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Inspiron 17R Special Editionで3D立体視

2012年6月発売当初、Inspiron 17R Special Edition(7720)はオプションで3D液晶ディスプレイ対応でした。今回は話のネタとしてNVIDIA 3D Vision 2体験レポートを紹介します。※レビューは2012年7月時点の情報。販売時期により変更等はあると思います。追記:2012年9月時点では3D液晶ディスプレイ非対応。

3Dゲームを立体視!NVIDIA 3D Vision 2をレポート

今回導入しているInspiron 17R Special Editionは、オプションカスタマイズで17.3インチ3D対応WLED光沢液晶ディスプレイ(1920x1080)になっています。(ただし2012年9月時点では非対応)。3D対応というのはリフレッシュレート120Hzであり、高速駆動の仕様です。通常の液晶ディスプレイというのは60Hz前後です。

NVIDIA 3D Vision 2を体験。
今回のInspiron 17R Special Editionのパームレストには、NVIDIA 3D Vision対応のシールが貼付されています。3D体験に必要なシステム条件は、「NVIDIA 3D Visionキット(メガネとメガネと同期を取るための3D赤外線エミッタ)、3D Vision対応ディスプレイ、互換性のあるNVIDIAグラフィックスカード、Windows VistaまたはWinodws 7」です。

NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネをチェック

2010年が「3D元年」であり、3D映画『アバター』、3D対応テレビなどが登場しました。2012年のPC市場では3D Visionが2世代目に突入しています。あまり普及しているようには思えませんが、新しもの好きには興味をそそります。

NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネのパッケージ
こちらが同梱されていたNVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネのパッケージ。そのままNVIDIAのパッケージのままです。「充電用のUSBケーブル、交換用の鼻フック、英語版のマニュアル、携帯用ポーチ」が同梱。携帯用ポーチはサイズがギリギリで作られており、メガネを収納しにくい。

3D Vision 2は液晶シャッター方式
NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネは、従来品と比べるとちょっとゴーグルっぽい形状。3D立体視のシステムは、アナグリフ式、偏光フィルター方式などいくつか種類がありますが、3D Vision 2は液晶シャッター方式です。電気駆動でもっとも高画質で楽しめる方式です。

3D Vision 2
重量は57gでわりと軽量。重量に関しては2~3時間かけても問題ないでしょう。レンズ部分が従来モデルよりも20%大きくなったので、小型レンズの眼鏡であればかけたままでも使用できます。

Inspiron 17R Special Editionのパソコンのディスプレイ画面
3Dメガネ越しだとパソコンのディスプレイ画面は少し暗くなるようだ。

3D赤外線エミッタの起動ランプが緑色
メガネと同期を取る、3D赤外線エミッタは液晶ディスプレイのベゼル部分に内蔵。初期設定では、3Dプログラムが起動されると自動認識され、3D赤外線エミッタの起動ランプが緑色に点灯します。

Inspiron 17R Special Editionに内蔵されている3D赤外線エミッタ
3Dメガネ眉間の位置には赤外線受信機があります。感度の距離はInspiron 17R Special Editionに内蔵されている3D赤外線エミッタから3m以内の制限があります。鼻フックはソフトラバー素材で交換が可能です。フル充電時なら駆動時間は60時間で、こまめな充電は必要無さそうです。USB接続で充電できます。

Power DVD9.6がインストール
再生ソフトにはPower DVD9.6がインストールされており、Blu-ray 3Dが再生できます。Power DVD9.6では奥行きの調整も可能。さっそくレンタル屋にダッシュしましたが、取り扱いは1本も無し。ネットレンタルなら少し取り扱いがありましたが、コンテンツの少なさは非常に辛いです。NVIDIA 3D Visionの普及はコンテンツ次第ですね。

立体で物が見られる仕組み

視差によって立体視
まずは人間が普段、立体で物が見られる仕組みを説明します。人間の右目と左目が離れて配置しているため、実際に立体物を見ているとき、それぞれの目は「異なる角度」から対象物を見ています。これを視差と言い、異なる2D画像を2つを見ているのです。この2つの2D画像を分析して、脳が立体感を処理しているわけです。パソコンで動画を観ているときは、両目とも同じ2D画像を観ています。つまり視差がないので立体感がありません。

動画は静止画の連続再生ですが、1秒間に60コマというのが滑らかな動画とされます。これが通常の2D画面での動画です。そしてパソコン動画で立体視する条件は、「右目用の画像」と、「左目用の画像」を用意することです。右目用の画像60コマ、左目用の画像60コマが1秒間に必要になります。そのため120Hz高速駆動の3D液晶ディスプレイでなければなりません。

