Core i7-4500Uのパフォーマンスと消費電力
レビュー機のInspiron 15R (5537)にはCore i7-4500Uを搭載しています。そこでCPUパフォーマンスをチェックしてみました。そしてHaswell設計最大のポイントである低消費電力は如何ほどか!?【DELL特価情報。XPSやInspironの購入チャンス!】
Core i7-4500U搭載時のパフォーマンス
今回、第4世代Core iシリーズでHaswell設計の、Core i7-4500Uを搭載しています。2コア実装4スレッド動作をするCPUです。プロセスルールはIvy Bridgeと変わらず22nm。
Core i7-4500Uは末尾にUのつく超低電圧版であり、最大TDPは15Wという省エネぶりです。ただし、省エネになっても処理能力が落ちては元も子もないですよね。そこで、CINEBENCH R10ベンチマークテストでCPU性能をチェックしました。販売時期やカスタマイズによって、構成は様々なので、ご理解の上、参考にしてください。 Inspiron 15R の構成は以下の通り。↓ ベンチマークテストは、手元にあるInspiron 15R 実機による結果です。個体差や誤差はご理解を。Haswell設計 |
レビュー実機のInspiron 15R(5537)2013年6月発売の、15.6インチ・エントリーノート。Haswell設計の15.6インチ光沢液晶ノート。(掲載画像はオプションのタッチパネル仕様)。第4世代Core i3 / i5 / i7が搭載可能。(2013年7月時点) |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ光沢液晶(1366 x 768) タッチパネル仕様 | |
プロセッサ | インテル Core i7-4500U (1.8GHz, 4MB キャッシュ) ※クロック数最大3.0GHz |
7.1 |
メモリ | 8GB(4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ(1600MHz) | 7.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4400 | 5.5 |
ゲーム用グラフィックス | 6.4 | |
プライマリハードディスク | 1TB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
CINEBENCH R10は、MAXON Computer社のCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフトで、Cinema 4Dは映画・テレビ業界・ゲーム制作・建築で採用されている3Dソフトです。 CINEBENCH R10はマルチコアに最適化されているので、クロック数の高さだけでなくマルチスレッドでの能力を測ることができます。 |
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CPUベンチマーク | 処理時間⇒1分24秒 スコア⇒10411 |
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OpenGL | スコア⇒6235 |
過去のレビュー機(Ivy Bridge設計)と比較
では、前世代(Ivy Bridge)の同ポジションCPUと比較してみましょう。Core i7-3517Uを搭載したInspiron 17R(5721)と比較してみます。 CPU以外の構成も違うので厳密な比較にはなりませんが、ざっくり見て、CPU処理能力は目に見えて向上した印象はありませんでした。 ↓Ivy Bridge設計 |
2013年1月発売の、コスパ重視エントリー向け17.3インチノート。 Inspiron 17R Special Edition(7720)の下位ポジションモデル。インターフェースや拡張性がグレードダウンしているが、テンキー装備の17インチノートが低価格で購入できる!ブラシ加工アルミ仕上げの天板。 Ivy Bridge設計、第3世代Core i3/i5/i7搭載可能(チップセットHM76)。USB 3.0を2基、USB2.0を2基装備。 |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 17.3インチ非光沢液晶(1920 x 1080) | |
プロセッサ | インテル Core i7-3517U (1.9GHz, 4MB キャッシュ) ※クロック数最大3.0GHz |
7.1 |
メモリ | 8GB (4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ(1600MHz) | 7.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 【 グラフィックスのスコアはこちら側 】 ↑ ( 切り替え可能なグラフィック) ↓ AMD Radeon HD 8730M 2GB DDR3 |
5.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.6 | |
プライマリハードディスク | 1TB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒1分23秒 | スコア⇒10544 | |
OpenGL | スコア⇒6041 |
Ivy Bridge設計 |
2012年6月発売の14インチ・プレミアムノート。20.7 mmの超薄型でアルミ削り出しのボディの14インチ光沢液晶(1600x900)ノート。第3世代Core i5 / i7 搭載可能(チップセットはHM77)。新発売時点で単体GPUにGeForce GT 630M 搭載可能。ディスプレイに強化ガラスのゴリラガラス採用。 パームレストはマグネシウム合金。 光学ドライブは無いが、約11時間という長時間バッテリ駆動。USB 3.0端子を2つ装備。PowerShare USB対応。サウンドシステムにWaves MaxxAudio 4採用。 SSDを活用した高速起動「インテル スマート・レスポンス・テクノロジー」にオプション対応。 | |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | |
