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- Windows10 (2015年8月12日時点のレポート)
Windows 8の反省を踏まえ、デスクトップユーザーも使いやすくなった新OS
Windows 10 レビュー!
Windows 10では、直感的に操作できるUI(ユーザー・インターフェース)となり、クラウド機能の充実がみられる。Windows 8(8.1も含む)ではタッチ操作びいきの構造であったが、マウスを利用する「デスクトップ画面ユーザー」にも使いやすい操作性となった。なお、Windows8の特長を払拭したわけではなく、タッチ操作の使いやすさもキープしている。イメージ的にはWindows7と8を融合したようなOS。
「Windowsの最後のバージョン」とも言われ、今後、Windows 10が継続して更新されていく予定。
※これまでのように、「XP⇒Vista⇒7⇒8(8.1)」といったメジャーアップデートは無くなるという。また、Windows 10搭載パソコンが壊れて廃棄されるまでは無料サポートされるとのこと。
ユニバーサル志向へ
Windowsではパソコン用以外にも、スマホ向けのWindows Phoneのほか、Windows RT、Windows Embeddedなどの派生版があったが、これらがまとめてWindows 10となる。各デバイスのWindows 10では若干システム構造が異なるが、同じインターフェースで流用できるのがメリット。たとえば、スマホとパソコンとで同じアプリが動作できるよう「互換性のユニバーサル構造」が導入されており、今後、異なるデバイス間の互換性が期待できる。マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」との連携も可能。
AndroidやiCloudなど他社のクラウドサービスも、標準のままWindows 10で使えるようになっており、オープンで使い勝手の良さがある。
Windows 10のエディション
一般ユーザーがチェックすべきWindows 10のエディションは4つ。「Windows 10 Home、Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、Windows 10 Education」。個人ユーザー向けはHome、ビジネスユーザー向きでグループ利用が前提なのがPro。企業向けのEnterprise、教育機関向けのEducation。
1年間の期限付きで無料アップグレード
2015年7月29日にWindows 10が登場。この正式リリースから「一年間の期限付き」で無料アップグレードが提供されている。ただし、アップグレードには以下のスペック条件が必要となる。Windows 7より前のVistaやXPでは対象外で、OSおよび搭載パソコンの新規購入が必要となる。
OS | Windows 7 SP1 Windows 8.1 Update |
ストレージの空き | 16GB(32bit版) 20GB(64bit版) |
CPUクロック数 | 1GHz以上 | DirectXバージョン | DirectX 9以上 |
メモリ | 1GB(32bit版) 2GB(64bit版) |
解像度 | 1024 × 600以上 |
無料アップグレードの対象とエディション
アップグレード前 | アップグレード後 |
Windows 7 Starter Windows 7 Home Basic Windows 7 Premium Windows 8.1 |
Windows 10 Home |
Windows 7 Professional Windows 7 Ultimate Windows 8.1 Pro |
Windows 10 Pro |
※アップグレードにはWindows 7 SP1、 Windows 8.1 Updateへの更新が必要。
※メーカーパソコンの場合は、各メーカーの指示に従ってください。当記事は概要説明であり、当方は責任を持ちません。
※対象OS搭載のメーカーパソコンでも、「対象機種以外は動作を保証しない」というメーカーが多い。
※対象機種以外のアップグレードは注意が必要(既存アプリ、独自のツールが使えないなどの不具合)
※慎重派なら、Windows 10搭載のパソコンを新規購入するのが無難
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新しくなって、スタートメニューが復活!
