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Quadro P2000搭載可能、最上級の素材で作られた15.6インチ・ワークステーション

DELL Precision 5530

CoffeeLake設計のPrecision 15 5000 シリーズこと、Precision 5530(コンピューターモデル名)をレビューする。アルミ削り出し筐体、カーボン・ファイバーの最上級素材で作られた15.6インチ・ワークステーション。しかも14インチノート並のコンパクトサイズとなっている。5.7mmの狭額ディスプレイベゼル、IGZO4パネル採用など、ディスプレイでもプレミアム性が高い。バックライト・キーボード機能搭載。グラフィックにNVIDIA Quadro P2000が搭載可能。CPUではXeon E-2176M 搭載が可能。光学ドライブは搭載していない。

レビュー時点のカラーバリエーションでは、プラチナシルバー、オニキスブラック(ヘアライン加工) の2色あるが、ここではオニキスブラックのモデルで紹介する。ディスプレイは4K(3840 × 2160)仕様である。

Precision 5530のレビュー記事とベンチマークテスト
DELL Precision 15 (5530)
2018年11月論評
CoffeeLake
(H / HKシリーズ)

レビューした、DELL Precision 15 (5530)の構成

  • Windows 10 Pro (64bit)
  • 15.6インチ 光沢 IGZO4 タッチディスプレイ(解像度4K: 3840 × 2160)
  • 第8世代 Core i9-8950HK (6コア/12T、12MBキャッシュ、最大 4.8GHz)
  • 16GB DDR4メモリ- 2666MHz
  • NVIDIA Quadro P2000 4GB GDDR5
  • 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)

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※2018年11月1日時点のレビュー。手元の実機レポートであり、仕様は選択や時期により異なる。
※本製品の発売日は2018年2月1日である。

DELLサイトにある「販売名」は統一性がなく、さらに新旧モデルの区別も困難。そのため唯一無二のコンピューターモデル名で確認する必要がある。詳しくは「DELL製品の把握は、コンピューターモデル名を知ること」を参照。

当方レビューに関する注意事項

※レビュー時点、レビュー実機の情報であるため、購入された場合の一致性は保証していない。
※標準搭載や仕様変更などの最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※感想は個人的見解である。※風景に写っている周辺機器等は、DELLと関係ない物もある。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。

Quadro P2000搭載可能マシン!特徴と構成例

XPS 15 (9570)と同じ筐体と思われるまずはPrecision 5530のレビュー時点における要点をまとめておいた。 アルミ削り出し筐体とカーボン・ファイバーのパームレストについてはDELLサイトに記載がないが、XPS 15 (9570)と同じ筐体と思われるため、そのように判断している。 XPS 15 (9570)とはチップセットも共通。

構成例

第8世代 Core i9-8950HK搭載のPrecision 15-5530
ディスプレイ
  • 15.6インチ 非光沢 IGZO4 ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
  • 15.6インチ 光沢 IGZO4 タッチディスプレイ(解像度4K: 3840 × 2160)
    Adobe 100%の色域
※販売ページでは1920 × 1080もIGZO4とあるが、Precision 5530 セットアップと仕様ガイドでは、IGZO(3840 x 2160)、IPS(1920 x 1080)とある。IGZOとIPSとでわざわざ分けて記載されているのが気になる。
CPU

Coffee Lake(H / HKシリーズ)

