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水冷システムを採用したミドルタワー、Core i9-9900K互換搭載可能!
DELL ALIENWARE AURORA-R8 レビュー
2018年11月20日発売!LIENWARE AURORA ゲーミングデスクトップをレビューする。AURORAシリーズの8番目のリリースということで、当サイトではコンピューターモデル名である、ALIENWARE AURORA-R8で呼称する。レビュー時点の最大構成では、第9世代 Core i9-9900K、GeForce RTX 2080 Ti が搭載可能となっている。安定した通信のKillerネットワークを搭載。メモリはXMP規格(HyperX DDR4 3200MHz)にも対応。Alienwareコマンドセンターにより環境コントロールができる。
ALIENWARE AURORA-R8は水冷システムを採用したミドルタワーで、前面吸気、天井排気のエアーフロー。イルミネーション照明機能、9.5mmスリム型光学ドライブを搭載。USB3.1-Gen2 (背面のみ)を装備。
Z370 チップセット採用なので、基本ベースはCoffeeLake(第8世代Core)であるが、互換性によりCoffeeLake Refresh(第9世代Core)も搭載できる仕様。レビュー時点(2019年4月)では、両方の選択肢がある。
2019年4月論評 CoffeeLake |
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※2019年4月10日時点のレビュー。本製品の発売日は2018年11月20日である。
レビューに関する、注意事項
※レビュー時点および手元の実機に限った内容であり、選択や時期により仕様は異なる。
※標準搭載の範囲は不明。搭載内容や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※製品把握には「コンピューターモデル名」を必ず理解しておくこと。購入アドバイスは個人的意見。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)
水冷システム搭載!ALIENWARE AURORA-R8の主な特長
まず先に基本情報をまてめておくが、 情報においてはDELLサイトのマニュアル「Alienware Aurora R8 設定と仕様」も参考にした。写真にある周辺機器はDELLとは関係のないものである。ALIENWARE AURORA-R8ではキーボードとマウスは付属していない。デザインを合わせるなら、オプションでALIENWAREシリーズの周辺機器を選ぶのも一興。(AW558 レビュー~Alienwareアドバンスド・ゲーミング・マウス / AW768 レビュー~Alienware Proゲーミングキーボード )
ALIENWARE AURORA-R8 概要
- Alienwareハイ パフォーマンス水冷システム 【簡易水冷式CPUクーラーの解説~構造について】
- 前面吸気ファン(12センチ角)、天井排気ファン(12センチ角)搭載のエアーフロー
- 9.5mmスリム型光学ドライブ搭載 ※ブルーレイ選択可能
- ATX電源ユニット搭載 ※スイングアーム式の搭載
- イルミネーション照明機能
- テクノロジー / インターフェース
- 最大第9世代 Core i9-9900K搭載可能
- グラフィック最大、NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 搭載可能
- Z370 Expressチップセット
- USB3.1-Gen2 対応(背面のみ)
- オプションで、オーバークロック・メモリであるXMP規格(HyperX DDR4 3200MHz)にも対応
- Alienwareコマンドセンター付属(環境コントロール・アプリ)
※ライブラリ ~ユーザーのプロファイル管理
※フュージョン ~オーバークロックや電源プラン、温度管理、オーディオ・プロファイル、
※FX ~フルカラー約1677万色でLED配色設定 - 安定した通信!Killerネットワークを搭載
無線LANはKiller Wireless-1535、有線LANではKiller E2500を搭載している - デメリットや購入前の留意事項
- PowerShare ※PC起動なしでUSB充電用に使える機能)は非対応
- SDカードスロットなし
- マウス・キーボードの付属は無し ※オプション販売
筐体サイズ
- 幅: 212 mm × 奥行き: 360 mm × 高さ: 473 mm
- 重量 約15 kg
- カラー:エピック シルバー
電源ユニット(ATX規格準拠)
- ATX電源ユニット 460W
- ATX電源ユニット 850W マルチGPU認定電源
- Alienware 850Watt マルチGPU Approved 電源ユニット(高パフォーマンス液体冷却)