Windows 10では起動直後、デスクトップが最初に表示される。Windows 8のように「スタート画面とデスクトップ画面の行き来」はなくなった。
デスクトップモードでは、スタートメニュー表示が復活した。しかしWindows 7以前のようなものではなく、Windows 8と同様に「アプリタイル」を使っている。※デスクトップにModern UIを統合
Windowsボタンを押すと、いちいち「スタート画面」に切り替わってしまうのではなく、デスクトップ上にササッと表れる。引き続き、作業に集中できるわけだ。(※タブレットモードでは従来どおり「スタート画面」に切り替わる。つまりWindows 10は利用モードごとにインターフェースを変えてくれる)
アプリタイルの表示枠はマウスで自由に設定できるし、タイルのサイズ、並び替え、アプリ表示の追加などカスタマイズできる。
よく使うアプリは左側に並ぶ。
タイルに登録していないアプリは「すべてのアプリ」から呼び出せる。アイコンをタイル一覧にドラッグ&ドロップすれば、タイルとして好きな場所に配置できる。また、連続して追加したいときは、アイコンを右クリックしてメニューから、「スタート画面にピン留めする」を選ぶと速い。
また、設定や電源の項目が、「すべてのアプリ」の上にあるので基本操作が非常に楽である。※Windows8のチャームは非常に手間であった・・。
Windowsボタンを右クリックすれば、「高度なコンテキストメニュー」での操作ができる。マウス操作であれば、コントロールパネルを即座に呼び出すときには便利。シャットダウンや再起動も早く行える。
パーソナル設定
パーソナル設定にて、スタートメニューの色や表示のカスタマイズが可能。(デスクトップ画面から右クリック⇒個人設定で呼び出せる)
透過表現のAeroGlassが復活
前OSでは廃止されていた透過表現のAeroGlassが復活。背景がわずかに透過して見えるデザインになっている。それでもWindows10全般的にはフラットなデザインであり、こてこてなグラデーション画面にはなっていない。Winodws8のコンセプトを引き継いておりシンプルである。
Windows Spotlightで、Winodwsがお好みの壁紙をチョイス
Windows Spotlightは、ロック画面の壁紙が起動のたびに変わる機能。ユーザーの好みの壁紙を自動で選択してくれる。
スタートメニューから開ける「設定」
スタートメニューからササッと開ける「設定」では、設定できるカテゴリが豊富に取りまとめてある。ただし、ドライバーなどのシステム基盤に関わる設定は、「コントロールパネル」のみとなる。慎重なシステム設定以外であれば、概ね「設定」だけで解決できる。※つまりコントロールパネルへのアクセス頻度は大きく減った。
※Windows 8では、チャーム(画面右からスライドして飛び出すバー)から「PC設定」を呼び出していたが、PC設定は設定項目が少なく、コントロールパネルとの差別化が曖昧だった。そのPC設定はWindows 10では廃止されている。
狭い画面(低解像度)モニタでも作業楽々!マルチデスクトップの「タスクビュー」
まず、開きすぎたウィンドウでは重なりあっており、探すのや操作に苦労する。そこでタスクビューを利用すると・・。
Windows + Tabキー操作で、タスクビューが起動する。
Windows 10のタスクビューを使えば、縮小画面で一覧表示ができる。多数アプリを起動している場合でも、一覧で確認できる。
仮想デスクトップによるマルチデスクトップ
通常デスクトップは1つしかないので、次の作業に移るときは一旦片付けなくてはならない。しかし、タスクビューの仮想デスクトップを利用すれば、片付けなくても新たなデスクトップを作成することができる。以下、3つのデスクトップを作成した例。
「仕事用のデスクトップ、個人用のデスクトップ、嫁がちょっと使っていたデスクトップ~」というように、各デスクトップ状況をキープしたまま操作を続けられる。パソコンの性能が許すレベルで、無限にデスクトップを作成することができる。
※ただし、Windows Media Playerやメール、電卓などは複数の仮想デスクトップにまたがって起動することはできない。
不要になったデスクトップは、クローズボックスの1クリックで片付け完了。ちまちま、ウィンドウを閉じることはない。
別の仮想デスクトップにウィンドウを移動させることもできる。
アクションセンター
タスクトレイのアクションセンターをクリックすると、かつてのチャームバーの様に画面左に表示される。
Windows 8ではチャームで使われていた表示方法。Windows10ではチャームは廃止されて、アクションセンターに使われている。
もし、通知情報をリアルタイムで見逃してしまっても、アクションセンターを開けば履歴から確認できる。
