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コスパ重視、15.6インチゲーミングノート!高速駆動 144Hzの選択も可能。
DELL G3 15-3590 レビュー
2019年6月発売!CoffeeLake Refresh設計、第9世代Coreプロセッサ-Hシリーズを搭載する「G3 15 ノートパソコン」をレビューする。コンピューターモデル名ではG3-3590といい、マニュアルなどではG3 15 3590、Inspiron G3 3590などの記載が見られる。規制モデル名はP89F。ゲーミングノートではエントリーシリーズとなるG3ブランドで、10万円台から検討できるコスパ重視モデル。
15.6インチ 非光沢 IPSディスプレイ(解像度1920 × 1080)搭載。IPSディスプレイなので広視野角。高速駆動144Hzの選択も可能。わりと狭額のディスプレイベゼルですっきりした画面。テンキー付きのキーボードを搭載。ただ低価格帯ノートでの採用が多い汎用キーボードパーツのため、ゲーム用途として特化していないのがデメリット。光学ドライブは搭載していない。
チップセットはインテルHM370なのでCoffeeLakeからCoffeeLake-Refreshへの互換であり、レビュー機では第9世代Core i7-9750H 搭載、単体GPUにGeForce GTX 1650搭載。なお、レビュー時点では最大でGeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6(Max-Q Design)の単体GPU搭載が可能。
なお、GeForce GTX 1650、GTX 1660Ti搭載時は、USB Type-C端子 (USB3.1-Gen2 、Display Port対応)が装備される。ストレージでは、SATA接続のSSDよりも圧倒的に速いNVMe SSD(PCI Express接続 / M.2スロット)を搭載している。2.5インチHDDベイ(7mm厚)があるので、デュアル・ストレージ構成も可能。
ボタンひとつで瞬時にシステムのターボ ブースト モードが始動するGame Shiftを搭載している。環境管理ソフトに、別ブランド(ALIENWARE)向けであるAlienware Command Centerを採用。
寸法は、幅: 366 mm × 奥行き: 254 mm × 厚み: 22 mm。光学ドライブを内蔵しなくなったこともあり、ゲーミングノートがかなり薄型化している。製品マニュアルでの公称重量は最小2.34kgであり軽量化も著しい。
レビュー紹介するG3 15-3590実機はホワイトのカラーバリエーションで、他にはブラックのモデルがみられる。ボディはポリカーボネート(工業プラスチック)なので質感に高級感はなく、色合いとしてホワイトのほうがチープにみえるかもしれない。
2019年11月論評 CoffeeLake- Refresh互換 (Hシリーズ) |
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※2019年11月30日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年6月7日である。
レビュー機の構成と、カスタマイズ調査(CoffeeLake Refresh設計)
レビューしている実機の構成詳細、および採用ベンダーはこの通り。
チップセットはCoffeeLake世代からあるインテルHM370で、CoffeeLakeからそのままCoffeeLake Refreshに対応している。第9世代 Core i7-9750H を搭載。単体GPUにNVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5 を搭載。
ストレージはSKハイニックス製256GB NVMe SSD 、ウエスタンデジタル製1TB HDDのデュアルストレージ構成。メモリはマイクロン製16GB(8GB×2) DDR4メモリ-2666MHz。液晶パネルはBOE0819でIPSパネルと判明。
ベンダーは供給時期により異なる。実機は一例の構成でありユーザーの選択により異なる。紹介する内容がすべて標準搭載というものではない。購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
レビュー時点で搭載できる、選択できるディスプレイ
- 15.6インチ 非光沢 IPSディスプレイ(解像度1920 × 1080)
- 15.6インチ 非光沢 IPSディスプレイ(解像度1920 × 1080) 高速駆動 144Hz
レビュー時点で搭載できる、第9世代Coreプロセッサ(Hシリーズ)
- 第9世代 Core i5-9300H
(4コア / 8T、8MBキャッシュ、2.4GHz / 最大 4.1GHz) TDP 45W 【UHD グラフィックス630 】 - 第9世代 Core i7-9750H
(6コア / 12T、12MBキャッシュ、2.6GHz / 最大 4.5GHz) TDP 45W 【UHD グラフィックス630 】
