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SSD/HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス比較
パソ兄さんが過去レビューしたPCでチェックした、ストレージのパフォーマンスを掲載しておく。比較資料としてどうぞ!ただし、同じ規格、同じ接続インターフェースであっても「製品個体差」があるので、画像には製品の型番を記載している。また、それぞれ異なるPCでの結果のため、厳密な比較ではない。
※ベンチマークソフト:Crystal Disk Mark 5.1.2 x64。
※過去のレビューにおいて旧バージョンでチェックしたストレージは、新たに測り直している。
※最終更新日:2020年4月。
SSDはHDDのようにディスクとモーターの構造ではなく、フラッシュメモリの半導体で構成されており、HDDよりも圧倒的にアクセスが速い。そのフラッシュメモリというのは、USBメモリ、SDカードでも採用されている「不揮発性メモリ」であり、電源を切ってもデータを保持できる。更に細かくいうと、SSDではNAND型フラッシュメモリを採用している。 ※Solid Stateとは、電子工学の分野で「半導体」という意味。
M.2 SSD~NVMe(PCI Express接続)
2013年ごろから、PCI Express ネイティブ接続のM.2規格対応のNVMe SSD が登場した。接続インターフェースがSATA3.0規格では「転送速度600MB/s」までのボトルネックがあったが、PCI Expressのネイティブ接続によってSSDの性能を引き出せる環境となった。個体差のばらつきはあるが、シーケンシャルリードで1500MB/s以上はかたい。速いものだと3000MB/sを超える。
ノートパソコンだけでなくデスクトップPCでも2017年ごろよりNVMe SSDの採用例が増え始め、かなり普及しつつある。動向をみるとシーケンシャルリードが4桁なのは確実だが、製品の差が大きく1500~3000MB/sあたりとなる。ただし、すでに体感速度が及第点であるため、この差を体感するのはほぼ不可能。2019年にはローエンド・ノートPCでも当たり前のように搭載していることが多い。
以上、レビューしたPCにおけるM.2 SSD(PCI Express接続)
M.2 SSD(SATA接続)
M.2スロットに差し込むカード型のM.2 SSD。SATAのタイプだと、SATA3.0規格「転送速度600MB/s」までのボトルネックがある。2016年頃より128~256GB SSDの採用例が多く見られる。その時代で比較すれば、パフォーマンスは2.5インチSSD(SATA接続)と似たようなもので、500~550MB/sあたりが目安になってくる。
以上、レビューしたPCにおける、M.2 SSD(SATA接続)。
mSATA SSD
mSATAは「Mini SATA」の略。mSATA規格のSSDが搭載できるスロット。カード型のSSDとしてはM.2 スロットの前世代にあたる。当方のレビューでは、DELL XPS 8700(2013年-Haswell)がデスクトップでは最後の目撃例となった。後継機のXPS 8900(2015年-Skylake)から次世代のM.2 スロットに置き換えられている。
2015年にレビューしたLatitude E7250に、唯一mSATA SSDのデータが残っていた。ベンダーはSK Hynix SC210。ただし測定しているCrystal Disk Markのバージョンが同じではないので、ほかのデータとは比較できない。ゆえに色調を変えて差別化しておいた。(ほかのはCrystal Disk Mark 5.1.2 x64で統一している)。2015年にはM.2スロットにほぼ置き換わっており、mSATAの流行は2012~2013年ごろ。
2.5インチSSD(SATA接続)
SATA接続はHDDの接続で長く利用されてきたインターフェースだが、フラッシュメモリの半導体で構成されたSSDのポテンシャルを引き出すことはできない。SATA3.0規格では「転送速度600MB/s」までのボトルネックがあるため、それ以上の高速化はできない。2.5インチSSDなので、扱いや接続は2.5インチHDDと同じ。
2011年には64GB SSDが値ごろ感が出てきたが、シーケンシャル・リードが大体350~400MB/sあたり。2016年ごろには128GB SSDに値ごろ感が出てきて、その頃より500~550MB/sあたりが目安になってくる。書き込み速度が顕著に速くなっている。
