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強力なGPUを1パッケージ化!KabyLake-G採用の狭額15.6インチ2-in-1ノート
DELL XPS 15 2-in-1(9575)レビュー
KabyLake-G設計のCore i7-8705Gを搭載した、XPS 15 2-in-1をレビューする。コンピューターモデル名ではXPS 15-9575である。360度回転のヒンジにより、タブレットPCに可変できる15.6インチの2-in-1ノートである。XPS 15 2-in-1(9575)では、従来の15.6インチXPSノートよりも18%も細くなったという。
アルミ削り出しボディ、カーボンファイバのパームレスト、4.7mmの狭額ディスプレイ、IPSパネル、強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4。MagLevキーボード、赤外線Webカメラ搭載、強化された熱対策機能など、筐体もまたハイスペックな高級モデルとなっている。Dell プレミアム アクティブペンを付属している。(レビュー時点)
KabyLake-G設計は、グラフィックのRadeon RX Vega MをCPU内に1パッケージ化したもので、強力なグラフィックパフォーマンスを持ちながらも、2-in-1ノートのような極薄ボディに搭載できる。つまりXPS 15 2-in-1(9575)は、2-in-1ノートでありながらゲーミングノートなみの性能を持つ、従来では考えられない存在。PCI Express接続のNVMe SSDを搭載しているためストレージも高速。
2018年9月論評 KabyLake-G |
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※2018年9月25日時点のレビュー。手元の実機レポートであり、仕様は各々の選択により異なる。
※当製品は、2018年7月13日発売。
- XPS 15 2-in-1(9575)の特長
- 360度回転できるヒンジ構造。(ノートからタブレット、テントモード、スタンドモードに可変)
- CNC(Computer Numerical Control )機械加工の、アルミ削り出し筐体
- カーボン・ファイバー(炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック)のパームレスト
- バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)
- 指紋認証リーダー付き電源ボタン(Windows Hello対応)
- USB Type-C端子は4基ともPower Delivery対応。(Type-CのACアダプタ接続は左右どちらからもOK)
- 本体左側面に、Dell プレミアム アクティブペンを引き寄せる磁石を内蔵
- 4つのデジタル・マイクを内蔵
- アルミ外装のメタルヒンジ
- サイズ:
- 幅 354mm × 奥行き235mm × 厚み9~16mm。
公称の最小重量は1.98kg(この実機の測量では1.981kg) - 電源
- 130W ACアダプタは455g(電源ケーブル込み)
- 6セル(75WHr)バッテリー 内蔵 ※フルHD仕様では、最大15時間25分のバッテリ持続時間(公称)
- 熱対策機能
- デュアルファン / 3本の超薄型複合ヒートパイプ搭載の空冷システム
- 放熱フィンに化学合成グラファイト製ヒートスプレッダ
- GORE社と共同開発の熱絶縁フィルム:Thermal Insulation採用。(人体に触れる部分の熱を遮断)
- キーボード
- バックライト・キーボード機能(オンオフおよび、2段階の調光可能)
- 世界初の磁気浮遊式(MagLev)キーボードを採用
- ディスプレイ
- InfinityEdgeディスプレイ(4.7mmの狭額ディスプレイベゼル)
- 強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4
- 広視野角 IPS パネル採用 (レビュー実機の場合:シャープ製SHP148D)
- Adobe RGBカバー率100 %を実現 ※4Kディスプレイモデルの場合
- 赤外線顔認識Webカメラ、赤外線エミッタ搭載(Windows Hello対応)
- 解像度は、4K(3840 × 2160)およびフルHD(1920 × 1080)のラインナップ
- 付属
- USB Type-C→A変換コネクタ・ケーブル
- Dell プレミアム アクティブペン付属 ※レビュー時点のパッケージにて
アクティブ静電結合方式(AES2)とMicrosoft Penプロトコル(MPP)の2つに対応 - テクノロジー概要
- Core i7-8705G搭載。CPU内へRadeon RX Vega M GL グラフィックスを1パッケージ化
- 高速!PCI Express接続のNVMe SSD搭載
- 無線LANに、Killer 1435搭載。(帯域幅を最適化、管理、CPU負荷を低減、安定した通信が確保できる)
- IEEE 802.11a/g/n/ac 、Bluetooth 4.1
- Waves MaxxAudio Pro搭載~デジタル処理で効果的なサウンドを展開
- 留意事項
- USBはすべてType-C端子のため、従来の機器使用ならAコネクタへの変換が必要。
- SDカードスロットはMicroSDなので、やや不便。
- 光学ドライブは無し、有線LAN端子は無し、購入予算はやや高め。
- 約2kgなのでタブレットとしては重量級。