【アーキテクチャ解説 : CoffeeLake Refresh(Hシリーズ)採用 ※2019年】
搭載できる、単体GPU(グラフィック)
- NVIDIA GeForce GTX 1050 3GB GDDR5
- NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5
- NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6(Max-Q Design)
【解説 : グラフィック専用のチップ、単体GPUとは】
筐体やデザインの特長
- 15.6インチ IPS 非光沢 ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
- 高速駆動のリフレッシュレート144Hzが選択可能
- 9mmの狭額でスタイリッシュなフレームレス・デザイン。
- 広視野角のIPSパネル採用~ 斜め角度からの視聴でも色度変移(色ムラ・色調反転)が起きにくい。
- デュアルファン内蔵
- 指紋認証リーダー(電源ボタン統合型 / Windows Hello対応) ※マニュアル上ではオプション
- テンキー付きキーボード
- パームレストはアルミ素材と思われる
インターフェース(特記すべき装備端子)
- GeForce GTX 1650、GTX 1660Ti搭載時は、USB Type-C端子装備
(USB3.1-Gen2 、Display Port対応)
電源周り
- 130WのACアダプタ付属(GeForce GTX 1650搭載の場合)
180WのACアダプタ付属(GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6 -Max-Q Design搭載の場合) - 3セル(51 WHr) 内蔵
テクノロジーなど
- 有線LANは、ギガビット・イーサネット
- 環境管理ソフトに、Alienware Command Centerを採用
デメリットや購入前の留意事項
- 光学ドライブは無し
- 筐体はポリカーボネート(工業プラスチック)ベースなので、プレミアム感はなし
- キーボードパーツはエントリーモデルでも採用される汎用パーツ。別にゲーム用途として特化していない
- PowerShareなし(PC起動なしでUSB充電用に使える機能なし)
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。 分解マニュアルはDELLサイトに掲載されているが、分解は保証なしの自己責任であることに要注意!
※調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。
※複数の既存構成(パッケージ)から選び、そこからパーツ変更できるが構成ごとに制限がある。
レビューに関する、注意事項
まず、この手元にある実機を基にした一例情報であり、標準搭載の範囲は不明。それに購入者の選択により様々な違いがある。カスタマイズ更新や仕様変更により、レビューと異なる場合もあり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 なお、購入アドバイスはただの個人的意見である。※コンピューターモデル名または、規制モデル名を必ず理解しておくこと。
G3 15-3590(ホワイト・モデル)のデザイン
天板および底面はポリカーボネート(工業プラスチック)であり、質感では低価格帯ノートと大差がない。ホワイトのほうがプラスチックの質感が強調されてしまう印象はある。ホワイトの天板ではやや半光沢という感じで、思ったよりギラギラした印象はない。天板の中央がわずかに盛り上がったデザインで、中央にはメタリックブルーのDELLロゴを配置している。
前面。間にディスプレイベゼルのブラックのカラーが入った2トーン。前面には装備する端子などはない。
左右側面
左サイドの様子。端子は奥に配置されているので、ケーブルなどは邪魔になりにくい。
端子については後ほど紹介する。
そして右側面。これも端子が奥にあるのでケーブルなどは邪魔になりにくい。左右側面とも手前がカーブ面のデザインになっており、スピーカーを配置している。ゲーム用Nahimic 3Dオーディオ搭載(Realtek ALC3254)とのことだが、内蔵スピーカに過度な期待はできない。よほどのこだわりがなければ、内蔵スピーカで十分なサウンドだとは思うが。
背面とヒンジ、デュアルファンの排気口
ゲームノートなので、まずまず大きめの排気口を持つ。間に挟んでいる水色は原色に近く、さらにホワイトだと若干チープ感が出てしまう。好みの話になるが、材質がプラスチックならブラックの方が無難かもしれない。中央にあるG3ロゴはただのプリントであり、Gシリーズなかのエントリーという雰囲気。
中央にヒンジがあり、本体部分が台形になっているので、ディスプレイが排気を邪魔しない形状になっている。よくALIENWAREシリーズで見かけたタイプだ。
ヒンジの間にも通気口のスリットがある。この水色といい、ゲーミングノートにしてはちょっとポップ路線のカラーリングが強くないだろうか?
