1~2世代までの光ディスク~CD規格、DVD規格、+RW規格を解説
光ディスクの規格を策定する企業団体があり、CDを規格したのはソニーとフィリップス、DVD規格は家電メーカーを中心に集まった「DVDフォーラム」、DVD+Rや+RW規格は「DVD+RWアライアンス」という団体です。
CD規格はともかく、DVD系に関しては、2つの企業団体が規格争いをしたため、市場ではややこしいことになった時期があります。氾濫する規格を概ね解決できたのは、多くの規格に対応するDVDスーパーマルチドライブの登場。CD規格とDVD規格、+RW規格の3つのロゴを確認する事ができます。
2008年以降、DVDスーパーマルチドライブが完全にメイン!
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ソニーとフィリップスが共同開発したCD規格
CD(Compact Disc)は、第1世代の光ディスク。ソニーとフィリップスが共同開発した規格。1982年にCDの生産に乗り出し、音楽の記録をレコードから光ディスクへと移行させた。1996年頃には記録型であるCD-Rの登場。1997年にCD-RWが登場。
【読み込み速度 150KB/s (1倍速) 】 |
容量:最大で800MB前後のデータが収録|
初の生産は1982年で、音楽CDでお馴染み。「ピット」と呼ばれる微小な溝が施してあり、レーザー光の反射具合がデータとして読み込まれる。プレス加工なので、記録層に有機色素が塗布された「CD-R、CD-RW」よりも経年劣化の耐久性が高い。 | |
容量:650MBおよび700MB。 | |
パソコン用では1996年頃登場。開発したのは太陽誘電。有機色素が塗布されており、レーザー光の反射具合がデータとして読み込まれる。一度だけの書き込みといっても、容量に空きがあれば追記は可能。音楽CDの作成用として、未だ需要はある。 | |
記録層に使われる主な色素
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容量:650MBおよび700MB | |
1997年頃登場。三菱化学メディア、ソニー、フィリップス等により開発。CD-ROMやCD-Rよりも反射率が低いので読み取りにくく、CD-RWが読み取れないドライブもあった。古いドライブなら、CD-RW対応を明記したドライブを使うことが望ましい。 |
アルファベットの示す意味
※CDはCompact Disc の略。
※ROMとはRead Only Memoryのという意で、読み出し専用・書き込み不可。
※-RはRecordableの意で1度だけ書き込み可能。
※-RWはReWritableの意で、何度も書き換え可能。
DVDフォーラムによる、DVD規格
DVDは、第2世代の光ディスク。1996年ごろにはDVDプレーヤーが販売。2002年ごろにはビデオデッキからDVDプレイヤーへとほぼ移行。この頃にはDVDレコーダー並びにDVD-RやDVD-RWも販売されている。2005年にCPRM対応のDVD-R DLが登場。なお、記録型としてはDVD-RAMが最も早く、1998年には発売している。DVDドライブ市場が安定している現在では、「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM」の3メディアが主軸となっている。
DVDフォーラム参加企業:
東芝、パナソニック、ソニー、シャープ、日立、インテル、三菱電機、パイオニア、サムスン、NECなど
存在は稀:一層式両面9.4GB、二層式両面17GB フォーマット:UDF Ver.1.02 【読み込み速度 1385KB/s (1倍速) 】 |
容量:一層式片面4.7GB、二層式片面8.5GB。|
「ピット」と呼ばれる微小な溝がデータの元であり、プレス加工されているため、記録可能なDVD-Rなどよりも経年劣化の耐久性が高い。DVD映画ソフトに採用される(DVD-Videoフォーマットで収録)。 | |
