InfinityEdge(5.2 mmの狭額ベゼルデザイン)の13.3インチノート
DELL XPS 13-9360(KabyLake Refreshモデル)レビュー
2016年9月に発売したXPS 13(KabyLake設計)に、KabyLake Refresh設計モデルが登場した。発売日は不明だが、KabyLake Refreshの登場以降(2017年9月以降)である。なぜかコンピューターモデル名が変わっておらず、当方では便宜上、XPS 13-9360(KabyLake Refresh)と呼ぶ。レビュー機では第8世代Core i7-8550Uを搭載している。
XPS 13-9360は、InfinityEdgeと呼ばれる、5.2 mmの狭額ベゼルデザイン。広視野角のIGZO IPSパネル採用。アルミニウム削り出し筐体やカーボンファイバー素材を用いたリッチなデザイン。バックライト キーボード、5段階のバッテリメーター付き、Killer ネットワーク などを装備している。ストレージではPCI Express接続で高速のNVMe SSDが搭載可能。今回レビューしたXPS 13-9360(KabyLake Refreshモデル)では、13.3インチ 光沢タッチ ディスプレイ (3200 × 1800) であり、強化ガラス Corning Gorilla® Glass NBTが採用されている。レビュー時点では2色から選べるが、シルバーのモデルで紹介する。キーボードなど内容が重なる細かいデザインに関しては、前回のXPS 13(KabyLake設計)レビューを参考に。
2017年11月論評 KabyLake Refresh設計 Uシリーズ |
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※2017年11月30日時点のレビューであり、手元の実機における現状レポートである。
当方レビューに関する注意事項
※記事はレビュー時点の情報である。標準搭載や仕様変更など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※手元の実機に基づいた限定的な内容であり、仕様は購入者の選択や時期によって異なる。
※導入した状態をただレビューしているだけなので、購入された場合の一致性は保証していない。
※パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更がある。
※状況は極力丁寧に説明するが、感想やアドバイスは個人的見解であり、その賛否は人によって異なる。
※風景に写っている周辺機器等は、DELLとは関係のないアイテムである。
DELLの製品名について
DELLサイトにある販売名は気まぐれで統一性がなく、さらに新旧モデルの区別が困難。そのため当方では唯一無二のコンピューターモデル名を重視している。コンピューターモデル名は、DELLサイトの該当ページにてURLを見れば判断がつく。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。
レビュー時点の構成例(KabyLake Refreshモデルの場合)
アーキテクチャ | KabyLake Refresh設計(Uシリーズ) |
ディスプレイ |
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CPU |
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グラフィック |
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ストレージ |
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サイズ(公称値) | 幅: 304 mm × 奥行き: 200 mm × 厚み: 9~15 mm / 重量 非タッチ約1.2kg~、タッチ約1.29kg~、 |
カラー |
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ACアダプタ・ バッテリ |
45WのACアダプタ付属 60WHr 内蔵バッテリー |
チェックポイント |
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注意ポイント |
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※ほぼ構成販売なので、パーツの組み合わせは制限される。採用パーツやベンダーは供給状況により変更がある。
※構成に関してはレビュー時点であり、変更の可能性もある。
この製品に関する 用語解説 |
CNC機械加工のアルミ削り出し筐体 この機種は、CNC機械加工によってアルミから削り出された高級ボディとなっている。 CNC(Computer Numerical Control )という機械工作で、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いる。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、堅牢性と美しい質感という特長がある。 アルミボディのアルマイト加工 アルマイト加工(陽極酸化処理)とは、酸化皮膜を生成させる表面処理。これにより耐食性、耐摩耗性が向上する。 カーボン・ファイバー パームレストにカーボン・ファイバー複合材を採用している。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。 M.2スロットでは、NVMe SSD搭載可能 PCI Express ネイティブ接続が可能なM.2規格のスロットは、mSATAの後継として開発されたスロット。伝送方式には「PCI Express 3.0、SATA 3.0、USB 3.0」の互換性を持っている。 接続インターフェースがSATA3.0規格では「転送速度600MB/s」までのボトルネックがあったが、M.2によってSSDの性能を引き出せる環境となった。 