850Wでは「Alienware 850 W マルチGPU認定電源」という記載がある。ただ、今回レビューしたALIENWARE AURORA-R8の構成はデュアル・グラフィックではないが、850W電源を搭載している。オプションで「高パフォーマンス液体冷却」とかいうのも見られた。なお、ざっと見たところ460Wの搭載構成は見かけなかった。線引がいまいち分からないので、購入の際は念の為に確認したほうがいい。
内部インターフェース
- ストレージ用:M.2 スロット(SATA / PCI Express)
- ストレージ用:3.5インチベイ×1基、2.5インチベイ×2基
- 無線LANカード用:M.2 スロット
- PCI Express x16が2基(動作はx8)、PCI Express x4が2基
- メモリスロット4基実装
※調査時点における情報である。
インターフェース~装備する端子
セットアップガイドに記載されている、ALIENWARE AURORA-R8のインターフェース。
前面の頂上部に配置されており、左側から、USB3.1-Gen1 端子×2基、ヘッドセット端子、マイク端子、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1対応)、USB3.1-Gen1 端子×1基を配置。
背面のオンボード端子では、まず上段に「S/P DIF端子×2基(それぞれオプティカルと同軸)、USB2.0端子×5基、ギガビットイーサーLAN端子」を装備。中央にDisplay Port 端子があるが、ALIENWARE AURORA-R8はグラフィックカード搭載機なので、ここは使用しない(意図的にCPU内蔵グラフィックで動かす場合は、使うこともできる)。
下段の枠で囲まれている2つの端子はUSB3.1-Gen2 対応で、USB Type-C端子とUSB3.1-Gen2 端子である。あと残りのUSB3.1-Gen1 端子が3基。アナログ音声端子は6基あり、7.1chスピーカーに対応。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。
※USB3.1-Gen2は、USB3.0およびUSB3.1-Gen1の2倍の速度で、10Gbps(理論値)。
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
※アナログ音声端子の色分けなどの基礎知識は、サウンドデバイス知識ガイドで解説。
構成例~CoffeeLake Refresh互換対応
以下、レビュー時点における構成例をまとめてみた。販売は既存構成が基本になっており、選択できるパーツや組み合わせは制限される。また採用パーツやベンダーは供給時期により異なる。プロセッサ
【CoffeeLake】 第8世代Core(通常版)
- 第8世代 Core i5-8400
(6コア/6T、9MBキャッシュ、2.8GHz / 最大 4.0GHz) TDP 65W 【 UHD グラフィックス630 】 - 第8世代 Core i7-8700
(6コア/12T、12MBキャッシュ、3.2GHz / 最大 4.6GHz) TDP 65W 【 UHD グラフィックス630 】
【CoffeeLake Refresh互換対応】 第9世代Core(Kシリーズ) ※倍率ロックフリー
- 第9世代 Core i7-9700K
(8コア/8T、12MBキャッシュ、3.6GHz / 最大 4.9GHz) TDP 95W 【UHD グラフィックス630 】 - 第9世代 Core i9-9900K
(8コア/16T、16MBキャッシュ、3.6GHz / 最大 5.0GHz) TDP 95W 【UHD グラフィックス630 】
※DELLサイトで記載されているCore i9-9900Kは、ターボ・ブースト「最大 4.7GHz」とある。(リファレンスでは最大 5.0GHzである)。製品説明では「最大5.0 GHzのターボブースト速度にも対応し、シングルスレッド アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。」とある。ここでは1コア動作の最大ではなく、全コア作動時の最大を記載しているとのこと。「across all cores」という記載が見られる。
第9世代 Core i7-9700Kでは 4.6GHz とあリこれもファレンスと異なる。・・これも全コア作動時の最大を記載しているとのこと。1コア動作時の最大は 4.9GHz。なんともややこしい。CoffeeLake Refreshでは、8コア実装の量産CPUとしては初の5GHz駆動となる(Core i9-9900Kのターボブースト最大クロックにて)。CPUソケットはLGA1151で、CoffeeLake/第8世代Coreと同じ。互換性もある。CPUの脆弱性に対しハードウェア的な対策が施されたというが、往来世代(CoffeeLake)と比べて何が大きく変わったのか、実ははっきりしていない。
【CPU基礎知識 : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど 】