容量:片面4.7GB | |
記録型DVDメディアとしては最もメジャーなため、互換性が維持される確率が高い。記録面の有機色素は紫外線に弱く、長時間の太陽光でデータ消失のおそれがある。2004年に地デジ録画が可能なCPRM対応のDVD-Rが登場。DVD-VRフォーマットをした場合、DVD-Videoフォーマットに戻すことはできない。 | |
容量:片面8.5GB | |
DVD-Rでは記録層が1層だが、DVD-R DLでは2層なので容量が大きい。2005年にCPRM対応のDVD-R DLが登場。(地デジ録画が可能) | |
容量:片面4.7GB | |
パイオニアが開発。記録層はDVD-Rのような有機色素ではなく、アモルファス金属。レーザーの熱で結晶化・非結晶化させ、繰り返しの書き換えが可能になっている。 DVD-Rより耐光性があるものの熱には敏感で、長期保存ではDVD-Rよりも劣るとされる。DVD-ROMやDVD-Rよりも反射率がやや低いので、古いドライブでは読み込めない可能性がある。DVD-RAMと比べるとDVD-ROMドライブで読み込める確率が高い。(互換性を重視した設計のため) |
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(2008年に凍結) |
容量:片面8.5GB |
日本ビクターが開発。2007年に発売予定だったが、対応ドライブが製品化されていないため2008年に凍結。わざわざDVD-RW DL対応ドライブを買うなら、「ブルーレイドライブを買ったほうがいいのでは?」という市場の動向を読んだのでしょう。 | |
2層式は無い |
容量:片面1.46 ~4.7GB、両面2.92 ~9.4GB|
パナソニックが開発し、1998年に発売。一番最初の登場した、書き換え可能なDVD規格。片面4.7GBは2000年に制定。書き換え可能回数が10万回以上もある。 当初はカートリッジ付きだったが、着脱可能式やカードリッジ無しのメディアが登場。DVD-R等とは方式が異なるので対応ドライブが必要だが、対応しているDVDスーパーマルチドライブは多い。ランダムアクセスが可能なので、ライティングソフトなしで書き込みが可能。(HDDのように扱える) |
アルファベットの示す意味
※DVDはDigital Versatile Discの略。
※ROMとはRead Only Memoryのという意で、読み出し専用・書き込み不可。
※-RはRecordableの意で1度だけ書き込み可能。
※-RWはReWritableの意で、何度も書き換え可能。
※RAMはRandom Access Memoryの意で、何度も書き換え可能。ソフトいらずで書き込みが可能。
※DVD-R DLのDL はDual Layerの意で、記録層が2層式。
HD DVD-R HD DVD-RW HD DVD-RAM HD DVD-ROM |
容量:一層式片面15GB、二層式片面30GB |
3世代の光ディスク、また次世代DVD規格として、DVDフォーラムが2002年から開発進めてきた規格。2003年には製品化していたBD(Blu-ray Disc)の対抗馬。 |
DVD+RWアライアンスの策定規格(DVDフォーラムとは別の対抗組織)
DVDフォーラム規格外なのでDVDでは無いが、市場ではDVD規格として認知されている。DVDフォーラムのDVD規格よりもマイナーな存在。著作権保護技術のCPRMに対応していないので、日本国内の地デジ録画用には使えない。ただし、DVD-R等にない「+R、+RW」の機能に注目すると、PC用としては使い勝手がいい。
- マルチセッションでの書き込みが可能。
(リードインとリードアウトの目印により、複数の区切りで保存することができる) - 記録型DVDが普及する以前の、古いDVD-ROMドライブを使うなら互換性が高い
- 日本国内では少数派のため、先々の互換性が心配。(読み取り可能なドライブが存続し続けるのか?)
