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下野の豪族・氏家氏の城、後に芳賀氏・飛山城の支城となる

勝山城(氏家城)

栃木県さくら市氏家(旧氏家町勝山)の勝山城を登城した(2018年5月)。勝山城は鬼怒川の段丘面を天然の要害とした崖端城(がいたんじょう)である。鎌倉時代に氏家氏が断崖の地形を利用して築城。宇都宮朝綱の子の氏家公頼が下野国氏家郷を治め、それが氏家氏の始まりとされる。奥州氏家氏や出羽氏家氏を輩出しているが、下野に土着した氏家氏は南北朝時代に途絶えた。

南北朝~戦国期には宇都宮氏の家臣である芳賀氏が勝山城を改修し城主となっている。(芳賀高家の子・芳賀高清が飛山城から移り住んだ。)芳賀氏の拠点は飛山城で、勝山城はその支城であり築城における立地条件も共通している。飛山城と並び、宇都宮氏の下野における鬼怒川を越えた北方防衛の最大拠点である。那須氏との激戦地にもなったが、その堅牢性で落城することはなかった。しかし1597年、豊臣秀吉により宇都宮国綱が原因不明の改易をされると、勝山城は300年の歴史を閉じ廃城となった。

勝山城(氏家城)勝山パークブリッジからの勝山城眺望。

明治以降は黒須家が私財を投じて勝山城周辺を購入していたため、遺構は残されていた。しかし戦後の土地開発が進み、文化人らの保存運動も虚しく本丸も破壊された。昭和50年に、6層のレジャー天守閣や結婚式場、プールらやの建設がされたらしいが倒産により中断された。これを機に本丸跡は公有地となり初めて学術調査が行われ、町指定史跡となった。残念ながら現在は復元の遺構である。宇都宮城と同じく復元テーマパーク城で、どちらも「甦った、復活した」などと表現しているが、一度破壊した遺構に復活はない。こうなった今では、遺構の偲ばせる場所として維持はしてもらいたい。なお、1993年、城内でミュージアム氏家(現・さくら市ミュージアム)が開館した。

復元版 勝山城の城郭マップ

勝山城の城郭マップ現地では異なるマップが分散しており、情報をひとつにまとめてもらいたいところだ。こちらは勝山城本丸跡とさくら市ミュージアムの位置。国道4号線とあるが、これは125号線(奥州街道/陸羽街道)であり、更に北へ進むと川岸南交差点で4号線と交わる。この通りは勝山城の堀跡らしいが道路にするために埋め立てられたという。

航空写真現地にあった昔の航空写真。昭和40年ごろの写真と思われる。城郭図を残していない勝山城だが、幸い昭和36年の氏家町都市計画図によって城の全貌が掴めた。

現地にある勝山城の規模勝山城の規模は確認されているだけで南北450m、東西は北辺で325mある。段丘先端部を本丸とし、連なって二の丸、三の丸が配置された連郭式の縄張りである。本丸の規模は内径で東西80m、南北70mのほぼ方形。本丸を囲むように3~5m(堀底からは8mほど)の土塁がある。大手では堀内に四脚の橋が架けられて、その北側には張り出した櫓台があるため、横矢掛けの構造をしている。(横矢掛けとは、侵入した敵を横から矢で射る構造)。南西部の搦手にも横矢掛けの構造がある。三の丸の北西には縄文時代の祭祀遺跡があったが破壊されてしまった。

旧森家長屋門民家広場の様子。ここから高台に上がると二の丸東郭となる。その境界に空堀がある。ここにある建物は旧森家長屋門で喜連川町鹿子畑から移築したもの。天保年間の建造と推定されている。

二の丸東郭

さくら市ミュージアム二の丸東郭にあるさくら市ミュージアム、慰霊塔、縄文時代の配石遺構、二の丸北郭方面の道(案内板があるルート)。ここは完全に削平され破壊されたようだ。

氏家氏の祈願寺-昌玖寺隣接する昌玖寺。天台宗の修験寺で、氏家氏の祈願寺とされている。

遺構さくら市ミュージアムの向かい、国道4号線沿いに並行して土塁があったそうだが、今はその一部を残すのみ。

大手門橋

勝山城大手大手門橋。1986年の発掘調査で橋脚台とともに4つの柱穴が確認された。幅3.3m、長さ20mの木橋と推定され復元された。

大手堀跡橋脚周辺の空堀。

横矢掛けの構造本丸への虎口。この右手側が張り出した櫓台であり、横矢掛けの構造をしている。

本丸跡

氏家勝山城本丸跡土塁に囲まれた本丸跡

本丸大手虎口から本丸に入ってきたどこかのオジさん。

搦手虎口および、二の丸南郭

搦手のすぐ前に建物搦手の虎口および、その先の二の丸南郭。搦手のすぐ前に建物があったらしい。

二の丸南郭明治天皇駐在の碑が置かれているこの辺も、二の丸南郭。その先はロープで立ち入り禁止になっていた。

西の鬼怒川沿い

鬼怒川沿い搦手から二の丸北郭への帯曲輪。西に鬼怒川、東に空堀。

勝山城から見る山々鬼怒川を挟んで勝山城から見る山々の眺望。

二の丸北郭

北の堀跡二の丸北郭から北の堀跡を見たところ。

勝山公園は平地その先の勝山公園は平地。遺構を削平したのかは不明。

勝山パークブリッジ勝山公園から勝山パークブリッジが架けられており、向こう岸に渡れる。河川敷広場から入城できるように架けたもので、中世ではもちろん橋などなかったことだろう。

遠景勝山パークブリッジ側からの勝山城遠景。

鬼怒川河川敷広大な河川敷からの勝山城遠景。

氏家公頼の居館・御前城

中世初期の城館らしく平城JR氏家駅近く「氏家小学校」には、氏家一族の始祖・氏家公頼の居館として御前城(ごぜんじょう)がある。馬場城とも呼ばれている。土塁の一部しか残っていないが、勝山城と併せて訪れるといいだろう。御前城の築城時期や築城は定かではないが、鎌倉時代初期には氏家公頼の居館として存在していたようだ。南北朝以降、何度も城主が代わっているようだ。1597年、豊臣秀吉によって突如、宇都宮氏が改易されると、勝山城と同じく御前城も廃城になったとされる。

氏家小学校の北200m(さくら市馬場 / 旧・氏家町馬場)に今宮神社があるが、かつては勝山城の守護神であった。文献上の初見は今宮祭祀録で、氏家公宗が1300年に社殿を再建し祭礼をしたとある。祭礼は江戸初期まで続いたようだ。那須記に、宇都宮国綱の被官として「氏家馬場城主・舟生右茂四郎」という人物が記されている。神主とも記されており、今宮神社の神官だったことが伺える。今宮神社の創建は不明だが、氏家氏が御前城(馬場城)を本拠としていた時代だろう。

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