  • 第8世代 Core i5-8300H
    (4コア/8T、8MBキャッシュ、2.3GHz / 最大 4.0GHz) インテル UHD グラフィックス630
  • 第8世代 Core i5-8400H
    (4コア/8T、8MBキャッシュ、2.5GHz / 最大 4.2GHz) インテル UHD グラフィックス630
  • 第8世代 Core i7-8850H
    (6コア/12T、9MBキャッシュ、2.6GHz / 最大 4.3GHz) インテル UHD グラフィックス630
  • 第8世代 Core i9-8950HK
    (6コア/12T、12MBキャッシュ、2.9GHz / 最大 4.8GHz) インテル UHD グラフィックス630
  • Xeon E-2176M
    (6コア/12T、12MBキャッシュ、2.7GHz / 最大 4.4GHz) インテル UHD グラフィックスP630
グラフィック
  • 各CPUの内蔵グラフィック(単体GPU非搭載)
  • NVIDIA Quadro P1000 4GB GDDDR5
  • NVIDIA Quadro P2000 4GB GDDDR5
ストレージ
  • 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 512GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 1TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 2TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)
  • 1TB ハイブリッド2.5インチHDD(キャッシュ +8GB SSD )
※NVMe SSD + 2.5インチHDDの、デュアルストレージ構成可能
※一部、暗号化ドライブの選択も可能
カラー
  • プラチナシルバー
  • オニキスブラック(ヘアライン加工)
ワイヤレス
  • ワイヤレ スカード なし
  • インテルWireless- AC 9260
  • Qualcomm QCA61x4A
バッテリ
  • 3セル(56WHr) 内蔵
  • 6セル(97WHr) 内蔵
光学ドライブ なし
電源 130WのACアダプタ付属 (実機の測量では424g ※電源ケーブル含む)
サイズ 幅: 357 mm × 奥行き: 235 mm × 厚み: 11~17 mm /
最小重量(公称) 非タッチモデル:約1.78 kg、タッチモデル:約2.04 kg、
(タッチモデルのレビュー実機では1.909 kg)

※レビュー時点の構成例。採用パーツやベンダーは供給状況により異なる。
※構成ベースの販売であり、パーツの組み合わせは制限される。

ストレージとネットワーク

サムスン製PM981のNVMe SSDレビュー実機ではストレージにサムスン製PM981のNVMe SSD(M.2 / PCI Express接続)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは3300MB/s近くの爆速。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。レビュー時点では、ストレージがNVMe SSD と2.5インチHDDのデュアルストレージ構成も可能。

【基礎知識 : M.2スロットおよびM.2 SSD
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス

そしてデバイスマネージャからネットワークコントローラをチェック。無線LANはインテルWireless-AC9462を搭載しているがカスタマイズで変更も可能。

Waves MaxxAudio Pro搭載

ユーティリティソフト-Waves MaxxAudio Pro画像サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。

アルミ削り出しボディと思われる、Precision 5530のデザイン

表面処理に違いはあるけれど、見たところXPS 15 (9570)と同じ筐体と思われる。そのため、DELLサイトには記載されていなかったが、CNC機械加工のアルミ削り出し筐体だと思われる。つまり、アルミの塊(インゴット)から削り出された高級ボディである。CNCとは「Computer Numerical Control」の略であり、アルミの削り出し工程において、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いている。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、鋳造ボディよりも高い堅牢性と美しい質感を持つ。詳しくは、DELL XPS 13(9350)新製品発表会(2015年)で拝見した「アルミ削り出しパーツ」を参考に。

オニキスブラックのモデルこのPrecision 5530実機はオニキスブラックのモデルで、アルミ天板にはヘアライン加工が施してあり、中央にはクロム調のDELLロゴを配置。なお、DELLサイトでは「つや消しブラシ加工オニックス」と呼んでいる。アルマイト加工でさらっとした手触り。※アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。

15.6インチノートとしては若干コンパクト幅: 357 mm × 奥行き: 235 mm。ディスプレイベゼルが狭額のため、15.6インチノートとしては若干コンパクトになっている。DELLいわく14インチノート並。

デルの最薄、最軽量、最小15インチ・モバイル・ワークステーション厚みが11~17 mmのくさび形で、DELLサイトによれば、「デルの最薄、最軽量、最小15インチ・モバイル・ワークステーションで、さらに高性能化」とのこと。また最小重量(公称) 約1.78 kg とあるが、これは非タッチモデルの場合で、マニュアルにはタッチモデルで2.04kgとある。そしてタッチモデルであるレビュー実機では1.909 kgあった。最軽量と公言しているが、どういう基準なのかいまいち分からない。見た目よりも重量感を感じるし、持ち抱えると堅固な鉄板みたいな印象を受ける。

