro 15 (5581)レビューレビュー時点のカラーバリエーションでは、アーバン・グレーとアイス・グレー の2色あるが、まずアイス・グレーのモデルを先に紹介する。後半にはアーバン・グレーのモデルも紹介する。今回レビューしたDELL Vostro 15 (5581)の構成は以下の通り。

Vostro 5581
2019年2月論評
Whiskey Lake
(Uシリーズ)

DELL Vostro 15 (5581)

※今回レビューした構成
  • Windows 10 Home (64bit)
  • 15.6インチ 非光沢 IPS ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
  • 第8世代 Core i7-8565U (4コア / 8T、8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 8GB DDR4メモリ- 2666MHz
  • NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5
  • 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)

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※2019年2月10日時点のレビュー。本製品の発売日は2018年12月4日である。

レビューに関する、注意事項

※レビュー時点および手元の実機に限った内容であり、選択や時期により仕様は異なる。助言は個人的意見。
※標準搭載の範囲は不明。搭載内容や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※DELLサイトにある「販売名」とは別に「コンピューターモデル名」を必ず理解しておくこと。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)

レビュー時点における概要および、構成解説

Whiskey Lake 第8世代Core-UシリーズまずはVostro 15 (5581)の概要と押さえどころをまとめてみた。

※レビュー時点のものである。

Vostro 15(5581)の構成例とその解説

ディスプレイ
  • 15.6インチ 非光沢 IPS ディスプレイ(解像度1920 × 1080)

レビュー実機では、液晶パネルにBOEテクノロジー製を採用。BOEは過去にハイニックスの液晶ディスプレイ部門を買収しており、世界大手の液晶パネルメーカーである。近年はLGディスプレイの出荷を上回る勢いを見せている。なお、採用されているベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。

CPU

Whiskey Lake 第8世代Core-Uシリーズ(ノート向け第3弾)

  • 第8世代 Core i3-8145U
    (2コア / 4T、4MBキャッシュ、2.1GHz / 最大 3.9GHz) TDP 15W 
    ※統合グラフィック 【UHD グラフィックス620 】
  • 第8世代 Core i5-8265U
    (4コア / 8T、6MBキャッシュ、1.6GHz / 最大 3.9GHz) TDP 15W 
    ※統合グラフィック 【UHD グラフィックス620 】
  • 第8世代 Core i7-8565U
    (4コア / 8T、8MBキャッシュ、1.8GHz / 最大 4.6GHz) TDP 15W 
    ※統合グラフィック 【UHD グラフィックス620 】

レビュー時点では、この3つ。2コアか、4コアかが選択の大きな境目である。いずれもTDPは15Wと低消費電力で、クロック数もそこそこ高い。マルチスレッドにこだわりがなければ、Core i3-8145Uでも十分活躍できそう。内蔵するグラフィックはどれも同じくUHD グラフィックス620。

グラフィック
  • 各CPUに内蔵する統合型グラフィック (単体GPU搭載なし)
  • NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5

GeForce MX130を搭載すれば、確かにベンチマークのスコアがあがるが、劇的な向上でもなく曖昧になりがち。目的が明確でなければ、無理して搭載するほどではないだろう。ただ、ビデオメモリが搭載されるので、トータルパフォーマンスに有利ではある。

ストレージ
  • 128GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 1TB HDD(2.5インチ)

レビュー時点では、デュアルストレージの構成はサポートされていないが、Vostro 15 (5581)ではType 2230/2280対応M.2スロットと2.5インチドライブベイを実装するため、物理的には可能と思われる。

メモリ
  • 4GB×1枚 DDR4(2666MHz)
  • 8GB×1枚 DDR4(2666MHz)

ダウンロードマニュアルによれば、SO-DIMMスロットを2基実装している。また、サポートはないが、最大32 GB(2 x 16 GB) が可能なようだ。 「注: 2666 MHzのメモリは、第8世代インテルCoreプロセッサーでは2400 MHzで機能」、と記載されている。

カラー
  • アーバン・グレー
  • アイス・グレー
ワイヤレス インテルWireless-AC 9462、Bluetooth ※レビュー実機の場合
光学ドライブ なし
バッテリ
  • 3セル(42WHr) 内蔵
キーボード
(オプション)
  • 日本語バックライト・キーボードなし
  • 日本語バックライト・キーボードあり
指紋認証
(オプション)
  • 指紋認証なし電源ボタン
  • 指紋認証付き電源ボタン
電源
  • 65WのACアダプタ付属(GeForce MX130搭載の場合) 327g ※電源ケーブル含む
  • 45WのACアダプタ付属(統合型-内蔵グラフィックの場合)

