Sandy Bridge設計の15.6インチワイドノート、Inspiron 15Rをパソ兄さんがレビュー。Sandy Bridgeの最新設計ノートで、第2世代インテルCore i5 / i7が搭載可能。内蔵グラフィックではインテルHDグラフィックスの2世代目「HDグラフィックス3000」。エントリーモデルでもハイパワー!
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15.6インチ・エントリーノート、Inspiron 15Rをレビュー!
2011年3月、Sandy Bridge設計の15.6インチワイドノート、Inspiron 15Rが発売されました。昨年2010年5月に発売されたInspiron 15R(同名)の後継機。前世代のNehalemから次世代のSandy Bridgeへと最新設計に変わっています。チップセットにはインテル モバイルHM67を搭載。第2世代インテルCore i5 / i7が搭載可能です。
新発売時ではDELLサイトで「New Inspiron 15R」と表記していますが、旧モデルと同名なのは非常にやっかいです。そのため、システムモデル名で把握しておきましょう。システムモデル名とはサポートで管理されているモデル名で、今回のInspiron 15RはInspiron N5110です。当レビューでは混乱を避けるためにInspiron 15R(N5110)と表記します。ちなみに先代のInspiron 15Rは「N5010」でした。
なお、これからレビュー紹介するInspiron 15R(N5110)の情報は、2011年5月レビュー時点のものです。DELLではカスタマイズ性があるため、時期により構成できるパーツが変化します。最新情報はDELLサイトにてご確認を。
システムモデル名は本体底面に記載されています。初めから販売名と共通化すればいいのに、その名前を分ける事にいまいち理解できず。
今回紹介するInspiron 15R(N5110)はピーコック・ブルーというカラー。アルミ素材のようなコーティングがされたポリカーボネート(工業プラスチック)の天板で、ヘアライン加工がされたリッチなデザインです。ピーコック・ブルーは光の当たり具合でグレア状態になり、ややギラギラした印象を受けます。個人的にはマーズブラックのほうが落ち着いた印象を持っています。
また、基本カラーがマーズブラックであれば、SWITCH by Designという「天板の着せ替え」に対応しており、オプションで着せ替え用天板を追加できます。ただし、基本カラーがピーコック・ブルーやファイアレッドの場合は追加できません。(2011年5月時点)
個人的に「着せ替え」という嗜好には全く興味がないのですが、考え方によってはメリットかも知れません。たとえば「年数を経て傷傷になった場合、買い置きしておいた天板を取り付け、見た目を新品同様にする」、「持ち運ぶときは傷が入ってもいい天板に代える」などが考えられます。しかし、たかが天板にコストが掛けられるかはユーザー次第。
ミドルノートの領域に踏み込みつつある!エントリーノート
Inspiron 15R(N5110)は、DELL製品のポジションで「ビギナー向けのエントリーノート」です。しかし、このInspiron 15R(N5110)の登場によってエントリーノートは「これまでの一線を超えた!」と実感しました。理由は以下の通り。
低価格帯製品とは思えない高級感デザイン。そしてUSB3.0端子、eSATA端子などの高速インターフェースの充実。起動なしに周辺機器が充電できる、USB Power Share対応。さらに従来機から著しい性能アップが見られます。もともとミドルノートを狙っていたユーザーも、こちらの方へ流れてくるのではないかと推測するくらいです。本格的な3Dゲームをやらないユーザーであれば、ほとんどInspiron 15R(N5110)をチョイスして失敗がないでしょう。
では、購入判断になるよう詳しくレビューしていきます。
Inspiron 15R(N5110)が、上位モデルXPS 15(L502X)を脅かす
Inspiron 15R(N5110)のワンランク上には、XPS 15(L502X)があります。
XPS 15(L502X)はInspiron 15R(N5110)と同じく、インテル モバイルHM67を採用したSandy Bridge設計で、技術上の基本ベースは同じです。
ただし、カスタマイズ構成やプレミアム性において、上位としての差別化がされています。そのため、「Inspiron 15R(N5110)がエントリー向け、XPS 15(L502X)がミドルユーザー向け」というわけです。もちろん性能面も最高構成で比較すればXPS 15(L502X)が上です
しかし気になったのが、Inspiron 15R(N5110)のほうがUSB端子が多いのです。Inspiron 15R(N5110)は「USB3.0が2つ、USB2.0が2つ」で、XPS 15(L502X)は、「USB3.0が2つ、USB2.0が1つ」なんです。USB端子の数はどのユーザーも重視することで、XPS 15(L502X)からInspiron 15R(N5110)へ購入者が流れこんでしまう要因になるでしょう。
そして、エントリーらしからぬ仕様もあります。2011年5月時点では、Inspiron 15R(N5110)に単体グラフィックGeForce GT 525Mが搭載可能となっており、これをやってしまうと数年前の本格3Dゲームが遊べるレベルに達します。例えば「デビルメイクライ4、バイオハザード5、ラストレムナント」などが通常プレイ可能なレベルです。(搭載解像度1366x768の場合)。しかも、ストリートファイター4では過剰スペック、というくらいです。
GeForce GT 525MのパフォーンスはXPS 15(L502X)レビューで確認済みですので、興味ありましたらご参考にどうぞ。
エントリーノートとミドルノートの境界が曖昧になりつつありますね。ブルーレイや地デジといったフルHDコンテンツですら前世代ノートでこなせたわけですから、現在のエントリーノートが目指すものは「1世代前のミドルノート性能」なのかもしれません。
製品画像 | Inspiron 15R(N5110) |
|
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | Win7 スコア |
液晶ディスプレイ | 15.6インチ WLED光沢液晶(1366x768) | |
プロセッサ | インテル Core i3-2310M (2.1GHz, 3MB キャッシュ) ※ターボブーストなし |
6.4 |
メモリ | 2GB (2GBx1) DDR3-SDRAMメモリ | 5.5 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス 3000 | 4.5 |
ゲーム用 グラフィックス |
6.1 | |
プライマリ ハードディスク |
320GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
さて、今回レビューするInspiron 15R(N5110)の構成は上記の通り。レビュー時点での最小構成ですが、これまでのエントリーノートを大きく引き離した性能です。
今回は単体グラフィックは搭載しておらず、Sandy BridgeによってCPUとコアレベルで統合した「インテル HDグラフィックス 3000 」がグラフィック処理を行います。
前世代ノートの「インテル HDグラフィックス」と2世代目である「インテル HDグラフィックス3000」とでは明らかな性能差が実感できました。このレポートは後ほど。
ただし、インテル HDグラフィックス3000では本格的な3Dゲームには厳しく、単体グラフィックGeForce GT 525Mと比べても大きく劣ります。インテル HDグラフィックス3000は、ブルーレイなどのフルHDコンテンツでは安定した性能です。
メモリスロットは2基。今回は2GB DDR3-1333 SDRAMメモリを1枚搭載。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
次は、Inspiron 15R(N5110)のインターフェース
Inspiron 15R(N5110)レビュー項目