かつてWindows8.1以前ではアクションセンターで通知されるのは、セキュリティやメンテナンスに関わる情報だけだった。しかしWindows 10では、さらに「新着メール」や「カレンダーのイベント」などの通知メッセージもアクションセンターに蓄積される。これまでデスクトップに現れる通知であったが、すべてアクションセンターに蓄積される。
また、「ワイヤレス機能のオン・オフ、音量、ノートパソコンのディスプレイ輝度」などもアクションセンターから変更ができる。(チャームの一部機能をアクションセンターが引き継いでいる)
なお、「Windows Updateの自動更新」では、Windows 10 Homeエディションの場合、自動更新が強制される。(自動更新の無効化ができない。) ※Pro、Education、Enterpriseエディションでは自動更新の遅延が可能。
Windows先生が答えてくれる!Cortana(日本語の提供は保留中)
ユーザーの質問を音声理解して返答してくれるアシスタント機能が、Cortana。スマホのSiriやGoogle音声検索みたいなものだが、日本語での提供はまだ。(2015年8月12日時点)。アップデートでの対応のようだ。
調査時点のCortana画面
新Webブラウザの、Microsoft Edge
Windows 10ではInternet Explorerが廃止され、Microsoft Edgeが登場。デスクトップモード、タブレットモードのどちらでも共通して使えるユニバーサル・アプリというのが特長。Windows8ではできなかった「各モード間のデータのやり取り」が可能となっている。そのため、パスワードの記憶など使いまわすことができる。また、IE(Internet Explorer)よりもシンプルで軽い動作になっている。
Webノート
Microsoft EdgeにはWebノートという機能があり、ページに直接、手書きメモを記すことができる。また、注釈を付け加えるアノテーション機能もある。
Web閲覧状態のまま、マウスでチャチャッとメモ書きをしてみた。
タッチパネルであれば、マウスで書くよりもさらに直感的。
リーディングリスト
これまで別アプリ扱いだった「リーディングリスト」も搭載されており、後で読む記事をスクラップできる。
Edgeで見られないサイトは・・・
Edgeのデメリットは、IEがサポートしてきたIE独自の機能(ActiveXやVBScript)が使えないこと。Edgeで見られないサイトがあった場合は、メニューから「Internet Explorerで開く」で解決できる。
※機能面ではWindows 8.1に搭載されたInternet Explorer 11と同様。
なお、2015年8月12日時点では、「Microsoft Edgeに対応しない」とアナウンスしているオンライン銀行もある。メインPCで導入する場合は、リリース後から数ヶ月は待ったほうがいいだろう。
Windows 10のストア
アプリが購入できるWindowsストアは、Windows 10では「ストア」と改名。従来の横スクロールではなく、探しやすい「縦スクロール画面」に変更された。Windows 10より前に購入した有料アプリは、追加料金なしでダウンロードができる。
ストアのウィンドウはリサイズできるので、他のアプリやWebページと並べたままでも表示が可能となった。
ユニバーサルアプリへの移行
アプリを使って加工したり、情報収集するのはWindowsパソコンだけではなくなってきている。スマホやタブレットなど様々なデバイスがあるため、異なる端末でも極力近い操作性で利用できるようにしたのがユニバーサルアプリ。
※MAC版のOffice 2016では、Windows版と同様の操作画面になっている。
例えばWindows 10の天気アプリでは、横幅を狭めると小型端末でも見やすいように表示デザインがまるっきり変わる。このようにスマホで見慣れたユーザーがパソコンを使っても、慣れた操作画面での利用が可能である。
以上、Windows 10レビュー。新OSにはつき物の話だが、問題は周辺機器ドライバの対応。前OSのドライバでも動く場合があるが、メーカーで更新されたドライバを確認したほうがいいだろう。
Windows 10のデュアルモニタ
最終的に当方の環境は、Display Port 端子とHDMIによるオンボード出力(グラフィックカードなし)だが、WQHD(2560 × 1440)とフルHD(1920 × 1080)のデュアル・ディスプレイとなっている。※左がメインで、右がサブモニタ(表示画面の拡張における)。
Windows 7から10になって変わったことは、拡張領域となったサブモニタにもタスクバーが表示されるようになった。
Windows 7ではわざわざ、メインモニタにポイントを移動させてタスクバーにアクセスしていたが、両モニタに表示されるようになったので、作業が随分楽になった。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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