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Gemini Lake(第6世代Atom)の、低価格15.6インチノート。光学ドライブも搭載!
DELL Inspiron 15(3573) レビュー
2018年6月29日に発売した、Goldmont Plus (Gemini Lake)設計のInspiron 15 3000こと、Inspiron 15-3573をレビューする。Pentium Silver N5000またはCeleron N4000が搭載可能となっており、いわゆる「第6世代Atom系プロセッサ」を搭載する15.6インチ・エントリーノート。とにかく低消費電力で4万円台あたりから検討できる低価格帯というのがメリット。
テンキー付きキーボードや光学ドライブを搭載。「有線LAN端子が無い」こと以外は、基本的な端子を搭載している。筐体はポリカーボネート(工業プラスチック)の質感ベースでむろん高級感はない。天板とパームレストには立体のテクスチャ・デザインが施されている。 Vostro 15(3572)とプラットフォームも筐体デザインも同じだが、Inspiron 15 (3573)のほうが装備端子が若干物足りない仕様になっている。
もともと初代Atomは2008~2009年ごろのネットブック・ブームの火付け役となったが、それ以降はタブレットやサブ的なミニパソコンで採用されてきた。2018年には6世代となり、ついに定番エントリーノートにも採用されるようになってきた。ただ、Atom系が高性能化してきたとは言え、本格な動画編集やゲームような負荷にはまだ厳しい。
2018年9月論評 Goldmont Plus (Gemini Lake) |
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※2018年9月30日時点のレビュー。手元の実機レポートであり、仕様は各々の選択により異なる。
Inspiron 15 (3573)筐体概要
- 15.6インチ 非光沢 ディスプレイ(解像度1366 × 768)
- ポリカーボネート(工業プラスチック)材質のエントリー感
- 天板・パームレストに立体テクスチャのデザイン
- トレイ式光学ドライブ搭載、テンキー付きキーボード搭載
- 500GBまたは、1TB HDDの搭載
- サイズ:
- 幅 380mm × 奥行き260mm × 厚み24mm。
公称の最小重量は2.21kg (この実機の測量では2.175kg) - 電源
- 45W ACアダプタ付属 (実機の測量では279g / 電源ケーブル込み)
- 4セル(40WHr)バッテリー ※着脱式
- テクノロジー概要
- 第6世代Atom系 ~ Pentium Silver N5000または、Celeron N4000の搭載
- 各CPUの内蔵グラフィック仕様 (単体GPU非搭載)
- IEEE 802.11ac 、Bluetooth 4.1
- Waves MaxxAudio Pro搭載~デジタル処理で効果的なサウンドを展開
- 留意事項
- 有線LAN端子は無し。ネットには無線環境が必要(無線LANは内蔵している)
- 同デザインのVostro 15(3572)と比べて、装備端子がしょぼい
- Atom系統のPCのため、現在のトレンドの最下層パフォーマンス
DELLの製品名について
DELLサイトにある「販売名」は統一性がなく、さらに新旧モデルの区別も困難。そのため唯一無二のコンピューターモデル名で確認する必要がある。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。
当方レビューに関する注意事項
※レビュー時点、レビュー実機の情報であるため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載や仕様変更などの最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※感想は個人的見解である。※風景に写っている周辺機器等は、DELLと関係ない物もある。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。
装備端子など、Inspiron 15 (3573)のインターフェース・チェック
全体把握のため、付属のクイックスタートガイドからInspiron 15 (3573)の装備端子などをチェックする。メインとなる端子にはマーキングした。右側面に光学ドライブを搭載している。有線LAN端子がないので無線環境が必要になる。(無線LANは内蔵している)。
右側面にHDMI端子、USB3.1-Gen1×2基、右側面にUSB2.0端子×1基、SDカードスロットを配置。据え置き用としては必要最低限の装備であり、この辺は低価格のエントリーらしい仕様。・・にしても、極薄ノートじゃあるまいし有線LAN端子くらいは残してもらいたい。
インターフェースの補足説明
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。
※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。
右側面では。SDカードスロット、ヘッドセット端子、USB2.0端子×1基、光学ドライブを搭載。
