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17.3インチ大画面ノート!アルミのパームレスト&テンキー付き
DELL Inspiron 17 5000シリーズ(5767)のレビュー
- Inspiron 17(5767)の概要・デザイン
- ベンチマークテスト 第7世代 Core i7-7500U + AMD Radeon R7 M445
2016年9月に発売したInspiron 17 5000シリーズこと、Inspiron 17-5767レビューする。3000シリーズと7000シリーズの中間に位置する「標準モデル・5000シリーズ」であるが、スペックはややローエンド寄りである。以降、ここでレビューするInspiron 17 5000シリーズにおいて、当サイトでは便宜上、Inspiron 17(5767)と呼ぶ。
2016年12月論評 KabyLake設計 (Uシリーズ) |
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※2016年12月24日時点のレビューであり、手元の実機における現状レポートである。
DELLは「日経コンピュータ(2016年9月15日号)顧客満足度調査2016-2017 ノートPC部門 1位」を受賞!
Inspiron 17(5767)概要
Inspiron 17は17.3インチの大画面ノートで、広領域なフルHD(1920 × 1080)解像度も選べる。そして長時間でも目に優しい非光沢液晶。DELLサイトでは一切触れられていないので断言はできないが、実機を見る限り、液晶パネルは安価なTNパネルではなく、広視野角のパネル(IPSか?)が採用されていた。光学ドライブも搭載。テンキー付きのキーボードを搭載している。パームレストはアルミ製であり、材質面ではやや上位の優越感を楽しめる。
17.3インチノートの筐体サイズになると、その大きさからハイスペック化や装備端子を増やしやすいのだが、残念ながらInspiron 17(5767)ではその要素はない。装備端子は基本を押さえた程度で、エントリーの15.6インチノート相当。キーボードも15.6インチノートと同じパーツ。バックライトキーボードのような付加価値もない。
レビュー時点ではグラフィックに「AMD Radeon R7 M445 4GB GDDR5」を搭載できるが、本格的なゲーム用には十分とは言い難い。しかし、ドラゴンクエストX くらいの負荷であればフルHDでも快適にプレイができる性能はある。
Inspiron 17(5767)を一言でまとめると、「エントリーの15.6インチノートを大画面の17.3インチにしただけ」。ただし、パームレストにゆったりと手を置けるスペース、広視野角のディスプレイ、アルミのパームレストなどアドバンテージ要素もある。
当方レビューに関する注意事項
※パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更がある。
※個人規模および、一個体の調査、一部の情報のため、購入された場合の一致性は保証していない。
※記事はレビュー時点の情報である。標準搭載の内容や変更状況など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※状況については極力丁寧に説明するが、感想やアドバイスは個人的見解であり、その賛否は各々異なる。
※風景にある周辺機器等は、DELLとは関係のないアイテムである。
※DELLサイトにある販売名は気まぐれで、さらに新旧モデルの区別が困難なため、当方では唯一無二の「コンピューターモデル名」を重視している。コンピューターモデル名は、DELLサイトの該当ページにてURLを見れば判断がつくので、困惑したら参考に。
Inspiron 17(5767)のパーツ構成例
2016年12月24日時点の構成例をまとめてみた。第7世代であるKabyLake設計(Uシリーズ)のCPUを搭載している。低消費電力のUシリーズなので、CPUの処理性能としてはモバイル相当。ディスプレイ解像度では、17.3インチでスタンダードな1600 × 900と、広領域のフルHD(1920 × 1080)が選べる。15.6インチでフルHDはかなり細かい表示になるが、17.3インチになるとわりと見た目の細かさが緩和される。(ドットバイドット表示にて)
単体グラフィックではAMD Radeon R7 M445 が搭載可能。単体グラフィックなしの場合は、各CPUにある内蔵のグラフィックとなる。AMD Radeon R7 M445 に関しては微々たるパフォーマンスアップなので、頑張って搭載するほどの価値はないと思う。物理的には搭載可能だが、SSDの搭載がサポートされていないのがやや残念。天板のカラーバリエーションは4色ある。
アーキテクチャ | KabyLake(Uシリーズ)設計 |
ディスプレイ |
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CPU |
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グラフィック |
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メモリ |
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ストレージ |
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カラー |
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装備する主要端子 | USB2.0端子 × 1基、USB3.0端子 × 2基、HDMI端子、 100BASE-LAN端子、 SDカードスロット |
サイズ(公称値) | 幅:424 mm × 奥行:280 mm × 厚み: 25.3 mm / 重量:約2.83kg |
備考 |
