DELLノートパソコンを検討する
DELLユーザーのパソ兄さんが、DELL Inspiron 15R Special Editionを詳しくレビューします。サポートではInspiron 7520という製品です。エントリーノートじゃ物足りないという方はご検討あれ。DELLのライトミドルノート!Inspiron 15R Special Edition(7520)
2012年5月にDELLの15.6インチノート「Inspiron 15R Special Edition」が発売されました。Inspiron 15R(5520)の上位版にあたりますが、グラフィック能力が強化され、アルミ素材のシャーシやマグネシウム合金のパームレストなど筺体のグレードも引き上げられた仕様となっています。
DELLノートパソコンは、同パーツ構成の他社パソコンと比べても安く購入できるので、気になっている方は多いはず。そこでパソ兄さんがDELL Inspiron 15R Special Editionの実機を持って詳しくレビュー紹介していきます。
DELL Inspiron 15R Special Editionを「ミドルノート」と言いたいところですが、これまでレビューしたInspiron 17R Special Edition(7720)やXPS 15(L521X)と比べるとゲームパフォーマンスが低かったため、あえて「ライト・ミドルノート」と位置づけします。※GPUはAMD Radeon HD 7730M搭載。
「ゲームはやらないが、ちょっとした動画編集はするのでGPUを強化しておきたい」という中級ユーザーや、これから様々なことに挑戦してみたい初級者に向くモデルです。
なお、サポート管理されているシステムモデル名ではInspiron 7520という製品です。以下、当レビューではInspiron 15R Special Editionと呼びますが、=Inspiron 7520とご理解下さい。なお、レビューは2012年7月時点、手元にあるInspiron 15R Special Edition実機での現状レポートになりますので、最新情報はDELLサイトにてご確認ください。
Inspiron 15R Special Editionは、2012年5月頃解禁となったIvy Bridgeプラットフォームを採用した新テクノロジー設計。前プラットフォームであるSandyBridgeの22mmプロセスシュリンク版で、いわば改良版ですね。
Ivy Bridge(開発コード名)設計とは Ivy BridgeはSandyBridgeの改良版なので、アーキテクチャ(基本設計)に大きな変化がないものの、新たに22mmプロセスルールの微細化設計となっています。従来にはなかった3次元構造の「Tri-Gate(トライゲート)トランジスタ」を採用しており、低電圧状態でリーク電流が10分の1に抑えられたとのことです。インテルいわく、前世代よりも同じ消費電力で「性能を約37%アップ」させたとのこと。※リーク電流とは、電流の漏洩であり水で例えると水漏れのようなもの。リーク電流が増すと消費電力も発熱量も増え、回路を傷める原因となる。つまりIvy Bridgeになって、性能の向上と低消費電力が顕著になったと言えます。
今回のレビューで紹介するInspiron 15R Special Editionの構成は以下の通り。チップセットにはHM77採用。購入時期によってカスタマイズできるパーツは変わる場合があるので、ご了解の上、ご参考にどうぞ。
2012年5月発売の15.6インチ・ライトミドルノート。Inspiron 15R(5520)のスペシャル版。第3世代Core i5 / i7搭載可能。単体GPUにAMD Radeon HD 7730M搭載。パームレストはマグネシウム合金で、精密エッ チングのハニカムデザイン。USB 3.0端子を4つ装備。PowerShare USB対応。サウンドシステムにWaves MaxxAudio 4 採用。(2012年7月時点) |
||
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ非光沢液晶/(1920x1080) | |
プロセッサ | インテル Core i7-3612QM (2.1GHz, 6MB キャッシュ) ※クロック数最大3.1GHz |
7.5 |
