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カーボンファイバーの天板が選べる!180度オープン可能なディスプレイ!広視野角・フルHD 13.3インチ・ビジネスノート
DELL Latitude 7320 レビュー
Tiger Lake-UP3設計の Latitude 7320 をレビューする。規制モデル名は P133G。2-in-1仕様も選択可能としているが、それはLatitude 7320 2-in-1(P134G)という別モデルと理解したほうがいいだろう。
13.3インチ・ディスプレイ、広視野角、非光沢、1920 × 1080搭載となっている。天板がカーボン・ファイバーおよび、アルミニウムの仕様がある。今回のレビュー実機はカーボンファイバーの天板で、パームレストはマグネシウム・アルミ合金(シリコンコーティング)となっている。ディスプレイが180度開けるヒンジ構造なので、いろいろなシーンで役立つだろう。
レビュー実機では第11世代 Core i5-1145G7を搭載している。単体GPUの搭載はなく、内蔵GPUのインテル Iris Xe グラフィックスを活用する。他の構成ではCore i5-1135G7 もあるが、いずれも単体GPUの搭載サポートはないようだ。法人向けモデルであるが、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。
2022年1月論評 Tiger Lake -UP3 |
※レビューはあくまで実機の一例であるため、選択により各々の構成は異なる。 【寸法・重量】
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対象スペック:Core i5-1145G7(統合 Iris Xe グラフィックス)
今回、導入したLatitude 7320の構成および、採用されていたベンダーは以下の通り。Latitude 7320に対し総括した情報ではなく、手元の実機に限った情報となる。
購入者のカスタマイズ選択やメーカーの仕様変更により同一製品であっても異なる点がある。また、複数の構成販売およびカスタマイズ販売なので、どこまでが「標準搭載」なのか当方では断定できない。とにかく、実際の購入においては差異があることをご了承いただきたい。
同じ構成を所望なら参考に、違う構成を所望なら・・・しらんがな。
Tiger Lake-UP3設計の第11世代 Core i5-1145G7を搭載。4コア実装、8スレッド動作するCPUでターボブーストの最大は4.4GHz。そしてCore i5-1145G7には内蔵GPUとして「インテル Iris Xe グラフィックス」を統合している。単体GPUを搭載しないモデルなので、これを使う。
2020年9月に発表されたTiger Lake-UP3シリーズは、従来のプラットフォームでいう低消費電力版「Uシリーズ」に相当する。つまりバッテリー駆動重視のモバイル向け。TDP(熱設計電力)には、主に12-28Wと幅のある設計がされており、PCメーカーがTDPを枠内で調整できる仕様。
で、Latitude 7320のオンライン・マニュアルを見たところ、「最大TDP:28 W、 cTDP:13 W~15 W」という記載があった。調整できるTDPの仕様をcTDP(Configurable TDP)というが、もとの最大であるTDP 28Wに対し、DELL側で13 W~15 Wに下げた仕様と読み取れる。処理パフォーマンスを落とす代わりに低消費電力に重点を置いた製品と思われる。
そして、画像処理するにはビデオメモリが必要だが、内蔵GPUにはビデオメモリがないのでメインメモリの一部が代用される。この技術をUMA (Unified Memory Architecture) という。メインメモリ容量を使ってしまうことのほか、グラフィック性能がメインメモリよってやや影響されることを基礎知識として入れておこう。
Latitude 7320のプラットフォーム解説
アーキテクチャ 【 Tiger Lake 設計 】について。そのうちのTiger Lake-UP3の項目を参照。
補足コンテンツ: CPU基礎知識
- 基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
- 定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
- PCの複数同時処理! マルチコアとマルチスレッド(~コア / ~T)とは
- CPUに統合された、内蔵グラフィックとは
メインメモリ(オンボードのLPDDR4x)、液晶パネル(駆動 IPS)
