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KabyLake Refresh設計の15.6インチ・エントリーノート
DELL Inspiron 15 3000(3576)レビュー
KabyLake Refresh設計のInspiron 15 3000 こと、Inspiron 15(3576)をレビューする。なお厳密なコンピューターモデル名ではInspiron 3576と呼ばれる。発売はおそらく2018年4月頃。基本的な端子と光学ドライブを搭載した、エントリータイプの15.6インチノート。エントリーにしては珍しく、フルHD(1920 × 1080)解像度のディスプレイを搭載している。
2016年12月に発売したInspiron 15(3567)の後継機で、デザインは変わらずKabyLake→KabyLake Refreshへプラットフォームが刷新されている。USB3.0端子がUSB3.1-Gen1に刷新されているが、Gen1なので速度は変わらず給電力のアップのみ。
今回紹介するInspiron 15(3576)は第8世代Core i5 / i7のUシリーズが搭載できるモデル。従来のUシリーズと比べて飛躍的に処理能力が向上しており、3000シリーズのエントリーノートといえど侮れないパフォーマンス。レビューしたInspiron 15(3576)の構成は以下の通り。単体グラフィックにAMD Radeon 520を搭載している。
2018年5月論評 KabyLake Refresh |
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※2018年5月24日時点のレビュー。手元の実機レポートであり、仕様は各々の選択により異なる。
DELLの製品名について
DELLサイトにある「販売名」は統一性がなく、さらに新旧モデルの区別も困難。そのため唯一無二のコンピューターモデル名で確認する必要がある。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。
当方レビューに関する注意事項
※レビュー時点、レビュー実機の情報であるため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載や仕様変更などの最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※感想は個人的見解である。※風景に写っている周辺機器等は、DELLと関係ない物もある。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。
KabyLake Refresh設計、Inspiron 15(3576)の構成例
レビュー時点における構成例。ディスプレイはフルHD(1920 × 1080)解像度を搭載しており、エントリーっぽくない高解像度仕様。目に優しい非光沢パネルだが、厳密には半光沢。エントリーだが単体グラフィックにAMD Radeon 520 を搭載しており、HD解像度でなら遊べる本格ゲームがいくつかある。ただ、内蔵グラフィックが優秀な昨今では搭載する必要性にやや疑問を持つ。なお、内蔵グラフィックのまま(単体グラフィックなし)の構成は無かった。
すべてのパッケージ構成でスーパーマルチドライブを搭載していたが、クイックスタートガイドによれば一応オプションものらしい。ストレージでは256GB SSD (M.2 / SATA接続)を搭載している。
※DELLではいくつかのパッケージ構成をベースとしているので、どこまでが標準設定なのか分かりづらい。あくまで参考のひとつとして理解していただきたい。
ディスプレイ | 15.6インチ 非光沢ディスプレイ(解像度1920 × 1080) |
CPU | Kaby Lake Refresh(Uシリーズ)
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グラフィック |
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ストレージ |
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カラー |
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ワイヤレス | 802.11ac + Bluetooth 4.1, デュアル バンド 2.4&5Ghz, 1x1 |
光学ドライブ | あり(一応オプション扱いらしい) |
電源 | 40WHr, 4セルバッテリ (着脱可能) 65WのACアダプタ付属(レビュー実機の構成の場合) |
サイズ(公称値) | 幅: 380mm × 奥行き: 260 mm × 厚み: 24 mm / 最小重量 約2.13kg (レビュー実機では2.182kg) |
※レビュー時点の構成例。採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。
※構成ベースの販売であり、パーツの組み合わせは制限される。
ストレージパフォーマンス (M.2 SSD-Type 2280)
レビュー時点ではストレージが256GB SSD (M.2 Type 2280/ SATA 6Gbps接続)となっている。このInspiron 15(3576)レビュー実機では東芝製KSG60ZMV256Gを搭載しているが、パフォーマンスは上記の通り。SATAのためPCI Express接続(NVMe SSD)には劣るが、HDDよりもアクセスは速い。【M.2スロットおよびM.2 SSDの基礎知識】
DELLではHDD搭載がサポートされていないが、Inspiron 15(3576)の分解マニュアルを見ると、本製品に2.5インチベイが実装されている。そのため、M.2 SSDと2.5インチHDD(またはSSD)のデュアルストレージ構成も可能かと思われる。ただし自己改造になるので保証対象外である。
