2つの頭脳、デュアルコアのCore 2 Duo搭載
今回のパッケージは、デュアルコアの
インテル Core 2 Duoプロセッサー T8100(2.1GHz)を搭載。
シングルコアにCeleronがありますが、いまの時代となっては「安物の銭失い」になります。とくにWindows Vistaには事実上、デュアルコアは必須です
デュアルコアは、複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。例えば、ウィルススキャンしながらインターネットなどをすることができます。
「初心者ユーザーだから、同時にあれこれ作業なんてしないよ。」という人にもデュアルコアの恩恵はあります。実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動していす。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でデュアルコアの恩恵があります。
45nmプロセスのCore 2 Duo T8100搭載
今回のパッケージは、最新45nmプロセスのCore 2 Duoを搭載。
※45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。 これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。 微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
Windows Vista Home Premium SP1
現在、インストールされているWindows Vistaは、最初のVistaからアップデートしたSP1(Service Pack 1)。パフォーマンスの改善、ユーザビリティの向上、セキュリティ強化、新しいテクノロジーへの対応がなされています。
性能面での改善点は、「基本性能の向上、ファイルのコピー速度向上、起動時間とスリープ復帰の速度向上、ノートパソコンにおいてはバッテリーの駆動時間が延びる」などがあります。
OSとしての安定度が格段に良くなっているので、まだVistaに移行していないユーザーならベストタイミングではないでしょうか。
充分な容量、2GBメモリ
今回のパッケージでは2GBメモリ搭載。Windows Vistaを快適に操作できる容量です。よほどのことでない限り、メモリ不足になることはありません。安いからといって「1GBメモリ」なんてセコイまねはしていませんね。
さらにデュアル・チャネル仕様。デュアル・チャネルは同じ容量、同じ仕様のメモリを2枚単位で装着することで、メモリの速度を2倍にすることが可能です。
ハードディスクは少なめ
ハードディスクの容量は160GBと少なめですが、インターネットやビジネスソフトぐらいなら、持て余す容量です。動画などを貯めこまない限りは問題ありません。
むしろ、このモデルはオンボード・グラフィックなので、動画系のエンタテインメント使用には向いていませんから、妥当な容量です。
ハードディスクのパーティション設定について
デルのカスタマイズで「ハードディスクのパーティション設定」がありますが、当サイトをご覧の方からよく質問を受けますので解説しておきます。
パーティション設定とは、1台のハードディスク(HDD)の領域を 2つに分けることです。 システム上は2つのHDDがあるようにみえます。 パーティション設定しないとCドライブだけですが、 パーティション分けするとCドライブとDドライブが現れます。
このメリットは、CドライブにはOSやソフトウエアを保存し、 Dドライブには個人的なデータを保存して分けることができます。 では「なぜ、分けたほうがいいのか」説明しましょう。
システムと個人的なデータが混在すると 、システムの保存先が分散します。すると、探し出して読み込むのに 時間がかかるようになります。 そのため、保存、消去、ソフトのインストールを繰り返しているうちに システムの起動が遅くなります。
ですから、そうならないために 保存する段階ではっきりふたつに分けることができます。 しかし、物理的には1台のHDDなので、故障すれば 2つとも全滅します。ですから外付けHDDを追加したほうが よっぽど安全です。物理的に2台ですから。
まあ、起動が遅くなったらデフラグ作業をすればいいことなので、 パーティション設定は個人的には必要ないと思います。
リカバリーCDでシステムを再度セットアップすることがあれば、 自分でパーティション設定することもできます。
スーパーマルチドライブ搭載!