【CPU基礎知識 : 最大~GHzという、ターボ・ブースト・テクノロジーとは 】
【CPU基礎知識 : ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは 】
グラフィックカード
- NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti 4GB GDDR5
- NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5
- NVIDIA GeForce GTX 1080 8GB GDDR5X
- NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6
- NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6
- NVIDIA GeForce RTX 2080 8GB GDDR6
- NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB GDDR6
メインメモリ
- 8GB DDR4メモリ (2666MHz)
- 16GB DDR4メモリ (2666MHz)
- 32GB DDR4メモリ (2666MHz)
- 64GB DDR4メモリ (2666MHz)
ストレージ
- 2TB HDD
- 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
- 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
- 1TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
- 128GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続) + 2TB HDD
- 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続) + 2TB HDD
- 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続) + 2TB HDD
- 1TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続) + 2TB HDD
- 2TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続) + 2TB HDD
※SATA接続よりも圧倒的に高速のPCI Express接続、NVMe SSDが搭載可能。さらにHDD追加のデュアルストレージ構成が可能。2TB HDDオンリーの構成もあるが、システムストレージにはNVMe SSDにしておいたほうがメリットが大きい。
レビュー機のストレージ・パフォーマンス
レビュー実機ではシステム用のCドライブににサムスン製PM981 (512GB NVMe SSD)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは3500MB/s近くの爆速。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は爆速。(ただし、SATA SSDとNVMe SSDの差は、双方ともすでに及第点のため通常の操作では実感しにくい。実質、数値的な満足感)。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。一方、デュアル・ストレージとしてデータ用に東芝製のDT01ACA200(2TB)を搭載しており、パフォーマンスはこの通り。
【基礎知識 : M.2 SSDについて】
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
安定した通信!Killerネットワークを搭載
デバイスマネージャから、レビュー機ALIENWARE AURORA-R8のネットワークコントローラをチェック。
無線LANはKiller Wireless-1535。ギガビットイーサーの有線LANでは、Killer E2500を搭載している。(※Killerネットワークのクアルコム・アセロス社-Qualcomm Atheros, Inc.は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェア)
ユーティリティソフト(Killer Control Center)で、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerでははWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持ち、優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化/管理する。CPU負荷を低減させ、ネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。
