Studio XPS 8000レビュー
クアッドコアのCore i7 / i5が搭載可能な中級者向けモデル、Studio XPS 8000。ゲーム専用やHD映像の動画編集など高度な使用が可能でありながら、購入しやすいコスト。今回はGeForce GTX 260の高パフォーマンスもレビューします。
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USB 3.0の実測値にがっかり(2010年9月時点)

USB 3.0のHDD

Studio XPS 8000(後継8100)にUSB 3.0インターフェースカードを搭載し、いよいよ実測値テストといきます。もう一度、USB 3.0の理論値速度を確認しておきましょう。

インターフェース 理論値の最大速度
IEEE1394(IEEE1394a) 400Mbps(50MB/秒)
USB2.0 480Mbps(60MB/秒)
eSATA 3Gbps(300MB/秒)
※SATA2.0、2.5、2.6のHDDをつなげた場合
USB3.0 5Gbps(500MB/秒)
SATA 6Gb/s 6Gbps(600MB/秒)

これまでの経験上、理論値と実測値のギャップは理解しています。それでもeSATAより外付けHDDへのバックアップ時間が短縮できればと、思っていました。
そもそも、USB3.0が5Gbps(500MB/秒)といっても、HDDが3Gbps(300MB/秒)なので、3Gbpsを超えるはずはありませんよね。eSATAは内蔵SATAをダイレクトに転送しているので、USB3.0とは僅差のレベルだと予想をしていました。

しかし、ここで重大な欠点を発見。

5Gbpsから、2.5Gbpsへ半減!

リンクスピードチェック
リンクスピードチェックを行うと、2.5GT/sとでました。つまり半分の2.5Gbps(250MB/秒)が最大となります。インターフェースカードで5Gbps(500MB/秒)を実現するには、以下のような条件があります。

PCI Expressスロットの規格 1レーンの速度(理論値) 各レーン数の速度
PCI Express 1.1
PCI Express 2.0(Gen1)
2.5Gbps(250MB/秒) ×1⇒250MB/秒
×4⇒1000MB/秒
×8⇒2000MB/秒
PCI Express 2.0(Gen2) 5Gbps(500MB/秒) ×1⇒500MB/秒
×4⇒2000MB/秒
×8⇒4000MB/秒

PCI Express×1にて5Gbps(500MB/秒)を実現するには、PCI Express 2.0(Gen2)の拡張スロットの装備が必要ということです。PCI Express内では互換性がありますが、Gen(Generation)によって最大転送速度が違うので注意したいところです。

いろいろ、調べてみたら次のような記事を見かけました。「多くのUSB3.0インターフェースカードが採用するPCI Express x1接続では、チップセットと接続する部分の250MB/sの帯域がボトルネックとなり、USB 3.0の高速な転送速度を生かすことができません。そこで、PCI Express x4を採用すれば高速な転送速度を、ほぼ損なうことなく利用可能です」。PCI Express x4のカードを買えばいいのですが、Studio XPS 8000にはPCI Express x4スロットはありません。PCI Express x16はPCI Express 2.0であってもグラフィックカードに使っているので搭載するわけには行きません。

半減したからといって、480MbpsのUSB2.0より速いのは明らかです。所詮、理論値なんてあってないようなものです。しかし、eSATAの3Gbpsに対して、2.5Gbpsになってしまうのは何だか悔しいですね。

Studio XPS 8000にて実測値をチェック!

HDDケースはUSB2.0とeSATAに対応
これまで理論値のことばかり言っていましたが、Studio XPS 8000にて実測値をチェックすれば明らかです!こちらのHDDケースはUSB2.0とeSATAに対応しています。そして3GbpsのHDDを格納しています。

4.15GBのデータをバックアップした結果、USB2.0で3分09秒eSATAで1分11秒。さすが!eSATAでは2.6倍近いスピードです。

本題のUSB3.0のスピードチェック
本題のUSB3.0のスピードチェックです。同じデータ、同じ内蔵HDDで行っています。
結果、1分30秒。eSATAに敗れたり・・です。まとめると、

バックアップ容量:4.15GB
USB2.0 時間:3分09秒/速度:21.9MB/s
eSATA 時間:1分11秒/速度:58.4MB/s
USB3.0
※スロットの都合で理論値は250MB/秒
時間:1分30秒/速度:46.1MB/s

今回のUSB3.0は「理論値が半分の250MB/秒になってしまった」と嘆いていたのもアホらしく感じました。実測値は46.1MB/秒です。5分の1くらいじゃないですか。( ※そもそも理論値は現実味がない。)
もともと、「eSATAよりも速く」が狙いだけだっただけに、eSATAより遅かったのがショックです。ストレージがSSDだったり、もっとハイスペックなPCで測定したら、また結果が変わってくるかもしれませんが、少なくとも外付けHDDへのバックアップ用にはeSATAに代わるものではないと判明しました。そしてeSATAの後釜はSATA 6Gb/sでしょう。

今回のUSB3.0実測値では、USB2.0の2倍のスピードがあったので、USB2.0の後継インターフェースとしては認めます。しかし、eSATAを差しおき、インターフェースカードを搭載してまでUSB3.0を装備するメリットはないと思います。ネット上でもあまりいい評判をみません。

インテルのチップセットがUSB 3.0に対応するのは2012年頃とされています。そうなればインターフェースカードではなく、オンボードでPC標準装備となるでしょう。そうなると、対応周辺機器も増え、高いバスパワーを活用した電気コードレスの製品が魅力となってきます。ですから、それまで待ってもいいでしょう。

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出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より

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