Infinity DisplayモデルのXPS発表会で、デザイナーが来日。デザインの魅力を語る!
新しくなってXPS 13(9350)、XPS 15(9550)が新発売!
極限に薄いベゼル「Infinity Display」の13.3インチモバイルノートXPS 13(9343)が、2015年1月に発売し、当サイトでもレビュー紹介したが、この度、2015年10/20に後続機のXPS 13(9350)が発売された。基本デザインは踏襲されているが、新たに「Thunderbolt 3 / with USB 3.1 Type-C端子」が追加されるなどインターフェースに変化がある。また、前モデル(9343)では第5世代CoreのBroadwell設計だったが、第6世代Core i5 /i7(Skylake設計)へとテクノロジーの一新がされている。
極限極薄ベゼル「Infinity Display」のモデルとして、新たに15.6インチノートが追加され、XPS13のデザインを踏襲したXPS 15(9550)も新発売された。据え置きで定番サイズの15.6インチで、Infinity Displayが堪能できるようになった。
2015年10/20のXPS発表会で、新XPS 13とXPS 15がお披露目
2015年10/20、XPS発表会に参加してきたのでレポートする。同日発売の、新XPS 13とXPS 15がお披露目された。前モデルからデザインを踏襲しており、やはりInfinity Displayの超狭額ベゼルが目を引く。
2015年1月からXPS 13(9343)を出荷し、「グッドデザインアワード2015を受賞したデザインの良さ、バッテリの持ち、起動の速さ、コンパクトでも見やすい画面、キーボードの打ちやすさ」で評価が得られた。この効果で、この製品セグメントでは販売台数対前年比で5倍の成長だという。(※2014年2~9月、2015年2~9月の実績値対比)。とくに都市部でのニーズが多かったらしい。
ちなみにXPSとは、「Xtreme Perfomance System」の略なんだとか。DELLに興味を持ち始めた2005年ごろは、「ゲームPCブランド=XPS」だったのが、今ではすっかりブランド展開が変化している。そんな人気を博したXPS 13(9343)の後続機に、XPS 13(9350)が登場したので、構成概要をチェックしてみる。
XPS 13(9350)の構成例 ※新発売時
CPU |
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グラフィック | 単体GPU非搭載 (各CPUの統合型GPU採用:インテル HD グラフィックス 520 ) |
ディスプレイ |
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メモリ |
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ストレージ |
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第6世代Core i5 /i7(Skylake設計)へとテクノロジーの一新がされている。モバイルらしく超低電圧版のUシリーズを採用。グラフィックはCPUに内蔵しているものが使われる。(Core i5-6200U、Core i7-6500Uではインテル HD グラフィックス 520 )。バッテリ駆動時間は最大18時間で世界最長レベルだという。
「Thunderbolt 3 / with USB 3.1 Type-C端子」という次世代の端子が実装された。最大40Gbpsの高速転送が可能で、複数デバイスの接続ができる。 ※注:情報に関して、販売時期や供給事情により変わる場合がある。
XPS13の右側面。USB 3.0 x 1基(PowerShare対応)、メディアカードリーダーを装備。
XPS13の左側面。電源コネクタ、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-Cポート(兼用) x 1基、USB3.0端子×1基、ヘッドセット端子を装備。光学ドライブは搭載しない。1.2kgのコンパクトボディだ。
XPS 13(9350)では新色にゴールドが追加された。家電等ではよくシャンパンゴールドと呼ばれるカラーに近い。
XPS 15(9550)の構成例 ※新発売時
CPU搭載例 |
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グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 960M 2GB GDDR5 |
ディスプレイ |
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メモリ |
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ストレージ |
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単なるXPS 13(9350)のデカ版かと思いきや、HQのクアッドコアCPUやGeForce GTX 960M を搭載しており、本格ゲームの入門機にもなれる高性能パーツ構成。XPS 13(9350)とは逆に、省エネ志向よりもハイパフォーマンス志向のようだ。4Kディスプレイにも対応している。バッテリー持続時間は最大10時間。 ※注:販売時期や供給事情により変わる場合がある。
Infinity Displayモデルに15.6インチが仲間入り。IGZOディスプレイで、ちらつきを抑えた安定したハイクオリティな画質。
XPS15の左側面。電源コネクタ、USB3.0端子(PowerShare仕様)×1基、HDMI端子、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-Cポート(兼用) x 1基、ヘッドセット端子を装備。
メディアカードリーダー、USB 3.0端子 x 1基(PowerShare対応)を装備。光学ドライブは搭載しない。
一般的な15.6インチノートと比べるとインターフェースが乏しいが、デル製アダプタ(別売)を使用して増設が可能となっている。USB 3.0端子 が全部で2基は少ないが、どちらもPowerShare対応であり、起動無しでUSB機器への充電ができる。15.6インチノートを選ぶなら、「利便性をとるか、デザイン性をとるか」で判断を仰ぐ要素だ。