- 海外ではDVD-R等よりもシェアが高い。
※DVDフォーラムでは「DVD-Rや-RWはデジタル家電向け、PC用にはDVD-RAM」という意図があったので、初期のころは、DVD-Rや-RWはPCデータのバックアップ用に向いてはいなかった。一方、DVD+RWアライアンスはPCデータ用を考慮した構造にしたため、本来、DVD+Rや+RWはPC用としては使い勝手がいい。しかし、ドライブメーカーの多くが、DVDフォーラムを支持したため、今日の結果に至っている。
DVD+RWアライアンス参加企業:
リコー、ソニー、DELL、ヒューレット・パッカード、三菱化学メディア、フィリップスなど。
※参加企業であっても、自社製品にはDVDフォーラムの規格を採用しているケースがほとんど。
片面4.7GB | |
DVD-Rと同じく記録層に有機色素を使う。ファイルシステムではDVD-ROMに近い形で記録するため、DVD-Rより高い互換性を持つはずだった。しかし、ドライブメーカー側がDVD-Rの互換性を重視したため、無意味どころか劣勢になった。 記録型DVD-Rが出る以前の古いDVD-ROMドライブを使う分には、DVD-Rよりも利点が高いのは間違いない。(DVD+RをDVD-ROMとして認識させる確率が高い) |
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DVD+Rの記録層を2層にして容量を増やした。対抗メディアのDVD-R DLよりも先行して市場展開したが、状況はDVD+Rと同じ。 | |
DVD-RAMに対抗する規格。DVD-RWと同じく記録層にアモルファス金属を使う。DVD-ROMとの互換性を重視した設計。 |
アルファベットの示す意味
※+RはRecordableの意で1度だけ書き込み可能。
※+RWはReWritableの意で、何度も書き換え可能。
※DVD+R DLのDL はDouble Layerの意で、記録層が2層式。
CPRM対応とは?DVDのデータ用と録画用
DVDメディアを買うとき「データ用」と「録画用」があります。地デジTV録画には著作権保護プログラムのCPRMに対応する必要があるので「録画用」が必須です。単にパソコンデータのバックアップなら、「データ用」と「録画用」どちらでも使えます。
なお、アナログTV録画の時代では、CPRM対応に関係なく、「データ用」と「録画用」がありました。当時の「録画用」はCPRM対応ではなく、著作権にかかわる料金が加算されているかどうかという内容です。ほとんどのドライブで「データ用」と「録画用」関係なく使うことができました。ただし、一部ディスクでは、録画用のコードが記録されており、「それを認識できなければ作業を弾くドライブがあった」という噂もありました。
DVDに使われる主なフォーマット
DVDディスクに採用されているフォーマットには以下のようなものがあります。それぞれのフォーマットは互換性がないので、再生にはドライブが対応している必要があります。
DVD-Video
映画等のDVDビデオソフト用に策定されたフォーマットで、複数の映像(マルチアングル可)、音声、字幕データを記録。コピープロテクションの暗号としてCSSを採用できる。家電レコーダやパソコンでも編集用に使用できる。動画ファイルはMPEG-2、音声はPCM、ドルビーデジタル (AC-3)、オプションでDTSも可能。 ※ファイルシステムはUDF Ver.1.02
映画DVDではリージョンコード(地域コード)があり、国や地域で割り振られているので、リージョンコードが一致しないドライブでは再生できない。日本のリージョンコードは2、アメリカは1。まだ未公開の映画が海外DVDによって国内に流れてしまわないための策で、ユーザーにはメリットはない。
※リージョンフリーのDVDなら、ドライブのリージョンコードは問わない。
DVD-Videoのグラディエーターの例。ビットレート4.96Mbpsあたり(可変)、フレームレートは30、動画圧縮はMPEG-2。
DVD-VR
DVD-Videoフォーマットをベースに、家電レコーダー向けのフォーマットとして登場。家電ではよくVRモードと呼ばれ、録画映像の分割や統合、部分消去などの編集が可能。DVDの容量からDVD-VR のままではハイビジョン映像を記録することはできない。ハイビジョン映像をSD(標準画質)に落とせば記録可能。
※ファイルシステムはUDF Ver.2.0
AVCHD
ソニーとパナソニックが策定。ブルーレイのBDMVフォーマットを応用している。DVDの容量でもハイビジョン・ビデオカメラの映像が収録できるようにしたフォーマット。著作権保護プログラムに対応しておらず、地デジ番組を録画するためのフォーマットではない。動画ファイルはH.264/MPEG-4 AVC方式、音声にはAC-3、オプションでLPCM。
AVCREC
DVDメディアの容量でも、実用的な録画時間でハイビジョン映像のまま録画できるようにした。ブルーレイのBDAVフォーマットを応用している。著作権保護プログラムに対応(CPRMをAACSの代用とする)。動画ファイルはH.264/MPEG-4 AVC方式(MPEG-2の約2倍の圧縮効率を持つ)。音声はAAC、ドルビーデジタル、リニアPCM。
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