※重量はレビュー実機の測量によるもの

サイズ 幅: 359 mm × 奥行き: 249 mm × 厚み: 18 mm /
最小重量(公称) 約1.9 kg (レビュー実機の測量では1.852 kg)

※構成ベースの販売であり、選択できるパーツの組み合わせは制限される。
※採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。

スリムなスタイリッシュ・デザイン(アイス・グレー編)

アイス・グレーのVostro 5581ここで紹介しているカラーはアイス・グレーのモデル。グレーと言うか概ねシルバーカラーであるが、微かに淡い水色が混ざったシルバーである。DELLサイトでは「スタイリッシュなアルミニウム筐体」と記載されており、実機を見たところ天板はどうやらアルミ素材のようだ。ただしパームレストではポリカーボネート(工業プラスチック)である。

DELLロゴ-アイスグレー天板中央にはクロム調のDELLロゴを配置しており、少し溝になった加工になっている。

幅: 359 mm × 奥行き: 249 mm × 厚み: 18 mm。最小重量(公称) 約1.9 kgだが、このレビュー実機の測量では1.852 kgだった。カバンに収まりやすい薄さだし、持ち運べない重量でもない。

前面と背面デザイン

フロントデザインVostro 15(5581)の前面がやや反りだした形状で、先端のエッジがややシャープ。指の腹で擦るとジョリジョリするくらいなので、ディスプレイを開くときは指先が滑りにくい。

背面デザイン背面はほとんどヒンジ(蝶番)で、前面と同じく装備端子はない。

左 / 右側面デザイン

Vostro 5581の左右側面にある装備端子Vostro 15(5581)の左側面の様子。左右側面にある装備端子は奥に配置しているため、有線マウスなどを常時接続していてもケーブルが煩わしくなりにくい。装備端子は後に紹介する。

ヒンジ構造-Vostro 15 (5581)右側面の様子。ディスプレイはここまで開く。通常の用途なら問題ない可動域だろう。

底面デザイン

中央にはVostroロゴの窪み底面から端子がある側面まで一体型であり、トレイみたいな形状に成形されている。これはつなぎ目が少ない「ユニボディ設計」であり、比較的堅牢性に長けた設計である。中央にはVostroロゴの窪みがある。スタンドゴムでは横長のが2本配置されており、ヒンジの隙間からでる排気熱が底面スリットから吸気されないよう土手になっている。

MaxxAudio Pro底面の両サイドにスピーカを配置。ボリューム中間くらいまでなら、まずまずのサウンドクオリティで楽しめる。ギガビットイーサーLAN端子では、コネクタ挿入時に開口するギミックになっている。

Waves MaxxAudio Pro搭載

ユーティリティソフト-Waves MaxxAudio Pro画像サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。

付属のACアダプタ (GeForce MX130 搭載時 65W仕様の場合)

GeForce MX130 搭載時 NVIDIA GeForce MX130 搭載時では、65WのACアダプタが付属する。

電源コネクタVostro 15 (5581)本体に電源コネクタを接続した様子。

65WのACアダプタACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、AC電源ケーブルを含め327gだった。(本体だけなら223g)。このAC電源ケーブルは特にモバイルでは邪魔くさい存在となる。ただし一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。

なお、AC電源ケーブルが太いのには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避のようだ。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。DELLでは当方が知る限り、2010年には今のようなごっついケーブルだった(2009年ごろのはもう少し細めであった)。

当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。プラグ先だけのタイプもある。ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。

Vostro 15 (5581)の装備インターフェースをチェック

USB3.1-Gen2や、Thunderbolt 3 には対応していないまず付属のクイックスタートガイド(簡易マニュアル書)からVostro 15(5581)の装備端子などをチェックする。これまでマルチ言語の説明であったが、ついに英語とアイコンのみの簡略化になった。装備端子は左右側面にあり、前面と背面には装備していない。光学ドライブは搭載していない。オプションで「指紋認証リーダー」を選んだ場合は、電源ボタンの表面に搭載される。留意事項として、最新高速インターフェースのUSB3.1-Gen2や、Thunderbolt 3 には対応していない。

では、Vostro 15 (5581)実機と照らし合わせて確認していこう。

USB Type-C端子左側面では、電源コネクタ、電源インジケーターランプ、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1、Display Port 対応)、HDMI端子、USB3.1(Gen1)端子× 2基、ヘッドセット端子を配置。

なお、DELLサイトでは、USB Type-C端子にて「USB Power Deliveryに対応する」と記載されているが、クイックスタートガイドやダウンロードマニュアルには記載されていない。当方では未検証なのであしからず。