この実機では、“ メインメモリ ” に低消費電力タイプのLPDDR4x(Low Power DDR4x - 4267MHz )を採用。このスペック表ではLPDDR4だがDELLのオンラインマニュアルにはLPDDR4xとあるので、そうしておく。ちなみに、xがつくと進化版でさらに低消費電力かつ転送速度が向上しているとのこと。
メモリスロットへのモジュール搭載ではなく、直に取り付けられたオンボード・メモリとなっている。スロットがなく後からは増設も換装もできないので、メモリ容量の選択は慎重に。スペックをみると、オンボード上でクアッド・チャンネルになっており、16GBだから4GB×4基構成と読み取れる。
搭載されていた液晶パネルはM133NWF4 R0。検索してみるとIPSパネルであった。実機のスペックをみるとInfo Visionと表示されているので。“ 液晶パネルのメーカー ” はIVO社である。
IVO社(Infovision Optoelectronics /龍騰光電)は、BOE社に次ぐ上位シェアの中国メーカー。2005年創業で比較的新しいメーカーだが、日本や台湾の優秀なエンジニアが揃っているとのこと。すでに熟れた技術であるアモルファスシリコン(a-Si / アモルファス半導体)に力を入れて、最新技術よりもコストパフォーマンスで勝負しているのが特徴的なメーカー。多くの液晶パネルメーカーでは、電流駆動能力の向上および高精細化のため、「a-Siを結晶化させた低温多結晶シリコン」への設備投資が進んでいる。
ストレージ(NVMe SSD)、ネットワーク環境(Wi-Fi 6 AX201など)
ストレージには、512GB NVMe SSD(KIOXIA-東芝メモリ製のKBG40ZNS512G)を搭載。PCI Express接続のNVMe SSDなので、かなり高速なストレージである。シーケンシャルリードが2329MB/sだったので、NVMe SSDのなかでは平均的。こればっかりは、どのベンダーが採用されるか次第だが。
補足コンテンツ: ストレージ知識
レビュー実機で搭載しているネットワーク環境をチェック(上記画像を参照)。無線LANにはインテルWi-Fi 6 AX201 160MHzを搭載。Wi-Fi 6(第6世代の無線LAN規格)なので、IEEE802.11axに対応する。Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)から通信速度が向上し、「複数端末環境における通信の安定性、接続する端末の省電力性」で向上している。Bluetoothにも対応。
Micro-SIMスロットにはWWANモジュール(DW5829e e-SIM)が挿入されており、QualcommのSnapdragon X20 LTEとなっている。これはオプション搭載となっている。
なお、有線LANは搭載していないのでネット接続には無線環境が必須となる。または市販されているUSB接続の「有線LANアダプタ」を導入すれば対応可能。
補足コンテンツ: ネットワーク基礎知識
- 無線LANおよび、有線LANの規格について
- Bluetooth(ブルートゥース)とは ~異なるメーカーの周辺機器をまとめて無線接続
インテリジェント機能
役に立つインテリジェント機能の一例を紹介。
カバー・オープン・センサー搭載
ディスプレイを開くと、自動でPCが起動する「カバー・オープン・センサー」を搭載。リッド(蓋)センサーともいう。電源ボタンを押す手間が省けるが、デメリットとして、清掃など ” 起動目的ではないとき ” にも開けば強制的に起動してしまう。
Dell Optimizer ~ AIによる最適化機能
いわゆる、AIプラットフォーム の搭載。ユーザーの作業方法を学習し、スタイルに合わせて継続的に調整を行い、生産性をアップするシステム。例えば、バッテリーの日常的な電力消費や充電パターンを最適化したり、サウンドシステムを自動的にチューニングし、バックグラウンド・ノイズを抑えたり発話音量を調節したりする。
Dell Power Manager ~ 電源・温度の管理アプリ
電源プロファイル管理や、静音性(ファン速度)・温度・パフォーマンス(処理速度)のカスタマイズがDell Power Manager で行える。このシステムは、インテルDynamic Tuning Technology(インテル DTT)に基づいたチューニング機能である。バッテリー情報の「バッテリ設定」では、「バッテリーの長寿命を優先するか・・、寿命よりも急速充電」を優先するか・・・、そのバランスを取るか・・」という選択ができる。バッテリー残量0%から80%まで1時間で急速充電する機能「Express Charge」の設定もここで行える。
今回はバージョン3.9.0だが、購入時期により更新されている場合もある。なお、バッテリーの種類によって、利用可能な設定項目が制限される。レビュー実機で確認できた機能は以下の通り。