液晶シャッター方式の仕組み

3D対応モニタでは120Hzの高速駆動スペックを生かして、「右目用の画像」と「左目用の画像」を交互に表示させます。これを両目で見てしまうとただのブレブレ動画ですので、右目には左目用画像を見せない、左目には右目用画像を見せない環境が必要です。その環境を作るために液晶シャッター方式の3Dメガネが必要になります。

3D対応モニタが必要かというと液晶シャッター方式
液晶シャッター方式ではシャッターで交互に視界を遮り、「右目には左目用画像を見せない、左目には右目用画像を見せない」ようにしています。つまり、現実には交互に片目で観ていることになりますが、認識できないほど高速切り替えなので片目で見ているとは感じられません。シャッターのタイミングは3D赤外線エミッタにより動画との同期を取っています。

なぜ、3D対応モニタが必要かというと、リフレッシュレート(垂直周波数)が120Hzが必要なのです。リフレッシュレートとは「1秒間に画面を書き換える回数」のことであり、120Hzであれば1秒間で120回の高速駆動が可能です。3D立体視には「1秒間で右目画像60コマ、左目画像60コマ」という高速駆動が必要です。

通常のモニタは60Hz前後(56~75Hzなど)の駆動なので、3D立体視に非対応というわけです。1秒間で30コマ+30コマであれば技術的に可能でしょうが、動画のクオリティが落ちるのでNVIDIAはサポートする気がなさそうです。

Inspiron 17R Special EditionとNVIDIA 3D Vision 2で立体視

設定は「NVIDIAコントロールパネルのステレオコピック3D」から行えます。奥行き距離の設定や、3D効果を実行する条件などを任意で決められます。

ステレオコピック3D
まずはこのコンパネにある「ステレオコピック3Dのテスト」で3D立体視を体験してみます。

3D体験。NVIDIA 3D Vision 2
ステレオコピック3Dのテストにて3D体験。NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネなしでは、ただのブレた動画です。

Inspiron 17R Special Editionで立体視した経験
3Dメガネで立体視した見え方をラフイメージで紹介します。渦巻き状のマークが画面を飛び出して迫ってきます。また画面の奥に引っ込んだりを繰り返します。NVIDIAのテキストも同様の動きです。

NVIDIA 3D Vision 2と3Dゲームとの互換性をチェック

3Dゲームは動きに合わせて2Dにレンダリング処理するため、右目用と左目用の画像を描写することができ、理論上ではすべての3Dゲームが3D Visionに対応できます。2012年7月時点で、NVIDIAサイトによると600タイトル以上が対応しています。しかし、ネイティブでないゲームはそれ用に検証・開発しているわけではないので、非推奨の場合もあります。

NVIDIAコンパネ
互換性の検証についてはNVIDIAコンパネにて「優・良・非推奨・3D Vision対応」で確認できます。

NVIDIA 3D Vision 2で、バイオハザード5などPCゲームを立体視

バイオハザード5(ベンチマークソフト)を起動。NVIDIA 3D Visionにネイティブ対応しているためRating:3D Vision Readyと表示されます。

バイオハザード5などPCゲームを立体視
ベンチマークテストの動画をひと通り見ましたが、ステレオコピック3Dのテストの時のような画面から飛び出してくるシーンはありません。奥行きはすべてディスプレイの奥で展開。イメージとしてはディスプレイベゼルが窓枠になっていて、そこから外の世界を眺めている印象です。ゾンビが飛び出してくることを期待していただけに、やや残念。でも、飛び出してきたら照準の当てようがなく、ゲーム性がなくなってしまうのでこればかりは無理なんでしょうね。

NVIDIA 3D Visionネイティブ対応のロストプラネット2
続いてNVIDIA 3D Visionネイティブ対応のロストプラネット2。ベンチマーク動画では、操作キャラが少し画面を飛び出している様子が確認できました。しかし、ロストプラネット2はただでさえコマ落ちするほどの高負荷なのに3D Visionはもっと無理。

見え方はバイオハザード5と同じ
デビルメイクライ4ではRatingがunkownとでましたが、普通に立体視で遊べました。画面を飛び出してくるシーンはありませんが、見え方はバイオハザード5と同じ。ディスプレイより奥に立体の世界が存在しているようです。

ロスト プラネット エクストリーム コンディションで遊んでみた

Inspiron 17R Special Edition3D立体視でプレイ
『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』の体験版使って、NVIDIA 3D Vision2を試してみました。ネイティブ対応でないですが、一応3D立体視でプレイできました。ただ、先述のゲームよりはチラツキが目立ちました。