ただし、高速のPCI Express接続には、NVM Express (NVMe)規格のSSDが必要となる。NVMとは「Non-Volatile Memory 」の略。SATA接続のM.2 SSDでは、従来の通りSATA接続の速度である。【M.2スロットおよびM.2 SSDの基礎知識】 バックライト・キーボード プロジェクタ使用時の会議室など暗い場所で活躍する機能。兼用となっているファンクションキーで、ライトのオン・オフおよび、2段階の調光ができる。 Killerネットワーク LANコントローラーに、クアルコム・アセロス社(Qualcomm Atheros, Inc.)のKillerネットワークを搭載している。※クアルコム・アセロス社は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。 専用のユーティリティソフト「Killer Network Manager」で設定することにより、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerはWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持つ。優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化、管理する。CPU負荷を低減させ、ネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。 Waves MaxxAudio搭載 内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 Waves(Waves Audio社)はイスラエルの音響デジタル技術メーカーで、オーディオデジタル処理技術のMaxxAudioでは特に効果音のクオリティが定評である。ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。このPCではDell Audioのソフトを使ってイコライザー調整ができる。 |
この製品に関する ディスプレイ解説 | 広視野角のIPSパネル 液晶モニタではTFT液晶(アクティブ マトリックス方式)が使われるが、IPS方式(In Plane Switching)は、TFT液晶の中で視野角が最も広く、色度変移(見る角度によって色合いが変化する現象)が少ない。DTP分野や医療用などシビアな色表現を求める業界で好まれる。従来のデメリットでは、バックライトの透過率が低い、応答速度が遅いなどがあるが、技術補正されているようで現在ではほぼ気にしなくてもよい。IPSパネルは比較的コスト高なので、上位モデルで採用される。【解説:液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式】 新ゴリラガラスことGorilla Glass NBT 特殊ガラス・メーカーのCorning社が開発したGorilla Glassは、プラスチックの数十倍の強度とされる強化ガラス。スマートフォンを始め、iPhone、Galaxyなどタッチスクリーンのデバイスで多々採用されている。触れてもベタつきにくい特長を持つ。 高性能さのアピールとして、工具ドライバで擦りつけても傷がつかないデモも過去に行われた。そして、Gorilla Glass NBTは2013年7月29日に発表され、従来よりも「耐擦傷性の向上(8~10倍)、傷がついても目立ちにくい、擦傷がついても強度を維持」という改良がされている。 IGZO(イグゾー)とは TNやVA、IPSといったTFT液晶は、静止画の表示でも定期的なリフレッシュを行なっている。一般的なモニタでは60Hzなので、1秒間に60枚もの静止画が連続して切り替わっているわけだ。この切り替えがリフレッシュであり、人間の目で捉えることはできないが、これがチラツキの原因であり眼精疲労の要因となる。 IGZOでは、電流が無くても一定期間データの書き換えをせずに画像を保持できる特長がある。また、リーク電流(無駄にしてしまう電流)が少なく、リフレッシュ回数も少ないので低消費電力である。(シャープによると、ディスプレイ消費電力を5分の1~10分の1に減らすことに成功したという)。そして、TFTの超小型化と配線の超細線化により、従来のTFT液晶よりも同じ透過率に対し、約2倍の高精細化をしていると言われる。なお、IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)の結晶構造であり、IGZOという呼び名は頭文字を取ったものである。すでにスマートフォンやタブレットなどのデバイスで大きな反響がある。 |
【パソ兄さんのパソコン・パーツ知識ガイドも参考に!】
装備するインターフェース
前面と背面には接続端子を配置していない。前面にバッテリーライトを配置。エッジにはダイヤモンドカット加工で、金属の光沢がアクセントになっている。
左側面では「電源コネクタ、USB Type-C端子、USB3.0端子、ヘッドセット端子、バッテリメーター、スピーカ」を配置している。 バッテリメーターは残存量が5段階で表示され、左の丸いボタンを押すことで確認できる。パソコンを起動しなくても充電のタイミングを確認できるので便利。
USB Type-C端子では、以下をサポートしている。「電源/充電、PowerShare、Thunderbolt 3(40 Gbpsの双方向)、USB 3.1 Gen 2(10 Gbps)、Display Port 。また、デル製アダプタ(別売)を使用すれば「VGA、HDMI、イーサネット」などが使えるようになる。
右側面では「スピーカ、SDカードスロット、USB3.0端子、セキュリティロック・スロット」を配置している。ここのUSB3.0端子はPowerShare対応となっている。(PC起動なしでUSB充電用に使える)
補足説明
※周辺機器とつなぐ端子の知識は、【 パソコンの接続端子(シリアルバス規格) 】で解説。
※ディスプレイ端子の知識は、【 パソコンのディスプレイ端子 】で解説。