ディスプレイはここまで開く。通常の用途であれば問題ないだろう。なお、ディスプレイは全開にしないほうが、排気が後方に突き抜けて都合がいいかも。
装備インターフェース(GeForce GTX 1650搭載時の場合)
付属のクイックスタートガイドによる装備インターフェース解説。GeForce GTX 1050搭載時ではUSB Type-C端子が付かないことに注意。GeForce GTX 1650、GTX 1660Ti 搭載時にはUSB Type-C端子が付く。GTX1050搭載構成には無い。
この記載によればこのUSB Type-C端子は、USB3.1-Gen2 、Display Port (4K-60Hz出力)、そしてPower Delivery出力(5V/1.5A)に対応する。Power Delivery出力に関してはDELLサイトおよびオンラインマニュアルに記載がなく懐疑的(未検証)。
電源コネクタ、電源ライト、USB Type-C端子、HDMI端子、USB3.1-Gen1 端子、ギガビットイーサーLAN端子、ヘッドセット端子を右側面に配置している。
※なお、紹介しているG3 15-3590実機ではGeForce GTX 1650搭載なので、USB Type-C端子を装備している。※ギガビットイーサーLANなので、サーバー構築した環境でも高速アクセス。※USB Type-C端子にあるUSB3.1-Gen2は「理論値:10Gbps」の高速アクセスが可能な最新インターフェース。
SDカードスロット、USB2.0端子×2基、セキュリティロック・スロットを右側面に配置。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen1はUSB3.0と同じ(転送速度は5Gbps)
※USB3.1-Gen2は、USB3.0およびUSB3.1-Gen1の2倍の速度で、「10Gbps」
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
ACアダプタ付属 (GeForce GTX 1650搭載だと130W)
構成によるが、GeForce GTX 1650搭載だと、この130WのACアダプタが付属する。GeForce GTX 1660Ti 搭載では180W仕様になる。ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。
電源プラグに青いLEDがある。
広視野角!15.6インチ 非光沢 IPSディスプレイ(解像度1920 × 1080)
G3 15-3590はわりと狭額のディスプレイベゼル・デザインですっきりとした見栄え。実機は15.6インチ 非光沢 IPSディスプレイ(解像度1920 × 1080)。液晶パネルはBOEテクノロジー製のBOE0819を採用していた。BOEは過去にハイニックスの液晶ディスプレイ部門を買収しており、世界大手の液晶パネルメーカーである。近年はLGディスプレイの出荷を上回る勢いを見せている。ただ、採用ベンダーは時期により異なるだろう。
高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、ここでは(写真では)ドットバイドット表示-100%に設定し直している。人によってはそれでも使える印象がある。
ディスプレイベゼルを測ってみると、9mmほど。ベゼルは少し段差になっている。
Webカメラの左右にデュアルマイクを内蔵。
下部にはメタリックブルーのDELLロゴ。少し凹んだ加工になっている。
やや陰にはなるが、広視野角IPSパネルなので極端な角度から視聴しても、色ムラや色調反転などの色度変移が起きていない。複数人で観るようなシチュエーション、つまり様々な角度から視聴する場合にも好都合。非光沢ディスプレイであるが厳密には半光沢に近い。
なお、このディスプレイ以外ではオプションで高速駆動の144Hzを選択することも可能。本格的なゲーマーでも検討の余地はある。
ディスプレイ基礎知識
※広視野角 IPS ディスプレイの解説 : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式とは※高速駆動のリフレッシュレートとは
※ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)について
※ドットバイドット表示の解説 :解像度と画素(ドット)について
※画面サイズと解像度の組み合わせ比較
底面カバーを外し、G3 15-3590の内部へアクセス
まずG3 15-3590の底面デザインから確認していこう。底面カバーはポリカーボネート(工業プラスチック)。天板と違いマット仕上げ。
カバーは底面から端子がある側面まで一体型のユニボディ設計。つまりトレイみたいな形状に成形されている。
扇形に配置された吸気口のスリット。そこから下は複数の溝になった凹凸デザイン。底面中央には窪んだG3のロゴ。
4箇所に配置されたスタンドゴムはすべてL字型の形状。
G3 15の内部構造
換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。
