DELL付属キーボード
KB216 シリーズ
DELLのデスクトップPC製品で、実質標準付属となっている有線キーボードのKB216シリーズ。ここであえてシリーズと呼んでいるのは、同じデザインであっても品番末尾のアルファベットが異なるためである。ユーザーサイドからは、その見た目や仕様の違いが全くわからない。しかし、何らかの更新があるから品番末尾に変更があるのだろう。
KB216シリーズの初登場は2015年頃。当方の初見ではDELL XPS 8900導入時(2015年11月)で、KB216tだった。その後、XPS 8930レビュー(2019年8月)においてKB216dを確認。ただしデザインは変わっていないし、何が違うのか発見できなかった。
KB216d (2019年~)
KB216dには、XPS 8930レビュー(2019年8月)において遭遇。従来のKB216tとの違いが発見できず。とりあえず、KB216dの写真をもとに紹介する。材質はポリカーボネート(工業プラスチック)で、基本的には1000円そこらでありそうなエントリーキーボード。言うまでもなくメンブレン式。キー配列に癖もなくスタンダードなので、わりと万人受けすると思われる。縁があまりないデザインなので、省スペース感がある。いまや定番となったアイソレーション・キーボードを採用している。
アイソレーション・キーボードとは
アイソレーションとは「分離、独立、絶縁」という意味である。キー同士の間隔が広く取られているので、キーが浮石のように独立している。この構造は誤接触が軽減されるため、爪の長いユーザーでも扱いやすい。そしてキーボードの内側にホコリが入りにくいメリットもある。ただし、ゲームユーザーには好まれていないタイプである。現在では主流となっており、当方のレビューを通してみると、2011年を境にして急増した。メディア・コントロールやPrintScreenなど「青い印字」の一部キーは兼用となっており、Fnキーとの同時押しで使用する。BackSpaceが少しだけ小さいが、操作に支障がでるほどのものではない。Enterキーも大きいので問題なし。
右側のテンキー周辺。
テンキーの上にDELLロゴ。「Num Lock、Caps Lock、Scroll Lock」の各ランプ
ファンクションキー。
キートップはほどほどに湾曲している。
押下の様子。Enterキー。
メインのキーの押下。
カーソルキーの押下風景。
テンキーの押下。
キーストロークと押下圧
まず見た目によるキーストローク。
直尺で測る精度レベルだが、キーストロークは基準ともいえる3mm。
押下圧。分銅を乗せて測る程度の精度だが、Gのキーで62g、Enterキーの最も軽い場所で67g。ほどほどの重さであり、軽いのが苦手な方なら好印象だろう。なお、KB216tよりも重めの測定値となったが、個体差によるものと思われ、押下圧に関してはおまけ程度の情報として捉えてほしい。
押下圧の比較参考
過去に押下圧を測ったキーボードの結果。ただし、押下圧が同じでもキータッチの感覚が同じとは限らない。メンブレンやメカニカル、パンタグラフといった構造の違い、キーストロークの深さによって印象は変わってくる。あくまで数値上で比較したものである。個人的な判断だが「ノートでは60gあたりを一定基準」としている。70g近くあるとかなりしっかりした圧がある。50gあたりはかなり軽い印象を受ける。
製品 | ノート概要 | メインのキー (Gとする) |
Enterキー (最も軽い箇所の場合) |
Latitude 5500(P80F) | 2019年の15.6インチノート | 60 g | 61 g |
Latitude 5300(P97G) | 2019年の13.3インチノート | 64 g | 62 g |
Vostro15-3581 | 2019年の15.3インチノート | 58 g | 64 g |
Vostro 14 (3481) | 2019年の14インチノート | 58 g | 50 g |
Inspiron 17R(5721) | 2013年の17.3インチノート | 73 g | 68 g |
XPS 17(L702X) | 2011年の17.3インチノート | 69 g | 65 g |
XPS 17(L701X) | 2010年の17.3インチノート | 69 g | 60 g |
Inspiron 13z(N301Z) | 2010年の13.3インチノート | 62 g | 68 g |
Inspiron Mini 10v | 2009年の10.1インチ・ミニノート | 59 g | 63 g |
製品 | テスクトップ向けキーボード | メインのキー (Gとする) |
Enterキー (最も軽い箇所の場合) |
KB216d | 2019年~、DELL付属キーボード | 62 g | 67 g |
KB216t | 2015年~、DELL付属キーボード | 57 g | 62 g |
SK-8165 | 2011年・XPS 8300付属キーボード | 55 g | 50 g |
G105 | ロジクール・ゲーミングキーボード | 57 g | 55 g |
K270 | ロジクール・エントリー | 68 g | 67 g |
K240 | ロジクール・エントリー | 58 g | 59 g |
OWL-KB109BM ⅡR | オウルテック・赤軸メカニカル | 55 g | 50 g |
※備考: 自己処理的な情報なので、まじまじと参考にされても困る。
他、デザイン等
KB216dのサイズは幅44cm、奥行き12.5cm。重量は422g。キーのサイズを犠牲にしていないテンキー付きのキーボードとしてはコンパクトなボディ。とくに奥行きが短く、省スペースで扱える。
ホームポジションの様子。ほぼ全般的に梨地加工でベタつきにくく、非光沢で落ち着いた印象。
各側面の様子。
チルトスタンドを起こさなくても、すでに勾配の形状になっている。
USBケーブルは細く、取り回しは良い。コネクタもわりとコンパクト。
底面。上部左右にチルトスタンドが折りたたまれている。
チルトスタンドを起こしてみる。
チルトスタンドを使っても、少しくらいしか高くならない。
KB216dの紹介は以上である。なお、以下は過去にKB216t をレビューした記事だが、確認できる範囲ではKB216dとまったく同じものと言える。KB216シリーズとして(同一製品として)括って問題ないだろう。
KB216t (2015年~)
KB216tという、DELLの付属キーボード。当方の初見はDELL XPS 8900導入時。(2015年11月)
幅440mm×奥行き125mmで、幅は一般的なサイズだが奥行きはわりとコンパクト。XPS 8300に付属していたSK-8165よりも奥行きが3/4くらい短くなっている。アイソレーションキーボードを採用。全般的に非光沢で梨地のデザイン。指紋でベタベタになるような表面処理はないので、わりと万人好みだろう。
大体1000円くらいで市販されていそうなクオリティで、いかにもメンブレン式を感じさせるフカフカした打鍵感。ただ、キーの押下は軽くも重くもなく、個人的には程よいと感じた。カチャカチャ音も比較的控えめである。
カーソルキーとテンキーの様子。NumLock等はLEDライトが点灯する。
メディア・コントロールキーはファンクションキーと兼用、PrintScreenキーなど一部も兼用となっており、Fnキーと組み合わせるタイプだ。せっかくのデスクトップ用キーボードなのに・・という不満があるだろうが、その分、キーピッチを犠牲にすることなく、ややコンパクトに設計できているようだ。
キーストロークもわりと確保されているので、押しごたえはちゃんとある。直尺で測るとキーストロークは3mm。キートップは少し湾曲しているので、そこそこ指先にフィットする。
底面の様子。元々の形状から勾配になるよう設計されているが、さらにチルトスタンドで勾配を付けられる。ただし、さほど高くならないのが微妙なところ。6箇所に滑り止めゴム足が付いている。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より