液晶ディスプレイ | 14インチ光沢液晶(1600x900) | |
プロセッサ | インテル Core i7-3517U (1.9GHz, 4MB キャッシュ) ※クロック数最大3.0GHz |
7.1 |
メモリ | 8GB DDR3-SDRAMメモリ 1333MHz メモリ | 7.1 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 【 グラフィックスのスコアはこちら側 】 ↑ (NVIDIA Optimusテクノロジーによる自動切替) ↓ GeForce GT 630M 1GB GDDR5 |
(4.7) |
ゲーム用グラフィックス | (6.7) | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転)+ 32GB mSATA SSD ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)対応 |
5.9 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒1分23秒 | スコア⇒10552 | |
OpenGL | スコア⇒5763 |
過去のレビュー機(SandyBridge設計)と比較
前前世代のSandyBridgeで、超低電圧版CPUの「Core i7-2637M 」を搭載したXPS 13 Ultrabook (L321X)と比較。SandyBridge世代以前と比べるなら、Inspiron 15R の速度向上は体感できると思われる。↓SandyBridge設計 |
2012年3月発売の13.3インチ・ウルトラブック。SandyBridge設計で、第2世代Core i5 / i7が搭載可能。チップセットはQS67。グラフィックは単体GPU無しなのでインテルHDグラフィックス3000。強度に優れるゴリラガラス採用。筐体は削りだしアルミで底面にはカーボンファイバ素材を採用。11インチノートパソコンと同等サイズで、最薄部6mm。SSD搭載なので起動時間は8秒以内。(2012年6月時点) | |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | |
液晶ディスプレイ | 13.3インチ TrueLife HD WLED 液晶(1366x768) | |
プロセッサ | インテル Core i7-2637M (1.7GHz, 4MB キャッシュ) ※クロック数最大2.8GHz |
6.9 |
メモリ | 4GB DDR3-SDRAMメモリ | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス3000 | 5.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.1 | |
プライマリハードディスク | 256GB SSD | 7.9 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒2分36秒 | スコア⇒5656 | |
OpenGL | スコア⇒4695 |
過去のレビュー機(Nehalem設計)と比較
Nehalem世代の超低電圧版CPU搭載ノート。 Core i3-330UM搭載の Inspiron 13z(N301Z)では、 処理時間が3分46秒 も掛かった。↓Nehalem設計 |
2010年6月発売の13.3インチCULVノート。Nehalem設計で超低電圧版Core i3 / i5を搭載するCULVノート。ATI Mobility Radeon HD 5430搭載。CULVノートに単体GPUを搭載する異色な製品。グラフィック能力ではSandyBridgeのHDグラフィックス 3000 より「気持ち上」程度のレベル。 |
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OS | Windows 7 Home Premium 64bit | |
液晶ディスプレイ | 13.3インチ WLED光沢液晶(1366x768) | |
プロセッサ | Core i3-330UM (1.2GHz, 3MB L3キャッシュ) | 4.1 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 5.1 |
グラフィックス | ATI Mobility Radeon HD 5430 1GB | 4.9 |
ゲーム用グラフィックス | 5.9 | |
プライマリハードディスク | 320GB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒3分46秒 | スコア⇒3906 | |
OpenGL | スコア⇒2723 |
マルチコアが開化した、Core世代と比較
2009年のハイミドルノート、Studio XPS 16 (1640) では Core 2 Duo P8700搭載時で処理時間2分33秒。Core設計 |
2009年1月発売の16インチ・ミドル~ハイミドルノート。Core 2 Duo搭載、グラフィックにはATI Mobility RADEON HD 4670が搭載可能。Core設計では異例で、次世代となるDDR3メモリを搭載する(当時はDDR2が主流) |
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OS | Windows 7 Home Premium 64bit | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ WLED光沢液晶(1600x900) | |
プロセッサ | Core 2 Duo P8700 (2.53GHz, 3MB L2キャッシュ) | 6.1 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 6.1 |
グラフィックス | ATI Mobility RADEON HD 4670 1GB | 6.7 |
ゲーム用グラフィックス | 6.7 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転) | 5.8 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒2分33秒 | スコア⇒5758 | |
