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パソ兄さんのパソコン記事 ≫ 2009年11月1日

2010年、メモリのトレンド

パソコンのメモリー
メモリ(メインメモリ)とは、CPUが処理するデータを一時的にためるパーツです。
メモリは通電しているときのみ記憶され、電源を落とすとデータは消えます。だから保存したいデータはハードディスクに記録し、作業に必要な一時的な記憶は高速のメモリが担います。
ハードディスクへのアクセスは時間がかかるため、高速アクセス可能なメモリが、CPUの求めるデータをすばやく提供し、処理スピードをあげます。

2010年にはCore i7やCore i5搭載パソコンが普及していくと思いますが、これらのパソコンでは構造上、DDR3メモリが必須となります。Core i7やCore i5はメモリーコントローラーを内蔵しているので、より高速となったDDR3の恩恵が得られます。

一方、Core i7等の前世代となるCore 2 DuoやCore 2 Quad搭載パソコンは、DDR2が一般的です。まれにDDR3を搭載する製品がありますが、Core 2 Duoなどはメモリコントローラーを内蔵しないので、DDR3であろうとDDR2と速度に大差がありません。

DDR3とは

DDR3とは、正確にはDDR3 SDRAMメモリ。DDRからDDR2、そしてDDR3へと高速化しています。下の表を見てください。モジュール名やチップ名を見るとDDR3の数値が高いですよね。この数値は周波数を表しており、速度を指標するものです。
(モジュール名の数字は~MB/sの転送速度を表し、チップ名の数字は~MHzで周波数を表しています。)

メモリの種類 モジュール名 チップ名
DDR SDRAM PC 1600 DDR-200(MHz)
PC 2100 DDR-266A
DDR-266B
PC 2700 DDR-333
PC 3200 DDR-400
PC 4000 DDR-500
PC 4200 DDR-533
DDR2 SDRAM PC2 3200 DDR2-400(MHz)
PC2 4200 DDR2-533
PC2 5300 DDR2-667
PC2 6400 DDR2-800
DDR3 SDRAM PC3 6400 DDR3-800(MHz)
PC3 8500 DDR3-1066
PC3 10600 DDR3-1333
PC3-12800 DDR3-1600
PC3-14400 DDR3-1800
PC3-16000 DDR3-2000
PC3-17066 DDR3-2133

2009年11月時点では、DDR2ならDDR2-800(PC2 6400)、DDR3ならDDR3-1333(PC3 10600)が主力。主力同士で比較すると、理論値ですが、DDR3はDDR2の約1.7倍の速度。

Core i7、i5搭載パソコンはDDR3メモリ

Core i7-800、i5-700シリーズ
冒頭でも言ったとおり、Core i7、i5はCPU自体にメモリコントローラーを内蔵しており、ダイレクトにメモリへアクセスできる構造になっています。
このメモリコントローラーはDDR3のみに対応する仕様なので、高速のDDR3を享受することができます。また、それはDDR3が必須ということです。

Core 2 Duo搭載パソコンは、DDR2で充分

Core 2 Duo
Core 2 DuoおよびCore 2 Quad搭載パソコンは、CPU自体にメモリコントローラはなく、チップセットを介してメモリへアクセスしています。基本的にはDDR2メモリが主流ですが、チップセットとマザーボードが対応していればDDR3メモリも搭載可能です。
しかし、チップセットに一任しているためDDR3の高速を活かしきることができず、実際はDDR2とDDR3とでは速度に大差がありません。そのためDDR2で充分です。
なお、一部のユーザーは、次回購入のパソコンへメモリを使い回しするため、あえてDDR3を選ぶ場合があります。

AMDのCPU搭載機ではDDR3のメリットもあり

AMDのCPUは、インテルより以前からメモリコントローラーを内蔵しており、Phenom、Athlonを搭載するパソコンならDDR3を採用したほうがDDR2よりも優勢と見られます。