Vostro 15 (5581)の装備端子チェック右側面では、SDカードスロット、USB2.0端子、ギガビットイーサーLAN端子、セキュリティロック・スロットを配置。

インターフェースの補足説明

※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。

※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。

ストレージとネットワークデバイス

東芝製KGB30ZMS256GのNVMe SSDを搭載Vostro 15(5581)レビュー実機では東芝製KGB30ZMS256GのNVMe SSDを搭載している。PCI Express接続ならではの高速で、シーケンシャルリードでは1500MB/s近く。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。SATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりであるが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は爆速。(ただし、通常の操作でその差を実感する機会がほとんどない。実質、数値的な満足感)。

【基礎知識 : M.2 SSDについて
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス

なお、デバイスマネージャーを開いているのでついでにネットワークデバイスもチェック。インテルWireless-AC9462を搭載していた。有線LANはRealtek(カニさん)のギガビットイーサーなので、サーバー構築している環境でも速度に問題なし。

ユーティリティのCinemaStreamではSmartByte(Rivet Networks社のアプリ)を利用しており、ストリーミング再生を検出すると帯域幅を優先的に割り当てシームレスな映像を実現する。 ただSmartByteによるブルースクリーン発生事例が過去に報告されており、環境に合わない場合はアンインストールして何ら問題ない。(通常のPC環境になるだけ)。

広視野角!15.6インチ 非光沢 IPS ディスプレイ

Vostro 5581の非光沢 IPS ディスプレイ15.6インチ非光沢ディスプレイに1920 × 1080解像度の搭載。レビュー時点ではディスプレイの仕様がこれのみとなっている。そして広視野角のIPSパネルを採用している。このVostro 15 (5581)実機ではBOEテクノロジー製のパネルだが、供給時期によりベンダーは異なる。

高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、ここでは(写真では)ドットバイドット表示-100%に設定し直している。見え方の感じ方には個人差はあるだろうが、15.6インチに「1920 × 1080」はドットバイドット(100%)表示でもわりと実用的で、玄人ユーザーはわりとこの組み合わせを好む傾向にある。

ただしディスプレイの見え方に関しては、視力や好みの違いにより意見が分かれるので、あまり正解/不正解をいう気はない。ドットバイドットに拘らなければ、自由に拡大設定をすればいい。拡大時に発生する「にじみ」を軽減する機能も付いている。

幅は7mm。画面左右のディスプレイベゼルは狭額で、その幅は7mm。画面が広々と感じるし、その分は筐体のコンパクト化につながっている。

DELLのWebカメラ上部中央ディスプレイベゼルのWebカメラ。左右にデュアルマイク、カメラの右隣に動作ライトを配置している。下部ベゼルには安っぽいプリントではなく立体的に加工されたDELLロゴ。

ノートpc広視野角のIPSパネル広視野角IPSディスプレイのため、極端な角度から視聴しても、著しい色ムラや色調反転などの色度変移は起きていない。少し半光沢のようだが、基本非光沢なので目に優しく、長時間のビジネス用途に向く。

基礎知識:広視野角のIPSパネル

液晶モニタではTFT液晶(アクティブ マトリックス方式)が使われるが、IPS方式(In Plane Switching)は、TFT液晶の中で視野角が最も広く、色度変移(見る角度によって色合いが変化する現象)が少ない。DTP分野や医療用などシビアな色表現を求める業界で好まれる。従来のデメリットでは、バックライトの透過率が低い、応答速度が遅いなどがあるが、技術補正されているようで現在ではほぼ気にしなくてもよい。IPSパネルは比較的コスト高なので、上位モデルで採用されることが多い。【解説:液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式

キーボード(非バックライト編)

キーボードでは「バックライト機能なし」の仕様パームレストの材質はポリカーボネート(工業プラスチック)。写真でも確認できないくらい微量だがラメ塗装であり、若干スパークリングとなっている。このレビュー機のキーボードでは「バックライト機能なし」の仕様となっている。

一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。 BackSpaceと¥のキーが小さいのでやや扱いづらいのがデメリット。カーソルキーが段差になっていないところも残念なところ。

ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキー/設定キーが兼用になっているため、優先キーになっていない方はキーボード左下側にあるFnキーと同時押しで使う。なお、「Fn + Esc キー」を押すと、その優先順を切り替えることができる。F1~F6まではメディア・コントロールキー、F8はディスプレイの切り替え、F11・12はディスプレイ輝度調整の操作になっている。

Vostro 5581ホームポジションホームポジションの様子。13.3インチでも使える汎用的なキーボードパーツを使っており、15.6インチノートとしてはやや狭い印象がある。

