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Inspiron 17R Special Editionのレビュー

DELLの17.3インチ娯楽ノート!今回はInspiron 17R Special Edition(7720)にてNVIDIA 3D Vision 2を体験してみた。パソコンで3D立体視する仕組みなども解説。【Inspiron 17R Special Edition レビューリスト

3D体験!NVIDIA 3D Vision 2/Inspiron 17R Special Editionにて

まずは、Inspiron 17R Special Editionの液晶画面をチェックします。今回のInspiron 17R Special Editionでは、「17.3インチ 3D対応WLED光沢液晶ディスプレイ」で導入しており、解像度はフルHD(1920x1080)です 。3D対応なのでリフレッシュレートは120Hzということになります。

ベゼル周りにグレーの縁がありますが、これは弾力のあるラバー素材となっており、ディスプレイを閉じた時の緩衝材となっています。唐突に棒状の緩衝材が取り付けられているノートパソコンも多いですが、Inspiron 17R Special Editionではデザインの一部として取り込まれています。

120HzのInspiron 17R Special Edition液晶
液晶画面ベゼル上部には100万画素WEBカメラを内蔵。WEBカメラ左側に通話・録音用マイクを内蔵。
今回は3D対応ディスプレイなので、WEBカメラの右側に「3D赤外線エミッタ」を搭載。3D赤外線エミッタはNVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネと同期を取るためのセンサーです。

液晶画面ベゼル下部にメッキ加工されたinspironのロゴが配置されています。いつもはDELLロゴというパターンでしたがブランドネームで押してきていますね。

フルHd液晶の解像度はこんなん
フルHD解像度(1920x1080)のディスプレイ。Yahooトップページを2つ横並びにおける広い領域。個人的には17.3インチにフルHDは高解像度すぎるかな、と思っていますが、15.6インチのフルHDと比べるなら全然許容範囲。光沢液晶なのでメリハリがある反面、映り込みのデメリットがありますが、角度調整すれば問題にはならない。

NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネ

3D体験に必要なシステム条件は、「NVIDIA 3D Visionキット(メガネと3D赤外線エミッタ)、3D Vision対応ディスプレイ、互換性のあるNVIDIAグラフィックスカード、Windows VistaまたはWinodws 7」です。
今回のInspiron 17R Special Editionレビューでは、3D赤外線エミッタはディスプレイに搭載されているので、外付けの必要はありません。互換性のあるNVIDIAグラフィックスカードは、GeForce GT 650M 2GB GDDR5となります。

2010年は「3D元年」といわれ、某雑誌にて2010年ヒット商品30に3D映画が選ばれたくらいです。3D映画『アバター』で知名度が上がり、家電では3D対応テレビが続々と発売されました。しかし、2012年現在ではイマイチ盛り上がりが感じられません。まだまだ趣味レベルの分野と思われます。2012年、PC市場では3D Visionが2世代目に突入しています。 (3D Vision 2は、NVIDIAが2011年10月に発表)

3D立体視のシステムは、アナグリフ式、偏光フィルター方式などいくつか種類がありますが、3D Visionは液晶シャッター方式です。もっとも高画質で楽しめるメリットがありますが、その分コスト高になります。

3d眼鏡で立体視
こちらが同梱されていた、NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネ。そのままNVIDIAのパッケージのままです。「充電用のUSBケーブル、交換用の鼻フック、英語版のマニュアル、携帯用ポーチ」が同梱されています。携帯用ポーチはサイズがギリギリで作られており、メガネを収納するのが面倒くさい。(・・いらんわ、こんなポーチ。)

3D赤外線エミッタから3m以内
3D Vision 2 ワイヤレスメガネは、前モデルと比べると少しゴーグルっぽいデザインになっています。少しでも外光を遮蔽する工夫が感じられます。鼻フックはソフトラバー素材で交換が可能。メガネ眉間の位置には赤外線受信機があり、1.5~15ft間でのシグナル受信します。ノートパソコンに内蔵されている3D赤外線エミッタから3m以内の制限があります。

USB経由で充電ができ、フル充電では60時間持つようです。前モデルから+20時間延長されており、この駆動時間であれば使うたびに充電作業をしなくても大丈夫です。


フレームの先に滑り止めのゴム。

3d元年の2世代となるか
重量は57gで2~3時間かけても重さによる辛さは感じないでしょう。レンズがこれまでよりも20%大きくなったので、小型レンズの眼鏡であればかけたままでも使用できます。

液晶シャッター方式とは

NVIDIA 3D Vision 2 が採用している「液晶シャッター方式」について解説しますが、まずは3D立体視をしている理屈を説明します。

立体に見るとは
実際に立体物を見ているとき、人間の右目と左目が離れて配置しているため、それぞれの目は「異なる角度」から対象物を見ています。これを視差と言い、異なる2D画像を見ているのです。この2つの2D画像を分析して、脳が立体感を感じているわけです。