スコアにシビアなゲームプレイをするなら
可笑しいのが、照準が操作キャラよりも手前に浮かんだ状態で立体視。違和感ありあり。かりにネイティブのゲームであっても3D立体視だと的の判定が難しくなり、スコアにシビアなゲームプレイをするならかなりのデメリットでしょう。あくまで短時間、お気軽にゲームを楽しむ場合に限られそうです。

さて、眼精疲労ぐあいですが、個人差はあるものの私の場合は40分でギブアップ。特にゲームプレイでは結構疲労がきます。映画鑑賞であれば部分的に集中することはないので、たぶん、2時間はいけるでしょう。

Inspiron 17R Special Editionベンチマーク/ NVIDIA 3D Vision 2の場合

3Dゲームにて3D Visionでは、右目用と左目用の画像をレンダリングしなければならないので、通常のレンダリングよりも2倍の負荷となります。そのため高いスペックが求められるのですが、今回のInspiron 17R Special Editionでチェックしてみました。

コンポーネント レビューした構成 Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
液晶ディスプレイ 17.3インチ光沢液晶/3D対応(1920x1080)
プロセッサ インテル Core i7-3610QM (2.3GHz, 6MB キャッシュ)
※クロック数最大3.3GHz
7.6
メモリ 8GB (4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ 1600MHz メモリ 7.8
グラフィックス GeForce GT 650M 2GB GDDR5 7.2
ゲーム用グラフィックス 7.2
プライマリハードディスク 1TB SATA HDD(5400回転) + 32GB mSATA SSD
ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)対応
5.9

GeForce GT 650M を搭載しているので、Inspiron 17R Special Editionのベンチマークテストで紹介した通り、通常のゲームプレイならかなり行けます。3D Vision 2使用時では結構厳しくなってきます。

ストリートファイター4 のベンチマーク ※3D Vision2の場合

3D VisionでなければフルHDでもかなり余裕なんですが、3D Vision2だと1280×720 フルスクリーンでまあ合格レベル。それでも60FPSは超えられません。それにしても、ストリートファイター4 は操作が2Dプレイなのであまり立体視の楽しみは感じられない。
設定解像度 1280×720 フルスクリーン
RANK B
スコア 8726
AVERAGE 50.04 FPS
スコア レビューした構成

バイオハザード5のベンチマーク 3D Vision2の場合

1280×720 フルスクリーンで遊べるレベルですが、もうひと踏ん張りほしいところです。
バイオハザード5 「ベンチマークテストA」の結果 ※DirectX 10
解像度 1280×720 フルスクリーン
45.4 fps RANK B
エリア1⇒59.5
エリア2⇒47.2
エリア3⇒36.4
エリア4⇒43.3
スコア レビューした構成

ラストレムナントのベンチマークテスト 3D Vision2の場合

1280×720 フルスクリーンにて57.54 fps。普通のプレイが可能なスコアですが、モアレが激しく3D Vision2で遊ぶものではない。このゲームは完全に非対応だ。
ラストレムナントのベンチマーク結果(解像度 1280×720 フルスクリーン)
Average FPS 57.54
スコア レビューした構成

デビル メイ クライ4 ベンチマークテスト 3D Vision2の場合

1280×720 フルスクリーンですが、RANK Aなので良好。立体視もバイオハザード5に近い印象でした。もともとデビル メイ クライ4 はバイオハザードシリーズの派生で作られているため、システムが似ているのでしょう。
デビル メイ クライ4のスコア(解像度 1280×720 フルスクリーン) DirectX 10
RANK A ⇒ 一部、動作低下の場合があるが、通常のプレイで問題なく動作。
シーン1⇒82.44
シーン2⇒63.13
シーン3⇒96.13
シーン4⇒53.54
スコア レビューした構成

ファイナルファンタジーXIV  3D Vision2の場合

LOW(1280×720)であってもダメです。プレイ不可の1500未満に近い。
ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク スコア
LOW(1280×720) SCORE = 1665
スコア レビューした構成

以上、3D Vision2でのベンチマークテストの結果を見ると、中堅負荷クラスのゲームなら解像度 1280×720でギリギリラインですね。

3D Vision2を導入すべきか、否か

3Dゲームにおいては正確な操作が難しくなるので、スコア重視のプレイなら使ってはいけないアイテム。そして眼精疲労もあるので、長時間プレイヤーならなおさら無理。たまに30分ぐらいゲームをするとか、息抜きレベルなら楽しめると思います。初めての3D立体視はかなり楽しいので、人がよく集る環境であれば話題作りになるアイテムです。

残念なことは3D元年から2年経つ2012年現在でも、コンテンツの乏しさ。PCゲーマーは人口が比較的少ないので、映画視聴をベースに展開してほしいです。とくにBlu-ray 3Dのタイトルが増えることを期待したいです。

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