DELL(デル)パソコン購入レビュー
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購入したメーカーパソコンに、SSDを換装する

メーカーパソコンにSSDを換装し、システムをクローンコピーで移動させ、セッティングするまでの過程をレポートします。SSD換装の参考にどうぞ!実行したのは2011年5月、対象PCはDELL XPS 8300。

換装するCrucial Real SSD C300を用意

購入したデスクトップパソコンに、独自にSSDを換装した例を紹介します。実施日は2011年5月。搭載機は2011年5月に購入したDELL XPS 8300です。OSはWindows 7。メーカー保証はなくなってしまいますが、気に入ったカスタマイズが出来ない場合は、自前で行うのも手です。

SATA 3.0 (6Gbps)
XPS 8300がSATA 3.0 (6Gbps)をサポートしているので、6GbpsのSSDを搭載します。選んだSSD製品は1万円ほどで購入したCrucial Real SSD C300。64GBがお手頃価格になってきました。

Crucial Real SSD C300購入
Crucial Real SSD C300は、2.5型SATA用SSDで、SATA 6Gbpsインターフェースに対応している。搭載するNAND型フラッシュには34nmプロセスのMLCチップを採用。スペックは「シーケンシャルリード355MB/s、シーケンシャルライト75MB/s」の高速転送。理論値とはいえ、HDDと比べると恐ろしく速い。

Windows 7では新たにSSDを最適化するサポートがされ、HDDとSSDを区別します。そしてTrimコマンドが実装されており、性能アップや寿命を延ばすための管理がされています。2011年時点で、すでにSSDの搭載はマニアックなレベルではなくなっています。

システムを丸ごとSSDへクローンコピーする

SSDのSATAケーブルを接続
XPS 8300のSATA 3.0 (6Gbps)コネクタは青と白の2つ。(黒2つはUSB2.0コネクタ)
青いコネクタにはマスターのHDD、白いコネクタには光学ドライブが接続されていたので、白いコネクタのところを抜き、SSDのSATAケーブルを接続します。

SSDの消費電力
Crucial Real SSD C300の消費電力を測ってみたところ、待機状態(アイドル値)で3W。初期化を始めても4Wでした。 HDDではアイドル値で8W~10Wなので、SSDは3分の1くらいの消費電力です。
「コンピュータの管理⇒ディスクの管理」で初期化画面を開きます。初期化されていないSSDは「未割り当て」となっているので、これを初期化します。

クローンコピーにMaxBlast 5を使う(ベースはAcronisのTrue Image)

SSDを初期化したら、元から搭載されていたHDDのシステムをSSDへ複製させます。いわゆるクローンコピーという作業です。XPS 8300のシステム構造は3つのパーティションで分けられています。そのうちの2つは隠しパーティションのため、表に見えるのはCドライブのみです。

RECOVERYパーティション
内訳は「OEMパーティションの118MB、RECOVERYパーティションの10.78GB、そして表に現れるCドライブのパーティション」です。 RECOVERYパーティションは出荷状態に戻すためのデータ格納庫。OEMパーティションはおそらく起動に関するブートマネージャでも入っていると思われます。どうやら自作パソコンとは異なるシステム構成のようです。

OSのインストーラーもないし、 とにかく、そのままの状態をSSDへクローンコピーしないとダメなようです。Cドライブの使用領域(OSのデータ分)が20.5GBでしたが、これからアプリケーションを入れていくとなると、やっぱり64GB SSD以上は必須かと思います。

クローンコピーには、フリーで使えるMaxBlast 5を使います。MaxBlast 5はHDDメーカーのSeagateが提供しているソフトなので、Seagate製または買収されたMaxtor製HDDが認識されないと起動出来ません。コピー元、コピー先でなくても認識出来ればいいので、外付けHDDなりで認識させます。

なお、Western Digital製HDDユーザーなら、同様のソフトである「Acronis True Image WD Edition」が使えます。どちらもベースがAcronisのTrue Imageというソフトなので、フル機能の製品版を購入してもいいでしょう。

HDDからSSDへのシステム移行
MaxBlast 5を起動すると、タスクの選択が出ます。HDDからSSDへのシステム移行には「ディスクのクローン作成」を選びます。手動で細かく設定出来ますが、自動で充分。

MaxBlast 5
移動元のHDDと、移行先であるSSDを選択すると、クローン作成後はこのようにバックアップされるとシミュレーション表示されます。SSDに隠しパーティションの分までしっかり設定されています。次へをクリック。

SSDにパーティション
移行先であるSSDにパーティションがあると実行出来ません。パーティションがなくてもこの表示が出てくるみたいですが、とにかく「~パーティションを削除」にしないと先に進めません。

SSDにバックアップ
実行する操作の一覧が出ますが、ほとんどお任せ状態。実行をクリックすると、Windowsの画面が消えてコマンドプロンプトのような画面になります。システム自体は20GBほどでしたが、バックアップには10分もかかりませんでした。

HDDをマスターのシステム
システムのクローンコピーが終わったら電源を切り、コンセントを抜き、マスターのHDDを取り外します。HDDが接続してあったSATA3.0コネクタにSSDを接続します。そして、無事起動。PCメーカーがOSインストーラーを同梱してくれなくなったので、外したHDDをマスターのシステムとして保管しておきます。

SSDをセッティング

SSDにマウンタを使って3.5か5.25にサイズ
SSDは2.5インチ型なので、マウンタを使って3.5か5.25にサイズを合わせなくてはなりません。今回は光学ドライブベイに搭載するので、 3.5⇒5.25インチのマウンタ2重取り付けで対応させました。