左側面では、電源コネクタ、HDMI端子、USB3.1-Gen1×2基を配置。
前面には端子はないが、中央にステータスライトを配置。傾斜部にステレオスピーカを配置。
背面には端子はなく、2箇所にヒンジがある。
ACアダプタ
45WのACアダプタが付属する。PC側へのケーブルは細めだが、ジョイントする電源ケーブルだけはアース付きで太めなので取り回しはよくない。実機の測量では279g / 電源ケーブル込み。
Waves MaxxAudio Pro搭載
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。
実機におけるベンチマークテスト(Celeron N4000搭載時)
実機の構成スペック(CPU・GPU・メインメモリ・ストレージ・マザーボード・OS)。採用されているベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。Inspiron 15 (3573)は開発コードネーム:Gemini Lakeのノートであり、いわゆる第6世代Atom系のエントリーノート。現在のトレンドでは最下層のポジションにあたる。今回レビューしているInspiron 15 (3573)ではCeleron N4000を搭載している。グラフィックにはCeleron N4000に統合しているインテル UHD グラフィックス600が使われる。
液晶パネルにはBOEテクノロジー製を採用していた。BOEは過去にハイニックスの液晶ディスプレイ部門を買収しており、世界大手の液晶パネルメーカー。近年はLGディスプレイの出荷を上回る勢いを見せている。
Celeron N4000のスペック
Celeron N4000のスペック詳細。さすがAtom系というか、TDP(熱設計電力)はたったの6Wの低消費電力。2コア/2スレッドというトレンドとしては最下層。クロック数が1.1GHz と低いが、最大2.6GHzまでアップするのでまずまずといった印象。インテル UHD グラフィックス600を統合している。
CINEBENCH R15ベンチマークテスト(Celeron N4000)
CINEBENCH R15のベンチマークテストでは、マルチスレッドでスコア136。シングルではスコア70。
マルチスレッドにて、当方が調査したPCでの各CPUスコア。旧世代のAtom系であるCeleron N3050やJ1800よりも明らかに速くなっている。ここで、Celeron N4000とPentium Silver N5000を比較すると、底辺の競い合いになるが、Pentium Silver N5000のほうがかなりパフォーマンスが上である。やはり2コア/2スレッドと4コア/4スレッドでは明らかな差がある。
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
ストリートファイター4ベンチマークテスト
ゲームのベンチマークテストを実施するのがバカらしいパフォーマンスなので、古いゲームであるストリートファイター4 (1280 × 720 品質:デフォルト)のみ実施した。結果、29.36 FPSだったのでプレイできるパフォーマンスではない。比較として、30 FPS前後の過去レビューPCを掲載しておく。
ストリートファイター4~2009年 (1280 × 720 品質:デフォルト 垂直同期OFF ウィンドウ) |
FPS | |
2018年9月論評 |
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29.36 |
2011年レビュー |
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32.53 |
2011年レビュー |
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30.20 |
2014年レビュー |
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28.60 |
2010年レビュー |
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27.18 |
2011年レビュー |
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26.79 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
ゲームのベンチマークテストについての備考
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。CPU内蔵グラフィック仕様の場合は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすい。
消費電力(条件:バッテリー外し、ディスプレイ輝度最大時、ACアダプタ接続)
今回のInspiron 15 (3573)における消費電力を測定した。アイドル時は7W、バックグラウンド動作次第では10Wほどの状態が多々ある。CINEBENCH R15のマルチでは12~13W、シングルでは10Wほど。ストリートファイター4では15~18Wあたりだった。処理性能はともかく、消費電力が非常に少ないのは好印象。