メモリ | 8GB (4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ 1600MHz メモリ | 7.7 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 【 グラフィックスのスコアはこちら側 】 ↑ ( AMD Enduro Technologyによる自動切替) ↓ AMD Radeon HD 7730M 2GB DDR3 |
(5.6) |
ゲーム用グラフィックス | (6.6) | |
プライマリハードディスク | 1TB SATA HDD(5400回転) | 5.6 |
4コア実装でHTテクノロジーにより8スレッド動作する「Core i7-3612QM」を搭載。単体GPUには「AMD Radeon HD 7730M 2GB DDR3 」搭載。CPUパフォーマンスは申し分ありませんが、単体GPUがミドルノートとしては少々弱い印象で、ゆえにライトミドル。それでもCPU内蔵グラフィックスの「インテル HDグラフィックス4000」よりはかなり高いグラフィックパフォーマンスです。ただ、ゲームの入門機にするなら「もう一声」という感じです。
ベンチマークテストは後ほど紹介します。
DELLサイトでは明記されていませんでしたが、AMD Enduro Technologyが効いている模様。その理由としてWindowsエクスペリエンスインデックスではインテル HDグラフィックス4000側で表示されていました。これは、アプリの要求に対してGPU⇔内蔵グラフィックスに自動切り替えするテクノロジーです。
サイズは「厚み29.4 mm~33.4 mm 、幅: 378 mm 、奥行: 252 mm 」。重量は大体2.9 kgなので、基本は据え置きノートとなります。持ち運んだとしても、無謀なサイズでもありませんけど。
ディスプレイをチェック
今回レビューするInspiron 15R Special Editionのディスプレイは、15.6インチ非光沢液晶ディスプレイでフルHD解像度(1920x1080)です。2012年7月時点では光沢液晶ディスプレイ(1366 x 768)も選べます。
今回はフルHD(解像度1920×1080)なので15.6インチに対してはかなり高解像度。ドットバイドットの表示では、かなり細かい文字になりますが、その分、広領域となります。
同じ15.6インチでも解像度次第で、ドットバイドットの表示ではこれくらい↓違ってきます。※IEで当サイトのサブタイトルと本文を見た場合。横にはサイズ比較に100円玉を当てています。
15.6インチ(解像度1366×768)(アスペクト比16:9)
15.6インチ(解像度1920×1080)(アスペクト比16:9)
ちなみにパソ兄さんの作業環境はこれ⇒24インチ(解像度1920×1200)(アスペクト比16:10)
パソ兄さん自身の意見だと、15.6インチに解像度1920×1080はかなり文字が小さいと感じています。パソ兄さんの普段の作業が24インチ(解像度1920×1200)である影響かもしれませんが・・。
拡大表示で対応できますが、にじみやレイアウトの崩れが生じるので、あまり拡大表示はお勧めできません。
目に自信がある方か、エクセル等で一気に表示したい方に向く解像度かと思われます。それでも長時間使用でなければ、まあフルHD解像度も悪くないか。
ディスプレイベゼルには100万画素Webカメラを内蔵、レンズの左側にはデジタルマイクを内蔵。映像チャット以外に顔認証ログインなどに使うことができます。
ディスプレイを一周するようにラバー素材の緩衝材が付いており、キーボードとの摩擦を防止しています。一般的なノートでは唐突に棒状の緩衝ゴムが付いていますが、Inspiron 15R Special Editionではデザインと一体化した工夫がされています。
ディスプレイ下部にはメッキ加工されたinspironロゴ。これまではDELLロゴが定番でしたが、ブランドを押すようになってきました。inspironロゴは埋没した加工になっています。
ビデオチャット用のソフトもバンドル。
視野角は、直感的ですが「これまでレビューしてきたDELL機種と比べて狭め?」という印象です。ただ、通常の使用でここまで際どい角度では見ることはないので、問題視しなくてもいいと思います。
天板はハニカムデザインで、光沢と非光沢で組み合わせた6角形のエッチング処理がされています。中央にはメッキ加工されたDELLロゴ。
前面~ステータスライトと、カードスロット
Inspiron 15R Special Editionの前面をチェックします。
Inspiron 15R Special Editionの前面には、各ステータスライト「電源ライト、HDDライト、バッテリーライト、ワイヤレスライト」があります。