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
Inspiron 15(3576)の装備インターフェース
全体把握のため、付属のクイックスタートガイドからInspiron 15(3576)の装備端子などをチェックする。メインとなる端子にはマーキングした。基本的な端子は装備しており、「100BASE-LAN端子、HDMI端子、USB3.1-Gen1端子×2基、USB2.0端子、SDカードスロット」を実装している。販売されていたパッケージ構成ではすべて光学ドライブを搭載していたが、ガイドによれば一応オプション・カスタマイズの扱いらしい。
インターフェースの補足説明
※有線LAN端子は100Baseでありギガビットイーサーではないので、サーバー構築している環境では低速。
※USB3.1(Gen1)の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps。ただしUSB3.0よりも電源供給能力が高い。
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識をパソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説
左側面にSDカードスロット(SD、SDHC、SDXC)、ヘッドセット端子、USB2.0端子、光学ドライブを配置。
左側面に、電源コネクタ、LAN端子、排気口、HDMI端子、USB3.1-Gen1端子×2基。
前面には電源&バッテリーライトを配置。なお、HDDアクセスライト兼用にもなっているので、「Fn + Hキー」を押すごとに表示内容を切り替えられる。下の傾斜面にスピーカーを配置している。
背面に端子はない。ヒンジが2箇所。
65WのACアダプタが付属する。ジョイントする電源ケーブルは太め。なお、DELLサイトの説明によると、単体GPUを搭載しない場合(内蔵グラフィック仕様)は45Wのアダプタになるらしいが、レビュー時点ではその構成販売はない。
第8世代 Core i5-8250Uのスペック
今回のInspiron 15(3576)にはCore i5-8250Uを搭載している。ここには内蔵グラフィック、マザーボード、メモリなどの情報もあるので参考に。
2017年8月以降に登場したKabyLake Refresh設計で、モバイル向けの第8世代Core-Uシリーズ。先代であるKabyLake(第7世代Core-Uシリーズ)ではCore i7であっても2コア実装であったが、Core i5-8250Uでは4コア実装。さらにHTテクノロジーによって8スレッド動作する。
このパフォーマンスでTDP(熱設計電力)15W。「製造プロセス」は第7世代Core-Uと同等の14nmであるが、改良のためかインテルは「14nm+」と呼んでいる。Core i5-8250Uのベースクロックは1.6GHzだが、ターボ・ブースト・テクノロジーによって最大3.4GHzもクロックアップする。ベースクロックが低いのはバッテリーの持ちを良くするためであり、いざという時は「ムチを打って最大3.4GHzも頑張らせる」といった感じ。デメリットとしてはやはりピーク時の実消費電力の高さがある。
Core i5-8250Uにコア統合されている内蔵グラフィックは「インテル UHD グラフィックス620」。先代のHD グラフィックス620でも、3Dグラフィクスや4Kビデオ向けに強化されていたが、HDの頭に「U」が追加されており、さらなる強化がされたようだ。※UHD(4K)対応を意識したネーミング。
なお、Inspiron 15(3576)には単体グラフィックのAMD Radeon 520を搭載しているので、この内蔵グラフィック(UHD グラフィックス620)と切り替えて動作させることが可能。
【切替可能グラフィックの解説~NVIDIA Optimus と、AMD Enduro 電力管理テクノロジー】
AMD Radeon 520 2GB GDDR5
単体グラフィックであるRadeon 520のスペック。このグラフィックチップはどうやらPCメーカー向けに提供しているOEM版らしい。内蔵GPU(インテル UHD グラフィックス620)に毛が生えた程度の性能しかないが、ビデオメモリとして2GB GDDR5を搭載しているので、メインメモリの負担を軽減できる。CPUの負担軽減にもなる。
ベンチマークテスト
CINEBENCH R15によるレンダリングパフォーマンスをチェック。まずマルチスレッドにて。
Inspiron 15(3576)に搭載していたCore i5-8250Uのスコアは702。当方の過去レビューPCで比較すると、Core i7-6700HQを超えている。従来のUシリーズから飛躍的な性能アップといえる。とくにマルチスレッドにはかなり強化されている。
シングルスレッドでは、スコアが139。Uシリーズなのに、Core i7-2600に近いのでなかなかよい。Core i7-8550UやCore i7-8650Uではもう少しスコアが高くなっているのが分かるが、これはクロック数の高さが影響しているのだろう。
CINEBENCH R15のベンチマークテストとは 3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」がベースで、約30万ポリゴンある静止画のレンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるのでCPU性能指数の目安になる。最大256スレッドまで対応しているため、コア数が多く高クロックのCPUほど有利だが、アーキテクチャの新旧にもよる。なお、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。 |
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
ゲーム処理能力