- バッテリー情報 (充電レベル・状況・正常性のモニタリング)
- 高度な充電 (バッテリ寿命の最適化~寿命を延ばす設定)
- ピークシフト (バッテリおよびACの使用スケジュール~AC電源に切り替えるタイミング設定など)
- サーマル管理 (システム温度およびファン設定~低温・静音・高パフォーマンス優先など)
- バッテリエクステンダ (バッテリ消費の最小化~CPU処理速度を低下、画面輝度など抑えるなど)
- アラート設定 (電源アダプター・バッテリー・温度に関するアラートをサポート)
さらに詳しく 【 DELL Power Manager(電源・温度の管理アプリ)のレポート 】
Core i5-1145G7のベンチマークテスト
このLatitude 7320で搭載したCore i5-1145G7のパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCに搭載されていたCPUである。重複するCPUでは整頓時に最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。
最大TDP:28 Wのところ、「cTDP:13 W~15 W」というので、パフォーマンスは低く落とされていると覚悟していたのに、なんじゃこら。過去にレビューしたTiger Lake-UP3のPCと比較しても上位の方にある。取越苦労だったか。
CINEBENCH R15ベンチマークテストとは
ドイツMAXON社の3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」をベースとしており、レンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるので「CPU性能指数」の目安になり、コア数が多く(スレッド数が多く)高クロックのCPUほど短時間で処理できる。主にマルチコア環境での参考になる。搭載GPUの影響はほぼ受けない。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。当サイトにおける、「CINEBENCH R15ベンチマークテスト~過去レビューPCとの比較」も合わせて参考にどうぞ。グラフィック・パフォーマンス(インテル Iris Xe グラフィックス)
Latitude 7320で搭載した、Core i5-1145G7ならびに統合されているIris Xe グラフィックスのパフォーマンスをチェックする。2009年の古いゲームだが、ラストレムナントのベンチマークテストで過去のPCと比較してみる。
結果、1920 × 1080で「75.24 FPS」という成績。指標は「65 fps以上-快適-グラフィックを高めにしても快適な動作」なので、フルHD(1920 × 1080)でも満足にプレイできる性能だ。(長時間はお勧めしないが)
以下、ゲームのタイトルにあるリンク先で、過去のレビューPCと比較できるので参考に。一応、このページでは近いFPSのデータをピックアップしてきた。 2010年と古いミドルレンジ・デスクトップだが、Studio XPS 8000(Core i7-860 + GeForce GTX 260 )と同等のパフォーマンスだなんてねえ、時代の進展は恐るべし。
2022年1月論評 Tiger Lake -UP3 |
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ラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン) |
75.24 |
比較する、過去のレビューPC
2020年1月論評 |
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94.77 |
2018年12月論評 |
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87.20 |
2010年1月論評 |
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78.15 |
GeForce GTX 460 768MB DDR5 搭載時 | 91.77 | |
2019年12月論評 |
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76.09 |
2021年9月論評 |
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70.78 |
2011年4月論評 |
