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19.5インチ一体型タッチパソコンを、タブレットPCの代役として購入!
DELL Inspiron 20 3000シリーズ(3052)レビュー
- Inspiron 20 3000シリーズ(3052)の特長および、デザイン~現在
- Inspiron 3052のベンチマークテスト(Pentium N3700)
- Inspiron 3052の内部構造(分解チェック)および、SSD換装レポート
- 付属品(キーボードやACアダプタ等)
19.5インチ一体型パソコンのInspiron 20 3000シリーズこと、Inspiron 3052を購入したのでレビューする。
解像度が1600 × 900であり、19.5インチとしては低解像度。そのため、表示領域は広くないものの、アイコンやテキストが大きめであり、タッチ操作がしやすいメリットがある。Windows 10のデスクトップモードでも十分いける。
多少強引だが、当方ではタブレットPCの代役としてInspiron 3052を購入してみた。
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※2016年5月20日時点のレビュー。詳しくはDELLサイトにて。
Inspiron 3052 : 製品の特長
一体型パソコンとしては小型なので、屋内で不特定な場所に移動しながら気軽に設置できる。無線LANを飛ばせば、基本的にはACアダプタ接続のみの気軽さ。折りたためるイーゼルスタンドなので、圧迫感のない設置ができる。
このような特徴から、家屋の不特定な場所で使うセカンドPCとして、また以前から使いにくかったタブレットPCの代役としてInspiron 3052を購入した。やはりタッチ操作は補助的なもので、パソコンにはキーボードとマウスは必須だと感じた。
一体型PCとしてはインターフェースが豊富とは言えないが、「USB2.0端子×2基、USB3.0端子×2基、マイクロではないSDカードスロット、LAN端子」を装備しており、タブレットPCのような不便さはない。
Inspiron 3052では、第4世代Atomで知られるAirmont設計:Braswellの、Pentium N3700を搭載している。ネットブックで培ったAtom系であるため、2016年では最下位ファミリーに入るが、TDP 6Wでかなりの低消費電力なのがメリット。ちなみにPentium N3700はNナンバーなのでノートPC向けのCPU。同設計のCeleron N3050よりはだいぶパフォーマンスは高い。
わりとちゃんとした動画編集や本格的なゲーム用には厳しいが、2D高精細コンテンツの再生などは楽にこなせる。ネットやビジネスソフトではまったく問題ないスペック。ファンレスなので、動作音はHDDだけであり静か。(当方ではSSDに換装したので無音化)。
レビュー時点では1TB HDD搭載のみだが、当方では分解して2.5インチのSSDに換装した。大した高負荷でないときの快適さはCPU性能の高さではなく、ストレージにかかってくる。そのためSSDに換装したら、著しく快適になった。とにかく、起動、シャットダウンなどが速い。SSDの換装は後述するが、DELLのサポートや保証は受けられなくなるので、自己責任になることを了承いただきたい。DELLでSSDをサポートすれば、もっと価値のあるモデルになるのに勿体無い・・。
2016年5月論評 Airmont設計 Braswell |
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寸法・重量 (DELL公称値) |
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当方レビューに関する注意事項
※2016年5月20日時点のレビューであり、手元にあるInspiron 3052実機における、現状レポートである。
※パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更がある。
※個人規模および、一個体の調査、一部の情報のため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載の内容や変更状況など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※状況については極力丁寧に説明するが、感想やアドバイスは個人的意見なので、それが正解だと押し付ける気はない。
Inspiron 3052 購入の動機~タブレットの代役として
Inspiron 3052 購入の動機は、自宅用で使っているタブレットPCが思いの外、使いにくかったためである。
