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低価格エントリーモデル、14インチ・ビジネスノート【KabyLake設計】
DELL Vostro 14(3481)のレビュー
2019年1月発売、14インチノートのVostro 14(3481)こと、Vostro 3481(コンピューターモデル名)をレビューする。プラットフォームにKabyLake (Uシリーズ)を採用している。これは2016~2017年ごろトレンドだったプラットフォームなので、2019年発売モデルとしては設計が古い。しかし購入しやすい低価格で、予算4万円あたりから購入可能。さほど最新テクノロジーを必須としないライトな用途やビジネス用には問題ないだろう。
構成はおよび材質等のデザインではエントリー要素が強い。光学ドライブ非搭載、単体GPU搭載なし、M.2スロットはあるがSSDのサポートなし。CPUは、第7世代Core i3-7020Uか、Celeron 3865Uの二択となっている。どちらもTDP(熱設計電力)15Wの低消費電力であり、根本的に発熱を心配するようなモデルではない。通信では11ac対応、ギガビットイーサーLAN端子搭載なので良心的。
2019年5月論評 KabyLake (Uシリーズ) |
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※2019年5月31日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年1月29日である。
レビューに関する、注意事項
※レビュー時点および手元の実機に限った内容であり、選択や時期により仕様は異なる。
※販売は既存構成(パッケージ)が基本で、そこから選択できるパーツの範囲は制限される。
※搭載可能パーツや採用ベンダーは、供給時期によりレビュー機と異なる場合がある。
※標準搭載の範囲は不明。搭載内容や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※製品把握には「コンピューターモデル名」を必ず理解しておくこと。購入アドバイスは個人的意見。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)
エントリーモデル!Vostro 14(3481)概要
レビュー時点および、このVostro 14(3481)実機を基にした概要をまとめておく。低価格モデルなので、どこまで妥協できるかが、購入のポイントとなるだろう。
特記事項
- 14インチ 非光沢 ディスプレイ(解像度1366 × 768)
- KabyLake (Uシリーズ)設計。第7世代Core i3-7020Uか、Celeron 3865Uの二択
- 天板およびパームレストは、凹凸加工のあるパターン・テクスチャのデザイン
- メモリスロットを2基実装
- キーボードパーツはエントリーモデルでも採用される汎用パーツ
- 2.5インチHDDのみのサポートになっているが、マザーボードにはM.2スロットを実装している
- 購入しやすい低価格で、予算4万円あたりから購入可能
- 無線LANは11ac対応
- ギガビットイーサーLAN端子搭載
- VGA、HDMI端子、USB3.1-Gen1 端子×2基、USB2.0端子、SDカードスロットなど装備
- デメリットや購入前の留意事項
- KabyLake (Uシリーズ)設計なので、2019年のモデルとしては設計が古い
- 全般的に、ポリカーボネート(工業プラスチック)材質。エントリー的な材質とデザイン
- 光学ドライブが非搭載
- 単体GPU搭載なし
- サポートがHDDの搭載のみ。SSD搭載は自力対応 (M.2スロットはあるのでM.2 SSDも可能)
- 高解像度やIPSパネルのサポートなし
- PowerShareなし(PC起動なしでUSB充電用に使える機能が無い)
- エアーフローの構造がいまいち。ただし、低スペック構成で低発熱なので問題はないと思う
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。 分解マニュアルはDELLサイトに掲載されているが、分解は保証なしの自己責任であることに要注意!