パソコンで動画を観ているときは、両目とも同じ2D画像を観ているので立体感がありません。つまり視差がないのです。なお、動画は静止画の連続再生ですが、1秒間に60コマというのが滑らかな動画とされます。

立体視の条件は、「右目用の画像」と、「左目の画像」を用意することです。そのため3D対応モニタでは「右目用の画像」と「左目の画像」を交互に表示させます。これを両目で見てしまうとただのブレブレ動画ですので、右目には左目画像を見せない、左目には右目画像を見せない仕組みが必要です。

そこで3Dメガネの登場です。液晶シャッター方式ではシャッターで交互に視界を遮り、「右目には左目画像を見せない、左目には右目画像を見せない」ようにしています。つまり、現実には交互に片目で観ていることになりますが、認識できないほど高速切り替えなので片目で見ているとは感じられません。また、シャッターというと「カシャカシャ」音が鳴っているイメージがありますが、無音です。シャッターのタイミングですが、3D赤外線エミッタにより動画との同期を図っています。

液晶シャッター方式の仕組み
図解するとこういうことです。なぜ、3D対応モニタが必要かというと、リフレッシュレート(垂直周波数)が120Hz必要なのです。リフレッシュレートとは1秒間に画面を書き換える回数のことであり、120Hzであれば1秒間で120回の高速駆動が可能です。3D立体視には「1秒間で右目画像60コマ、左目画像60コマ」という高速駆動できるスペックが必要なのです。

通常のモニタは60Hz前後(56~75Hzなど)の駆動なので、3D立体視に非対応というわけです。1秒間で30コマ+30コマであれば技術的に可能でしょうが、動画のクオリティが落ちるのでNVIDIAはサポートする気がなさそうです。

3D赤外線エミッタの起動ランプが緑色
NVIDIA 3D Vision 2 ワイヤレスメガネを通すと、シャッターのため実際の画像よりも暗くなってしまう。3D Vision 2では,「NVIDIA 3D LightBoost」という技術が追加され、前モデルの時よりも暗さを軽減できるようですが、対応モニタが必要です。Inspiron 17R Special Editionでは対応していないと思われる。
初期設定では、3Dプログラムが起動されると自動認識され、3D赤外線エミッタの起動ランプが緑色に点灯します。写真では赤外線センサーの点が2つ見えますが、肉眼では見えません。デジカメ撮影で写りました。

ステレオコピック3D
設定は「NVIDIAコントロールパネルのステレオコピック3D」から行えます。奥行き距離の設定や、3D効果を実行する条件などを任意で決められます。まずはこのコンパネにある「ステレオコピック3Dのテスト」で3D立体視を体験してみます。

3D立体視を体験!


ステレオコピック3Dのテストにて3D体験。デジカメの写真じゃ、伝えることができません。


あくまで見え方のラフイメージですが、渦巻き状のマークが画面を飛び出して迫ってきます。また画面の奥に引っ込んだりを繰り返します。NVIDIAのテキストも同様です。


次は3Dゲームです。NVIDIA 3D Visionにネイティブ対応しているバイオハザード5を起動。(ベンチマークテストですが・・。)Rating:3D Vision Readyと表示されます。


ベンチマークテストの動画をひと通り見ましたが、ステレオコピック3Dのテストの時のような画面から飛び出してくるシーンはありませんでした。奥行きはすべてディスプレイの奥で展開されている感じです。ディスプレイが窓枠になっていて、そこから外の世界を眺めている印象です。ゾンビが飛び出してくることを期待していただけに、やや残念。でも、飛び出してきたら照準の当てようがなさそうだし、3Dゲームではゲーム性がなくなってしまうのでこればかりは無理なんでしょうね。


これもネイティブ対応のロストプラネット2。ベンチマーク動画では、操作キャラが少し画面を飛び出している様子が確認できました。しかし、ロストプラネット2はただでさえコマ落ちするほどの高負荷なのに3D Visionはもっと無理。


デビルメイクライ4ではRatingがunkownとでましたが、普通に立体視で遊べました。画面を飛び出してくるシーンはありませんが、ディスプレイより奥に立体の世界が存在しているようです。


『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』の体験版をプレイ。ネイティブ対応でないですが、立体視でプレイできました。ただ、上記のゲームよりはチラツキが目立ちました。


ただ、照準が操作キャラの手前に浮かんだ状態で立体視されるので、違和感が満点。かりにネイティブのゲームであっても3D立体視だと的の判定が難しくなり、スコアにシビアなゲームプレイをするならかなりのデメリットでしょう。あくまで短時間、お気軽にゲームを楽しむ場合に限られそうです。