DELLサイトにて分解マニュアルがダウンロードできるので、分解手順を知ることができる。ただし自己責任の作業であるため、当サイトでは推奨していない。リスクを理解されていることを前提に紹介する。ネジを外し底面カバー全体を外す工程になるが、肝となる作業は多数に引っ掛けてあるツメを丁寧に外していくことである。無理に力を加えるとツメの破損につながるため、パテ用のプラスチックヘラが必需品となる。いくつか幅の異なるヘラを取り揃えるとよい。
内部を斜めから見た様子。
底面カバー。特に排気口の格子デザインは構造的に脆く、フックの外しにヘラを使わないと破損するだろう。
バッテリー
3セルの51Whバッテリーを内蔵。
スピーカ
スピーカーの様子。
デュアルファンの様子
デュアルファンのうちのひとつ。そして放熱フィンの様子。
その反対側のファンと放熱フィン
ファンの間に位置するヒートパイプ。下に大小のプレートがあるが、大のほうがCPU、小のほうがGPUの配置である。
2基のメモリースロット
シートでカバーされたメモリスロット。
シートをめくると2基のメモリースロットを確認できる。
無線LANカード
この実機の無線LANではQualcomm QCA9377(IEEE802.11ac対応)搭載。Bluetoothも搭載している。Qualcomm Atheros, Inc(クアルコム・アセロス社)は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。ちなみに有線LANはRealtek(カニさん)のギガビットイーサーなので、サーバー構築している環境でも速度に問題なし。
M.2スロットにNVMe SSD搭載、2.5インチHDDのデュアル構成
このG3 15-3590レビュー実機ではシステム用(Cドライブ)にSKハイニックス製BC501 (M.2スロット / 256GB NVMe SSD)を搭載している。Type2230のNVMe SSDを搭載しており、ヒートシンクと思われる銅製カバーが載っている。構造としては、固定金具の位置を変えればType2280も搭載できるようになっている。
搭載しているNVMe SSD(BC501)のパフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは1619MB/sという爆速。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は圧倒的で桁違い。(ただし、SATA SSDでもすでに及第点の速度のため、実際の操作でNVMe SSDとSATA SSDの差は体感しにくい)なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。
製品マニュアルにはM.2スロットを利用したOptane メモリーに対応するとあるが、レビュー時点ではそのカスタマイズ・サポートはみられない。いずれにせよ、やる意味はあまりないと思うが。
【 解説 : M.2スロット(NVMe SSDとSATA SSD)について 】
【 当サイトの、SSD / HDDのストレージ・パフォーマンス比較 】
一方、デュアル・ストレージとしてデータ用に2.5インチHDDを搭載している。この実機ではウエスタンデジタルのWD10SPZXを搭載しているので、7mm厚のHDDしか搭載できないと思われる。
テンキー付きキーボード(汎用パーツ)
パームレストはその質感やプレス加工の雰囲気から金属(アルミ素材)だと思われる。日本語キーボードではバックライト機能無しだが、英語キーボードではブルーバックライト機能があるらしい。
キーボードパーツはいくつかの製品で採用されている汎用タイプ。当方でも多々遭遇しておりG7-15(7588)などで採用されている。当方では2016年末ごろから確認している。
一枚板くり抜きタイプでテンキー付き。主に15.6インチノートで搭載されているが、一部17.3インチノートで採用される例もある。15.6インチノート向けでもテンキーを載せているため、やはりEnterキー、BackSpace、¥、右Shiftあたりが犠牲になり、やや幅が狭くなっている。また、英字キーのくり抜きをそのまま流用したコストダウン化が見られる。当方では2016年末ごろから確認している。
【パーツ詳細はリンク先にて→G7-15(7588)などで採用されているキーボード・パーツ】
電源ボタンが指紋認識リーダー(Windows Hello対応)にもなっている統合型。一応、マニュアル上ではオプション扱いになっている。
青く縁取りされた一体型のタッチパッド。
左上にG3ロゴのプリント。こういったところがGシリーズの下位ポジションなのだろう。
キーボードパーツ単体でのレビューはしているので、ここでは省略。
DELLサイトでは「Dell G3 15のキーボードのGキー(日本語キーボードの場合はF7キー)を押すと、瞬時にシステムのターボ ブースト モードが始動」と記載されている。Game Shiftというらしいが、ゲームプレイを中断することなく、Alienware Command Center内でダイナミック パフォーマンス モードを起動するのだとか。ただ、F7キーには何も記載がないのは、キーボードパーツが他モデルでも使う汎用タイプであるからだろう。
右側のキーボード。G3 15-3590でもっとも残念なのは、ゲーム用のキーボードとして特化していないところ。
Core i7-9750Hとベンチマークテスト