以下のタイトルにてゲームのベンチマークテストを行った。AMD Radeon 520を搭載しても、インテル UHD グラフィックス620で動作させるよりも少しばかりスコアが高くなる程度。消費電力がアップすることを考慮すると、割に合わないパフォーマンスアップの差。正直言って無駄に近い気がするが、様々な角度からの検証ではないのでケースバイケースだろう。とりあえず、以下の検証の範囲では「搭載した満足度が低い」。
パフォーマンスの目安としては、ファイナルファンタジーXIV紅蓮はHD解像度で、ドラゴンクエストX では最高品質フルHD設定で遊べるくらい。
2018年5月論評 KabyLake Refresh |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
5652 | |
ドラゴンクエストX: 2013年~ Ver.1.10 (1920 × 1080 最高品質 ウィンドウ) |
5584 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
69.85 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
86.85 |
備考
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担うため。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。
消費電力(条件:バッテリー外し、ディスプレイ輝度最大時、ACアダプタ接続)
アイドル時は16W、ラストレムナント55Wあたり、ストリートファイター55~60W、ドラゴンクエストX 50~60Wだった。ちなみにドラゴンクエストX を内蔵グラフィックで動かすと25Wあたり。
Inspiron 15(3576)のデザインチェック
Inspiron 15(3576)の筐体はエントリーモデルらしく、ポリカーボネート(工業プラスチック)ベースで、メッキやアルミ素材など高級感を出すようなデザインのアクセントがない。やはり、アルミボディの上位モデルと比べると、華やかさはない地味路線。価格相応というか。Inspiron 15(3576)レビュー実機の重量は2.182kgだった。携帯しても無理があるような重量ではない。カラーバリエーションに、グレーとブラックがあるが、今回のInspiron 15(3576)はブラックのモデル。
なお、筐体はInspiron 3565やInspiron 3567といった別のInspiron 15 3000シリーズと同じ。さらに処理などが違う同系型のデザインでは、Vostro 15(3568) 、Vostro 15(3558) 、Inspiron 5558などがあり、とにかく過去にレビューしたDELLパソコンだけでも多々ある。
天板は凹凸のあるテクスチャデザインが施してあり、中央には光沢のDELLロゴを配置している。
底面。吸気面は意外と控えめな印象。
リリースラッチにより、手軽にバッテリーが着脱できる。バッテリーの重量は224gだった。
端子等のある側面は光沢ブラック。ちなみに挿入したSDカードは結構飛び出している。
トレイ式の光学ドライブ。DELLサイトではODD搭載と書かれており、わかりずらい。ODDはオプティカル・ディスク・ドライブの略ね。
キーボードとパームレスト
Inspiron 15(3576)で搭載されているキーボードパーツは、Inspiron 15-3565、3567などのキーボードパーツと同じ。(詳しくはリンク先にて)。2014~2018年にかけて15.6インチDELLノートの3000/5000シリーズでたびたび採用されているキーボードパーツである。15.6インチノートにテンキー付きなので、Enterキー、BackSpace、¥キーが窮屈になっている。
キーボード全般。
テンキー付きなのでホームポジションは左寄りになる。アクセントになるような光沢面がないので、ほぼ全般的に非光沢ブラック。かなり地味なほうだが、よく言えば「落ち着いた」キーボード面。
バッテリーの格納スペースが盛り上がっているデザイン。
パームレストも天板と同じく、凹凸のあるテクスチャ加工のデザイン。
電源ボタンにLEDはなく、地味ボタン。
一体型のタッチパッドは全般的にだぶついており、操作していてガタつきがやや気になった。静かに操作しにくい部類に入る。
15.6インチディスプレイ、フルHD(1920 × 1080)
15.6インチにフルHD(1920 × 1080)解像度を搭載。初期設定(および推奨)では125%拡大となっており、にじみが気になるならドットバイドット表示に設定しなおす必要がある。※写真はドットバイドット表示
15.6インチに1920 × 1080とは、エントリーモデルらしからぬ高解像度仕様。ドットバイドット表示ではだいぶ細かい表示となる。
やや青みを帯びた液晶画面で、エントリーノートのディスプレイと言える。視野角もこれくらいの角度なら問題なし。
言わずともTNパネルだと分かる。これくらいの角度になると色度変移が顕著に現れる。左右からの視野角はそれほど悪くはない。なお、DELLサイトでは非光沢パネルとあるが、厳密には半光沢。
ディスプレイベゼルにはWebカメラとプリントのDELLロゴ。Inspiron 15(3576)のレビューは以上。
詳しくはDELLサイトへ
第8世代Core i5 / i7のUシリーズが搭載できるKabyLake Refresh設計。基本的な端子を装備しており、ポリカーボネート(工業プラスチック)ベースの低価格帯モデル。光学ドライブを搭載。 エントリーにしては珍しくフルHD(1920 × 1080)の高解像度仕様。 筐体自体は他モデルでもわりと流用されている。レビュー時点では単体グラフィックにAMD Radeon 520が搭載されているが、その必要性は微妙なところ。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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