GPUのスペックチェック
GPU-Zというフリーソフトで仕様が確認できます。シェーダー数、コアクロック、ビデオメモリ、メモリバス幅など注目しておいたほうがいいスペックについて解説します。
GPU-Zでスペック確認(Radeonシリーズの1例)
注目すべきところは次の箇所です。GPU ClockならびにMemoryでクロック数の高さ、Memory Typeでビデオメモリの種類、Memory Sizeでビデオメモリの容量、Bus Widthでビデオメモリのバス幅。
これらのスペックはGPUごとに固定されているものですが、前述の通り、グラフィックカードメーカーが基板をいじっている場合にはこの限りではありません。(ATI Radeon HD 5770の例)
統合型シェーダー数(Shaders)~GPU性能を決める演算機の数
Shaders(シェーダー数)というのは、グラフィックの頭脳となるGPUのコア数。GPU内部にある多数の演算機(シェーダーユニット)が並列計算によってグラフィック処理を行う。そのため演算機が多いほど高性能となる。
ただし設計思想と構造が違うため、RadeonシリーズとNVIDIAシリーズとでシェーダー数を比較しても意味がない。同シリーズで比較する目安となる。
また、1シェーダー数がこなせる仕事量も異なり、後発ほど優れてくる傾向にあるため、新旧GPUでシェーダー数を比較しても意味が無い。(新旧GPUで比較した場合、後発の方がシェーダー数が少なくても高性能ということがある)。
DirectX 9世代(Windows XP)までのシェーダー
立体物に陰影をつける処理をするのが、シェーダーです。シェーダーには元々次の2種類がありました。
- ※バーテックス・シェーダー
3D処理において、ポリゴンの頂点座標計算を行う - ※ピクセルシェーダー
3D処理において、立体物に質感を出すため画像を貼り付ける処理をする。テクスチャ・マッピング処理
DirectX 9世代(Windows XP)までは、この2つのシェーダーで分かれていた 。しかし、処理内容によっては無駄が生じるため、DirectX 10以降(Windows Vista)から統合された。そのため現在は統合型シェーダーとなっている。(つまり、シェーダーの用途を限定しない使い方となる)。
※統合型シェーダーユニットの事を「ユニファイドシェーダー」と呼ぶ。
統合型シェーダーの個数が多いほど高性能で、とくに3D処理には重点ポイント。 AMDのGPUでは、Radeon HD 2000シリーズ以降から対応された。NViDIAではGeForce 8 シリーズから。
GPUのコアクロック(GPU Clock~MHz)
GPUはグラフィック専門の頭脳で、Windowsの操作画面グラフィックをはじめ、3Dゲームのような高度な処理まで行う。具体的な処理というのは次の通り。「ジオメトリ変換⇒3D座標から2D座標への変換。レンダリング⇒座標や色などの情報を視覚化。 光源の計算 。」
そしてGPUのコアクロックというのが動作周波数で、数字が大きいほど高速処理が可能。しかし、そのほかメモリクロック、メモリバス幅、シェーダー数なども関係するので、コアクロックだけでは良し悪しが判断できない。
ビデオメモリ(Memory TypeとMemory Size)
ビデオメモリとは、GPUが処理するための情報を一時保存するメモリ。ビデオメモリには「GDDR3、GDDR4、GDDR5」の規格があり、後者のほうが高速転送。ベースクロックの何倍で転送できるかの違いがある。(GDDR3は2倍、GDDR5は4倍ある)。転送レートはメモリバス幅の影響もあるので、メモリバス幅も要チェック!とくに3Dゲームでは、高解像度設定、テクスチャやアンチエイリアスの緻密度を上げるとビデオメモリを多く必要する。
メモリクロック(Memory~MHz)
メモリクロックはビデオメモリの動作周波数。数字が大きいほど高速処理が可能です。 同じく、メモリクロックだけでは優劣を判断できません。
メモリバス幅(Bus Width)
GPUとビデオメモリの間で転送できるデータ量(1クロックあたり / bit数)。 メモリクロック数が同じでもメモリバス幅が大きいと、さらに高速です。
ROP(Rasterize OPeration unit)