ダイヤモンドカット加工天板および底面のエッジにはダイヤモンドカット加工。カット部分がアルミの光沢でデザイン的アクセントになっている。

左右側面

左側面のデザイン。

右側面のデザイン。さすがにこの薄さでは光学ドライブを搭載していない。

ケーブル接続時の煩わしさはない左右側面では端子が奥に配置されているので、ケーブル接続時の煩わしさはない。挿入したSDカードはやや突っ張りぎみになる。

底面

Precision 5530の刻印がされている底面では天板と同じくアルミにヘアライン加工。仕様記載はカバーで隠しており、デザイン性を損なわない工夫がされている。カバーにはエッチングでPrecision 5530の刻印がされている。横長に広がる吸気口のスリットがあり、デュアルファン / ヒートパイプ搭載の空冷システムとなっている。

底面側面から見た底面。スタンドゴムは横長が2本。

前面

バッテリー充電ライト前面中央にはバッテリー充電ライトを配置。なお、前面及び背面に装備端子はない。

装備端子~インターフェース

USB3.1-Gen1端子(PowerShare対応)左側面では、電源コネクタ、USB3.1-Gen1端子(PowerShare対応)、HDMI端子、USB Type-C端子(Thunderbolt 3対応)、ヘッドセット端子を配置。

ちなみにダウンロードマニュアル(Precision 5530 セットアップと仕様ガイド~ポートおよびコネクタの仕様)の方では、USB Type-C端子に関して、「Power Delivery搭載Thunderbolt 3ポート(USB 3.1 Gen 2 Type-C)」という記載がある。ただし、製品紹介ページやクイックスタートガイドにはThunderbolt 3としか記載されていない。執筆時にはPrecision 5530本体が手元にないためPower Deliveryを検証できず。DELLさん・・・そういうアバウトなことやめてほしいんですけど。

Precision 5530と同じ筐体ベース・CoffeeLakeの同設計であるXPS 15(9570)では、「Power Delivery搭載Thunderbolt 3ポート(USB 3.1 Gen 2 Type-C)」なので、それが参考になるかどうかは何とも言えない。

USB3.1-Gen1端子(PowerShare対応)右側面では、SDカードスロット、USB3.1-Gen1端子(PowerShare対応)、バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)、セキュリティロック・スロットを配置。

右隣の丸いボタンを押せば5段階で残量バッテリー残量メーターでは、PC電源を起ち上げなくても、右隣の丸いボタンを押せば5段階で残量が確認できる。些細なことだが、LEDライトが奥まった位置にあるため斜めから見るとLED点灯が確認しにくい。

インターフェースまとめ

Precision 5530の装備端子などをチェック全体把握のため、付属のクイックスタートガイドからPrecision 5530の装備端子などをチェックする。15.6インチノートとしては装備端子は少なく、LAN端子がないので無線環境およびLAN端子アダプタが必要となる。光学ドライブはない。

Aコネクタ(通常サイズ)のUSB端子にはUSB3.1-Gen1を2基装備(どちらもPowerShare対応)。そしてUSB Type-C端子が1基あるが、これはThunderbolt 3に対応。ほかにはHDMI端子を装備する。オプション扱いになっているが、電源ボタンをそのまま指紋認証リーダーにすることが可能。

先述の通り、USB Type-C端子には、Power DeliveryとUSB 3.1 Gen 2に関する記載はない。(ダウンロードマニュアルの方には記載されているが、未検証)

インターフェースの補足説明

※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※PowerShare対応とは、PC起動なしでUSB充電用に使える機能。
※装備するUSB3.1端子(Aコネクタ)は、すべてGen1のため転送速度はUSB3.0と同じ「5Gbps」
※USB3.1-Gen1の転送速度はUSB3.0と同じ5Gbps(理論値)だが、電源供給力は高い。

※初心者向けに、周辺機器とつなぐ端子の知識を、パソコンの接続端子(シリアルバス規格)で解説。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説。

130WのACアダプタ付属

ACアダプタ130WのACアダプタが付属する。PC側へのケーブルは細めだが、ジョイントする電源ケーブルだけはアース付きで太めなので取り回しはよくない。重量は電源ケーブル込みで424g。