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69.46 |
補足: ゲームのベンチマークテストについて
- バッテリー駆動では著しくパフォーマンスが下がるので、ACアダプタは常時接続している。
- PCの排熱性能(冷却システム)によって、CPUやGPUのパフォーマンスに影響がでるため、純粋にそのCPUやGPUだけの性能とは言えない。(ポテンシャルを引き出していない場合もある)
- CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載するメモリによってパフォーマンスが左右されやすい。
- 3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。
13.3インチ 非光沢 ディスプレイ 広視野角(1920 × 1080)IPS
実機では、13.3インチ 非光沢 ディスプレイ 【広視野角】 (解像度1920 × 1080)、XPSシリーズほどではないが、左右のディスプレイベゼルは結構狭額になっている。画面は非光沢であるが、厳密にはやや半光沢寄りである。これらの写真ではあまり綺麗ではないが、発色はわりとナチュラルな感じでわりと好みのディスプレイである。
ベゼル幅は約6mmくらい。液晶パネルでは少し黒縁が入っているので、そこはベゼルとしてカウントしていない。ディスプレイベゼルには段差がある。
高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では150%拡大になっているが、基本を示すため、掲載写真では拡大なしのドットバイドット表示(100%)に設定し直している。
13.3インチ画面に「1920 × 1080のドットバイドット表示」はかなり細かい見え方になるが、人によっては許容範囲であろう。長時間のテキスト読みで疲れるようなら、適宜に拡大設定をすればいい。拡大時に発生する一般的な「にじみ問題」がネックであるが、軽減する機能も付いている。※ディスプレイの見え方に関しては、視力や好みの違いにより意見が分かれるので正解・不正解はない。
この実機ではオプションのIR(赤外線)カメラ仕様になっており、ベゼルにIR エミッタ、IRカメラ、近接センサー、カメラ ステータスLED、周囲光センサー(ALS)が搭載されている。Windows Helloを使うことで、覗き込むだけでログインできる。キーボードでパスワードを入力する手間が省けるハンズフリー機能。
セキュリティ機能として、Webカメラにはレンズを物理的にふさぐ プライバシー・シャッター 付き。上のレバー(Safe View スイッチ)をスライドすることで開け閉めできる。閉めているときは、レンズ部分が赤くなっている。
下部ディスプレイベゼルには、クロム調のDELLロゴが配置されている。
撮影の強烈な照明環境では反射で画面が黒っぽくなるので、一般的な家庭の照明環境に合わせた。それで視野角をチェック。
広視野角パネルである。DELLではWVA(ワイド・ビューイング・アングル)というワードをよく使っているが、直訳の通り、単に「広視野角」を指しているだけ。さらに絞り込んだ液晶パネルの種類(駆動方式)までは触れていない。駆動方式まで公表している例はごく稀である。
先述の通り、搭載されていた液晶パネルはM133NWF4 R0で、IVO社のIPSパネルであった。実機例であるが基本的にはその路線で理解してよさそうだ。仕様変更の際は残念でしたというしか・・。
広視野角だと、極端な角度から視聴しても、色ムラや色調反転などの色度変移が起きにくい。複数人で観るようなシチュエーション、つまり様々な角度から視聴する場合にも好都合。
補足コンテンツ: ディスプレイ基礎知識
- 広視野角とは : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式
- ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)
- ドットバイドット表示とは : 解像度と画素(ドット)
- 「 画面サイズと解像度 」 の組み合わせ比較
実機のデザイン~カーボン・ファイバーの天板
天板がカーボン・ファイバーおよび、アルミニウムの仕様がある。今回のLatitude 7320レビュー実機ではカーボンとなっているが、下地のベースはアルミ天板と思われる。
中央のDELLロゴはテカテカしない反射の弱いクロム調。そしてカーボンファイバーの繊維がデザイン性を高めている。カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)である。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんどである。詳しくは、「繊維強化プラスチック」を参考にしてほしい。