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※ほぼ構成販売なので、パーツの組み合わせは制限される。採用パーツやベンダーは供給状況により変更がある。
※構成に関してはレビュー時点であり、変更の可能性もある。
Inspiron 17(5767)の装備する端子
先述の通り、Inspiron 17の装備端子は、エントリーの15.6インチノート並みの装備で、基本を押さえた最低限と言える。17.3インチノートとしては、ちょっと寂しい。またギガビットイーサーLAN端子ではないので、サーバー構築している環境では不向き。USB3.1やUSB Type-C端子と言った次世代端子の搭載もないため、装備端子においては、しっかり吟味しておくべきだろう。なお、前面と背面には接続端子を配置していない。
Inspiron 17の右側面では、「SDカードスロット、USB2.0端子 × 1基、光学ドライブ、セキュリティロック・スロット」を配置。挿入したSDカードはそこそこ突き出した状態になる。
左側面では「電源コネクタ、100 Base-LAN端子、HDMI端子、USB3.0端子 × 2基、ヘッドセット端子」を配置している。
Inspiron 17の右側面ではSDカードスロットとUSB2.0端子がユーザーの手前側にあるので、アクセスし易いポジションとなる。ただし、有線のマウス接続ではケーブルが邪魔になるだろう。一方、左側面では端子類が奥に配置されているので、ケーブル等の接続には有利なポジションである。
Inspiron 17の筐体サイズ、およびACアダプタ
幅:424 mm × 奥行:280 mm × 厚み: 25.3 mm。わりと丸みを帯びたデザインとなっている。重量:約2.83kgほどなので、据え置き用がメインだろう。
AMD Radeon R7 M445 を搭載している、このInspiron 17レビュー機に付属していた65WのACアダプタ。グラフィックの仕様によって容量は異なると思われる。前例からすれば、内蔵グラフィック構成ではおそらく45WのACアダプタが付属するだろう。アダプタにジョイントする電源ケーブルは太いので、取り回しは良くない。PC側へのケーブルは細めなので気になる要素はなし。
Inspiron 17のデザイン紹介
このレビューしているInspiron 17実機では、カラーバリエーションが「グレー」のモデル。写真ではわかりにくいがスパークリング状でキラキラしたガンブラックカラーが塗装されている。天板の材質はポリカーボネート(工業プラスチック)。中央にはDELLロゴを配置している。エッジの丸みが強調されたデザインになっており、ポップ調な印象。
Inspiron 17(5767)の底面では非光沢のブラックで梨地。バッテリは内蔵型。底面に吸気口とInspiron ロゴが確認できる。カーブ面にスピーカを配置している。
17.3インチディスプレイ(広視野角)と、ヒンジ
このInspiron 17(5767)実機では、フルHD(1920 × 1080)解像度搭載の仕様。若干光沢性があるが概ね非光沢液晶であり、長時間用に向く。なお、DELLサイトでは液晶パネルの種類に触れていなかったが、視野角はかなり広い。かなり斜め上や下から見ても視認できるレベルであり、著しい色度変移は感じられない。明らかに安価なTNパネルとは思えず、IPSパネル系統のものと推測している。
ディスプレイのWEBカメラと内蔵ステレオ・マイク。そしてDELLロゴのプリント。
ディスプレイのヒンジは横長1本であり、最大オープン時は写真の通り。
背面から見るとほとんどヒンジ部分であり、端子等はない。ヒンジとの隙間に排気口が確認できる。理想的とは位置とは言えないが、低消費電力のUシリーズ搭載機だから、この構造で問題なさそうだ。そうなると、単体グラフィック搭載は益々必要性が薄れてくる。
前面
Inspiron 17(5767)前面の中央には動作ライトを配置しており、「電源・バッテリライト」と「HDDライト」の兼用となっている。Fn + Hキーを押すことでライト機能をどちらかに切り替えられる。中央にはディスプレイを開けやすいように、少し隙間が設けられている。
テンキー付きキーボードと、アルミのパームレスト
パームレストが一枚のアルミ板となっており、キーボードの地盤もそのまま一部となっている。そのため、キーボードの「たわみ」ははとんど無く良好。低コスト化のためか、キーボードパーツは15.6インチノートと兼用で、操作性では17.3インチノートのものではない。(15.6インチノート・Inspiron 15-5567と同じキードードパーツを採用)。タッチパッドの下の方(エッジ)はカーブが強くなっている。
テンキー付きなので、ホームポジションはやや左寄りになるが、パームレストの面積が大きいので、ゆったりと手を置ける。
パームレストのアルミにはヘアライン加工がされており、高級感がある。
左上に電源ボタンを配置しており、少しくぼんだ形状。起動時には棒状のところがLED点灯する。タッチパッドは一体型。
キーストロークは浅めであるが、底打ち感はそこそこキープしている。
2016年ごろから見かけるようになった、一部のキーを隣接させキートップの段差で切り離している加工。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工を共通化させてコストダウンを図っているようだ。
展示会イベントでDELLの社員にも聞いたが、グローバルメーカーゆえ、日本仕様のためだけにコストを掛けるのは社内で圧力がかかるらしい。もちろん、グローバルでの共有化がコストパフォーマンスにつながっており、ユーザーにも有益な面もある。 実際に使ってみて、見た目の違和感は若干あるが、これといった支障は感じられなかった。隣接することで小さいキーの狭苦しさが、視覚的に払拭されており、個人的には受け入れても良い加工と思う。カーソルキーは小さめであるが、独立配置なので誤接触もなく扱いに不自由はない。
キーボードの左側。
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