ストロークが皆無な電源ボタンだったオプション対応となっている、電源ボタンに付けられた指紋認識リーダー(Windows Hello対応)。それにしても電源ボタンが重い・・というかストロークが皆無な電源ボタンだった。こういうのは過去に経験がなく、一瞬何事かと考えてしまった。

クリックボタンは重めタッチパッドは面積が大きめ。クリックボタンは重めだが、ガタガタしない。これの良し悪しは好みに分かれるだろう。なお、タッチパッドもかなり若干だがラメ塗装されたスパークリング。(写真では分からない程度)

Core i7-8565Uのスペックと、パフォーマンス

Vostro 5581で搭載したCore i7-8565Uの様子Vostro 15(5581)レビュー実機に搭載した、Core i7-8565Uのスペックをチェック。TDP(熱設計電力)15Wの低消費電力プロセッサで4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。定格は1.8GHz だが、ターボブーストにより最大4.6GHzまでクロックアップする。

第8世代CoreプロセッサとしてはKaby Lake Refresh、Coffee Lake~と続き、第3弾目に当たる。(異なる3つのアーキテクチャで、それぞれ8世代Coreが混在していて厄介だが・・・)。 プロセスルールは14nmの改良版である14nm++となっているCore i7-8565Uの設計はWhiskey Lake-Uである。ただし、Kaby Lake Refreshと同じコアを使った設計なので、統合型(内蔵)グラフィックはKaby Lake Refreshと同じネームであり、インテル UHD グラフィックス620。CoffeeLake-U世代からはスペックダウンしている。

TDP 15Wで " 4コア実装8スレッド動作のCPU " は、Kaby Lake Refresh(第1弾・8世代)ですでに存在していたが、3弾目ということでさらに改良が加えられている。大きな違いは統合PCH(メモリやグラフィックなどのインターフェース・コントローラー)である。ネットワークでは、インテルWireless-AC 160MHzの「ギガビットWi-Fiコントローラー」が内蔵されており、4K解像度のストリーミング再生がシームレスに行える。

高性能化に関しては、旧8世代よりもブーストクロックが引き上げられている傾向にある。ただ、統合型(内蔵)グラフィックは、ネームから推測できるようにKaby Lake Refreshと大差はないようだ。実際、第9世代Coreプロセッサまでのつなぎである印象は隠せない。それでも従来と比べて、TDP15Wのプロセッサ搭載PCとしてはパフォーマンスは高い。

Core i7-8565Uの性能レビューCINEBENCH R15のベンチマークテスト結果。オレンジ色のバーが今回のVostro 15 (5581)の結果で、茶色のバーは同じ構成の別PC。概ねCore i7-8565Uの適正値としよう。

Core i7-8565Uのマルチスレッドを見ると、KabyLake Refreshの「i5-8250U、i7-8550U、i7-8650U」と、どんぐりの背比べをしている。とくにマルチスレッドでは目覚ましいといえるようなパフォーマンス差は見られない。(・・とは言ってもSandyBridgeのデスクトップ向けであるCorei7-2600に迫るパフォーマンス)。一方シングルスレッドを見ると、これらよりも極僅かに上であり、ターボブースト高さゆえの効果かと思われる。

ここにあるCPUのスコアは当サイトがレビューしたPCにおける結果であって、環境による違いが多々あると思われる。厳密なものではなく、あくまで参考程度に。

【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック

単体GPUのGeForce MX130搭載

GeForce MX130のスペック詳細そしてVostro 15 (5581)レビュー実機に搭載している単体グラフィック、NVIDIA GeForce MX130のスペック詳細。ローエンドGPUなので、さほど高めのスペックではないが、内蔵グラフィックよりはまずまずのグラフィックパフォーマンスとなる。ただ、はっきりした目的が無い限りは内蔵グラフィックで十分だろう。

切り替えグラフィック

NVIDIA Optimus テクノロジーにより、、単体GPU(NVIDIA GeForce シリーズ)とCPU内蔵グラフィックをシームレスに切り替えることができる。ノートPCでNVIDIA の単体GPUを搭載している場合によく使われる。ネットサーフィンなど高いグラフィック処理をしない場合は、「CPU内蔵グラフィック」が有効化され低消費電力を優先する。一方、3D本格ゲームなど消費電力がかかってもグラフィック性能を必要とするときは「単体GPU」が有効になる。基本は自動切り替えだが、手動でもNVIDIAのコントロールパネルから設定が可能。