構成スペック(Core i9-9900K+GeForce RTX 2080 )とベンチマークテスト
今回導入した実機では、CPUをはじめメモリ、ストレージなどはこのようなスペックになっている。チップセット Z370 Express 。 メモリはKingston XN205T-MIE なのでXMP規格(HyperX)
第9世代 Core i9-9900Kのスペック。8コア実装、HTテクノロジーによって16スレッド動作する。ただしTDP(熱設計電力)は95Wと高い。
今回搭載したNVIDIA GeForce RTX 2080 8GB GDDR6 のスペック。CPUコア数は2944基。ビデオメモリに8GB GDDR6 。ベースクロックが1515MHz、ブーストクロックが1710MHz。
DELLサイトではOCの記載がありオーバークロック版と思われるのだが、このスペックを見る限り通常版のクロック数だ。何をOCと言っているのか不明。これってALIENWARE AREA-51MのGeForce RTX 2080 (ファクトリ・オーバークロック)の情報を、間違えてペーストしているんじゃないかと推測している。それとも構成が更新されたのか?意味不明だから無視する。
Core i9-9900Kのパフォーマンス
ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)
オレンジのバーが今回のCore i9-9900Kで、マルチスレッドのスコアが1972。8コア16スレッド動作の影響で、6コア12スレッド動作のCore i7-8700Kより明らかな差がでている。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが204。1コアのパフォーマンスも良いが、Core i7-8700Kや8700とほぼ同じ。コア数で検討すると、6スレッドまでしか動作しないアプリ用途であれば、Core i5-8400 かCore i7-8700 で十分かと思われる。
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
ゲームのベンチマークテスト、および過去PCとの比較
レビューしたALIENWARE AURORA-R8における本格ゲームのベンチマークテスト結果。 かなり高負荷なFINAL FANTASY XVでは、4K(3840 × 2160)標準品質でも実質プレイ可能なパフォーマンス。とても快適(9000以上)を望むなら、フルHD(1920 × 1080)高品質のプレイが可能。
2019年4月論評 |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン) |
17500 | |
ラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン) |
452.23 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
720.54 | |
バイオハザード6~2013年 (1920 × 1080 品質:初期設定 DirectX 9.0c フルスクリーン) |
27175 | |
バイオハザード5 (1920 × 1080 DirectX 10 フルスクリーン) |
366.7 | |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト (1280×720 標準品質 フルスクリーン) |
13471 | |
(1920 × 1080 標準品質 フルスクリーン) | 11982 | |
(1920 × 1080 高品質 フルスクリーン) | 9604 | |
(4K(3840 × 2160) 標準品質 フルスクリーン) | 5331 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。
Alienware Command Center
インストールされているAlienware Command Centerにて、オーバークロックや電源プラン、そしてイルミネーション設定が行える。それぞれ機能として、前者をフュージョン、後者をFXと呼ぶ。
ALIENWARE AURORA-R8のFX設定画面。カラーパレットでは、RGBの各色ごとに、0~255の数値入力が可能。つまり256×256×256で約1677万色のフルカラーで配色できる。輝度の調整も100段階で調整可能。電源ボタンでは「充電完了、充電中、スリープ」の3通りのステータスごとに配色を変えられる。
フュージョンはオーバークロックや電源プラン、オーディオ再構成プロファイルなどの設定。この辺はALIENWARE M15 ゲーミング レビューとほぼ共通なので説明省略。
【ALIENWARE M15 ゲーミング レビュー~Alienware Command Center編】
天井排気、ALIENWARE AURORA-R8の外装デザイン