計算したグラフィックデータをメモリに書き出すユニット。数が多いほど高解像度に有利。
プロセスルール
GPU-ZではTechnologyで表記されている。プロセスルールとは微細設計の度合いで、数字が小さいほど最新であり細かい回路が組み込まれている。(プロセスルール縮小で複雑な回路を内蔵できる)。
単位はnm。数字が小さいほど省電力化や低発熱の設計になっている傾向があるが、グラフィックカードの総合的な設計にも依存するので、一概には言い切れない。
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
Radeon HD シリーズの例
AMD Radeon HD 7870の詳細。PCI Express 3.0やDirectX11.1をサポート。シェーダー数が1280基。プロセスは28nmで、GCN(Graphics Core Next)アーキテクチャを採用。
GeForce シリーズの例
NVIDIA社のGeForce シリーズです。末尾にMが付くのはノートパソコン用のGPUです。
GeForce GT555M(モバイル)
GeForce GT555M(モバイル向け単体GPU)をチェックしたときのもの。シェーダー数144基、ビデオメモリはDDR3の3GBメモリ、GPUコアクロックが590MHz。
GeForce GT 640M(モバイル)
GeForce GT 640Mのシェーダ数は384基。ビデオメモリはGDDR5の2GBメモリ、GPUコアクロックが405MHz。
GeForce GT 650M(モバイル)
GeForce GT 650Mのシェーダ数は384基。ビデオメモリはGDDR5の2GBメモリ、GPUコアクロックが745MHz。
GeForce GT 750M(モバイル)
GeForce GT 750Mのシェーダ数は384基。ビデオメモリはGDDR5の2GBメモリ、GPUコアクロックが941MHz。
GeForce GTX 460
GeForce GTX 460。シェーダー数336基、ビデオメモリはGDDR5の768MBメモリ、GPUコアクロックが675MHz。
GeForce GTX 660
GeForce GTX 660。シェーダー数1152基、ビデオメモリはGDDR5の1.5GBメモリ、GPUコアクロックが824MHz。先々代のGTX 460よりもスペックが高い。
インテルの内蔵GPU(HDグラフィックス)
インテルではCore iシリーズよりグラフィックをCPUに内蔵するようになりました。※一部除く
インテル HD グラフィックス ~ 第1世代【Nehalem設計の拡張版(Westmere)】
Core i3-530 に内蔵しているGPU、インテル HD グラフィックスのスペックです。当時はGraphics Media Accelerator HDとも呼ばれました。なお、2010年のメインとなった内蔵GPUです。この世代からチップセットではなく、CPUにグラフィックスが内蔵されました。(一部のCPU)
ビデオメモリがないので、メインメモリ(DDR3)で代用しています。ビデオメモリがないゆえ、Memory Sizeは0MBです。
インテル HD グラフィックス 2000 ~ 第2世代(SandyBridge)
Core i7-2600に内蔵(統合)しているGPU、インテル HD グラフィックス 2000のスペックです。この世代から単なる内蔵ではなく、CPUとの統合を果たしています。なお、2011年のメインとなった内蔵GPUです。ビデオメモリがないので、メインメモリ(DDR3)で代用しています。ビデオメモリがないゆえ、Memory Sizeは0MBです。シェーダー数も6基と少ない。
インテル HD グラフィックス 4000 ~ 第3世代(Ivy Bridge)
Core i7-3770に内蔵(統合)しているGPU、インテル HD グラフィックス 4000のスペックです。なお、2012年のメインとなった内蔵GPUです。ビデオメモリがないので、メインメモリ(DDR3)で代用しています。ビデオメモリがないゆえ、Memory Sizeは0MBです。シェーダー数は前世代から増えて16基になっている。
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報