外付けGPUで、ALIENWARE 13のグラフィックを強化
ALIENWARE Graphics Amplifierレビュー
ALIENWAREシリーズのうち、Graphics Amplifier端子を持つ製品であれば、オプション販売のALIENWARE Graphics Amplifierが接続できる。これは外付け用のグラフィックで、Graphics Amplifierにデスクトップ用のグラフィックカードを搭載できる。ノートパソコンのようにグラフィックカードが換装できないモデルを、外付けでグラフィック強化を試みるものである。
ALIENWARE 13とALIENWARE Graphics Amplifierを並べた様子。
ALIENWARE Graphicsの必要設置スペースは、ミニタワーほど。これならばいっそのこと、「換装できるデスクトップ機を購入したほうがいいのでは?」と葛藤しそう。あくまでALIENWARE 13のようなALIENWARE Graphics端子装備モデルを、末永く使っていくためのアイテムだろう。または不要となったハイエンドグラフィックカードの、第2の使いみちとか・・。
2015年12月論評 Skylake設計 |
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2015年12月18日時点のレビュー。
Graphics Amplifierのデザイン
3.5kgほどあり、据置で使用するのは必須。だいたいXPS 8300と同じくらいの設置スペース。
底面にも吸気口が配置されている。
付属品はGraphics Amplifier専用ケーブルと、電源ケーブル。言うまでもなく、グラフィックカードは各自に導入しなくてはならない。Graphics Amplifier専用ケーブルは、電磁波などのノイズに強い編組シールドケーブルを採用。
内部構造
背面にはUSB3.0端子×4基とGraphics Amplifier端子を装備。リリースラッチをスライドすればロックが外れて、カバーを開けられるはずだが、いまいち開く気配がない。
スムーズに開く気配がないので、両サイドの下からほじくるようにして開けてみた。もっと手際のよい開け方があるのかもしれないが、もう少し分かりやすい機構にしたほうがいいのではないか、という印象。
これで全開オープン。ここまで開放的だと、グラフィックカード搭載作業はやりやすい。
前面に搭載されているケースファン。
内部構造は、電源ユニットとスロットを実装した小さな基板のみの、非常にシンプルな構造。この内部を見ると、これに対して「ちょっと筐体が大きすぎるのではないか」と思う。
俯瞰した様子。奥行取り過ぎ?くらいなので、グラフィックカード長さに関しては、さほど気にしなくてもいいだろう。(DELLの指定では、長さ10.5インチ以下とある。つまり約26.6センチまで)。多くのユーザーは長さよりも、幅に気を使ったほうがいいだろう。
電源ユニットはどうやら一般的なATX電源のようだ。総容量は460Wの電源。+12V系統が3つでトータル385W。
パソコンに搭載されている場合とは違い、ほぼグラフィックカードに電力を回すことができる。
24ピンのATXメインコネクタが基板に接続されている。そして、PCI Express電源コネクタが本体に接続されているようにみえるが、これは単に置かれているだけ。。グラフィックカードの補助電源となるPCI Express電源コネクタでは、8ピン(2+6ピン)が2つある。
PCI Expressスロットが主体となる基板では、PCI Express × 8スロットに端子用ボードがすでに装着されている。
グラフィックカードはPCI Express × 16スロットに搭載するが、PCI Express 2.0 x4接続として認識される。
DELLサイトの記述 ⇒ 「Alienware Graphics Amplifierポートは、Alienware 15および17ノートパソコンに接続する場合、“raw/unmuxed/filtered” PCI Express Gen3 x4レーンを使用します。これは、デスクトップグラフィックスカードにPCI Expressで直接接続します。このタイプの接続は、デスクトップコンピュータで使用されるのと同じ、PCI Expressで直接接続します。 」
帯域ではPCI Express 2.0 x 4のボトルネックがあるため、グラフィックカードによっては最大限にスペックを生かせない場合が考えられる。なお、外部ディスプレイに接続することも可能。
スロットの挿入口からサイドの縁まで約44mm。この幅で収まるグラフィックカードでないと、蓋は閉まらない。ファンやヒートシンクで厚みのあるグラフィックカードは収まらない場合がある。奥行のスペースと幅スペースにずいぶんとギャップのある構造だ。
次はハイエンドグラフィックカードを搭載して、パフォーマンスの向上をチェック!!と行きたいところだが、手元に見合ったグラフィックカードがなかった・・・。ここでレビュー終了だが、苦し紛れにガラクタ箱にあったカスGPUのGeForce 8600GTSを搭載してみた。
ビスを外してブラケットを外し、グラフィックカードを搭載するだけ。
DELLサイトには、「Alienware Graphics Amplifierでサポートされることが判明しているカードのリスト」が記載されている。 「消費電力375 W以下、長さ10.5インチ以下で、占有スロットが2スロット以下の任意の新しいシングルグラフィックスカードもサポートされます。」とのこと。リストに記載のない、古いグラフィックスカードはサポートされないという。 接続に汎用性の高いThunderbolt端子を使わない理由に帯域幅を指摘している。Alienware Graphics Amplifierポートは、外付グラフィックスカードに利用可能な最高のパフォーマンスの接続を提供できるとのこと。 (2015年4月8日現在、とある) |
ALIENWARE コマンドセンターのAlien ADRENALINEにて設定
ALIENWARE Graphics Amplifierの設定は、ALIENWARE コマンドセンターのAlen ADRENALINEにて行う。
Alen ADRENALINEはグラフィックパフォーマンスの設定であり、Graphics Amplifierを導入した場合はここで設定する。ALIENWARE Graphics Amplifierのセットアップ方法なども含んでいる。Graphics Amplifier自体に電源ボタンはなく、対応PCと接続した時の連動によって反応する。そのため、Graphics Amplifierのケーブル接続では、対応PCが電源オフの状態で行う。
今回はパフォーマンスチェックをするのに価しないグラフィックカードなので、ベンチマークテストは行なっていない。Graphics Amplifierの導入に関しては、「Graphics Amplifier端子装備の機種に限られること、搭載できるグラフィックカードのサイズ制約、接地面積、コスト面」などクリアにすべきことがいくつかある。いっそのことデスクトップPCの導入を検討したほうがいい気もするが、対応ノートを末永く使っていくのであれば、検討してもよさそうだ。一概にはお勧めとはいえず、ニーズを明確にしたほうがいいだろう。レビューは以上。
ALIENWARE 13について詳しくは、DELLサイトにて
2015年12月論評 Skylake設計 |
第6世代Core(Skylake設計)のUシリーズ搭載で、レビュー時点ではグラフィックにGeForce GTX 960Mを搭載した、モバイル最高峰スペックの13.3インチゲームノート。広視野角のIPSかIGZOが選べる。デュアルファンと銅製ヒートパイプを採用した強力な冷却機能。最新端子のUSB Type-Cを装備。光学ドライブは非搭載。M.2スロットのSSD搭載時は、PCI Expressのネイティブ接続となっておりアクセス速度が速い。 8箇所ある照明ゾーンを20色から配色できるイルミネーション機能がある。ネットワーク・コントローラにはネットワークの遅延を抑えるKillerシリーズを採用。別売りの外付けグラフィック(GPU-BOX)「ALIENWARE Graphics Amplifier」を接続すれば、デスクトップ用のグラフィックカードを搭載でき、自宅用途でさらなるパフォーマンスアップが期待できる。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- ALIENWARE 13-R2(Skylake設計)
- ALIENWARE 13-R2(Skylake設計) のベンチマークテスト~Core i7-6500UとGeForce GTX 960M
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