DELL Studio XPS 13でゲームのベンチスコアを測る
Studio XPS 13で、ゲームプレイをしたらどうなるかベンチスコアを測ってみます。
今回のレビュー機はオンボードグラフィック(NVIDIA GeForce 9400M G)仕様なので、HDコンテンツ再生には充分でも、高度なゲーム専用にはまだ力不足であることは想定できます。Hybrid SLIならどれくらいになるか楽しみですが、今回はオンボードでどれくらいまで行くかチェックしてみます。
今回のStudio XPS 13の構成
OS: Windows Vista Home Premium SP1正規版
CPU: インテル Core 2 Duo プロセッサー P8400
メモリ: 2GB(1GBx2) DDR3
HDD: 160GB SATA HDD(5400回転)
液晶ディスプレイ:13.3インチ WXGA Edge-to-Edge 液晶(1280x800)
グラフィック・コントローラー: オンボード・グラフィック(NVIDIA GeForce 9400M G)
Windows エクスペリエンスインデックスのスコア
プロセッサ: 5.2
メモリ: 5.9
グラフィックス: 5.9
ゲーム用グラフィックス: 5.3
プライマリ ハードディスク: 5.2
なお、各ゲームのベンチマークテストは、USBメモリに保存したベンチマークソフトを起動して使います。(ハードディスクにインストールしたものではありません。)
Studio XPS 13で、ファイナルファンタジー11
まず、比較的ライトな3Dゲームの代表として「ファイナルファンタジー11 Official Benchmark3」でテスト。設定は「High」
なお、ゲームメーカーが推奨するスペックは、Pentium 4プロセッサ、256MBメモリ、 NVIDIA GeForce3、GeForce4 Tiシリーズ、GeForceFX5600(ビデオメモリ64MB)以上となっています。まず、これだったら余裕ですね。
結果、Studio XPS 13のスコアは「5229」
参考程度に、Core 2 Duo E8400、RADEON HD3650、4GBメモリの自作デスクトップマシンで測定したときは「5395」
Studio XPS 13はオンボード仕様であっても、グラフィックカードを搭載したデスクトップ機に匹敵するパフォーマンスを持つことに正直驚きました。
ファイナルファンタジー11 Official Benchmark3 スコアの見方
999以下-練習相手-不可
1000〜1499-楽-場合によってはコマ落ち
1500〜1999-デフォルト設定で問題なし
2000〜2499-デフォルト設定でも快適
2500〜2999-解像度を上げても低解像度並みに快適
3000〜3999-高解像度でも可能
4000〜高解像度でも快適
7000〜計り知れない
オンボードグラフィック((NVIDIA GeForce 9400M G)のStudio XPS 13で、高解像度でもファイナルファンタジー11が充分楽しめます。
Studio XPS 13で、デビル メイ クライ4
デビル メイ クライ4は、カプコンが制作したアクションゲーム。ハードの性能をふんだんに生かした緻密で高グラフィックが特徴的です。家庭用ゲーム機では再現できない多種多数の敵キャラクターが登場し、パソコンならではのハイクオリティなゲームが楽しめます。
Core 2 Quadに対応するほどのゲームなので、いくら高性能なオンボードグラフィックでも厳しいことは推測できます。
なお、ゲームメーカーが推奨するスペックは、 Core 2 Duoプロセッサー、2GBメモリ、NVIDIA GeForce 8600 512MB以上となっています。雑誌のレポートではNVIDIA GeForce 8600 GTでも少々厳しそうな結果だったそうです。
では、オンボードグラフィック(NVIDIA GeForce 9400M G)仕様のStudio XPS 13ならどのような結果がでるか?(当然、スペック不足でしょう。)
すでにプレステ2を最後にゲームをやめたパソ兄さんにとって、着いていけないゲームの世界になっています。ゲームなのか映画なのか?
目立つコマ落ちがなく、頑張って動いてくれています。
4つのシーンでスコアが出されますが、各シーンで60fpsを超えると合格です。
解像度は1280×800で、描写クオリティはデフォルトでテスト。
さてStudio XPS 13の結果は、
シーン1⇒19.92
シーン2⇒15.73
シーン3⇒21.33
シーン4⇒13.84
結果、RANK Dでした。「悪魔たちをスタイリッシュに狩るのは難しい状態です。」とのこと。デモ画面を見る限り、あまりコマ落ちをしているようには見えなかったのですが、実際のゲームプレイとなるとシーンよってはコマ落ちが発生するのでしょう。
では、可能な限りクオリティ設定を下げて、再検証。
結果は、RANKはB。「悪魔たちをスタイリッシュに狩れないことがあるかもしれません。」とのこと。それにしてもゲームプレイが可能でも、ここまで画質が落ちるとゲンナリします。とはいうものの、少し前まではオンボードグラフィックといえば、Windows Vistaの操作ですら危ういといわれていたくらいです。それがここまで高性能化したことには脱帽です。
Studio XPS 13で、ラスト レムナント
『ラスト レムナント』はスクウェア・エニックスから発売されたロールプレイングゲーム。
ゲームメーカーは、「Core 2 Duo、2GBメモリ、NVIDIA GeForce 8600 512MB以上」を推奨していますが、オンボードグラフィック((NVIDIA GeForce 9400M G)のStudio XPS 13ではどうなるか?
結果、14.33fps(解像度1280×800)で、ゲームプレイは不可でした。
解像度を640×480に下げても 25.6fps。これでも不可。
ラスト レムナントAverageスコアの見方
非常に快適/90fps以上
⇒グラフィックを最高にしても非常に快適
快適/65fps以上
⇒グラフィックを高めにしても快適な動作
普通/45fps以上
⇒標準設定ならストレスなし。高負荷なシーンでは動作が重くなることも。
やや重い/35fps未満
⇒プレイは可能ですが、さまざまな場所でストレスを感じる
重い/25fps未満
⇒ゲームの進行が困難
オンボードで高負荷のゲームは、まだ不可
今回のゲームはファイナルファンタジー11を除き、ハイスペック仕様のデスクトップでプレイするのが常識なタイトルです。オンボードグラフィックのStudio XPS 13で測定するのは難があることは分かっていました。
Hybrid SLIで試せばまた結果は変わるでしょうが、ゲーム専用にするならStudio XPS 13ではなく、ハイエンド機のデスクトップPCにしましょう。Studio XPS 13はモバイル重視で、HDコンテンツが楽しめるノートパソコンです。動画編集にも使えそうです。
また、2009年3月時点ではインテルのオンボードグラフィックモデルよりも高性能であることがわかります。
13.3インチワイドのエンタテインメント・モバイルノート
【詳しくはDELLのサイトで⇒Studio XPS 13終了 】
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