デュアルチャンネルとトリプルチャンネル

デュアルチャンネルにしたメモリ
同じ相性のメモリを組み合わせることで、メモリを単品で使うよりも速度が倍になる使い方のことです。つまり、4GBメモリ1枚よりも、2GB×2枚のほうが高速ということです。
2枚セットでデュアルチャンネル3枚セットでトリプルチャンネルです。

たとえば、DDR2のメモリに「PC2 3200」というのがありますが、これはシングルチャンネルでは「毎秒3200MB」の転送速度を持っています。 このメモリをデュアル・チャンネルで使用すると、倍である毎秒6400MBまで向上します。ただし、理論値であることと、パソコンはメモリ以外にも複数のパーツ構成のため、体感速度が2倍になるわけではありません。

デュアルチャンネルやトリプルチャンネルは規格そのものではなく使い方であり、仕様が違う、製造メーカーが違うなど相性が合わなければ発動しません。2009年11月時点ではトリプルチャンネルに対応しているのはCore i7-900シリーズを搭載したパソコンのみです。

メモリ規格よりも、容量が重要

例えば、DDR3-1333とDDR3-1600を同じパソコンでテストを行ったら、当然、DDR3-1600のほうが周波数が高いので高速です。
しかし、ベンチマークテストを行っても1%以下のパフォーマンスアップというレポートが多く、はっきりいって速度差を体感できません。上記で散々、新規格で周波数の高いメモリが高速だと言ってきましたが、実は容量の多さが一番重要だったりします。

Windows 7では、2GBメモリ以上が基準

Windows7で推奨されているメモリ容量は1GB。しかし、様々な実用性を考慮すると2GBメモリ以上が基準ラインとなります。ただし、メモリは低価格化しているので4GBメモリが一番無難な容量です。

32bit版Windowsでは、実用できるのは3GBほど
32bit版のWindowsでは、メモリアドレスが4GB(つまり32bit分)であり、そのうちの1GBほどはグラフィックカードなどに予約されています。つまり、使えるメモリ量は3GBメモリ弱。なお、1つのアプリケーションが使えるメモリアドレスは2GBまで。
それなら実際のメモリ搭載は3GBで充分ですが、デュアルチャンネル構成では2GB×2の場合が多く、4GB搭載がほとんどでしょう。使えない1GB分を利用を活用したいと思うなら、RamPhantom7でメモリの領域をRAMディスクとして使えます。

64bit版Windowsでは、4GB以上が実用可能
Windows 7で一般家庭向けとされるHome Premiumの64bit版では、最大16GBまで搭載できます。最上位版のUltimateでは192GBまで搭載可能となっています。
(※システム上の話であり、実際はマザーボードの最大可能容量で制限されます。)

※64bit WindowsについてはCPUなどハードウェアが最適化されており、使用できるメモリが桁違いに増えるためパソコンのパフォーマンスが非常に高くなります。
しかし、使用するソフトやドライバーが64bit対応の必要があるため、使用する環境を知った上で導入する必要があります。32bitソフトも動かせる仕様にはなっていますが、高速化はあまり期待できません。なお、周辺機器のドライバーは64bit対応が必須。

32bitOSでは、4GBを認識しない
▲32bit Windowsでのメモリ搭載表示
32bit環境でのメモリの様子を見てみましょう。この場合、4GBメモリ搭載していますが、タスクマネージャで見ると使用できるのは3.325GBメモリとなっています。

以上のことから、32bitおよび64bit Windowsにおいて4GBメモリ搭載がベスト。
パソコンメーカーのサポート対象外になりますが、メモリは自分で購入して搭載することが可能です。

JEDEC規格自己責任でメモリを搭載するなら
自分でメモリを購入し搭載する場合で、少しでもリスクを軽減させたい方は、品質がまばらなノーブランドメモリよりもJEDEC規格準拠のメモリが安心です。JEDECとは半導体などの標準化団体で、関連企業が参加し標準規格を議論しながら作っています。つまりJEDEC規格準拠なら、相性問題にも強いことが分かります。
デュアルチャンネルやトリプルチャンネルで相性が気になる方は、上記写真のようなセット売りを買うと安心です。

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