基本的には作業負荷によってソフトウェア的な自動切り替えとなっているが、実のところ、その判断はあまり賢くない。そのため単体GPUで動かしたい場合は、NVIDIAコントロールパネルの「プログラム設定」から高パフォーマンス指定で、アプリごとに手動で指定したほうが確実である。

切替可能グラフィックの解説~NVIDIA Optimus と、AMD Enduro 電力管理テクノロジー】

このVostro 5581で、ゲームのベンチマークテスト

Core i7-8565U -NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5 のベンチこのレビューしたVostro 15 (5581)における、本格ゲームのベンチマークテスト結果。GeForce MX130でちゃんと動くように自動切り替えではなく、NVIDIAコントロールパネルから任意指定した。(自動認識が信用できないのがNVIDIA Optimusの面倒くさいところ)。

この構成だと、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーターでは標準(ノートPC)なら、フルHD(1920 × 1080)で快適に遊べる性能があるとのこと。最新ゲームでかなり高負荷のFINAL FANTASY XVでは低設定でも論外な結果に。

Vostro 5581
Whiskey Lake
(Uシリーズ)

DELL Vostro 15 (5581) 今回レビューした構成

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i7-8565U (8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 8GB DDR4メモリ- 2666MHz
  • NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5
スコア
またはFPS
紅蓮のリベレーター フルHD ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
(1920 × 1080 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン)
4603
FINAL FANTASY XV FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト
(1280×720 軽量品質 フルスクリーン)
2289

※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、 当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。

グラフィック・パフォーマンス比較

過去PCとの比較は以下の通り。ファイナルファンタジー15ベンチマークテストにおける同条件にて。内蔵グラフィックのインテル UHD グラフィックス620よりは確実にスコアが高いが、それでもローエンドであることには変わらないので、目的がはっきりしないのであれば無用なものとなるだろう。またVostro 15 (5581)ではサポートされていないが、GeForce MX150搭載だと、もうちょっとパフォーマンスがアップできるみたいだ。

【 軽量品質 】 ファイナルファンタジー15
軽量品質 1280×720 フルスクリーン
SCORE
Inspiron 14 (5480)
2018年12月論評

DELL Inspiron 14 (5480)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i7-8565U (8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 8GB DDR4メモリ- 2666MHz (シングル)
  • NVIDIA GeForce MX150 2GB GDDR5
3389
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)グレー・モデル
2018年11月論評

DELL Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i7-8565U (8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 8GB DDR4メモリ-2666MHz
  • NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5
2450
Vostro 5581
2019年2月論評

今回の、DELL Vostro 15 (5581)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i7-8565U (8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 8GB DDR4メモリ- 2666MHz
  • NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5
2289
Inspiron 13 (7380)
2018年11月論評

DELL Inspiron 13 (7380)

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i7-8565U (8MBキャッシュ、最大 4.6GHz)
  • 16GB DDR4(2400MHz)オンボードメモリ
  • インテル UHD グラフィックス620
1366
Inspiron 5482
2018年11月論評

DELL Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482) レビュー2機目

  • Windows 10 Home (64bit)
  • 第8世代 Core i5-8265U (8MBキャッシュ、 最大 3.9GHz) 
  • 8GB DDR4メモリ-2666MHz
  • インテル UHD グラフィックス620
1122

基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて

※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。なお、CPU内蔵グラフィック仕様の場合(単体GPUの搭載なし)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすいことを念頭に置いたほうがいい。

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Vostro 15 (5581)のレビューは以上。

レビュー第2弾!Vostro 15 (5581)のアーバン・グレー

もう一台導入したVostro 15 (5581)をレビューする。カラーバリエーションがアーバン・グレーとなっている。CPUなどPCパーツの構成は前回のアイスグレーと同じなので、スペックやパフォーマンスについては省略する。カラー選択の参考になればと思う。

Vostro 5581アーバン・グレーアーバン・グレーの天板。グレーと言うより、青みのある淡いガンブラックという印象。

色合い底面も天板と同じ色合い。

右側面。

左側面。

ヒンジの間にある排気口。低消費電力のCPUとローエンドGPUの構成であれば、この構造でも支障がないと思われる。

パームレストとキーボード面。

電源ボタン、これは指紋認証リーダーなしの電源ボタンである。LED点灯しないボタンなのでややエントリー感がある。

アイスグレーと、アーバングレーのモデル

2つのカラーを並べて、ツーショット撮影。

重ねてみた様子。色の好みは自由だが、明るめのアイスグレーのほうが端子の位置を視認しやすいし、付着した指紋が目立ちにくい。レビュー第2弾!Vostro 15 (5581)アーバングレー編は以上。

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Vostro 15 (5581)のレビューは以上で購入先はこちら

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