前面右側に8規格対応のカードスロットがあるので、アクセスしやすい。普段は防塵用のダミーカードが挿入されています。一番右側の写真はSDカードを挿入したときの様子。
背面~リリースラッチと強固なヒンジ
Inspiron 15R Special Editionの背面には端子は装備しないので、プリンタ等USB機器の常時接続には不利です。
中央にはリリースラッチが配置されており、スライドすると天板カバーが外れます。これはSwitchという天板カバーを着せ替えできる機構なんですが、2012年7月時点ではDELLでサポートされていませんでした。
今後、サポートするのかしないのかは分かりません。
せっかくなので天板を外してみましょう。ラッチの側にある大きめの穴が固定する機構になっています。天板裏側には無数の鉤爪があります。Special Editionというくらいなので、「天板素材にはアルミ素材とか使うのか」と思いましたが、これはポリカーボネートですね。
注目したのは強固なメタルヒンジ(蝶番)で、かなりガッシリした印象です。
ヒンジの構造上、ディスプレイの可動域はここまで。通常使用であれば問題ない可動域でしょう。
左右側面~USB3.0を4つ装備
Inspiron 15R Special Editionの主要端子は左右側面に集中しています。USB3.0端子は4つあるのでノートパソコンとしては充実しているほうです。
左側面にはUSB3.0が2つ装備。外部モニタ出力に、HDMI端子、VGA端子を装備。ほか電源コネクタとヘッドフォン&マイク端子を装備。
ここのUSB3.0端子のうち1つはPower Share USB仕様なので、Windowsを起動していなくてもUSB経由の周辺機器充電が可能。パソコンを使う予定がなくても、MP3プレイヤやケータイの充電に便利です。
Inspiron 15R Special Editionの右側面には光学ドライブ、USB3.0端子が2つ、ギガビットイーサLANを装備。あとセキュリティケーブルスロットがあります。
USB 3.0 端子についてUSB3.0は理論値5Gbps(625MB/s)の転送速度。理論上、USB2.0の10倍近くの速度で、SuperSpeed USBと呼ばれる。 Aコネクタの形状はUSB2.0と共通ですが、Bコネクタは異なるのでUSB2.0機器にUSB3.0ケーブルを使用することはできない。 |
USB3.0端子の配置は良好
USB端子の配置場所は、使い勝手に関わることなので結構重視するポイントですが、パソ兄さんの視点ではInspiron 15R Special Editionは良好かと思われます。
Inspiron 15R Special Edition右側面にはマウスをつなぐと思いますが、奥手にUSB端子があるので光学ドライブを引き出してもケーブルがさほど邪魔になりません。これが手前にあるとトレイの引き出しが煩わしいんです。
Inspiron 15R Special Edition左側面の奥手には排気口なので、ここは温度が高く、ポータルHDDを置くのはご法度です。USB端子は手前にあるので、アクセスしやすく便利です。またカードスロットは前面にあるのでこれもアクセスしやすい。
褒めてばかりでは「またDELLびいき」と言われそうなので、強いてデメリット面もいいますが、Inspiron 15R Special Editionの背面には端子がないので、プリンタを常時接続しているユーザーには少々不利かもしれません。
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報
DELL Inspiron 15R Special Edition(7520)レビューの更新履歴(2012年)
- 08/03 DELLのライトミドルノート!Inspiron 15R Special Edition (ディスプレイや装備端子など)
- 08/03 Inspiron 15R Special Editionのパフォーマンス(ベンチマークテスト)
- 08/04 アイソレーション・キーボードとその周辺
- 08/04 Inspiron 15R Special Editionの底面、梱包風景
Inspiron 15Rレビューの更新履歴(2012年)
- 07/03 Inspiron 15R(5520)レビュー!15.6インチ・エントリーノート(展示実機レビュー)
- 08/05 Inspiron 15R 実機導入編レビュー~パフォーマンスもチェック