電源ライトコネクタ先にACアダプタの電源ライトがある。

オプション・一例紹介

USB Type-C端子用のギガビットイーサーLAN端子変換コネクタレビュー時点では4300円で売られているUSB Type-C端子用のギガビットイーサーLAN端子変換コネクタ。DELLサイトでは「Dell USB-C(M) to Gigabit イーサネット(F) アダプタ」と言っている。割高感があるが、DELLのデザインで統一したいユーザー向けか。

15.6インチ 光沢 IGZO4 タッチディスプレイ(解像度4K: 3840 × 2160)

解像度4K: 3840 × 2160今回のPrecision 5530レビュー実機では、15.6インチ 光沢 IGZO4 タッチディスプレイ(解像度4K: 3840 × 2160)の構成となっている。初期設定および推奨設定では250%拡大になっているが、ここではドットバイドット表示(100%)に設定し直している。

4k-ドットバイドット表示IGZO(イグゾー)この画面サイズにしてモノスゴイ表示領域だが、テキスト読みなどでは、ドットバイドット表示は細かすぎて実用的とは言い難い。むろん、文字が潰れるわけではないのでただ小さいだけである。多くのユーザーは適宜に拡大が必要になるだろう。

シャープ製SHP148Dパネルを採用ただし、アイコン画像からデータを探したり、地図の表示など俯瞰的な作業から入る場合では領域が広いため使いやすい。また、4K動画・映画など美麗なコンテンツを楽しむなら必須となる。作業用に関しては、用途に合わせてドットバイドットと拡大を使い分けることになるだろう。テキストがメインとなるユーザーはフルHD(1920 × 1080)にしたほうが無難。むろん、ドットバイドット表示にこだわらないのであれば関係のないことだが。

レビュー実機の場合、シャープ製SHP148Dパネルを採用している。XPSシリーズでも多々SHP148Dパネルの採用例はあるが単にIPSパネルとのアナウンスに留まっている事が多い。そうか、SHP148DってIPSの類でも細分化するとIGZOパネルであったか・・。ってことは、低消費電力タイプの液晶パネルである。

IGZO(イグゾー)とは

まず基礎知識を説明する。TNやVA、IPSといったTFT液晶は、静止画の表示でも定期的なリフレッシュを行なっている。一般的なモニタでは60Hzなので、1秒間に60枚もの静止画が連続して切り替わっているわけだ。この切り替えがリフレッシュであり、人間の目で捉えることはできないが、これがチラツキの原因であり眼精疲労の要因となる。

IGZOでは、電流が無くても一定期間データの書き換えをせずに画像を保持できる特長がある。また、リーク電流(無駄にしてしまう電流)が少なく、リフレッシュ回数も少ないので低消費電力である。(シャープによると、ディスプレイ消費電力を5分の1~10分の1に減らすことに成功したという)。そして、TFTの超小型化と配線の超細線化により、従来のTFT液晶よりも同じ透過率に対し、約2倍の高精細化をしていると言われる。なお、IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)の結晶構造であり、IGZOという呼び名は頭文字を取ったものである。すでにスマートフォンやタブレットなどのデバイスで大きな反響がある。

Precision 5530のInfinityEdgeディスプレイInfinityEdgeディスプレイと呼ばれる狭額ベゼルで、Precision 5530では幅が5.7mmしかない。画面に広がりを感じ作業に集中できる。なお、同型のXPS 15 (9570)では強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4採用の記載があるが、Precision 5530ではどうだろうか・・。単に記載していないだけのようがするが調べようがないので不明。

IGZO(イグゾー)とは広視野角なので、どの位置からでも色度変移はなく、すっきりと見渡せる。ただ、光沢ディスプレイなので、照明や日光のあたる角度により背景の映り込みや反射を生じる。場合に応じて角度の調整が必要だが、コントラストが高く黒の引き締まった画質を楽しめる。

DELLロゴはクロム調狭額ベゼルのため、Webカメラはディスプレイベゼルの下部に内蔵される。DELLロゴはクロム調で高級感あり。

ヒンジの隙間が排気口ディスプレイはここまで開く。なお、ヒンジの隙間が排気口となっている。

カーボン・ファイバーのパームレストと、キーボード

カーボン・ファイバーカーボン・ファイバー複合材を採用したパームレストとなっている。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)である。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。詳しくは、「カーボン・ファイバー(炭素繊維強化プラスチック)の採用」を参考にしてほしい。