このG3 15-3590実機で搭載している第9世代 Core i7-9750Hのスペック。6コア実装、HTテクノロジーによって12スレッド動作する。TDP(熱設計電力)は45WでハイパフォーマンスのHシリーズ。ベースクロックは2.6GHzだが最大4.5GHzまでアップする。内蔵グラフィックのUHDグラフィックス630を統合しており、単体GPU(実機の場合:GeForce GTX 1650 )との切り替えが可能。
初心者向けCPU基礎知識
※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは
CPUの内蔵グラフィックとは
【UHD グラフィックス630】とは内蔵グラフィックで、CPUコアと統合している「統合型グラフィック」。低消費電力、低コストのメリットがある。本格ゲームなど高負荷な用途でない限り、これで十分というユーザーは多い。4Kコンテンツに対応するパフォーマンスがあり、2Dコンテンツでは十分。
さらに解説 【CPUに統合された、内蔵グラフィックとは】CINEBENCH R15のベンチマークテスト
今回レビューしているG3 15-3590に搭載したCore i7-9750Hのパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。
マルチスレッドでスコア1052。過去レビューのCore i7-9750Hでは1256までスコアが出ており、まだ伸びしろがあるのかもしれない。現状、ノート向けCPUでは上位のパフォーマンスを見せている。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
【CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および、過去PCと比較 】
単体GPU :GeForce GTX 1650とパフォーマンス
G3 15-3590に搭載したNVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5 のスペック。NVIDIA Optimus テクノロジーにより、切り替え可能グラフィックとなっている。CPUが統合している内蔵グラフィックと切り替えて使うことが可能。
上の写真左はNVIDIAコントロールパネルの設定画面。「グローバル設定」は全体的に総括したグラフィック設定。グローバル設定で意図したグラフィックで動作しない場合は、「プログラム設定」でアプリごとに任意の指定をする。
切り替え可能グラフィックとは
単体GPUを搭載したノートパソコンに登場したのが、切替可能なグラフィックである。2Dコンテンツやネットなど低負荷の動作では「内蔵グラフィック」を使い、消費電力を抑える。一方、本格ゲームなど高負荷な動作では「単体GPU」を使い、消費電力は高くなるが処理能力を優先させる。つまり、常ではなく ” 必要なときだけ単体GPUが動いてくれればいい ” というもの。特にバッテリー駆動のモバイル用途には重宝できる機能。
NVIDIA Optimus テクノロジーにより、単体GPU(NVIDIA GeForce シリーズ)とCPUに統合されている内蔵グラフィックをシームレスに切り替えることができる。この機能はグラフィックをソフトウェア的に切り替えており、基本的には負荷に応じた自動切り替えである。
ところが自動切り替えでは実のところ、その判別はあまり賢くない。そのため単体GPUで確実に動かしたい場合は、NVIDIAコントロールパネルの「プログラム設定」から高パフォーマンス指定で、アプリごとに手動で指定したほうがいい。これを知らないユーザーは「想定していた性能が出ていない」とパニックになるようだ。確かに、バッテリー駆動がメインでない据え置きのノートPCでは、ありがた迷惑な機能ではある。
【もっと、切替可能グラフィックの解説~NVIDIA Optimus と、AMD Enduro 電力管理テクノロジー】FINAL FANTASY XVのベンチマークテスト
本格ゲームのベンチマークテスト結果。かなり重量級なFINAL FANTASY XVのベンチマークテストでは、「1920 × 1080 標準品質」でプレイ可能なパフォーマンスを持つ。より安定を希望するなら軽量品質をおすすめする。なお、ここではブーストモードが始動するGame Shiftを利用していない。
では、当方が過去にレビューしたPCにおけるスコアと比較してみよう。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
【 標準品質 】 | ファイナルファンタジー15 標準品質 1920 × 1080 フルスクリーン |
SCORE |
2019年11月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
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5250 |
2019年9月論評 |
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9072 |
2019年10月論評 |
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8111 |
2018年12月論評 |
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8106 |
2019年10月論評 |