外装の大部分はポリカーボネート(工業プラスチック)の材質で、内部のシャーシにスチールを用いている。カラーはエピック・シルバーと呼ばれており、ALIENWARE シリーズでは定番のシルバーカラーである。グレー寄りのシルバーであり、ブラックと合わせたツートーン。
天井~上面排気
ALIENWARE AURORA-R8の天井面はほぼスリットで占めており、簡易水冷式CPUクーラーの上面排気口となっている、天井側には水冷クーラーのラジエーターおよび、大口径12センチ角ファンが設置されている。天井面前方に端子を配置している。
熱気は上方へ移動する性質(煙突効果)があるので、天井排気ファンは効率がいいとされる。ただ実際、煙突効果は微々たるものであり、発熱部に直接風を当てるほうが効果が高いともいう。ALIENWARE AURORA-R8では、吸気ファンのある前方から後方へのエアーフローがあり、さらに天井排気により下方から上方へのエアーフローが作られる。
後方には持ち運びしやすいリフト・ポイント。
左右側面デザイン
ALIENWARE AURORA-R8の左側面は内部アクセスのために外せるサイドパネルとなっており、台形にデザインされた通気孔スリットがある。ALIENWAREシリーズのデザインである3本のラインがあり、そのライン上に3つイルミネーション・ゾーンがある。
右側面は、イルミネーションゾーンのラインが3本ある。
左右パネル、イルミネーション照明の様子。
3本のラインは各ラインごとに消灯・色違いの設定が可能。
前面と背面のデザイン
ALIENWARE AURORA-R8の前面デザイン。上部から電源ボタン(エイリアンヘッド)、光学ドライブ、前面吸気口のスリットデザインとなっている。
上部の電源ボタンと光学ドライブ
電源ボタンのアップ。およびイルミネーションのLEDカラー配色の例。
9.5mmスリム型光学ドライブ搭載。ブルーレイの選択も可能。ノート用なので読み込み速度は5.25型よりも遅い。
このスタンドデザインにより、底面は少し浮いた格好となる。
背面
ALIENWARE AURORA-R8背面では、PCケースの通気孔は上部に位置する。青い矢印のある2つのレバーは電源スイングアームの固定用。
セキュリティロック・スロットとセットになった、サイドパネル開閉レバー。誤って引いてしまうことがないように、レバーがビス止めできる。
背面のレバーを引いてロック解除すると、左のサイドパネルが外せる。外装はポリカーボネート(工業プラスチック)だが、サイドパネルも含め内部はスチール製のシャーシになっている。
左サイドパネルには、LEDイルミネーション箇所があるので、このように着脱できる接触基盤が取り付けられている。
やや中央側には、オンボード端子(I/Oパネル)、縦置きに設置されたATX電源ユニット。
NVIDIA GeForce RTX 2080 搭載時のディスプレイ出力端子。Display Port 端子×3基、HDMI端子、Type-C端子を配置。NVIDIAサイトによれば、GeForce RTX 2080 のリファレンス仕様では「グラフィックス カード電力 215W、推奨システム電力650W、補助電源コネクター6 ピン + 8 ピン」とある。
内部構造~スイングアームを利用してコンパクトに
まず、サイドパネルを外したときの内部アクセスの様子。
電源ユニットをスイングアームに縦置き配置することで、ハイエンドPCとしては、奥行きが短めの筐体となっている。ゆえに内部はわりと密集しているタイプである。それでも前面吸気ファンと天井排気ファンの設置でエアーフローの工夫はみられる。また、電源の縦位置配置により、電源ユニットの吸気が(サイドパネル側から)外気をダイレクトに取り込める。つまり、熱のこもるPC内部からは吸気しない。
背面のレバーを解除して、電源ユニットを載せたアームを右方向にスイングすることで、CPUやメモリスロットの基盤にアクセスできる。スイングする際は、ケーブル類を巻き込みやすいので外したほうが無難である。
ALIENWARE AURORA-R8のエアーフロー
前方下部には12センチ角の吸気ファンがあり、底部のストレージをダイレクトに冷やせる。
天井面の後方に、排気用の12センチ角ファン。ALIENWARE AURORA-R8は水冷システムなので、排気ファンとラジエーターがセットになっている。前面下部から吸気し、天井面へ排気というエアーフロー。熱気は上方へ移動する性質(煙突効果)があるので、一応、天井排気ファンは効率がいいとされる。ただ、電源ユニットによりやや遮断される構造でもあるので、もっぱら水冷システムの冷却部である。
光学ドライブベイ
9.5mm厚のスリム光学ドライブを搭載している。マニュアルによれば一応オプションらしいが、ベースとなっている販売構成次第だろう。
80PLUS BRONZEの、850W ATX電源ユニット
自作でお馴染みのATX規格なので、筐体に収まるサイズであれば、ユーザーによる換装も可能。ただしメーカー保証対象であることを付け加えておく。実機を見ると、CPU電源供給のコネクタが2基必要みたいで、ひとつはGPU_PWRコネクタで使われている。出力できるコネクタをチェックする必要がある。電源ユニットに関しては、構成やカスタマイズでバリエーションがあるようなので要確認。とりあえず、レビュー構成における搭載電源の一例として紹介しておく。