DELLサイトでは、「MgALパームレスト付き」と記載があり、マグネシウム・アルミ合金のパームレストとのこと。ただ、表面にはシリコン・コーティングが施してあり、しっとりした手触りになっている。キーボードは後ほど解説する。
前面デザイン
前面の中央にはくぼみがあり、ディスプレイを開ける際に指が差し込みやすくなっている。またディスプレイのエッジにはマイク内蔵の穴が確認できる。
前面の右端にはバッテリーステータス・ライトを配置。
左右側面のデザイン
左側面の様子。端子は奥側にあり、排気口もある。
右側面の様子。この面に端子が集中している。これも奥側に配置しており接続ケーブルがじゃまにならないので良好。
背面の排気口と、ヒンジ構造
背面には一箇所、排気口が確認できる。
2箇所あるヒンジの様子。ディスプレイを開くと地面に潜り込むギミックのため、ヒンジの上にスタンドゴムの出っ張りがある。
ディスプレイが180度開けるヒンジ構造になっている。
ディスプレイを一定以上開いたとき、ディスプレイの上を流れるエアーフロー。ただメインの排気口はLatitude 7320の左側面にあるので、補助的な排気口と思われる。
底面
底面にはシリコン・コーティングはなく、ザラザラした手触りになっている。スタンドゴムは長い土手が2本並行に配置されている。底面は内部アクセスのカバーでもあるが、見たところ素材はアルミかと思われる。
左右に2箇所、ほぼ底面に位置するスピーカー孔。スタンドゴムで浮かして空間をとっている。2W(ピーク時2.5W)のスピーカーだが、この規模にしてはサウンドクオリティは悪くない。さすがに大勢に向けた大音量は厳しいが、プライベートの娯楽やビジネスではこれで十分かと思われる。
装備端子
右側面には、microSDカード・スロット、microSIMスロット(WWAN構成のオプション扱い)、Thunderbolt 4(40Gbps)、USB 3.2-Gen1(1レーン・5Gbps)、HDMI端子、セキュリティロック・スロットを配置。
※この面のUSB 3.2-Gen1はPowerShare対応。PowerShareとは、PCの起動なしでUSB端子が充電用に使える機能。PCメーカーによって呼び方は様々。
左側面では、Thunderbolt 4(40Gbps)、ヘッドセット端子を配置。また、この実機にはないがオプションでスマートカード リーダーが追加できるとのこと。
さらに基礎知識で補足すると、そもそもThunderbolt 4はUSB4に準拠しているので、Display Port、Power Deliveryをサポートし、USB 2.0、USB 3.2 Gen1(5Gbps)/ Gen2(10Gbps)にも上位互換で対応している。
補足コンテンツ : インターフェース
近年、接続端子に関わるインターフェースが複雑化しており、ここで情報を整理しておく。
USB 3.2への改称について
2017年に「USB 3.2」が発表された。これまでのUSB 3.0 および USB 3.1は伝送路が「1レーン」であるが、これを「2レーン」に束ねることで高速化した。ここで面倒くさい事に、従来(1レーン)のUSB 3.0、USB 3.1を取り込む形で改称がされ、すべて名称は「USB 3.2」で統一された。つまり、「1レーンのUSB 3.2」と、「2レーンのUSB 3.2」が存在する。現在では1レーンが多いので、ややこしくなったら旧称に置き換えるとよい。
- USB 3.2 Gen1 (1レーン・5Gbps) = 旧称 : USB 3.0 / USB 3.1-Gen1
- USB 3.2 Gen2 (1レーン・10Gbps) = 旧称 : USB 3.1-Gen2
- USB 3.2 Gen 2x2 (2レーンで20Gbps) ※コネクタはUSB Type-Cのみ
※2019年2月、策定団体のUSB Implementers Forum 【USB-IF】 によって「USB 3.2」と名称変更。※過去にアップしたレビュー記事では修正を入れないのでご留意を。※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
Power Delivery
Power Delivery(USB PD)とは「USB電力拡張規格」のこと。大きなメリットとして、容量さえクリアできれば市販のPower Delivery対応(USB Type-C)のACアダプターを使うことができる。これでメーカー専用ACアダプタの縛りから解放される。また策定された規格としては、ホスト側から電力を得て“ 数珠つなぎ式 ” で次々に対応周辺機器へ電源供給ができる。さらに詳しくは、“ Power Deliveryについて ” のコンテンツで解説している。