DELLの製品名について
DELLサイトにある「販売名」は統一性がなく、さらに新旧モデルの区別も困難。そのため唯一無二のコンピューターモデル名で確認する必要がある。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。
当方レビューに関する注意事項
※レビュー時点、レビュー実機の情報であるため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載や仕様変更などの最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※感想は個人的見解である。※風景に写っている周辺機器等は、DELLと関係ない物もある。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)
2-in-1ノート!360度回転のヒンジで4モード形態
XPS 15 2-in-1(9575)では、ディスプレイが後方へ360度回転できるヒンジ構造により、ノートからタブレット、そしてその応用によるテントモードとスタンドモードで4形態にできる。一定の位置まで曲げると、キーボード操作は無効化される。
タブレットモード。ディスプレイベゼルが4.7mmしかない狭額なので開放感がある。
自動回転にしておけば、ジャイロセンサーで縦位置に切り替わる。
15.6インチ2-in-1のデメリットは、やはりタブレットとしては重量級になってしまうこと。このXPS 15 2-in-1(9575)実機の場合、1981gであった。長時間持ち続けるのは辛いので、どこか台に置くとかもたれるような使い方が一般的になる。些細なことだが、背面はキーボードのため、掴んだ指先にキーやタッチパッドのポチポチ感が伝わってしまう。(キー入力は無効化されているので問題はないが)
2-in-1の応用
あまりメインとならないだろうが、変形過程の応用であるテントモード。奥行きが省スペースというメリットがあり、一体型パソコン風に使える。
キーボード面を地面に伏せたスタンドモード。手前にXPS 15 2-in-1(9575)のキーボードが来ないので、他のキーボードをつないで使うときなどに便利。ただし、接地面が汚いとキーボードを汚してしまうので、できれば清潔な場所で使うことをお勧めする。
装備インターフェース
全体把握のため、付属のクイックスタートガイドからXPS 15 2-in-1(9575)の装備端子などをチェックする。メインとなる端子にはマーキングした。光学ドライブは搭載していない。
USBはすべてUSB Type-C端子になっているので、付属の変換コネクタ(Aコネクタ)にはしばらくお世話になることと思う。また4基ともPower Deliveryになっているので、XPS 15 2-in-1(9575)の左右どちらからでもACアダプタが接続できる。左側面のUSB Type-C×2基はThunderbolt 3に対応。右側面USB Type-C端子×2基はDisplay Port 対応。
赤外線カメラとWebカメラを内蔵しており、 Windows Helloを使うことで、覗き込むだけでログインできる。キーボードでパスワードを入力する手間が省けるハンズフリー機能。オプション扱いになっているが、電源ボタンをそのまま指紋認証リーダーにすることが可能。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
実機で端子をチェック
右側面では、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1)を配置し、Power DeliveryとDisplay Portに対応している。その他に、ヘッドセット端子、セキュリティロック・スロットを配置。
右側面のUSB Type-C端子ではPower DeliveryとThunderbolt 3に対応。SDカードスロットはMicroSDというのがやや扱いづらいか。
バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)。PC電源を入れてなくても左の丸ボタンを押すことで5段階でバッテリー残量が分かる。ただ、LEDライトが奥まった位置にあるので、斜めから見ると点灯が見えない。
前面の中央に電源およびバッテリーのステータスライトを配置。その両脇に小さい穴が4つあり、デジタルマイクの内蔵となっている。
背面には装備端子はなく、両サイドにヒンジ。中間には排気口の隙間があり、放熱フィンが覗かせている。
狭額&広視野角IPSディスプレイ~4K(3840 × 2160)の場合
レビュー時点では、15.6インチに4K(3840 × 2160)解像度が選択できる。初期設定および推奨設定では250%拡大になっているが、ここではドットバイドット表示(100%)に設定し直している。ものスゴイ表示領域だが、テキスト読みなどでは、ドットバイドット表示は細かすぎて実用的とは言い難い。拡大が必要になるだろう。ただし、アイコン画像からデータを探したり、地図の表示は領域が広いため使いやすい。ニーズに合わせてドットバイドットと拡大を使い分けることになる。4Kディスプレイモデルは、Adobe RGB カバー率100%の高色域。
InfinityEdgeディスプレイと呼ばれる狭額ディスプレイ。DELLの公称ではその幅4.7mm。縁が僅かなので画面の広がりを感じるデザインでもあるが、筐体のコンパクト化にも貢献している。従来の15.6インチのXPSノートよりも18%も細くなったという。