スチールカバーを外したところ。既存電源はプラグイン式を採用している。
既存電源ユニットでは本体奥行きが19センチ。そして電源ユニットから「3.5インチベイ」までの空間は7センチほど。このスペースで干渉がない範囲であれば、市販電源の換装も可能。(ただしCPU電源供給の出力が2基必要。後述)
既存電源の仕様ラベルを確認。総容量850Wの大容量電源。メインとなる+12Vが3系統あり、それぞれ32A、48A、16A。+12Vの合計は最大792Wとなっている。変換効率が優秀な、80PLUS BRONZE認証を受けている。
80PLUS BRONZEの電源を採用
「80PLUS」とは、効率指標の共通規格。変換効率で優秀とされる基準は変換率80%であるが、「80PLUS認証」がついた電源ユニットであれば、それをクリアしている。(第三者機関による認証プログラムなので信用性が高い)。
※変換効率とは、「コンセントもとのAC(交流電流)から、PCで使うDC(直流電流)に変換したとき、どれだけ有効に変換できたか」の指数。例えば、変換効率70%なら、残りの30%は「変換時の電力」と熱としてPCに使われず消えている。80PLUSには以下のグレードがある。
グレード | 負荷率20%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率50%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率100%の場合 (クリアすべく変換効率) |
80PLUS Standard | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
負荷率20%、50%、100%のときの変換効率がチェックされる。やはり電源ユニットは負荷率50%のとき、変換効率が良い。80PLUS BRONZE以上は負荷率50%時の変換率が高く設定されている。 なお、電源ユニットならびに80PLUSにこだわるユーザーであれば、80PLUS BRONZE以上がトレンドとなっている。
3.5インチ・ドライブベイ
電源ユニットのすぐ向かい側に3.5インチベイがあり、マウンタの取り付けから3.5インチHDDの着脱まで工具レスで行える構造。
2.5インチ・ドライブベイ×2基
下段には2基の2.5インチ・ドライブベイ。レビュー時点ではここのストレージ搭載サポートは無いが、「ユーザーのご自由に」ってところだろう。SATA電源ケーブルもちゃんと届いている。レビュー機を見る限り、取り付けマウンターも付属しているようだ。
ここも、マウンタの取り付けからストレージの着脱まで工具レスで行える。
2.5インチ用のマウンタ。振動緩衝ゴム付き。
マザーボード
ALIENWARE AURORA-R8のマザーボード。
PCI Expressスロットより上の部分。CPU水冷ポンプにはALIENWAREのアイコン。周辺は耐久性の高い固体コンデンサ。MOSFET(VRMに使われるスイッチングデバイス)の上にヒートシンクを取り付けてあり、オーバークロック対応モデルだとわかる。
CPU電源供給(+12V)の4ピンコネクタのほかに、GPU_PWRの8ピンという見慣れないコネクタの接続がある。使われているのはCPU電源供給と同等のもののようだ。どうやらCPU電源供給が2基ある電源ユニットが必要みたい。
CPUの左下に無線LANカードのM.2スロット。
メモリスロットが4基。
グラフィックカードの下に位置する状態で、実機ではサムスン製PM981 (512GB NVMe SSD)を搭載。
PCI Expressスロットとグラフィックカード(NVIDIA GeForce RTX 2080 )
PCI Expressスロットは上から、「PCI Express x16が1基、x4が2基、x16が1基」と並んでいる(全スロット実装)。グラフィックカード(GeForce RTX 2080)が2スロット分占有しているので、残りは「x4が1基、x16が1基」の空き。
なお、マニュアルをみるとPCI Express x16はすべて「x8の速度になる」とのこと。例えばSLOT4ではスロット形状はx16だが、横に「PCIE X8」と記載されている。(一瞬、X8スロットの形状がオカシイと思ったが、システム上の速度を記載していたわけだ。)
GeForce RTX 2080の補助電源(PCI Express電源コネクタ)は、8ピン+6ピンで、2ピンあまり。
搭載している電源ユニットでは、(6ピン+2ピン)×2基が予備にあり、デュアルグラフィックにした場合に活用できる。
ALIENWARE AURORA-R8のレビューは以上。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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