【ノートパソコン編】 内蔵GPUの性能向上を追う!
2010年1月、インテルでは開発コード名Arrandale(アランデール)というCPUから、CPUにグラフィックを内蔵するようになりました。内蔵グラフィック(内蔵GPU)といえば、Core 2 Duo主流の2009年ごろまでは「チップセット」に搭載していましたが、2010年以降はCPUに内蔵するようになりました。
CPUにグラフィックを内蔵するようになってから、これまで当サイトでレビューしてきたパソコン製品を基に、パフォーマンス向上を追ってみました。パフォーマンス比較には、ストリートファイター4のベンチマークソフトを用います。解像度 1280×720、 ウィンドウ表示での設定で比較してみました。OS、CPU、メモリなどの違いがあるので、純粋に内蔵GPUの比較になりませんが、当時の内蔵GPUモデルの括りとしてご覧ください。
シェーダー数について
グラフィック性能の目安としてシェーダー数がありますが、1シェーダーがこなせる仕事量は各世代で異なり、後発ほど優れてくる傾向にあります。そのため新しい世代の内蔵GPUでシェーダー数が少なくても、「シェーダー数の多い旧世代よりも高性能」ということがあります。シェーダー数での比較はあくまで、同世代・同設計が前提となります。
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【2010年・Nehalem世代】インテル HDグラフィックス
2010年1月登場、インテル初のCPUに内蔵するグラフィックで、インテル HDグラフィックス。CPUコアと統合したわけではなく、分離されています。ただ、CPUパッケージ内にGPUコアを収めただけの構造です。
この内蔵グラフィックは、HD Graphics with Dynamic Frequencyというテクノロジーがあり、電力に合わせてクロックアップが可能となっています。 Core i5-430Mに内蔵するインテル HDグラフィックスでは、500~766MHzの間でクロックアップしますストリートファイター4のベンチマークでは、AVERAGE 16.33 FPSなので、プレイをするにはスペックが不足でした。
Nehalem設計 |
2010年1月発売の15.6インチ・エントリーノート。DELLエントリーノートでは初となるNehalem設計で、第1世代Core i3/i5搭載可能モデル。グラフィックはCPUに内蔵するインテルHDグラフィックス。ブルーレイや地デジなどの高精細に対応できるスペックだが、本格PCゲーム用には不向き。 |
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OS | Windows 7 Home Premium 64bit | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ WLED光沢液晶(1366x768) | |
プロセッサ | Core i5-430M (2.26GHz, 3MB L3キャッシュ) | 6.7 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス(500~766MHz) | 4.5 |
ゲーム用グラフィックス | 5.2 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE 16.33 FPS |
RANK E ⇒ プレイをするにはスペックが不足している。 スコア 6327 |
【2011年・SandyBridge世代】インテル HDグラフィックス 3000
2011年に登場した第2世代Core iシリーズでは、インテル HDグラフィックス 3000 。この世代から単なる内蔵ではなく、CPUとの統合した内蔵グラフィック。(統合GPUとも言う)。CPUのキャッシュメモリにも新構築が見られ、前世代では各コアが共有する3次キャッシュでしたが、新たにLLC(Last Level Cashe)を採用し、リングバスによるキャッシュの接続を行っています。ゆえに高速なデータ帯域を実現。ショートカットが可能なため、一般的なリングバスよりもムダのない構造です。このLLCは、CPUコアと内蔵GPUが共有して使うことができます。 CPUは3次キャッシュとして使い、残った分を内蔵GPUが2次キャッシュとして使います。
動画再生支援にQuick Sync Videoが備わり、動画編集ではデコードとエンコードの処理が機能強化されています。 ※「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVC、VC1」のデコードをハードウェア処理。 「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVCのエンコード」をハードウェア処理。 さらに処理エンジンである「マルチフォーマットコーデック」を大幅強化。ただ、Quick Sync Videoが利用できるのはHDグラフィックが有効時の時のみで、グラフィックカードを使用しているときは、Intel Quick Sync Video は機能しません。
ストリートファイター4のベンチマークではAVERAGE 24.62 FPSなので、プレイをするにはスペックが不足しています。ただし、前世代よりは明らかにパフォーマンスは向上しています。
SandyBridge設計 |
2011年3月発売の15.6インチ・エントリーノート。SandyBridge設計で、第2世代Core i3/i5/i7搭載可能モデル。単体GPUなしのパッケージがほとんど。よって、グラフィックはCPUに内蔵するインテルHDグラフィックス。ブルーレイや地デジなどの高精細に対応できるスペックだが、本格PCゲーム用には不向き。(2011年12月時点) |
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OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ WLED光沢液晶(1366x768) | |
プロセッサ | Core i3-2310M (2.1GHz, 3MB キャッシュ) ※ターボブーストなし |
6.4 |
メモリ | 2GB (2GBx1) DDR3-SDRAMメモリ | 5.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス 3000 | 4.5 |
ゲーム用グラフィックス | 6.1 | |
プライマリハードディスク | 320GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE 24.62 FPS |
RANK E ⇒ プレイをするにはスペックが不足している。 スコア 7014 |
【2012年・Ivy Bridge世代】 インテル HDグラフィックス4000
2012年に登場した第3世代Core iシリーズでは、インテル HDグラフィックス4000。AVERAGE 40.91 FPSで、充分とはいえませんが、一応プレイはできるレベルです。いくつかインテル HDグラフィックス4000仕様モデルでテストしていますが、だいたい40~50 FPSぐらいです。
Ivy Bridge設計 |