CNC機械加工のアルミ削り出し筐体
XPS 13-9360(KabyLake Refresh)は、CNC機械加工によってアルミから削り出された高級ボディとなっている。 CNC(Computer Numerical Control )という機械工作で、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いる。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、堅牢性と美しい質感という特長がある。
金型による成形ではなく、アルミのインゴット(塊)からCNC機械加工によって削り出している。以下、DELL XPS 13(9350)新製品発表会で拝見してきたパーツを参考として紹介しておく。
カーボン・ファイバーのパームレスト
XPS 13-9360(KabyLake Refresh)では、バックライトキーボードを搭載している。
先述の通りこの機種は、カーボン・ファイバー複合材を採用したパームレストとなっている。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。以下、DELL XPS 13(9350)新製品発表会で拝見してきたパーツを参考として紹介しておく。
13.3インチ 光沢タッチ ディスプレイ (3200 × 1800)
今回のレビューでは、13.3インチ 光沢タッチ ディスプレイ (3200 × 1800) となっている。これはドットバイドット表示に設定し直した状態。初期では250%の拡大設定がされている。この画面サイズで3200 × 1800のドットバイドット表示は非常に極粒サイズであり、基本的には拡大での使用となるだろう。
InfinityEdge(5.2 mmの狭額ベゼルデザイン)。ベゼルのスペースを取らない分、11インチノートサイズになっているとのこと。
広視野角のIGZO IPSパネル採用。光沢なので映り込み回避は必要になる。
用語解説 | ドットバイドットとは ドットバイドットとは、1pxの情報を「ディスプレイの1ドットで表示させること」で、Windows設定で拡大および縮小をしていない状態のこと。システム上では基本表示。拡大や縮小すると滲みの原因になったり、古い一部のアプリでは尻切れなどレイアウト崩れとなる。稀だが拡大すると起動できない古いアプリも存在する。 Windowsのディスプレイ設定から文字や画像の拡大ができるが、100%というのがドットバイドット(96 DPI )の状態。拡大設定では、125%(120 DPI )、150%(144 DPI )・・・と変えられるが先述のようなデメリットがある。グラフィックなどのクリエーターでは、デザイン性が重要なので拡大縮小は忌避されるが、ネットやビジネスユーザーでは情報収集やテキスト中心なので、気にしない傾向にある。実用に関して、どこまでを良しとするかはユーザー次第。【 画面サイズと解像度の、組み合わせ比較 】 ※高解像度仕様のノートでは初期設定で拡大されている場合があるが、当レビューの掲載写真ではドットバイドット表示(100%)にしてある。 【液晶画面】 光沢と非光沢について 光沢液晶のほうが「コントラスト」にメリハリがあって見栄えがいい。しかし反射率が高いため背景映り込みのデメリットがあり、蛍光灯や日光の当たり具合に気をつける必要がある。反射により斜め角度からの視野では非光沢よりも見えにくい傾向にある。明るすぎない場所で使うのに適しており、テラスなどでは適さない。反射率の高さから目に負担で長時間には適さないが、反射しにくい薄暗い場所では、さほどデメリットは感じない。なお、当サイトのレビューでは、撮影のため照明ライトをたくさん配置しており、一般的な環境下よりも映り込みが顕著になっている。 非光沢では、背景の映り込みが少なく目が疲れにくい。長時間に渡って画面を見続けるビジネスやゲーム、クリエイティブ系ユーザーに向く。ただし、光沢液晶よりもメリハリに欠け、映画鑑賞などではやや地味になる。特に明るい部屋、テラスなど日光の差込む場所では、反射しやすい光沢液晶よりも見やすい。【解説:光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)】 |
XPS 13-9360(KabyLake Refresh)レビュー実機のスペック
2017年9月、ついに新アーキテクチャのKabyLake Refreshが登場した。第8世代インテルCoreプロセッサで低消費電力のUシリーズを採用している。プロセスが前アーキテクチャ(KabyLake設計)と同じ14nmであるが、改良されたものであり、よく14nm++なんて表記される。また総じてコア数が増えたところがポイントである。パフォーマンスに関しては、同じ構成でベンチマークテストを実施したDELL Inspiron 13 7000(7370)のレビューを参考に!
今回レビューしているXPS 13-9360(KabyLake Refresh)で搭載されていたNVMe SSDは、東芝製KXG50ZNV512G。NVMe SSDなのでSATA接続よりも圧倒的に速い。ベンダーは供給時期により異なるのであしからず。
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
LANコントローラー(ネットワークアダプター)に、クアルコム・アセロス社(Qualcomm Atheros, Inc.)のKillerネットワークを搭載している。詳細を見るとKiller 1535だった。KillerはALIENWAREシリーズでもお馴染みのLANコントローラで、安定した通信が確保できる。
XPS 13-9360(KabyLake Refresh)のレビューは以上。
詳しくはDELLサイトへ
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- DELL XPS 13-9360 レビュー(KabyLake設計)
- DELL XPS 13-9360(KabyLake Refresh設計モデル)のレビュー