11.6インチワイドWLED光沢液晶。薄型で約1.4kgのCULVノート、DELL Inspiron 11z(1110)を紹介します。
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旧作DELLレビュー
今回紹介するInspiron 11z(1110)の構成と、パフォーマンス
製品画像 | |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
CPU | インテル Celeron 743 (1.3GHz, 1MB L2キャッシュ, 800MHz FSB) |
メモリ | 2GB DDR2-SDRAM メモリ |
グラフィック | オンボードグラフィック GMA 4500MHD |
HDD | 250GB SATA HDD(5400回転) |
液晶ディスプレイ | 11.6インチ WXGA 光沢液晶ディスプレイ(1366x768) |
まず、Inspiron 11z(1110)のパフォーマンスを紹介します。今回紹介するInspiron 11z(1110)の構成は上記の通りです。チップセットには、モバイル インテルGS45 Expressを採用。
そして超低電圧版のCeleron 743を搭載で、公称されている消費電力はたったの10W。通常版のCeleronやCore 2 Duoは35Wですから、3分の1以下の消費電力です。さすがにAtomほどの低消費電力ではありませんが、Atomよりパフォーマンスが上です。
ノートパソコン向けCPUで、TDP(熱設計電力)を比較 | ||
超低電圧版 | Celeron 743 | 10W |
Core 2 Duo SU9400 | 10W | |
Core 2 Solo SU3500 | 5.5W | |
省エネ版CPU | Core 2 Duo P8700 | 25W |
通常版CPU | Celeron T3100 | 35W |
Core 2 Duo T9550 | 35W | |
ミニノート向けCPU | Atom N270、N280 | 2.5W |
Celeron T3100は35Wなのに対し、Celeron 743は10W。ちなみにAtom N270は2.5Wで圧倒的な低消費電力。
Inspiron 11z(1110)は、オンボードグラフィックにGMA 4500MHDを採用。GMA 4500MHDは、ブルーレイや地デジといったHDコンテンツ向けにグラフィック性能が強化されています。
しかし、実際に地デジパソコンとして使うには、超低電圧版のCeleronでは負担が大きすぎて実用的ではありません。
Inspiron 11z(1110)では搭載できるのがCeleronのみとなっています。超低電圧版のCore 2 DuoやCore 2 Soloが搭載できるのはInspiron 13zとなっています。Inspiron 11z(1110)も搭載できれば、もっと高い性能が得られるのに、やや残念なところです。
当サイト内の調査では、Inspiron 11z(1110)よりInspiron 13zのほうが人気があります。Inspiron 11z(1110)も超低電圧版Core 2 Duoが搭載できれば、もっと人気が上がったかもしれません。
Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア
Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア | |
プロセッサ | 3.0 |
メモリ | 4.9 |
グラフィックス | 3.2 |
ゲーム用 グラフィックス |
3.2 |
プライマリ ハードディスク |
5.6 |
今回のInspiron 11z(1110)にて、Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコアをチェック。現在のエントリーノートの性能と比べると、決して高いパフォーマンスではありません。
なお、Windowsエクスペリエンス・インデックスの目安では、3.0以上がWindows 7の実用的レベル、4.0以上ですべての機能が快適動作となっています。Inspiron 11z(1110)を見ると、結構ギリギリのラインですね。ただし、ネット閲覧や基本的な操作でストレスを感じることはありません。それにAtomノートよりは高いパフォーマンスです。
DELLサイトでは「A4ノート並みの性能を備えた1台。」とアピールしていますが、それはちょっと言い過ぎかと思われます。スコアをみると、一般的なA4エントリーノートのほうがまだまだ上です。一例として、わりと低スペック構成なエントリーノート「Inspiron 1545」と比較してみましょう。
比較した、Inspiron 1545の構成(Celeron デュアルコア) | |
製品画像 | |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
CPU | インテル Celeron デュアルコアT3000 (1.8GHz, 1MB L2キャッシュ, 800MHz FSB) |
メモリ | 2GB (1GBx2) デュアルチャネル DDR2-SDRAM メモリ |
グラフィック | オンボードグラフィック GMA 4500MHD |
HDD | 250GB SATA HDD(5400回転) |
液晶ディスプレイ | 15.6インチワイド光沢液晶(1366x768) |
Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア | |
プロセッサ | 4.9 |
メモリ | 5.0 |
グラフィックス | 4.1 |
ゲーム用 グラフィックス |
3.4 |
プライマリ ハードディスク |
5.5 |
Inspiron 1525 終了 |
Inspiron 11z(1110)のCeleron 743が3.0なのに対し、Inspiron 1545のCeleron デュアルコアT3000が4.9。Core 2 Duoを搭載すればもっと高いスコアが見込めます。グラフィックはInspiron 11z(1110)と同じGMA 4500MHDを採用していますが、トータルバランスの相乗効果のためか、こちらのほうがグラフィックスのスコアが高くなっています。
Inspiron 11z(1110)の選択は、あくまでミニノートの延長線上と捉えたほうがよさそうです。ミニノートがほしいけど、「あと一歩、性能が高い製品を希望」ならベストチョイスです。
次は、Inspiron 11z(1110)の姉妹機にあたるInspiron 13zと比較してみましょう。
比較した、Inspiron 13zの構成 | |
製品画像 | |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
CPU | インテル Core 2 Solo SU3500 (1.4GHz, 3MB L2キャッシュ, 800MHz FSB) |
メモリ | 2GB (1GBx2) デュアルチャネル DDR3-SDRAM メモリ |
グラフィック | オンボードグラフィック GMA 4500MHD |
HDD | 250GB SATA HDD(5400回転) |
液晶ディスプレイ | 13.3インチ WXGA 光沢液晶ディスプレイ (1366x768) |
Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア | |
プロセッサ | 3.4 |
メモリ | 5.2 |
グラフィックス | 3.5 |
ゲーム用 グラフィックス |
4.6 |
プライマリ ハードディスク |
5.6 |
Inspiron 13z終了 |
Inspiron 11z(1110)が3.0なのに対し、Inspiron 13zが3.4。少しばかり差があります。
グラフィックはInspiron 11z(1110)と同じGMA 4500MHDを採用していますが、トータルバランスの相乗効果のためか、Inspiron 13zのほうがグラフィックスのスコアが高くなっています。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
次は、Inspiron 11z(1110)と、Inspiron Mini 10vと比較
Inspiron 11z(1110) レビューリスト |