シリコンコーティングホームポジションの様子。表面にはシリコンコーティングが施してあり、しっとりた手触りになっている。

電源ボタン電源ボタンを指紋認識リーダーにすることも可能だが、今回は非対応の電源ボタンとなっている。非対応の電源ボタンではインジケータライトが付く。

タッチパッド一体型のタッチパッド。ここにも極薄くシリコンコーティングがしてある。通常は問題ないが、指先が湿っているとグリップが効いてしまう。クリックしたときの音はわりとガコガコするのでうるさい方かも。

Precision 5530のキーボードファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキー/設定キーが兼用になっているため、優先キーになっていない方はキーボード左下側にあるFnキーと同時押しで使う。なお、「Fn + Esc キー」を押すと、その優先順を切り替えることができる。F1~F6まではメディア・コントロールキー、F8はディスプレイの切り替え、F10はバックライトキーボード、F11・12はディスプレイ輝度調整の操作になっている。

なお、Precision 5530では、XPS 15(9570)などで採用されているキーボードパーツを採用している(詳細はリンク先にて)。当方ではもっぱら15.6インチノートで確認しているが、そのサイズからして13.3インチモバイル向けに作られたキーボードと思われる。BackSpaceや¥キー、Enterキーの幅が狭く、若干慣れが必要となるのがデメリット。ただ、従来のモバイルノート・キーボードと比較すると、サイズの均等化で極端に小さいキーを削減した様子が伺える。それにしても13.3インチノートならともかく、幅に余裕のある15.6インチで採用されると腑に落ちないところだ。カーソルキーは小さいものの、周辺には他のキーを置かない独立配置になっている。ただ、欲を言えば段差がほしいところだ。カーソルキーの「上キー」は上下のリーチが短いため、指先を立てて突っつく押下となる。バックライト・キーボード機能を装備。

搭載しているバックライト・キーボード機能バックライト・キーボード機能を搭載(オンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。数秒ほど操作をしないと自然に消灯する。

Core i9-8950HK、Quadro P2000のパフォーマンス

Precision 5530はCoffeeLake設計のプラットフォーム。チップセットはCM246を採用。今回レビューする実機ではプロセッサーにCore i9-8950HK、単体グラフィックにはNVIDIA Quadro P2000を搭載している。

Core i9-8950HK第8世代 Core i9-8950HKのスペック詳細。6コア実装、12スレッド動作するプロセッサで、マルチスレッドにめっぽう強い。TDP(熱設計電力)は45W。ベースクロックは2.9GHzでもともと高く、さらに最大4.8GHzまでアップする。これに内蔵するグラフィックは、インテル UHD グラフィックス630。 倍率ロックフリーのオーバークロックCPUだが、今回はその検証はしていない。

CINEBENCH R15

CPUパフォーマンスCINEBENCH R15によるレンダリングでCPUパフォーマンスをチェック。比較するのは、パソ兄さんが過去にレビューしたPCにおける搭載CPUのスコアである。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)

Precision 5530に搭載していたCore i9-8950HKのスコアは、マルチスレッドで1122。(過去PCの場合はスコア1050)。Core i9-8950HKは上位CPUであり、また12スレッド動作がかなり影響しており、過去のモバイル向けCPUとは比較にならないくらい高パフォーマンス。しかし、Core i7-8750Hと比べると、スペック数値が高いわりに若干伸びが悪い印象がある。何か適正性によるものなのだろうか?そして1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが197。1コアのパフォーマンスもなかなか良いが、スコアがCore i7-8750Hと同じ。様々な検証が必要だが、CINEBENCH R15で比べると、Core i7-8750Hを選んだほうがコストパフォマンスがいい。

CINEBENCH R15について

CINEBENCH R15のベンチマークテストとは

3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」がベースで、約30万ポリゴンある静止画のレンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるのでCPU性能指数の目安になる。最大256スレッドまで対応しているため、コア数が多く高クロックのCPUほど有利だが、アーキテクチャの新旧にもよる。なお、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。