2013年1月発売の、コスパ重視エントリー向け17.3インチノート。 Inspiron 17R Special Edition(7720)の下位ポジションモデル。インターフェースや拡張性がグレードダウンしているが、テンキー装備の17インチノートが低価格で購入できる!ブラシ加工アルミ仕上げの天板。 Ivy Bridge設計、第3世代Core i3/i5/i7搭載可能(チップセットHM76)。USB 3.0を2基、USB2.0を2基装備。 |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 17.3インチ光沢液晶(解像度1600×900) | |
プロセッサ | インテル Core i3-3227U (1.9GHz, 3MB キャッシュ) | 6.5 |
メモリ | 4GB (4GBx1) DDR3-SDRAMメモリ(1600MHz) | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 | 4.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.3 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE 40.91 FPS |
RANK C ⇒ プレイできる環境。設定を下げれば快適になる。 スコア 8365 |
インテル HDグラフィックス 4000のスペック。シェーダー数が16基。
【2013年・Haswell世代】インテル HDグラフィックス 4400
2013年登場の第4世代Core iシリーズには、インテル HDグラフィックス4400があります。AVERAGE 61.25 FPSであり、快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。当サイトがレビューした内蔵GPU仕様ノートパソコンでは、2013年6月発売のInspiron 15R(5537)で初めて60 FPS以上を記録しました。
前世代のインテル HDグラフィックス4000とあまり変わらないと言われていたようですが、当サイトの調査では明らかな向上が見られました。総合的な構成も要因なのでしょうか。
Haswell設計 |
2013年6月発売の、15.6インチ・エントリーノート。 Haswell設計の15.6インチ光沢液晶ノート。(掲載画像はオプションのタッチパネル仕様)。第4世代Core i3 / i5 / i7が搭載可能。天板やパームレストがアルミ素材で、25mmと薄型、低価格帯にしてはデザイン性が高い。防水設計アイソレーションキーボード搭載。 USB 3.0端子(2つ)、USB 2.0端子(2つ)を装備。8規格対応カードスロットを装備。外部モニタ出力にはHDMI端子を装備。(2013年7月時点) |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ光沢液晶(1366 x 768) タッチパネル仕様 | |
プロセッサ | インテル Core i7-4500U (1.8GHz, 4MB キャッシュ) ※クロック数最大3.0GHz |
7.1 |
メモリ | 8GB(4GBx2) DDR3-SDRAMメモリ(1600MHz) | 7.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4400 | 5.5 |
ゲーム用グラフィックス | 6.4 | |
プライマリハードディスク | 1TB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE 61.25 FPS |
RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 スコア 10050 |
インテル HDグラフィックス 4400のスペック。シェーダー数が20基。
【2013年・Haswell世代】インテル HDグラフィックス
Haswell世代で最下クラスのGT1であるインテル HDグラフィックス。Celeronに内蔵していますが、AVERAGE 42.54 FPSもあり、初期のHDグラフィックスよりも明らかに性能は高いです。
Haswell設計 |
2013年9月発売の、低価格11.6インチ・モバイルノート。 全面タッチスクリーン対応。省電力規格のDDR3Lメモリが採用されており、公称されているバッテリ接続時間は8時間。3セルバッテリ内蔵、重量1.43kg。Haswell設計で、Celeron-2955Uを搭載。HDMI1.4a、カードリーダー、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 1を装備。落として破損、水漏れ、盗難された場合も保証する偶発損害保証付き。(2013年10月11日時点) |
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OS | Windows 8 (64bit) | |
液晶ディスプレイ | 11.6インチ光沢液晶(解像度1366 × 768) | |
プロセッサ | インテル Celeron-2955U (1.4GHz, 2MB キャッシュ) | 5.6 |
メモリ | 2GB (2GBx1) DDR3L-SDRAMメモリ(1600MHz) | 5.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス | 4.6 |
ゲーム用グラフィックス | 6.3 | |
プライマリハードディスク | 500GB SATA HDD(5400回転) | 5.9 |
ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE 42.54 FPS |
RANK C ⇒ プレイできる環境。設定を下げれば快適になる。 スコア 8500 |
Celeron-2955Uに内蔵する(統合している)グラフィックのインテルHDグラフィックス。グラフィックレベルがHaswellで最下位のGT1で、グラフィックス定格周波数は200 MHzしかない。しかし、グラフィックス最大動作周波数 が、1 GHzもあります。シェーダー数が10基。
Haswell設計の統合型グラフィック
Haswell設計の統合型グラフィックでは、以下のようにGT1~GT3eの「5つグラフィックレベル」でラインナップしていくようです。今回チェックするインテル HDグラフィックス4400は、GT2に属します。このGT2というレベルは前世代のIvy Bridgeの性能が基準になっているようで、統合型グラフィックの飛躍的な向上を期待するなら、GT3のIris(アイリス)がつく統合型グラフィックとなるでしょう。
グラフィックレベル | グラフィック名 |
GT3e | インテル Iris Pro グラフィックス5200 (オンチップDRAM「eDRAM」) |
GT3 (28Wの通常版) | インテル Iris グラフィックス5100 |
GT3 (15Wの低消費版) | インテル HD グラフィックス5000 |
GT2 | インテル HD グラフィックス4600、4400、4200 |
GT1 | インテル HD グラフィックス |
【2015年・Broadwell世代】インテル HD グラフィックス 5500
2015年8月レビュー Broadwell設計 |
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インテル HD グラフィックス 5500のスペック。シェーダー数は24基。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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