XPSのデザイナー・マック・トシユキ・タナカ氏、こだわりのデザインを語る
そのXPS 13(9350)、XPS 15(9550)の新発売に伴い、XPSのデザイナー・マック・トシユキ・タナカ氏が来日し、Infinity Displayモデル(XPS)のデザインについて、そのこだわりを語った。
シンガポールのデザインセンターに在籍するタナカ氏は日本生まれの日本人だが、現在はシンガポールで活躍。グローバルな市場におけるトレンドをつかむエキスパートで、海外生活が長いため会話は英語だという。(聞き取りなら日本語でも問題ないらしい)。
ニューヨーク州シラキュース大学において工業デザインの学士号を取得。東芝に入社したときには、ノートパソコンのデザイン(DynaBook PORTEGEシリーズ)に携わったという。2003年、テキサス州オースティンのDELL本社に入社し、国際的職務を歴任、台湾デザインセンターの立ち上げにも貢献したという。
薄いだけじゃない!3つのイノベーション
ここ最近のノートデザインのトレンドは「超薄型」であるが、XPSでは薄いだけではなく、幅も奥行きも小さく、デザイン性も高い製品を追求したという。13.3インチのXPS 13では11インチノート並のサイズを実現している。A社のMacBook Airと比べても17%小さい。とくに素材選びにはこだわり、4年~5年かけて設計した製品が今回の「XPS 13」と「XPS 15」だという。
マック・トシユキ・タナカ氏は、XPSデザインについて「3つのイノベーション」を説明した。その3つとは、「CNC加工、インフィニティ・エッジ・デザイン、カーボンファイバー素材」の採用である。
イノベーション1:CNC加工
CNC機械加工による削り出しで、天板、底面ともにアルミニウムで包まれた美しい筐体。
なお、CNC (Computer Numerical Control ) とは、機械工作において、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いること。同一の繰り返し手順の加工や、複雑な形状の加工に優れている。
発表会のあと、XPS13における加工段階のパーツを展示していただいた。
CNC加工で削りだすアルミのインゴット(塊)。かなりずっしりと重い。アルミの量では、残る分よりも削りだすほうが多そうだ。
削り出しが完了した天板部分で表面がまだ荒削りである。CNC加工でここまでにするには30分もかかるという。DELLロゴのところには溝を掘り出している。
サンドフィニッシュをかけて美しい梨地の表面にしたあと、アルマイト加工(アルミニウムの陽極酸化皮膜加工)を2回も施している。
天板の裏側では荒削りだったのを綺麗に研磨して、緩衝材などが配置される。
こちらは底面のアルミプレート。
世界初のインフィニティ・エッジ・デザイン
XPS13では5.2mm(xps15は5.7mm)の狭額ベゼルで、美しいInfinity Display(インフィニティ・エッジ・デザイン)。さらに強化ガラスのゴリラガラスを採用して、美しさと強度を兼ね備えている。誰もが思う一番の魅力は、これではなかろうか。IGZOディスプレイを採用しており、チラツキが少ないため、印刷物のように安定した画質。長時間使用でも目に優しそうだ。
インフィニティ・エッジの発案はインフィニティエッジ・プールだそうで、このようなディスプレイが製造できないかと、世界中のディスプレイメーカーに打診し、日本のある企業が名乗りを挙げて共同開発に至ったという。(どこのメーカーなんでしょうねえ、非公開にされている)
パームレストにカーボンファイバー素材
パームレストの素材になっているのはカーボンファイバーで、繊維が織り込まれている。プラスチックに似た材質なのかと思っていたが、指ではじくと金属質のような音が鳴る。薄い板切れだが、軽量で頑丈なのが触感で伝わる。
加工のためプレスとパンチングされ、必要な部分を切り出す。もともとの材質には光沢性があるようだ。
カーボンのパームレストにシリコン・コーティングがされ、落ち着いた非光沢と滑らかな手触りとなる。繊維質が見えるところも高いデザイン要素である。
パームレストの裏側には、しなりを抑えるためマグネシウム・フレームで補強され、またネジ受けの部分にもなっている。
パームレストと底面プレートを重ねてみた様子。
XPS 13(9343)は、とくにビジネスモデルでは非常に売れているとのこと。「類を見ない高級なデザイン性、バッテリー駆動時間が長い実用性、コンパクト性」の3つが購入ポイントのようだ。高級腕時計を買うように、所有する幸福感を満たす製品であれば、多少高くても購入するユーザー層の存在を実感した。
今回はXPS 13(9350)、XPS 15(9550)の発表時の情報だが、筐体のデザインに関しては、前モデルXPS 13(9343)と共通のようだ。新旧の違いは、テクノロジーと装備インターフェースの違いであるため、どちらにするか悩むところだ。
パソ兄さんの、XPS 13(9350)実機レビュー
Skylake設計:XPS 13(9350)のレビュー項目
- フレームレス画面の、世界最小&高級13.3インチノート。DELL XPS 13 レビュー(Skylake設計)
- XPS 13(9350)の装備インターフェース紹介!USB Type-C端子を新たに装備
前モデル・Broadwell設計: XPS 13(9343)のレビュー項目
- DELL XPS 13(9343)
- XPS 13(9343)の、IGZO2液晶を詳しくレビュー
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- Core i7-5500UとCore i5-5200Uを比較。どれくらいの差があるのか? XPS 13(9343)のベンチマークテスト
- XPS 13(9343)のACアダプタおよび、オプションのアダプタ紹介
XPS 15(9550)実機レビュー
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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Skylake設計:XPS 15(9550)のレビュー項目