ディスプレイベゼルの幅が短くスタイリッシュ。ディスプレイベゼルの下部には、Webカメラ&赤外線Webカメラを内蔵。2つの赤外線エミッタも内蔵されている。Windows Helloと赤外線カメラにより、顔認識テクノロジーを使用してハンズフリーでログインできる。
広視野角IPSディスプレイのため、極端な角度から視聴しても色度変移が起きていない。ただ光沢ディスプレイなので、照明や日光のあたる角度により背景の映り込みや反射を生じる。場合に応じて角度の調整が必要だが、コントラストが高く黒の引き締まった画質を楽しめる。
このレビュー実機はシャープ製SHP148Dパネルを採用しているが、SHP148DはどうやらIGZOパネルらしい。ただ、DELLサイトではIPSと公言しているが、IGZOには触れていないのでこれを標準搭載としているのかは不明。
IGZOでは、電流が無くても一定期間データの書き換えをせずに画像を保持できる特長がある。つまりチラツキが少ない。また、リーク電流(無駄にしてしまう電流)が少なく、リフレッシュ回数も少ないので低消費電力である。(シャープによると、ディスプレイ消費電力を5分の1~10分の1に減らすことに成功したという)。そして、TFTの超小型化と配線の超細線化により、従来のTFT液晶よりも同じ透過率に対し、約2倍の高精細化をしていると言われる。なお、IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)の結晶構造であり、IGZOという呼び名は頭文字を取ったものである。すでにスマートフォンやタブレットなどのデバイスで大きな反響がある。
ディスプレイには強化ガラスのCorning Gorilla Glass 4を採用している。光沢ディスプレイはIPSパネル採用でも、斜めからは黒っぽく陰になることが多いが、このXPS 15 2-in-1(9575)ではその様子がない。ARコーティングでもしてあるのだろうか?とにかく光沢ディスプレイにしてはどの角度からでも見やすい。
強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4とは
特殊ガラス・メーカーのCorning社が開発したGorilla Glassは、プラスチックの数十倍の強度とされる強化ガラス。スマートフォンを始め、iPhone、Galaxyなどタッチスクリーンのデバイスで多々採用されている。触れてもベタつきにくい特長を持つ。 高性能さのアピールとして、工具ドライバで擦りつけても傷がつかないデモも過去に行われた
フルHD(1920 × 1080)ディスプレイの場合
今回、もう一台のXPS 15 2-in-1(9575)を導入しており、そちらはフルHD(1920 × 1080)となっている。初期設定および推奨設定は125%拡大であるが、ここではドットバイドット表示(100%)に設定して撮影した。
感じ方の個人差はあるだろうが、15.6インチに「フルHD」はドットバイドット表示でもわりと実用的。細かいが4Kほど極粒ではなく、テキストがメインとなるユーザーはフルHD(1920 × 1080)にしたほうが無難。むろん、ドットバイドット表示にこだわらないのであれば関係のないことだが。ちなみにフルHD仕様では、最大15時間25分のバッテリ持続時間が公称されている。バッテリー駆動時間の面でも選択肢のひとつとなるだろう。なお、解像度以外では導入した4K仕様と同じなので、写真はこれ一枚とする。ほか全ては4Kモデルを被写体にしている。
強力なGPUを1パッケージ化!Core i7-8705G
開発コードネーム:Kaby Lake-Gのプラットフォームであり、このレビューしているXPS 15 2-in-1(9575)には、Core i7-8705Gを搭載している。Core i7-8705Gでは、グラフィックにRadeon RX Vega M GLをCPU内に1パッケージ化している。電力管理の効率化、ゲームPC筐体の小型化、PC組み立ての簡略化に貢献するものと思われる。ベンチマークテストは後ほど紹介する。
Kaby Lake-Gでは、インテルCPUに ”ライバルメーカーAMDのGPUコア” を1パッケージ化している。GPUの取り替えができないという意味では”内蔵グラフィック”とも言えるが、かなり語弊がある。パッケージ内ではコアが別々であり、実質、単体GPU(外付けGPU)の併設化である。そのため、システム上からは完全に単体GPUとして認識される。そしてCPUに統合されている内蔵グラフィック(インテル HD グラフィックス)も健在。
Radeon RX Vega Mでは、GL(Graphics Low)が低性能版、GH(Graphics High)が高性能版という意味。
HBM2(High Bandwidth Memory Gen2)とは、ビデオメモリに相当する。
今回における実機の構成スペック(CPU・GPU・メインメモリ・ストレージ・マザーボード・OS)詳細。チップセットには インテルQM175 を採用。液晶パネルにはシャープ製を採用していた。なおベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。
ストレージとネットワーク
XPS 15 2-in-1(9575)では高速PCI Express接続のNVMe SSDを搭載しており、この実機の場合、サムスン製PM981を搭載している。パフォーマンスは上記の通りで、シーケンスQ32T1では3000MB/s以上の爆速。
【基礎知識 : M.2スロットおよびM.2 SSD】
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