眼精疲労ですが、個人差はあるものの私の場合は40分でギブアップ。特にゲームプレイでは結構きます。映画鑑賞であれば2時間はいけるでしょう。


3Dゲームは動きに合わせて2Dにレンダリング処理するため、右目用と左目用の画像を描写することができ、理論上ではすべての3Dゲームが3D Visionに対応できるわけです。(2012年7月時点で、NVIDIAサイトによると600タイトル以上が対応。)しかし、ネイティブでないゲームはそれ用に検証・開発しているわけではないので、非推奨の場合もあります。そこでNVIDIAコンパネにて「互換性の表示」を見ることができます。

3D Visionでのベンチマーク

3Dゲームにて3D Visionでは、右目用と左目用の画像をレンダリングしなければならないので、通常の2倍の負荷となります。そのため高いスペックが求められるのですが、今回のInspiron 17R Special Editionでチェックしてみました。

コンポーネント レビューした構成 Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
液晶ディスプレイ 17.3インチ光沢液晶/3D対応(1920x1080)
プロセッサ インテル Core i7-3610QM (2.3GHz, 6MB キャッシュ)
※クロック数最大3.3GHz
7.6
メモリ 8GB (4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ 1600MHz メモリ 7.8
グラフィックス GeForce GT 650M 2GB GDDR5 7.2
ゲーム用グラフィックス 7.2
プライマリハードディスク 1TB SATA HDD(5400回転) + 32GB mSATA SSD
ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)対応
5.9

ストリートファイター4 のベンチマーク 3D Visionの場合

3D VisionでなければフルHDでも余裕なんですが、1280×720 フルスクリーンでまあ合格レベル。それでも60FPSは超えられません。ストリートファイター4 は操作が2Dプレイなのであまり立体視の楽しみは感じられない。

DELLでストリートファイター4を遊ぶ

設定解像度 1280×720 フルスクリーン

RANK B
スコア 8726
AVERAGE 50.04 FPS

スコア レビューした構成

バイオハザード5のベンチマーク 3D Visionの場合

1280×720 フルスクリーンで遊べるレベルですが、もうひと踏ん張りほしいところです。

3Dゲームのベンチマークテストでパソコンを選ぶ

バイオハザード5 「ベンチマークテストA」の結果 ※DirectX 10
解像度 1280×720 フルスクリーン
45.4 fps RANK B
エリア1⇒59.5
エリア2⇒47.2
エリア3⇒36.4
エリア4⇒43.3
スコア レビューした構成

ラストレムナントのベンチマークテスト 3D Visionの場合

1280×720 フルスクリーンにて57.54 fps。普通のプレイが可能なスコアですが、モアレが激しく3D Visionで遊ぶものではない。

RPGラストレムナント

ラストレムナントのベンチマーク結果(解像度 1280×720 フルスクリーン)
Average FPS 57.54
スコア レビューした構成

デビル メイ クライ4 ベンチマークテスト 3D Visionの場合

1280×720 フルスクリーンですが、RANK Aなので良好。立体視もバイオハザード5に近い印象でした。もともとデビル メイ クライ4 はバイオハザードシリーズの派生で作られているため、システムが似ているのでしょう。

デビルメイクライシリーズ

デビル メイ クライ4のスコア(解像度 1280×720 フルスクリーン) DirectX 10

RANK A ⇒ 一部、動作低下の場合があるが、通常のプレイで問題なく動作。
シーン1⇒82.44
シーン2⇒63.13
シーン3⇒96.13
シーン4⇒53.54

スコア レビューした構成

ファイナルファンタジーXIV  3D Visionの場合

LOW(1280×720)であってもダメです。プレイ不可の1500未満に近い。

FF14ゲーム

ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク スコア
LOW(1280×720) SCORE = 1665
スコア レビューした構成

解像度 1280×720でギリギリラインですね。ダメなタイトルもありますが・・。Inspiron 17R Special Editionはレビュー時点でフルHD解像度のみですが、3D Visionの場合、まったく無意味な解像度です。

Blu-ray 3D

再生ソフトにはPower DVD9.6がバンドルされていました。Blu-ray 3Dが見られるということでレンタル屋にダッシュしましたが、取り扱いは1本も無し。ネットレンタルなら少し取り扱いがありましたが、少なすぎる。

Blu-ray 3Dを再生するためのガイド
Power DVD9.6では奥行きの調整も可能。今回、Blu-ray 3D は未検証。コンテンツの少なさは非常に辛い。

3D立体視について感想

3D元年から2年経つ2012年現在でも、コンテンツの乏しさは否めない。とくにBlu-ray 3Dのタイトルが増えることを期待する。3Dゲームにおいては正確な操作が難しくなるので、スコア重視のゲーマーには無用なアイテム。眼精疲労もあるので、なかなか日常的に楽しむ娯楽にはならないだろうと思う。たまに30分ぐらいレース・ゲームをするとか、息抜きレベルならいいだろう。また、初めての3D立体視は誰しもが心踊ると思うので、人がよく集る環境であれば話題作りになるアイテム。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

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Inspiron 17R Special Edition レビューの更新履歴(2012年)

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