SATA電源
SATAケーブルとSATA電源コネクタを接続。

システム用のSSDと、データ用のHDD
さらに別途購入したHDDを搭載します。「システム用のSSDと、データ用のHDD」の構成にします。

Internet Explorerの一時ファイルをHDDへ回避させる

SSDはHDDと比べると、繰り返しの消去と書き込みの耐久性がありません。これは寿命に影響してきます。そのため、一時ファイルなどのデータはHDDへと回避させます。

一時ファイルで顕著に多いのは、WebブラウザのInternet Explorer(IE)です。閲覧しているページを次回もっと速く表示できるように「Webページ、画像」などを毎回自動保存しています。そのため、画像の多いサイトを見ているとかなりのデータ量になり、知らず知らずにSSDに保存と消去を繰り返させてしまいます。ですから、そのような一時ファイルをHDDへと回避させます。

インターネットオプション
IEのツールから「インターネットオプション」を開きます。全般タブ⇒閲覧の履歴から「設定」をクリック。
「インターネット一時ファイルと履歴の設定」がでるので、ここで「フォルダーの移動」を指定します。あらかじめHDDに一時ファイルを保存するフォルダを作っておき、そこに放り投げるように指定します。

これでInternet Explorer(IE)の一時ファイル対策は完了。

マイドキュメントをHDDに回避

「マイドキュメント
次はユーザーフォルダーにある「マイドキュメント」も、わりと書き換えられるフォルダです。これもHDDへ移動します。右クリックでプロパティをだし、「場所」のタグから「移動」で、HDDへと指示を与えます。

デフラグスケジュールを切る

データの断片化対策であるデフラグはHDDには有効ですが、構造の違うSSDにはメリットがありません。書き換え回数の上限があるSSDにはむしろデメリット。Windows7では自動デフラグがOFFにされますが、一度確認しておくべきです。

デフラグスケジュール
ディスク デフラグツールを起動します。(プログラムとファイルの検索から「デフラグ」で検索できる)。スケジュールの構成⇒ディスクの選択で、SSDにチェックが外れていることを確認しておきます。

スーパーフェッチを無効化

ユーザーが使うと思われるファイルやアプリを予測し、メモリにロードしておく「先読み機能」がOSには備わっています。これがスーパーフェッチ機能です。アクセスの遅いHDDでは有効な高速化技術ですが、SSDでは大したメリットではありません。無駄にメモリを消費するだけです。

スーパーフェッチを無効化
サービスを起動します。(プログラムとファイルの検索から「サービス」で検索できる)。リストからSuperfetchをダブルクリックし、Superfetchのプロパティを開きます。

Superfetch
Superfetchのプロパティから無効を選択します。

SSD搭載でパフォーマンス向上を確認

搭載対象となったXPS 8300の構成は以下の通り。HDDをSSDに交換しただけでどれくらいのパフォーマンスアップとなったのか?Windowsエクスペリエンスインデックスにて、プライマリ ハードディスク のスコアがHDDの時は5.9でしたが、SSDの搭載によって7.9へアップ!(Windows 7では最高値が7.9までなので、これ以上の可能性も考えられますね。)

XPS 8300

XPS 8300 (独自カスタマイズ・バージョン)

2011年1月発売の中級ミニタワー。SandyBridge設計で、第2世代Core i7搭載可能(チップセットH67)。460W電源。HDD2ベイと光学ドライブ2ベイの拡張性。最大16 GBメモリ、グラフィックカードはRadeon HD 6670、GeForce GT 545 が搭載可能。
コンポーネント レビューした構成 Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2600 (3.4GHz , 8MB キャッシュ)
※クロック数最大3.8GHz
7.6
メモリ 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ 7.6
グラフィックス GeForce GTX 460 768MB DDR5 ※ATX電源ユニット交換 7.5
ゲーム用
グラフィックス
7.5
プライマリ
ハードディスク
64GB SATA SSD(6Gbps)
製品:Crucial REAL SSD C300
7.9

次はCrystalDiskMarkを使って、HDD搭載時とSSD搭載時における「読み書き速度」を比較。パソコンの環境によって誤差はあると思うので、ここではCrucial REAL SSD C300自体の性能に関しては触れません。同じPC環境でのHDDとSSDの違いを比較してください。

SSDの読み書き速度検証
【HDD搭載時】図左
換装する前、HDDは「日立グローバルストレージテクノロジーズ HDP725050GLA360」を搭載してました。(SATA2.0 / 3Gbps 7200回転)。Seq(シーケンシャルアクセス)の読み込み速度は82.34MB/s。512KB(ランダムアクセス)の読み込み速度では30.74MB/s。HDDはランダムアクセスが苦手で、読み込みではSeqの半分にも満たない。 つまり、ランダムアクセスが鍵を握るアプリケーションの起動速度では、HDDは不得意なんですね。

【SSD搭載時】図右
先述の通り、Crucial REAL SSD C300を搭載((SATA3.0 / 6Gbps )。Seq(シーケンシャル)読み込み速度では347.2MB/sもあり、さきほどのHDDよりも4.2倍の速度! 512KB(ランダムアクセス)の読み込み速度では307.0MB/sもあり、Seqに迫る速度です。4KのランダムアクセスでもHDDの8.6倍速い。 特にランダムアクセスが速いということは、アプリの起動が速いということです。

HDD搭載時の起動。電源ボタンを押してから33秒くらいで起動。

SSD搭載時の起動。電源ボタンを押してから19秒で起動。中間に出てくる「Windwsを起動しています」のロゴが一瞬で姿を消しました。システムにSSD、データ保存にHDDの搭載が王道となりそうです。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

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