2014年ごろ、Windowsタブレットがちょっとしたブームとなり、屋内の不特定の場所で使えるセカンドマシンとしてVenue 11 Pro(5130)を購入した。携帯性やお手軽さではタブレットの右に出るPCはないのだが、いかんせん終始タッチ操作となると、扱いにくさからストレスがたまる。 10.8インチの画面にフルHD(1920 × 1080)の解像度が、逆に良くなかった。(どうも、メーカーは高解像度にしたがる傾向にある)。高解像度で緻密になるほど、小さい画面では指先が太すぎて的確な操作が困難となる。拡大表示にしてタップするのも面倒くさい。
10.8インチタブレットのVenue 11 Pro(5130)と、19.5インチ一体型のInspiron 3052。
結局は、タブレットなのにキーボードとマウスの接続が必須となった。そこで致命的だったのが、USB端子の少なさだ。キーボードとマウスの接続により、プリンタやUSBメモリ、外付けHDD、光学ドライブの接続に困り果てた。さらに単独では立てることができないので、タブレットスタンドもセットで持ちださなくてはならない不便さもあった。
そんなことは多くのユーザーが経験したようで、2015年あたりからは2-in-1ノートに人気が移行したようだ。キーボードが着脱したり、360度回転で折りたためる機構のタイプだ。結局は、タッチ操作は補助的なもので、パソコンにマウスとキーボードは欠かせないものだと実感した。そこで、買い換えるなら2-in-1ノートを条件に探すところだが、タッチ画面の小ささにはもう懲りたというのと、モバイルで使うことがほとんどないことから、タッチパネルで小型の一体型パソコンをチョイスすることにした。そのほか、Inspiron 3052の決め手となったことは次の通り。
使いにくいタブレットPCはやめて、お手軽な一体型に変更。Inspiron 3052の梱包風景。
Inspiron 3052選択のポイント
- タブレットや2-in-1ノートでは皆無な、19.5インチ画面タッチパネル
- 19.5インチ画面には低解像度の1600 x 900がむしろ良い。
※アイコンやテキストが大きめの表示なので、指タッチ操作がしやすい。
※ドットバイドット表示でのタッチ操作が快適。 - 屋内用途では、小さすぎず大きすぎずで、不特定の場所で使うには気軽に設置しやすい19.5インチ型。
- ケーブル接続はACアダプタだけなので、設置はノートパソコンと変わらない手軽さ。
(無線LAN、無線キーボード&マウス使用) - USB2.0端子×2基、USB3.0端子×2基を装備しており、USB端子不足の懸念がない。
- 有線LAN端子を装備。※無線の調子が悪いときの保険となる
- micro ではない通常サイズのSDカードスロットを装備。(タブレットではサイズの都合上、micro SDカードスロットがほとんど)
- イーゼルスタンド付きなので、筐体はコンパクトで立てやすい。
- VESA対応なので、モニターアームが取り付けられる。 ※使い方の応用ができる
- ファンレス設計で、近くにおいても静か。自前でSSDに換装すればほぼ無音。
決め手は以上の通り。装備端子は一体型としては控えめであるが、タブレットの代役として考慮しているので十分。やや残念だったところは、モニタ入力端子がないので、外部モニタとして使うことができないところ。
ワイヤレスキーボードとマウスが付属した。タブレットの代役だったので、有線だったらゴミになるところだったが、これは良かった。(本来標準付属なのかは不明)。45W ACアダプタもコンパクトサイズで、スペックは低めだが低消費電力のPentium N3700さまさま。電源ケーブルがアース付きの太いケーブルで、これだけは取り回しがよくない。
場所を取らない設置性~アナログ作業とのコンビネーション
キーボードを簡単にどかせられるので、Inspiron 3052を設置したままで、書類を広げアナログ作業ができる。そのままで地図や時刻表をネットで確認したりと、タッチ操作で楽々。打ち込むテキスト量が多い時はワイヤレスキーボードを使い、単語程度ならタッチパネルを使う。
1600 × 900の低解像度なのでデスクトップモードでもいいが、好みに応じてタブレットモードも使える。
DVDスーパーマルチドライブ内蔵なので、CD聞いたり、DVDを見たりとエンタメにもよい。(トレイを引き出す分、右にちょっとスペースが必要)。
ノートよりも設置性がいい
17.3インチノートのXPS L702Xを横に置いてみた。どちらも横幅はデスクトップ用キーボードに近いが、キーボードをどかせられる分、Inspiron 3052のほうが設置性に優れている。また、しかも19.5インチ画面なので、ノートパソコンよりも大画面。(事実上、17.3インチがノートの最大)