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7909 |
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7769 |
2019年3月論評 |
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6979 |
2018年10月論評 |
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5933 |
2018年10月論評 |
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5858 |
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5030 |
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4869 |
2018年7月論評 |
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4091 |
2018年7月論評 |
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4001 |
2018年8月論評 |
アプリの画面表示が「インテル UHD グラフィックス630」だったが、 スコアを見るところ、どうやら単体GPUで動いていたもよう。 |
3667 |
2018年11月論評 |
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3578 |
【 設定 】 | 標準品質 1920 × 1080 フルスクリーン | SCORE |
ラストレムナント・ベンチマークテスト(1920 × 1080 フルスクリーン)
次はラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン)で比較。今回レビューした、DELL G3 15(3590)では232.56 FPSをマーク。90 fps以上で「非常に快適」という指標なのでオーバースペックであることには変わりない。 比較用として過去レビューPCを適当にピックアップしておいた。
【 設定 】 | ラストレムナント (1920 × 1080 フルスクリーン) | FPS |
2019年11月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
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232.56 |
2019年9月論評 |
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216.66 |
2017年3月論評 |
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242.29 |
2018年7月論評 |
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200.25 |
2018年8月論評 |
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187.50 |
2018年9月論評 |
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132.10 |
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。なお、CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリによってパフォーマンスが左右されやすい。G3 15-3590のレビューは以上。ここで紹介したG3 15-3590実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や時期により異なる。すべて標準搭載というものではない。購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
2019年11月論評 CoffeeLake- Refresh互換 |
15.6インチ 非光沢(1920 × 1080)のコスパ重視ゲーミングノート。IPSディスプレイなので広視野角。高速駆動144Hzの選択も可能。わりと狭額のディスプレイベゼルでスタイリッシュなデザイン。ボタンひとつで瞬時にシステムのターボ ブースト モードが始動するGame Shiftを搭載。テンキー付き汎用キーボードで、ゲーム用途として特化していないのがデメリット。光学ドライブは無し。 最大構成でCore i7-9750H + GeForce GTX 1660Ti (Max-Q)の搭載。NVMe SSD+2.5インチHDDのデュアル・ストレージ構成が可能。GeForce GTX 1650、GTX 1660Ti搭載時は、USB Type-C端子 (USB3.1-Gen2 、Display Port対応)が装備される。 |
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