Thunderbolt 4
Thunderbolt 4 規格はUSB Type-C端子を使った “ 最も完全なインターフェース ” と言われ、多くのインターフェースに対して上位互換があり総合的に活用できるのが特長。
Thunderbolt 3と同様、双方向でそれぞれ40Gbpsの転送速度。PCI Express 3.0の4レーンを使うなど前世代から性能の底上げがある。PCIeの転送速度は32Gbps。供給できる電源は15W。策定された規格としては8Kディスプレイへの接続に対応、4Kディスプレイでは2台までの同時接続が可能となった。「ユニバーサル ケーブル」で統合されており、互換性を保持したままで最長2mまで対応。またThunderbolt 4は「USB4 規格」に準拠しているので以下も参照。
USB4
USB4は 「USB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3」 をひとつにまとめた通信プロトコル。USB Type-Cコネクタを採用。電源供給には 「Power Delivery」 をサポート。映像出力にはUSB4(実質的にはベースがDisplayPort)および、DisplayPortに対応する。上位互換として、USB 2.0、USB 3.2 Gen1(5Gbps)/ Gen2(10Gbps)にも対応。※注意事項として、USB 3.2 Gen 2x2(2レーンの20Gbps)の対応はUSB4の規格外であり、これに対応するか否かは各PCの対応次第となる。
Thunderbolt 3ベースに開発され、このようにデータ転送、電源供給、映像出力が可能。USB 3.2では不可だったDisplayPortやPCI Expressの転送が可能となり “ 従来のUSB規格から継続された規格ではない ” という概念のため「USB 4.0」という表記にならないとのこと。
もっと知りたい、インターフェースの基礎知識
- 周辺機器とつなぐ端子の知識 : 接続端子(シリアルバス規格)の解説
- ディスプレイと接続する端子の知識 : ディスプレイ端子の解説
65W ACアダプター付属
65W ACアダプター(USB Type-C)が付属している。品番はLA65NM190 LPS。コネクタ先に電源LEDライトになっている。このアダプタは単品でレビューしているので、そちらを参考に。
【レビュー:LA65NM190 LPS ~ 65W ACアダプター(本体LED / C6)】
Latitude 7320ではPower Deliveryに対応しているThunderbolt 4が左右側面どちらにもあるので、ACアダプタは左右のどちらからでも接続可能。
パームレストとキーボード
DELLサイトでは、「MgALパームレスト付き」と記載があり、マグネシウム・アルミ合金のパームレストとのこと。ただ、表面にはシリコン・コーティングが施してあり、しっとりした手触りになっている。
一体型のタッチパッド。サイズは平均的。
ホームポジションの様子。
キーボード右側。Latitude 7320のキーボードは、Latitude 7410 2-in-1などで採用されているキーボードと同じなので、解説はそちらを参考に。写真は特大サイズなので細部までチェックしてみよう。
【レビュー: Latitude 7410 2-in-1などで採用されている、同型キーボード 】
キーボード左側。
LED点灯する電源ボタン。マニュアルによれば、オプションで指紋認証リーダー付き電源ボタンもあるとのこと。
キーストロークでは少し改造した直尺で測量した。0.1mm単位なんて家庭で厳密に測れるわけないが、可能な限りチェックしてみる。1.5mmを指しているが歪みとかを考慮しても1.4mmは確実にありそう。比較的しっかりした打鍵感のあるキーボードと思われる。
押下圧は原始的に分銅を乗せて目安程度に測ったが、当方が目安として平均的としている60gに耐えるキーが多かった。わりと押下圧のしっかりしたキーである。
※備考:当方独自の「キーストローク&押下圧の情報集」により、キーストロークでは「1.2~1.4mm」を標準的、押下圧では60gを基準としている。(あくまで、2022年度版のマイ基準であり、DELLノートパソコン・レビューで感想を述べるための基準値である。これが正解というつもりはない)
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
Latitude 7320レビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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