キーボードと本体の距離を調整できるのも、セパレートならでは。奥行きではノートパソコンよりもかなり省スペース。詰めればキーボード込みでA4ノートくらいの奥行きスペースですむ。
21.5インチ一体型のInspiron 22(3263)と並べてみた
21.5インチのInspiron 22(3263)を右側に置いて、サイズを比較してみる。画面サイズが2インチ少ない分、Inspiron 3052のほうが若干コンパクトだが、奥行きの設置スペースはさほど変わらない。
屋内で、移動が楽な筐体
普段は書斎に置いているが、「今日は1階の和室で調べごとをするか」となったら、こんな感じで持ち出す。あとACアダプタを持って、コンセントのある場所ならどこでも使える。バッテリーを内蔵していれば、完全に大型タブレットPCなのだが、あくまで一体型なのでそれは妥協する。
重量は公称値では4.56kgだが、このInspiron 20 3000シリーズ-3052実機では、4.7kgだった。屋内の移動なら大して苦ではない重量である。スタンドを外すとさらに587g軽量化するが、終始持ち抱えなくてはならないので、スタンドを外す必要はないだろう。それにしても、スタンドを外すと、完全に大型タブレットみたいだ。(ACアダプタの接続は必須だが)。
一体型を縦置きで使ってみる(※イレギュラー使用)
これはイレギュラーな使い方だが、長い縦ページなどは縦置きで読みやすくなる。地図では目的によっては縦表示のほうが俯瞰しやすい時もある。タブレットPCと違って縦横位置を認識するジャイロセンサーは内蔵されていないので縦表示は手動であるが、さほど面倒ではないだろう。
手動で縦表示のとき、タッチパネルが非常に役立つ。表示設定したとき「変更を維持」をクリックしなければならないが、マウスだど方向のずれでポインタを操作しにくくなる。しかしタッチパネルなので方向を意識せずとも画面に触れるだけで済む。
なお、縦置きの場合は左側面を下にする。(右側面は電源ボタンがあるので、やめたほうがいい)。傷予防に下にはクッションを置いたほうがいいだろう。不格好になるが、耐震マットやクッションシールを左側面のエッジに貼っておけば、気軽に縦置きできるだろう。※これはメーカーの推奨している使い方ではないので、あくまでイレギュラーとして念を押しておく。
不格好だが、後日、ウレタンを両面テープで貼り付けた。(貼って剥がせる強力両面テープを使った)。これで縦置きの時に傷がつかなくて済む。黒いウレタンにすればよかった・・。
Inspiron 3052をテレビパソコンにしてみた
DELLでのサポートはないが、市販のUSB地デジチューナーと室内アンテナで、Inspiron 3052をテレビ・パソコン仕様にした。一昔はブームのようにどのPCメーカーも「テレパソ」を盛り上げていたが、最近はほとんど見かけなくなった。もう勝手にやってくれ、という雰囲気だ。
Inspiron 3052は、HDCPなど地デジに対応しているスペックである。(タブレットのVenue 11 Pro(5130)では、テレビ対応できなかった)。電波が受信できるところなら、どこでもテレビが見られるし、録画もできる。テレビ画面を小枠にして、ネットサーフィンをしながら視聴するという体たらくな使い方もあり。ただし、Inspiron 3052は1600 × 900の解像度なので、テレビ画面もWeb画面も広々とはいかない。
地デジチューナーの製品にもよるだろうが、テレビ&ネットサーフィンの場合、当方ではこのような表示になる。(テレビ枠を最小サイズに)。ちょっと重なってしまうが、大概のWebページは普通に見られる。
我が家では、移動用テレビパソコンという立場のInspiron 3052。
搭載しているPentium N3700は、2016年においては低スペックなほうだが、地デジTV程度の負荷は難なくこなす。CPU使用率は32~35%程度。使用メモリは4GB中、36%程度。さらにネットサーフィンをしても動作良好。
Inspiron 3052の、19.5インチ・タッチディスプレイ
19.5インチ画面に1600 × 900の解像度。17.3インチノートで1600 × 900または1920 × 1080が定番なので、この画面サイズでは低解像度といえる。一度に表示できる領域は狭く、スクロールの頻度が多くなるが、アイコンやテキストが大きめであり、指先のタッチ操作では扱いやすい。 ※ドットバイドット表示で使うことを前提。ディスプレイベゼルは狭額ではないが、野暮ったくもなく、標準的な印象。
このInspiron 3052本体を分解してパネルを確認したところ、AU Optronicsのロゴがあった。BenQグループの液晶パネルメーカーを採用しているようだ。ただし、製造時期によって採用するパネルメーカーは異なるのかもしれない。