無線LANではKiller 1435を搭載していた。※クアルコム・アセロス社(Qualcomm Atheros, Inc.)は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。 Killer専用のユーティリティソフトで設定することにより、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerはWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持つ。優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化、管理する。CPU負荷を低減させ、ネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。
Waves MaxxAudio Pro搭載
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。
ベンチマークテスト(Core i7-8705G+Radeon RX Vega M GL)
CINEBENCH R15によるレンダリングでCPUパフォーマンスをチェック。比較するのは、当サイトが過去にレビューしたPCにおける搭載CPUのスコアである。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)
XPS 15 2-in-1(9575)に搭載していたCore i7-8705Gのスコアは、マルチスレッドで675。Core i7-8550Uあたりに近い。そしてシングルスレッドでは、スコアが173。1コアのパフォーマンスもなかなか良く、当方の調査内ではCore i5-8300Hと同じスコアだった。
CINEBENCH R15のベンチマークテストとは 3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」がベースで、約30万ポリゴンある静止画のレンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるのでCPU性能指数の目安になる。最大256スレッドまで対応しているため、コア数が多く高クロックのCPUほど有利だが、アーキテクチャの新旧にもよる。なお、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。 |
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター / ベンチマークテスト
グラフィックパフォーマンスとして、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーターでチェック。なお、Core i7-8705Gに統合している内蔵グラフィックと、Radeon RX Vega M GL グラフィックスの「自動切り替え機能」が備わっており、ゲームによってはRadeon RX Vega M GLで動いてくれない場合が多々ある。後日知ったため検証していないが、どうやら電源オプションの「切り替え可能なダイナミックグラフィック」と「Radeon Graphics Power Settings」の設定で、常にRadeon RX Vega M GL が稼働するみたいだ。
今回、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーターは自動認識してくれたので、パフォーマンスの参考とする。当方の調査では、「Core i7-8550U+ GeForce MX150 2GB」のDELL Inspiron 14(7472)よりも高いスコアを出した。フルHDで最高品質設定でもプレイできる性能がある。このRadeon RX Vega Mでは、GL(Graphics Low)であるが、なかなかのグラフィックパフォーマンスを持っている。
2018年9月論評 |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
10933 | |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン) |
4396 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、 当方過去のレビューPCと比較できる。
ラストレムナント / ベンチマーク比較
ラストレムナントの1920 × 1080 フルスクリーンでは、132.10 FPS。さすがに「Core i7-7700HQ+GeForce GTX 1060」搭載のゲームノートには届かないが、十分ゲームノートの仲間入りができるパフォーマンスだ。
2015年ごろの「Core i7-6700HQ+GeForce GTX 960M」搭載ゲームノートを上回っている。2010年ごろのミドルレンジ・デスクトップPCを改めてみると、こんなにしょぼくなってしまったのか・・と驚かされる。それにしても、このパフォーマンスで極薄2-in-1ノートとは時代は進んだものだ。
ラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン) |
FPS | |
2018年9月論評 |
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132.10 |
2017年11月論評 |
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173.70 |