※調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。
筐体サイズ
- 幅: 339 mm × 奥行き: 242 mm × 厚み: 20 mm
- 最小重量(公称) 約1.72 kg~(レビュー実機では1743g)
ACアダプタとバッテリ
- 45WのACアダプタ付属 ※実機の測量では本体のみで158g / 接続する電源ケーブル105g
- バッテリ 3セル(42 WHr) 内蔵
デザイン詳細レビュー
Vostro 14(3481)の外装は全般的にポリカーボネート(工業プラスチック)なので、特にプレミアム感はなくエントリーな質感。カラーはブラックのみのラインナップである。天板およびパームレストは立体的な凹凸があるパターンデザインとなっている。指紋がつきにくいという印象はないが、ベタつく不快感はない。全般的に非光沢中心のデザインで、落ち着いていると言うか地味といった雰囲気。
中央には少し窪んで光沢のDELLロゴ。
前面
前面には端子等はなく、ほぼ底面側の傾斜部にスピーカーを配置。ボリュームは中間くらいまでなら、まずまずのサウンドだが、それ以上になると音割れや共振が気になる。大ボリュームでなければ許容範囲だろう。
背面
背面も端子はない。やや左寄りに排気口があるが、ディスプレイを開くと大半を塞いでしまうのが気になる構造。しかし、そもそもの仕様が低発熱・低消費電力のエントリー構成だし、単体GPUを搭載しないので、シビアになることでもないだろう。
ディスプレイを全開しているときは、実質隙間からの排気。
右側面~光学ドライブなし
ディスプレイを開いたときの右側面。ディスプレイはここまで開く。通常の用途なら問題ないだろう。
左側面では、SDカードスロット、USB2.0端子、VGA端子、セキュリティロック・スロットを配置。光学ドライブはない。USB端子がユーザーの手前なので、ケーブルがあるマウスだと煩わしくなる。VGA端子があるのはビジネス用のためか。
SDカードはやや突き出す。
左側面~USB3.1-Gen1 端子×2基実装
左側面に端子が集中している。奥側にあるのでケーブル等はじゃまにならないだろう。
左側面では、電源コネクタ(隣にインジケータライト)、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN端子、USB3.1-Gen1 端子×2基、ヘッドセット端子を配置。
底面~ユニボディ設計
底面では非光沢の梨地。底面から端子がある側面まで一体型であり、トレイみたいな形状に成形されている。これはつなぎ目が少ない「ユニボディ設計」であり、比較的堅牢性に長けた設計である。中央に窪んだ光沢のVostroロゴ。
底面を各側面から見た様子。
吸気口に排気口。排気が循環しそうで優れたエアーフロー構造とは言えないが、このくらいのエントリー構成ではその必要もないのだろう。
45W ACアダプタ付属
45WのACアダプタが付属。19.5V、2.31Aの仕様。ACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。
実物を測量したところ、本体158g、AC電源ケーブル105gだった。持ち運びではAC電源ケーブルが結構邪魔くさいので、短く細めのケーブルを市販で購入するのもよい。一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので変更は可能。
なお、AC電源ケーブルが太いのには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避のようだ。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。DELLでは当方が知る限り、2010年には今のようなごっついケーブルだった(2009年ごろのはもう少し細めであった)。
当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。プラグ先だけのタイプもある。ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。
まとめ:Vostro 14の装備インターフェース
Vostro 14(3481)に付属のクイックスタートガイド(簡易マニュアル書)によるインターフェースの記載。これまでマルチ言語の説明であったが、ついに英語とアイコンのみの簡略化になった。前面および背面には端子の装備はない。電源ボタンに搭載可能な「指紋認証リーダー」はオプション扱いらしいが、レビュー時点では選択できるような様子はなかった。
左側面では、電源コネクタ(隣にインジケータライト)、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN端子、USB3.1-Gen1 端子×2基、ヘッドセット端子を配置。
左側面では、SDカードスロット、USB2.0端子、VGA端子、セキュリティロック・スロットを配置。
インターフェースの補足説明
※USB3.1-Gen1はUSB3.0と同じ(転送速度は5Gbps)※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
14インチ非光沢ディスプレイ(1366 × 768)
14インチ非光沢ディスプレイに、1366 × 768解像度の搭載。この画面サイズだと高解像ではなくスタンダードな解像度であり、レビュー時点では仕様がこれのみとなっている。アイコンや文字は十分大きいので拡大率は100%で推奨されている。ビジネス向けなので定番の非光沢画面。
ディスプレイベゼルのWebカメラとDELLロゴのプリント。DELLロゴは単なるシルバーカラーのプリントなので、安っぽさが否めない。
Vostro 14(3481)レビュー実機では、液晶パネルに台湾の奇美電子(Chimei / チーメイ電子)のCMN14C3を採用。このパネルメーカーは台湾フォックスコングループに買収され、現在では「イノラックス」と呼ばれている。LG電子、サムスン電子に並ぶ世界有数の液晶パネルメーカーである。 なお、採用されているベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。
