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3DCADなど法人クリエーター向け!狭額ベゼルの15.6インチ高級ボディ・ノート
DELL Precision 15 5000 シリーズ(5520)レビュー
KabyLake(HQシリーズ)設計のPrecision 15 5000 シリーズこと、Precision 5520をレビューする。3DCADなどのプロフェッショナル・ビジネス向けの15.6インチノートで、Quadro M1200Mを搭載している。CPUには第7世代Coreのクアッドコア(HQ)、またはXeon E3ファミリーが搭載できる。
狭額InfinityEdgeディスプレイにより14インチノート並みのコンパクトさ。4KのIGZOパネルやフルHDのIPSパネルが選べるので、ディスプレイのクオリティも高い。カーボンファイバーのパームレスト、そしてアルミボディの筐体であり、堅牢かつ高級仕様。バックライトキーボードを装備。NVMe SSDも搭載可能なので、起動も速い。光学ドライブは搭載しない。プライスはお高めだが、それだけの高級感とハイスペックを持ち合わせている。
なお、Precision 5520の筐体は見たところXPS 15(9550)と同じなので、おそらくCNC加工による削りだしアルミボディだと思われる。ただし、表面処理などのデザインは変えてある。
2018年2月論評 KabyLake設計 |
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※2018年2月15日時点のレビューであり、手元の実機における現状レポートである。
当方レビューに関する注意事項
※記事はレビュー時点、レビュー実機の情報である。購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※感想は個人的見解である。※風景に写っている周辺機器等は、DELLと関係ない物もある。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。
DELLの製品名について
DELLサイトにある「販売名」は統一性がなく、さらに新旧モデルの区別も困難。そのため唯一無二のコンピューターモデル名で確認する必要がある。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。
レビュー時点の、Precision 5520仕様と特長
アーキテクチャ | KabyLake(HQシリーズ)設計 ※一部、前世代(第6世代)Skylake設計のCPU搭載も可能 |
ディスプレイ |
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CPU | Skylake
KabyLake
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グラフィック |
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ストレージ |
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サイズ(公称値) | 幅: 357mm × 奥行き: 235 mm × 厚み: 11 mm / 重量 約1.78kg~ |
電源 | 97WHr,6セルバッテリーまたは、56WHr, 3セルバッテリー 130WのACアダプタ付属 |
チェックポイント |
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※レビュー時点の構成例。採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。
※構成ベースの販売であり、パーツの組み合わせは制限される。
幅: 357mm × 奥行き: 235 mm × 厚み: 11 mm / 公称重量 約1.78kg~。このPrecision 5520実機の重量を測ったところ2.022kg。構成による個体差はそこそこありそうだ。
15.6インチ IGZO (3840x2160) タッチディスプレイ
仕様の選択にも夜が、このPrecision 5520実機では4K(3840 × 2160)解像度のIGZOパネル搭載。InfinityEdgeディスプレイという「狭額デザイン」である。そのため、15.6インチノートとしてはコンパクトであり、14インチノートくらいだ。画面の広がりも感じる。また、15.6インチ画面に4K解像度とはかなりの広領域であり、ドットバイドット表示すると上の写真のとおりになる。文章等では非常に細かくなるので、250%拡大設定が推奨されている。
常にドットバイドット表示で使う必要があるなら、IPSフルHD(1920 × 1080)仕様を選んだほうがいいだろう。以下、IGZOパネルについて解説しておく。
IGZO(イグゾー)とは
TNやVA、IPSといったTFT液晶は、静止画の表示でも定期的なリフレッシュを行なっている。一般的なモニタでは60Hzなので、1秒間に60枚もの静止画が連続して切り替わっているわけだ。この切り替えがリフレッシュであり、人間の目で捉えることはできないが、これがチラツキの原因であり眼精疲労の要因となる。
IGZOでは、電流が無くても一定期間データの書き換えをせずに画像を保持できる特長がある。また、リーク電流(無駄にしてしまう電流)が少なく、リフレッシュ回数も少ないので低消費電力である。(シャープによると、ディスプレイ消費電力を5分の1~10分の1に減らすことに成功したという)。そして、TFTの超小型化と配線の超細線化により、従来のTFT液晶よりも同じ透過率に対し、約2倍の高精細化をしていると言われる。なお、IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)の結晶構造であり、IGZOという呼び名は頭文字を取ったものである。すでにスマートフォンやタブレットなどのデバイスで大きな反響がある。
Precision 5520のIGZOパネル~広視野角
視野角も広く、極端な色度変移が起こらない。ディスプレイは光沢仕様である。
高級感あるPrecision 5520のアルミボディ
見たところ形状がXPS 15(9550)と同じなので、CNC機械加工のアルミ削り出し筐体と思われる。CNC(Computer Numerical Control )という機械工作で、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いて削っている。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、堅牢性と美しい質感という特長がある。
アルミの天板。ガンブラックカラーで、ヘアライン加工の表面処理。中央にはクロム調のDELLロゴを配置している。ボディはXPS 15(9550)の表面加工を変えただけだと思われるが、気のせいか、Precision 5520ではさらに鉄板みたいに頑丈な天板のような気がする。(すでにXPS 15-9550実機が手元にないので記憶での比較だが)。エッジ部分は磨かれており、アルミ素材の光沢がデザインのアクセントになっている。