【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック

単体GPUに、NVIDIA Quadro P2000

NVIDIA Quadro P2000を搭載そして今回のPrecision 5530レビュー実機に搭載している単体グラフィック、NVIDIA Quadro P2000のスペック詳細。Quadroシリーズは3DCG / CAD など主に業務用途に設計されており、OpenGLに最適化されているグラフィック。ゲームを主としたDirectXに最適化されたGeForceシリーズとは対比の存在である。GeForceと比べて、処理速度よりも演算精度を重視しているのが特徴。

なお、CPUの内蔵グラフィック(今回の場合、UHD グラフィックス630)と切り替えて動作させることが可能。(NVIDIAコントロールパネルから切り替えることができる。)【切替可能グラフィックの解説~NVIDIA Optimus】

OpenGLパフォーマンスCINEBENCH R15のOpenGLパフォーマンスは、148.40fpsだった。

余興:ゲーム(DirectX )のベンチマークテスト

OpenGLのQuadroシリーズ、DirectXのGeForceシリーズと、API最適化レベルの住み分けはされているものの、QuadroシリーズがDirectXのプログラムに対して脆弱というわけではない。とくにOpenGL 4.3以降とDirectX 11 以降では差異はほとんどなくなっているという。ただし、DirectXのゲームをするためにQuadroシリーズを導入するのはコスパが悪い。(補足 : 稀だがOpenGLのゲームも存在する)。余興になるが、DirectXの土俵でNVIDIA Quadro P2000がどれくらいやれるのか、ゲームのベンチマークテストを実施してみた。

ベンチマークテストNVIDIA Quadro P2000 4GB GDDR5ヘビー級のFINAL FANTASY15ベンチマークでは 「標準品質1920 × 1080」でスコア3578(普通)。実質、フルHDでは及第点とは言い難い。「標準品質1280×720」でスコア5549(やや快適)で、ここらが及第点。

その他、3つのゲームタイトルで実施した結果は以下の通り。 ゲームタイトルのリンクをクリックすると、 当方過去のレビューPCと比較できる。大体、第8世代 Core i7-8750H + GeForce GTX 1050 Ti 搭載のノートとパフォーマンスが近い。
DELL Precision 15 (5530)
2018年11月論評

レビューした、DELL Precision 15 (5530)の構成

  • Windows 10 Pro (64bit)
  • 第8世代 Core i9-8950HK (6コア/12T、12MB、最大 4.8GHz)
  • 16GB DDR4メモリ- 2666MHz
  • NVIDIA Quadro P2000 4GB GDDR5
スコア
またはFPS
紅蓮のリベレーター フルHD ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
(1920 × 1080 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン)
6716
ラスレム-フルHD ラストレムナント~2009年
(1920 × 1080 フルスクリーン)
173.19
バイオハザード6のフルHDプレイ バイオハザード6~2013年
(1920 × 1080 品質:初期設定 DirectX 9.0c フルスクリーン)
10116

基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて

※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。なお、CPU内蔵グラフィック仕様の場合(単体GPUの搭載なし)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすいことを念頭に置いたほうがいい。

消費電力(ワットチェッカー)

ワットチェッカー バッテリー満充電、ACアダプタ接続、
ベンチマークテストでは、「ディスプレイ輝度最大時」
※NVIDIA Quadro P2000 での動作時。
アイドル時(待機時) ディスプレイ輝度最大時: 13W、輝度中間:10W、輝度最小:6W
CINEBENCH R15
マルチスレッド:104Wあたり / シングルスレッド:54Wあたり。
OpenGL:104~117Wあたり。
バイオハザード6 98~120Wあたり。100W前後が多かった。
ファイナルファンタジー15 95~118Wあたり。100W前後が多かった。
FF14 紅蓮のリベレーター 94~112Wあたり。100W前後が多かった。
ラストレムナント 107~121Wあたり

※ベンチマークテストでの消費電力はシーンにより激しい変動があるため、大体どのあたりの間で変動が多かったのか、ワットチェッカーを眺めながら直感的に判断したものである。ざっくりとした目安で厳密性はない。Precision 5530のレビューは以上。

詳しくはDELLサイトへ

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

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