OpenGL | スコア⇒6321 |
Core設計 |
2007年6月発売の15.6インチ・ミドルノート。Core 2 Duoが搭載可能。グラフィックにはNVIDIA GeForce 8400M GS、8600M GTが搭載可能だった。ちなみにパソ兄さんが購入した初のDELLパソコン。もともと自作ユーザーだったため、メーカーPC自体が初。 | |
OS | Windows Vista Home Premium 正規版 32bit |
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液晶ディスプレイ | 15.4インチワイド非光沢液晶(1280x800) | |
プロセッサ | Core 2 Duo T7100(1.8GHz 、2MB L2 、800MHz FSB ) | 4.8 |
メモリ | 2GB (1GBx2) DDR2-SDRAM メモリ | 4.8 |
グラフィックス | GeForce 8600M GT 256MB | 4.7 |
ゲーム用グラフィックス | 5.3 | |
プライマリハードディスク | 120GB SATA HDD(5400回転) | 5.0 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒4分18秒 | スコア⇒3426 | |
OpenGL | スコア⇒2805 |
Core設計 |
2008年10月に自作したミドルタワー。Web制作をPower Mac G4からこの自作機にバトンタッチ。45nmプロセスのCore 2 Duo E8400を搭載。(2008年1月登場の2世代目Core 2 Duoで、開発コード名:Wolfdale)。※2007年以前のCore 2 DuoはConroe(コンロー)で65nmだった。 |
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OS | Windows Vista Home Basic SP1 32bit | |
プロセッサ | Core 2 Duo E8400 (3GHz, 6MB L2 , 1333MHz FSB) | 5.5 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR2-SDRAMメモリ | 5.9 |
グラフィックス | RADEON HD 4650 512MB | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス | 5.5 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
CINEBENCH R10のスコア | ||
処理時間⇒2分31秒 | スコア⇒5815 | |
OpenGL | スコア⇒6240 |
Ivy Bridge設計のウルトラブックと、消費電力を比較
Core i5-3317U(Ivy Bridge設計)を搭載したウルトラブック、Inspiron 15z Ultrabook(5523)と、消費電力の違いを比較してみました。Ivy Bridge設計 |
2012年10月発売の、15.6インチウルトラブック。 据え置きで定番の15.6インチノートでありながら、21mmと薄く、2.17kgと軽量のウルトラブック。自宅でメインに使うノートが気軽に持ち出せます。バックライトキーボードや光学ドライブを標準搭載。ブラシ加工アルミ仕上げの天板。タッチパネルにはオプション対応(※厚みや重量は若干増す)。 Ivy Bridge設計、第3世代Core i3/i5/i7搭載可能(チップセットHM77)。USB 3.0を4基も装備し、パソコンの起動無しでUSB経由の充電が可能なPowerShare USBに対応。 |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ光沢液晶(1366 x 768) | |
プロセッサ | インテル Core i5-3317U (1.7GHz, 3MB キャッシュ) ※クロック数最大2.6GHz |
6.9 |
メモリ | 4GB (4GBx1) DDR3-SDRAMメモリ(1600MHz) | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 | 4.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.3 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
消費電力は変動するので、「ここ!」という開示は難しいのですが、全般的な動きを見ていると、Haswell設計のInspiron 15R には省エネ感があります。ざっくり見て3Wくらいは差があるかな。消費電力はCPUだけではないので、なんとも言えないのですが・・。
Haswell設計の注目点は、処理速度の向上よりも低消費電力です。パソコンに興味のある方なら、処理スピードに注目しがちですが、インテルはタブレットPCやモバイルノート向けに「省電力化」へと目を向けたようです。ローエンド機でもBlu-rayのような高精細コンテンツが扱える時代になっているので、マニア向けに高処理能力化するよりもバッテリー持ちを重視したほうが、市場のニーズに合っていると思われます。ただ、据え置きユーザーだったら、ちょっと恩恵は少ないですね。もちろん、劇的ではないものの、構造上では処理能力自体も向上しているようです。
インテルの発表では、HDビデオ再生時で6時間駆動だったノートが、9.1時間まで向上しており、「インテル史上最大のバッテリー駆動時間の向上」と豪語しています。(※Core i7-3667UとCore i7-4650Uで比較)
Ivy Bridge世代までは「Ultrabook」に準拠するには5時間以上バッテリー駆動を課していますが、Haswell仕様のウルトラブックには8時間以上が課せられるそうです。インテルはHaswellの省エネに自信があるようですね。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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