以上、レビューしたPCにおける、2.5インチのSSD(SATA接続)
eMMC 【embedded Multi Media Card 】
SSDと同様に、NAND型フラッシュメモリを搭載したストレージに「eMMC」がある。NAND型フラッシュメモリと制御回路をまとめ、メモリカードのMMCと同じインターフェースを用いている。転送速度はSSDよりも遅いが、さらに低消費電力であり、小型である。タブレットPCやスマートフォン、カーナビ等で採用されている。着脱不可のオンボード・ストレージである。シーケンシャルリードではHDDに似たようなものだが、NAND型フラッシュメモリのためランダムアクセスはHDDよりも速い。
2014年~2016年のタブレットPCレビューで、搭載されていたもの。
2.5インチHDD
HDDは主に、記録用の磁気ディスク(プラッタ)、読み書き用の磁気ヘッド、プラッタを回転させるスピンドルモーター、磁気ヘッドを動かすステッピングモーターから構成されている。つまりモーター駆動の装置であるため、構造上、速さに限界がある。時代を追って少しずつ高速化はしているものの、劇的な速さにはなっていない。またインターフェースはSATAであるが、SATA3.0規格のボトルネック「転送速度600MB/s」すら届く気配はない。メリットは容量の単価が安いこと。なお、2.5インチHDDよりも3.5インチHDDのほうがやや速い。HDDはSATA接続となる。
2.5インチHDDでは、2013年以前はシーケンシャルリード 100MB/s満たないものが多かったが、その後は130MB/sを超えるものが結構ある。それ以降の目安は130~140MB/sあたり。
以上、レビューしたPCにおける、2.5インチHDD(SATA接続)。
2.5インチ ハイブリッドHDD (2017年製)
この2.5インチ ハイブリッドHDDでは、シーゲート製ST1000LX015で検証したもの。2017年製
本来なら使い始めから測定すべきところだが、手順は逆からとなる。まず2年半使い込んだ(つまり十分にキャッシュされている状態)のST1000LX015ではシーケンシャルリードで144.8MB/sだった。(念の為デフラグをかけてパフォーマンスを測定している)。
次にキャッシュが保持されていない状況を作るため、工場出荷状態に初期化してパフォーマンスを測定。結果、シーケンシャルリードで115.0MB/sだった。この差がSSDにキャッシュしたことによるパフォーマンスアップと理解してよさそうだ。この例だとシーケンシャルリードで、26%増しくらい。シーケンシャルライトは倍の速度になっており、キャッシュのSSD化の恩恵は感じられる。
しかし、上記に掲載したように、2018年以降、通常の2.5インチHDDでもこれくらいのパフォーマンスは出ており、ハイブリッドHDDの恩恵は感じにくい。
3.5インチHDD
2016年以降ではシーケンシャルリード180~200MB/sあたりが目安で、同世代の2.5インチHDDよりもやや速い。モーター駆動部品が大きい分、高速化が可能だからだろう。2017年には200MB/s超えというのがざらにある。ちなみに、2006年製造の3.5インチHDDがあったので測定したところ、59.04 MB/sしかなかった。
2006年製の3.5インチHDD(SATA接続) ※MAXTOR 6L160M0 (160G SATAII 7200)
Optaneメモリーによって高速化した、HDD(ハードディスク)
Optaneメモリーによって高速化した、HDDのパフォーマンス。Optaneメモリーとは「HDDキャッシュメモリ」として使われる特殊なNVMe SSDであり、HDDアクセスで頻繁に使われるデータ(キャッシュ)がOptaneメモリーに保存され、HDDが高速化する仕組みである。さらに解説 【 Optaneメモリーとは / 実例紹介 】
Optaneメモリー + 3.5インチHDD
一般的にNVMe SSDだとシーケンシャルリードで1500MB/s~3000MB/sあるのに、Optane メモリーをやってまでHDDを900MB/sまで高める必要性があるのか疑問。
まだ無し。
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DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より