2017年3月論評 |
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165.87 |
2012年6月論評 |
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136.93 |
2015年12月論評 |
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118.16 |
2015年12月論評 |
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111.31 |
2010年2月論評 |
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109.52 |
2017年9月論評 |
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102.96 |
内蔵グラフィック(Radeon R7)で動かすと・・・ | 27.06 | |
2010年7月論評 |
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100.61 |
2017年11月論評 |
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84.87 |
2010年1月論評 |
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78.15 |
↑のグラボ換装 | GeForce GTX 460 768MB DDR5 | 91.77 |
2011年4月論評 |
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69.46 |
ゲームのベンチマークテストについての備考
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。
GORE社との共同開発で生まれた熱絶縁フィルム(Thermal Insulation)を採用
1パッケージ化の内蔵とはいえ、強力なグラフィックを搭載すると熱対策機能が重要になる。 分解できないので言葉での説明になるが、排熱システムのグレードが上がっており、液晶ポリマー製デュアルファンと3本の超薄型複合ヒートパイプを搭載している。そして化学合成グラファイト製ヒートスプレッダにより放熱性を高めている。
また、GORE-TEXで知られるGORE社との共同開発で生まれた熱絶縁フィルム(Thermal Insulation)を内部の随所に採用している。 この熱絶縁フィルムが発熱部を包み込むことで、人体に触れる部分の熱を遮断する。これらの排熱ソリューションにより、可能な限りの薄型形状でもパフォーマンスを維持できるという。ちなみに、Thermal Insulationは、NASAが宇宙探索でも使用している熱絶縁フィルムなんだとか。
アルミ削り出し、カーボンファイバの筐体!XPS 15 2-in-1のデザイン
XPS 15 2-in-1(9575)は、CNC機械加工によってアルミから削り出された高級ボディとなっている。 CNC(Computer Numerical Control )という機械工作で、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いる。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、堅牢性と美しい質感という特長がある。
アルミボディにサンドブラストの梨地加工。アルマイト加工でさらっとした手触り。なお、アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。中央にはクロム調のDELLロゴを配置。サイズは幅 354mm × 奥行き235mm × 厚み9~16mm。公称の最小重量は1.98kgだが、この実機の測量では1.981kgだった。
アルミ削り出しについて詳しくは、DELL XPS 13(9350)新製品発表会(2015年)で拝見した「アルミ削り出しパーツ」を参考に。
XPS 15 2-in-1(9575)のエッジにはダイヤモンドカットによるアクセントがあり、金属の光沢が高級感を演出している。
底面
底面も天板と同様、CNC機械加工のアルミ削り出しである。アルミボディに梨地&アルマイト加工。横長のスタンドゴムが2本設置されている。6セル-75 WHrバッテリを内蔵しており、着脱式ではない。
底面中央には何ともゴージャスなXPSロゴを配置。
底面左右の緩やかな傾斜部にスピーカーを配置。
左右側面
KabyLake-Gで単体GPUをCPUダイに1パッケージ化したからといって、結局は「通常の単体GPU搭載機と変わらないじゃないか」と思っていたが、この極薄ボディはやはり1パッケージ化したがゆえの実現なのだろう。従来では筐体サイズが理由で低性能にせざるを得ない2-in-1ノートに、ゲームマシン並みのグラフィック性能を載せたことは、今後のPC市場に期待ができる。
先述したように、2015年ごろの一部ゲーミングモデルやALIENWAREモバイルノートを凌いでしまうグラフィックパフォーマンスを持ちながら、この薄さには驚く。この薄さでは、物理的にUSB端子のAコネクタ(通常サイズ)を装備できないので留意が必要。
ヒンジ
360度回転するメタル・ヒンジ。外装部はアルマイト加工のアルミ素材で高級感がある。