ストレージとネットワーク・コントローラ
レビュー時点では、低価格設定のためか2.5インチHDDのみの搭載となっている。この実機ではウエスタンデジタル製WD5000LPCX搭載なので、7mm厚の2.5インチHDDだと分かる。そしてパフォーマンスはこの通りで、SSDと比べてしまうとかなり低速である。猛者であれば、分解マニュアルをダウンロードしてSSDの換装もありだが、むろん保証がなくなる。
デバイスマネージャーをみると、有線LANがないのでカニさんチップはみられない。無線LANカード(IEEE 802.11ac)ではクアルコム・アセロス社(Qualcomm Atheros, Inc.)を採用。この企業は、アメリカの半導体メーカーでLAN関連製品のトップシェアを誇っている。
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
15.6インチ 非光沢 ディスプレイ(解像度1366 × 768)
レビュー時点では、15.6インチ画面に解像度1366 × 768のみとなっている。ドットバイドット表示(100%)でこの通り。エントリーでは定番である組み合わせだ。この実機の場合はBOEテクノロジー製の液晶パネルを搭載しているが、若干、青みがある印象で、典型的なエントリーパネルと思われる。
調べるまでもなく、TNパネルでしょうな。上下からの視野角は色度変移が著しい。水平位置の左右からならば視野角はまずまずといった印象。
ディスプレイベゼルにWebカメラ、そしてDELLロゴのプリント。
立体テクスチャ・デザインの、Inspiron 15 (3573)筐体
Inspiron 15 (3573)の筐体では、天板およびパームレストに立体テクスチャのパターンデザインが施されている。手触りは凹凸のザラザラ感。天板の中央にDELLロゴを配置している。全般的にポリカーボネート(工業プラスチック)の質感なので、上位ノートにあるような高級感はない。非光沢ベースだが、端子のある左右側面は光沢処理になっている。
幅 380mm × 奥行き260mm × 厚み24mm。 公称の最小重量は2.21kg (この実機の測量では2.175kg)
底面。通気口のスリットがある。筐体からしてファンレスかと思ったが、分解マニュアルをみると小さなファンらしきものが描かれていた。分解はリスキーなので、今回は実機での確認をしていない。
バッテリー・リリース・ラッチがあるので、気軽にバッテリーの着脱ができる。
右側面デザイン。SDカードはやや突っ張る。有線マウスを使うとケーブルが手前にくるので、そこは煩わしくなる。
左側面。端子は手前側にあるのでUSBメモリなどはアクセスしやすい。ただしケーブルの常時接続では煩わしいポジションとなる。
パームレストも天板と同じ、立体テクスチャの表面加工。そしてキーボードタッチのホームポジションの様子。テンキーがあるため、やや左寄りになる。
Inspiron 15 (3573)のキーボードパーツ。
これはInspiron 15(3576)などで採用されているキーボード・パーツである。(詳細はリンク先にて)。
地盤がキーボードとセットの一体化タイプ。テンキー付き。2014~2018年にかけて15.6インチ・Inspironノート3000/5000シリーズでたびたび採用されている。15.6インチノートの筐体にテンキーを載せているため、Enterキー、BackSpace、¥、右Shiftあたりが窮屈になっている。 ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキーが兼用になっているが、Fn + Esc キーを押すと、優先順を切り替えることができる。
電源ボタンと一体型のタッチパッド。電源ボタンにLEDライトがないところなどは、いかにもエントリーという印象。Inspiron 15 (3573)のレビューは以上。
さて、今回のInspiron 15 (3573)の構成である「Celeron N4000(インテル UHD グラフィックス 600)、4GB DDR4メモリ、500GB HDD」についてだが、バックグラウンドの動作状況では時々もっさりした動作がみられた。4GBメモリではたびたび50~60%ほど使われており心もとない容量でもある。それにCeleron N4000が2コア/2スレッドというのもかなり懸念要素でもある。ストレージがHDDというのもパフォーマンスダウンに拍車をかけている。
Pentium Silver N5000、8GBメモリの構成であれば、これよりもだいぶ快適になると思われる。SSDが搭載できれば文句なしだが、DELLのサポートはないので、自己責任の分解作業になりハードルはやや高い。(分解マニュアルはダウンロードできる)。
ただ、ネット用ノートであれば、「そこまで拘る必要があるのか」というのもある、個人差もあるだろうし、低予算で考えているユーザーに予算上乗せというのも酷である。当サイトの過去PCレビューと比較してみて、処理性能はどこまで妥協できるか折り合いをみつけていただければと思う。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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