では、Precision 5520の装備端子をチェックしよう。
装備端子
左側面では、電源コネクタ、USB3.0端子(PowerShare対応)、HDMI端子、USB Type-C端子(Thunderbolt 3)、ヘッドセット端子を配置する。
右側面では、SDカードスロット、USB3.0端子(PowerShare対応)、5段階のバッテリ残量メーターと確認ボタン、セキュリティロック・スロット。
バッテリ残量メーターはPCを起動しなくても、ざっくりとバッテリー残量を確認できるので充電タイミングに便利。ただ、LEDライトが奥にあって斜めの位置からは少々点灯がみにくい。
インターフェースの補足説明
※PowerShare対応とは、PC起動なしでUSB充電用に使える機能。
※周辺機器とつなぐ端子の知識は、【 パソコンの接続端子(シリアルバス規格) 】で解説。
※ディスプレイ端子の知識は、【 パソコンのディスプレイ端子 】で解説。
130WのACアダプタ
付属する130WのACアダプタは重量が431g(電源ケーブル込みで)。コードは巻きつけて付属のクリップで留めて長さを調整できる。ジョイントする電源ケーブルはアース付きなので太めであり、取り回しはよくない。USB A⇒USB Type-Cの変換ケーブルも付属している。
前面
前面中央にステータスライトを配置。
背面のヒンジと、底面
背面のヒンジ。装備端子はない。
ディスプレイはここまで開く。排気口はヒンジの隙間にある。
底面もアルミで天板と同じくヘアライン加工。スピーカは手前の傾斜面に配置されている。
フタを開くと、仕様が記載されている。これはXPS15と同じ。
ストレージ:NVMe SSDの例
このPrecision 5520実機ではNVMe SSD (M.2スロット / PCI Express接続)を搭載しているが、パフォーマンスはこの通り。SATA接続よりも爆速である。
PCI Express ネイティブ接続が可能なM.2規格のスロットは、伝送方式には「PCI Express 3.0、SATA 3.0、USB 3.0」の互換性を持っている。 接続インターフェースがSATA3.0規格では「転送速度600MB/s」までのボトルネックがあったが、M.2によってSSDの性能を引き出せる環境となった。ただし、高速のPCI Express接続には、NVM Express (NVMe)規格のSSDが必要となる。NVMとは「Non-Volatile Memory 」の略。SATA接続のM.2 SSDでは、従来の通りSATA接続の速度である。【M.2スロットおよびM.2 SSDの基礎知識】
パフォーマンス~Core i7-7820HQ +Quadro M1200M
今回のPrecision 5520に搭載している、Core i7-7820HQ は4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。TDP(熱設計電力)は45Wで、ハイパフォーマンスのCPU。グラフィックにはOpen GLに最適化されているNVIDIA Quadro M1200M 4GB GDDR5を搭載。
スペック詳細は上記の通り。
CINEBENCH R15のレンダリング
Core i7-7820HQによるマルチスレッドのレンダリングでは、スコアが「756」
デスクトップ向けであるCore i7-6700ほどのパフォーマンスはないが、ノート向けのCPUとしては、当方がレビューしたパソコンの中では最高スコアである。※2018年2月時点
シングルスレッド(1コアあたり)のパフォーマンスでは、Core i7-6700とほとんど同じ。
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
次はOpenGLで、NVIDIA Quadro M1200Mのパフォーマンスをチェック。スコアは「105.67」だった。
FF14-紅蓮のリベレーター
NVIDIA QuadroはOpenGLに最適化されているので、パソコンゲームのDirectXとは土俵が異なるが、一応余興として「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークテストを行った。
1280×720 標準品質(ノートPC)で、「やや快適」という結果に。OpenGL 4.3以降とDirectX 11 (Direct3D 11) 以降との差異はほとんど無くなっているらしいが、やはり最適化レベルが異なるので、これは野暮な調査かもしれない。
【 設定 】 | ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準品質(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
SCORE |
2018年2月論評 KabyLake設計 |
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2745 |
【 過去PCと比較 : FF14 紅蓮のリベレーター ~ 1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン 】
カーボンファイバーのパームレスト
パームレストにカーボン・ファイバー複合材を採用している。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。
Precision 5520のパームレストは、シリコン・コーティングでしっとりた手触りとなっている。また、13.3インチノートで使われるサイズのキーボードなので、15.6インチノートだが、操作性はモバイルノートと同等。
やはり、XPS 15(9550)と全く同じキーボードパーツである。キー配列をチェック。変則的なところは、BackSpace、¥、Enterキーが小さめ。幸いEnterキーは一番端に配置されているので、誤操作はほとんどないと思われる。キーストロークは、ここ最近のノートでは標準的な印象。カーソルキーは小さいが、独立配置なので誤接触もなく操作ができる。
キーストロークはやや浅め。
暗い場所でも使かえる、バックライト・キーボード。2段階の調光が可能。任意のオンオフも可能。
一体型のタッチパッド。
電源ボタン。一部、LED点灯する。Precision 5520のレビューは以上。
詳しくはDELLサイトへ
KabyLake設計 |
3DCADなどのビジネス向け15.6インチノートで、Quadro M1200Mを搭載。第7世代Coreのクアッドコア(HQ)、またはXeon E3ファミリーが搭載できる。 狭額InfinityEdgeディスプレイにより14インチノート並みのコンパクトさ。4KのIGZOパネルやフルHDのIPSパネルが選べる。カーボンファイバーのパームレスト、そしてアルミボディの筐体であり、堅牢かつ高級仕様。バックライトキーボードを装備。プライスはお高めだが、それだけの高級感とハイスペックを持ち合わせている。 おそらくCNC加工による削りだしアルミボディだと思われる。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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