安価なTNパネルのようだが、左右からの視野角はさほどひどくはない。
上下からの見た場合、TNパネルため色度変移は顕著に現れており、この角度は実用的でない。
プラットフォーム : KabyLake (Uシリーズ)
第7世代Coreプロセッサ | |
プロセスルール | 14nm+ |
PCトレンド時期 | 2016年末~ (登場:2016年8月~) |
PCレビュー | KabyLake (U / HQ / Yシリーズ)採用のDELLノート / 2-in-1 |
概要 | 主力は第7世代Coreプロセッサ。プロセスルールはSkylakeと変わらず14nmだが、改良版のため14nm+。 中継ぎのマイクロアーキテクチャであるためSkylake(前世代)のプチ改良である。(チップセットによるが、互換性によりSkylakeのプロセッサ搭載可能)。 比較的動作クロックが高く、内蔵グラフィックでは4Kコンテンツの対応強化が見られる。 TDP 15WのUシリーズ、TDP 4.5WのYシリーズ、ゲームノートなどミドルレンジ以上で採用されるクアッドコアのHQシリーズがある。なお。UシリーズのCore i7が「2コア実装4スレッド」という仕様で難色を示すところ。HQ:45W、H:35W 、:U:15W-28W、 Y:4.5W |
Vostro 14(3481)ではプラットフォームにKabyLake (Uシリーズ)を採用している。これは2016~2017年ごろトレンドだったプラットフォームなので、2019年発売モデルとしては設計が古い。
Vostro 14(3481)では第7世代Core i3-7020Uか、Celeron 3865Uの二択になっており、大きな違いはHTテクノロジーによるスレッド数。統合している内蔵グラフィックも少しばかりグレードが変わってくる。
第7世代Core(Uシリーズ)
- 第7世代 Core i3-7020U
(2コア / 4T、3MBキャッシュ、2.3GHz / ターボ無) TDP 15W 【HD グラフィックス620 】
Celeron(Uシリーズ)
- Celeron 3865U
(2コア / 2T、2MBキャッシュ、1.8GHz / ターボ無) TDP 15W 【HD グラフィックス610 】
※上記CPUについては、レビュー時点での選択肢である
初心者向けCPU基礎知識
※基本的な設計である、ノートPC向けのアーキテクチャ※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは
統合された内蔵GPU(内蔵グラフィック)とは
CPU内部には組み込まれたグラフィック機能(内蔵グラフィック)がある。CPUコアとGPUコアが統合しているため、厳密には「統合型グラフィック」とも言う。同世代の単体GPUよりも性能が控えめというのが通例だが、低消費電力、低コストのメリットがある。時代ごとに高性能化しており、本格ゲームなど高負荷な用途でない限り、これで十分というユーザーは多い。4Kコンテンツに対応するパフォーマンスがあり、2Dコンテンツでは十分。
PCに単体GPUが搭載されていない場合は、この内蔵グラフィックが使われる。画像処理するにはビデオメモリが必要だが、内蔵グラフィックではビデオメモリがないのでメインメモリの一部を代用される。内蔵グラフィックだけだと、そこがデメリットとなる。(単体GPUだとビデオメモリも搭載している)。ストレージ・パフォーマンス(ウエスタンデジタル製WD10spzx-75z10t2)
レビュー実機ではシステム用のCドライブにウエスタンデジタル製WD10spzx-75z10t2 (1TB 2.5インチHDD)を搭載している。7mm厚のスリム型である。パフォーマンスはこの通りで、SSDよりはだいぶ劣る。
レビュー時点では2.5インチHDDのみの搭載サポートになっているが、Vostro 14(3481)実機ではM.2スロットを実装している。カバー解体はややハードルが高いが、自身でM.2 SSDを搭載することもできる。ただし自己責任。
M.2スロットの基礎知識と、パフォーマンス比較
※M.2スロット(NVMe SSDとSATA SSD)について※過去PCとストレージ比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス
ネットワーク ~ 11ac対応、ギガビットイーサー有線LAN装備
ついでにネットワークアダプターをみると、無線LANは11ac対応のQualcomm QCA9377、Bluetooth搭載(※クアルコム・アセロス社-Qualcomm Atheros, Inc.は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェア)。有線LANではRealtek(カニさん)のギガビットイーサーなのでサーバー構築している環境でも速度に問題なし。
ネットワーク基礎知識
※通信インターフェース 有線LANと無線LAN規格についてWaves MaxxAudio Pro
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。
Core i3-7020U ベンチマークテスト
今回レビューしているVostro 14(3481)に搭載したCore i3-7020Uのパフォーマンスをチェックする。2コア実装でHTテクノロジーによって4スレッド動作する。クロック数は2.3GHz でターボブーストは無し。低消費電力のUシリーズでTDP 15W。 統合している内蔵GPUは、HD グラフィックス620。Vostro 14(3481)では単体GPUのサポートはない。
パフォーマンス
ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)
今回のCore i3-7020Uではマルチスレッドで238。1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが95。2019年のノートとしては低性能の部類であり、主にネットやビジネスソフト、2Dコンテンツ用途に限られる
CINEBENCH R15のベンチマークテストとは