タブレット形態のため折りたたんだ様子。
排気口
ヒンジとヒンジの間に排気口が配置されているが、傾斜によって上に排気される構造のようだ。なお、Dell Power Managerでは、システム温度の監視やカスタマイズができるので、環境に合わせて対応できる。
バックライト付きキーボードと、カーボンファイバのパームレスト
カーボンファイバを採用したパームレストで、表面にはシリコン・コーティングが施してあり、しっとりした手触り。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)である。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。詳しくは、「カーボン・ファイバー(炭素繊維強化プラスチック)の採用」を参考にしてほしい。
クイックスタートガイドではオプション扱いだが、電源ボタンには指紋認証リーダーが付いている。(Windows Helloが有効になる)。
一体型のタッチパッドはガラス製。薄くシリコン・コーティングが施してあり、滑らせ具合を維持しつつも若干しっとり感もある。指先が湿っているとグリップが効いてしまい、滑らせにくくなる。タッチパッドエリアはわりと広め。
キーボードタッチのホームポジションの様子。キーボードパーツとしては13.3インチノート向けに製造された印象があり、操作性に関してはモバイルノートに近い。
世界初の磁気浮遊式(MagLev)キーボードを採用
世界初の磁気浮遊式(MagLev)キーボードを採用しており、マグネットの力でキーボードを支える設計らしい。これにより通常のキーボードに比べて24%も薄型化され、筐体をさらに薄く設計することができたという。またキー入力の信頼性も高くなっているとのこと。
キーボードパーツの拡大。ざっくり測ったところ、キーストロークは0.5mmほどであり、ノートパソコンとしても非常に浅い部類に入る。一応、底打ち感はあるがカチカチとした押下ではなく、プチプチしている。タイピング音はやや騒がしいかもしれない。ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキーが兼用になっているが、Fn + Esc キーを押すと、優先順を切り替えることができる。XPS 15 2-in-1(9575)のキーボードはこちらで詳細レビューしている。
バックライト・キーボード機能
バックライト・キーボード(オンオフおよび、2段階の調光可能)。
付属品
130WのACアダプタが付属する。コネクタはUSB Type-C端子になっており、XPS 15 2-in-1(9575)はすべてUSB Power Deliveryのため、左右どの側面にもつなげる。PC側へのケーブルは細めだだが、ジョイントする電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。重量は電源ケーブル込みで455g。
XPS 15 2-in-1(9575)の装備するUSB端子はすべてUSB Type-CなのでAコネクタに変換するコネクタ・ケーブルが付属している。先端は細めなのでACアダプタのコネクタと同時に挿しても干渉しない。ただ、弾力のあるフラットケーブルなのであまり動かせない。
Dell プレミアム アクティブペン
Bluetooth対応のDell プレミアム アクティブペンが付属する。標準なのか不明だが、レビュー時点ではすべての販売パッケージで付属している。(購入時には要確認)。単品販売で品番確認すると、PN579Xという製品で税抜き価格で13,700円(レビュー時点)。15.6インチ画面の4K(3840 × 2160)でドットバイドット表示(100%)だと、まず指先でのタッチ操作は不可能に近いが、このペン先ならばほぼ確実にタッチ操作できる。
ペン入力方式には、アクティブ静電結合方式(AES2)とMicrosoft Penプロトコル(MPP)の2つに対応。最新Wacom AES 2.0テクノロジー対応のため、4,096段階の筆圧検知、240 Hzのレポートレート。対応機種はWindows Ink対応ディスプレイを搭載したすべてのデル製2-in-1モデルとのこと。
アクティブペンの重量はで20g(電池込み・ストラップなし)。
XPS 15 2-in-1(9575)の左側面には磁石が仕込んであり、ちょうど写真にあるくらいの位置(3センチほど)からアクティブペンが引き寄せられる。これを定位置にしておけばペンの置き忘れを防止できる。
単6型乾電池(AAAA)×1本をセットする。
スタイラスペンの付属に、ペン先交換のリングとストラップがある。
操作マニュアルではほぼ図解になっている。アクティブ静電結合方式(AES2)とMicrosoft Penプロトコル(MPP)は、ペン先近くのクリックボタンで切り替えができる。
XPS 15 2-in-1(9575)のレビューは以上。予算は高めになるが、それだけの高級感と処理性能はあるので概ね納得できると思われる。ただ、装備端子はUSB Type-C端子に絞られているため、PCライフにおいて次世代環境への移行が必要となる。タブレットとしては重量級になるので、ノート形態がメインでありタブレットはサブ用途となるだろう。
後日、もう一台導入したので、レビューは続く!
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- KabyLake-G採用の狭額15.6インチ2-in-1ノート DELL XPS 15 2-in-1(9575)レビュー
- レビュー追加:別個体導入!XPS 15 2-in-1(9575)再レビュー!