視野角を見たところ、エントリー的なTNパネルだと思われる。ストレスなく見られる視野角はだいたいこのくらいまでで、すでに手前と奥では白いところに若干、色度変移が発生している。
この角度になると、視認に難が出てくる角度となる。黄色みがかかるか、青白くなって色度変移が起きている。いずれにしてもInspiron 3052は正面から見るプライベートサイズなので、ここまで視野角を気にしなくてもよさそうだ。ただ、光沢パネルなので背景の映り込みや反射があり、角度調整の対策が必要。
※当環境では、撮影のためにかなりの照明を設置しており、一般的な環境よりも映り込みが顕著になっている。
ベゼルと段差のないフラットパネル。下部では横一列にスピーカグリルのデザインとなっており、2Wのスピーカを2基搭載している。サウンド・クオリティはノートパソコン相応だが、よほどのこだわりがない限り娯楽用に十分。 ボリュームを上げ過ぎると、音割れが目立ってくるので、ノート同様にあまり高出力には向かない。サウンドコントローラーは、Realtek ALC3661 Waves MaxxAudio 搭載。スピーカの右端にPENTIUMロゴシールの貼付がされている。
上部ベゼルにWebカメラを内蔵。
背面デザインとスタンド
非光沢で落ち着いた背面と、イーゼルスタンド。マニュアル書をみると、機構上ではペデスタルスタンド(アーム型スタンド)に対応しているようだが、注文のサポートはされていなかった。
イーゼルスタンドのチルト可動域。マニュアル書の数値では、垂直を0度として、12.5度から40度までの角度までとなっている。アーム型のスタンドよりかは可動域が広めと思われる。
背面中央にあるDELLロゴは光沢。右下にはUSB2.0端子×2基などの端子を配置している。
上部と底部デザイン
背面上部に横長の通気口があるが、実際に空いているのは3センチほど。Inspiron 3052はファンレス構造なので、大きく開ける必要はないようだ。そして上面に内蔵マイクの穴が空いている。
底部には多くのスリットが設けてあり、左右に支点となるゴム足が配置されている。
Inspiron 3052の装備インターフェース
Inspiron 3052のデメリットは、一体型パソコンにしては装備端子数が少なく、17.3インチノート並と言える。モニタの入出力端子が一切ないので、17.3インチノート以下かもしれない。ただ、USB端子は計4基あるので、基本的な用途では概ね問題ないと思われる。タブレットPCの感覚でいるので、インターフェースとしては個人的にクリアしている。
背面の装備端子では、USB2.0端子×2基、ライン端子、ギガビットイーサーLAN端子、電源コネクタを配置。ここは高速のUSB3.0ではないので、ワイヤレスキーボード&マウスのレシーバに1基使ったほうがいいだろう。(USB3.0端子を塞ぐと勿体無いから)
左側面のインターフェース
左側面にSDカードスロット、USB3.0端子×2基、ヘッドセット端子を配置。Inspiron 3052はデスクトップ用キーボード程度の幅なので、すぐ手に届きやすい位置に端子がある。※大型の一体型パソコンほど端子のアクセスがしにくい。
SDカードスロットは4規格対応(SD,MMC,SDXC,SDHC)している。
右側面のインターフェース
右側面にはトレイ式DVDスーパーマルチドライブ。存在が淘汰されつつあるが、タブレットPCではまず搭載されないパーツである。
光学ドライブの下には、「輝度コントロールボタン × 2、スクリーン オン/オフ ボタン、電源ボタン」を配置している。電源ボタンは起動時にLED点灯する。輝度は11段階で設定可能。
Inspiron 20 3000シリーズ(3052)について、詳しくはDELLサイトにて
2016年5月論評 Airmont設計 |
USB3.0端子×2基、USB2.0端子×2基など装備端子は控えめだが、タブレットPCのような不便さはない。Airmont設計(Braswell)で、第4世代Atom系CPUを搭載している。(レビューでは、Pentium N3700 )。同世代PCのなかでは低スペックだが、2D高精細コンテンツには十分な性能を持っている。当方では自宅用のタブレットPCが不便だったので、代役としてInspiron 3052に乗り換えた。 |
19.5インチ・タッチパネル搭載の一体型PC。1600 × 900で、この画面では低解像度のため、アイコンや文字はドットバイドット表示でも大きめ。そのためタッチ操作がやりやすいのが特徴。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
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