3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」がベースで、約30万ポリゴンある静止画のレンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるのでCPU性能指数の目安になる。最大256スレッドまで対応しているため、コア数が多く高クロックのCPUほど有利だが、アーキテクチャの新旧にもよる。なお、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】2D高精細コンテンツにて
BD超える高画質映像コンテンツの「Pioneer Visual Material」のMovie01を再生してみた。この映像は「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートである。 (※通常のBDタイトルの場合は等速36Mbps、最大Rate 40Mbpsで制限されている。地デジ放送では13Mbpsあたり、DVD映画で平均5Mbpsあたり。)
Core i3-7020UのCPU使用率は15%あたり、メモリは8GB搭載していれば38%あたりの使用率で済んでいる。2D高精細コンテンツには十分な性能を持ち合わせているようだ。この場合、4GBでは物足りないのが推測できる。
ゲームのベンチマークテスト
本格ゲームのプレイを試すほどの構成ではないが、一応ストリートファイター4が1280×720 解像度でコマ落ちなくプレイできる性能はある。紅蓮のリベレーター では指標によれば「普通」であるが、遊ぶにはあまり現実的ではない。ラストレムナントは1280×720でも無理。
2019年5月論評 |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
2294 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
30.57 | |
ストリートファイター4~2009年 (1280 × 720 品質:デフォルト 垂直同期OFF ウィンドウ) |
76.99 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。なお、CPU内蔵グラフィック仕様の場合(単体GPUの搭載なし)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすいことを念頭に置いたほうがいい。消費電力(ワットチェッカー)
電気食いの構成ではないため、消費電力はかなり少ない。とくにアイドル時(待機時)では10W未満である。最小ではなんと5W。単体GPUを搭載していないこともあって、ベンチマークテスト中でもさほど電力は使われていない。
条件 コンディション 「バッテリー満充電、ACアダプタ接続」ベンチマークテストでは、「ディスプレイ輝度最大時」 |
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アイドル時(待機時) | ディスプレイ輝度最大時: 7W、輝度最小:5W |
CINEBENCH R15 (マルチスレッド) |
17Wあたり |
CINEBENCH R15 (シングルスレッド) |
12Wあたり。 |
FF14 紅蓮のリベレーター | 30Wあたりが多かった。 |
※ベンチマークテストでの消費電力はシーンにより変動がある。そのため、比較的よくみられた数値をワットチェッカーを眺めながら直感的に判断した。ざっくりとした目安で厳密性はない。
Vostro 14(3481)のパームレスト、キーボード
ポリカーボネート(工業プラスチック)材質のパームレストで、いかにもエントリーな質感。
搭載されているのは、Inspiron 14(5480)などで採用のキーボードパーツ(パーツ詳細はリンク先にて)。バックライト機能は無し。
ホームポジションの様子。キーボードのたわみはそれほど気にならない。自分自身のタイピングの場合は許容範囲。
パームレストは天板と同じく凹凸のあるパターンデザイン。電源ボタンはとくにLED点灯もなくエントリー的。
タッチパッドはまずまずの広さ。クリックの硬さも程よい印象。それにしても、左側のセールスポイントが記載されたシールが邪魔。ありふれたことしか書いていないのに、必要なのか?シールを剥がせばいいことだが、こんなところはコストダウンのため省略してもらいたい。
底面カバーを外し、Vostro 14(3481)の内部アクセス
換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。
DELLサイトにて分解マニュアルがダウンロードできるので、分解手順を知ることができる。ただし自己責任の作業であるため、当サイトでは推奨していない。リスクを理解されていることを前提に紹介する。ネジを外し底面カバー全体を外す工程になるが、肝となる作業は多数に引っ掛けてあるツメを丁寧に外していくことである。無理に力を加えるとツメの破損につながるため、パテ用のプラスチックヘラが必需品となる。いくつか幅の異なるヘラを取り揃えるとよい。
カバーは底面から端子がある側面まで一体型の、ユニボディ設計。トレイみたいな形状に成形されている。LAN端子の開口ギミックも確認できた。
内部構造。
端子のある左右側面。
背面の放熱フィンとその背後のCPUファン。
CPU周辺。
バッテリ 3セル(42 WHr) 内蔵。
メモリスロットはSO-DIMM DDR4が2基。
無線LANカードの搭載。
7mm厚の2.5インチHDD。
M.2 SSDスロットがあるが、レビュー時点での搭載サポートはなし。構造ではType 2280が搭載できるが、固定ネジは自前で用意しないといけない。Type 2242の位置にはプラスチックの突起があるものの、ネジの受け手金具がないため、そのままでは使えない。
Vostro 14(3481)のレビューは以上!
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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