今回のパッケージには、光学ドライブがスーパーマルチドライブなのでほとんどすべてのCD、DVD規格に対応します。DVD+/-RWドライブだったら「DVD-RAMディスク」が扱えませんが、スーパーマルチドライブなら読み書きができます。
人気の15.4インチワイド液晶画面
とにかく、もっとも人気のある15.4インチワイド液晶を搭載しています。
「自宅で使うなら大画面がいいかも。でも、外出先で使いたくなったら持ち運びに不便だし・・」と迷うくらいなら、15.4インチワイドで失敗がないでしょう。
自宅で使うにしても画面が小さいとは思いませんし、いざ、持ち運びとなっても15インチクラスなら収納できるバッグはいくらでもあります。15インチクラスに人気があることにうなづけます。
解像度はノートパソコンの標準ともいうべき「1280×800」。
ちなみに、DVD映画でおなじみのDVD-Videoの解像度は、720×480。これを超える解像度のモニタで観ても、引き伸ばしされるだけで高画質にはなりません。DVDやインターネットぐらいなら「1280×800」で充分です。
「1280×800」の画面。インターネット画面なら充分な領域。
※解像度とは
画面は、「画素(ドット)」と呼ばれる小さな点の並びで構成されています。解像度は「1024×768」というように幅×縦のドット数で表示され、このドットの数が多ければ多いほど、きめ細かい表示ができます。画面が大きいからたくさんの情報を表示できるというのは誤りで、正しくは解像度が高いから、たくさんの情報が表示できるということです。
表面加工は光沢液晶。光沢液晶は、外光反射が大きく背景が反射して映り込むデメリットがありますが、くっきり色鮮やかな表示なので映像や画像の見栄えがよくなります。
ワイヤレスLANを搭載
ワイヤレスでインターネットをするなら、カスタマイズで「ワイヤレスLAN」を搭載しますが、今回のパッケージではワイヤレスLANを搭載しています。
ここでいう「ワイヤレスLAN」とは、受信器になる子機のことで、「無線LANクライアント」とも呼ばれます。無線環境にするには、さらに発信器の親機が別途、必要になります。
ワイヤレスLANにはそれぞれ規格があるので、自分の使う規格を把握しておきましょう。今回のパッケージはワイヤレスLAN搭載ですが、目的の規格に対応していない場合はカスタマイズで調整しましょう。
カスタマイズにおいて「802.11 a/b/g対応」「802.11 a/b/g/n対応」などがあります。ワイヤレスLANに関する世界標準が「IEEE802.11」という規格で、さらに「a」「b」「g」「n」の種類があります。
「IEEE802.11g」の特徴
現在、主流となっている無線LAN規格。 通信速度は最大54Mbpsですが、これは理論値で実際は最大30Mbpsくらいです。通信速度が速くて、障害物があっても電波が減衰しにくいメリットがあるので2階建ての家でも問題なく使えます。 デメリットとして電子レンジのノイズに干渉し、通信速度の低下となることがあります。近所に「IEEE802.11g」のユーザーがいた場合、電波が干渉することがありますが親機の設定でチャンネルを変更することで解消できます。
「IEEE802.11b」の特徴
少し古い規格になりますが、現在主流の11gと互換性があります。 内容は11gとほぼ同じですが、通信速度が最大11Mbpsなので低速です。
「IEEE802.11a」の特徴
11gと同じく、通信速度は最大54Mbpsです。 電子レンジの干渉を受けないし、近所に無線LANのユーザーがいても干渉にくいのがメリットです。しかし、対応機器が高価で、障害物による電波障害があるところがデメリットです。
「IEEE802.11n」の特徴
最大通信速度300Mbps、実効速度で100Mbps以上を実現する規格。従来の(/a/b/g)とも互換性があり、親機(アクセスポイント)を変更することなく、さらに安定した通信が可能となります。
Microsoft(R) Office Personal 2007付き
今回のパッケージはMicrosoft Office Personal 2007が付いています。
デルパソコン購入時にはすでにインストールされているので、再セットアップ用のディスクが付属しています。
Officeはネットで単体販売している価格を調べると最安値でも36,000円ほどしました。量販店だともっと値段があがると思われます。
マイクロソフトとパソコンメーカーのタイアップがあるのか、Officeはパソコンと同時にゲットするのが一番お得なんですね。
Microsoft Office Personal 2007には次の3つの製品が含まれます。
Microsoft Office Word 2007
Microsoft Office Excel 2007
Microsoft Office Outlook 2007
接続端子も充実
IEEE1394、USB端子、モニタアナログ出力のVGA、マイク端子、ヘッドフォン端子、Express Card スロット、8規格対応メディアカードリーダーなど豊富に装備していますが、何といっても目玉は、HDMI端子の装備です。
HDMI端子
デジタル端子の「DVI」をベースに設計された規格。ノートパソコンから外部の液晶モニタへデジタル出力できます。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。
最近のテレビはHDMI端子を持つものが多いので、パソコン画面をテレビに映し出すことができます。パソコンに保存されている動画や写真などをテレビに表示して、家族みんなで鑑賞するといった使い方もできます。
HDMI端子を実際使ってみます。デジタル転送で劣化のない画質が楽しめます。
HDMIで接続した外部モニタは24インチワイドで、高解像度の1920×1200のフルHD液晶。オンボード・グラフィック機のInspiron
1525には荷が重すぎると思いきや、通常の操作なら問題なく使えました。
次にDVD映画を再生してみたところ、24インチワイドのフルスクリーンではコマ送り再生になってしまいました。ここはオンボード・グラフィックの限界でしょう。
Inspiron 1525の外観、素材に申し分なし
マグネシウム合金の天板で耐久性を誇る
天板の素材はマグネシウム合金が採用され、高級感と耐久性が向上しています。マグネシウム合金とは、マグネシウムを主としたアルミニウムや亜鉛などの合金です。軽量で強度が高く、電磁波を遮へいする特性がメリットです。加工しやすく、リサイクル性にも優れているので近年いろいろな電子機器に使われ始めています。マグネシウム合金の欠点として腐食に弱いので、水やアルコールなどに触れないようにしましょう。
天板はいわば液晶の裏側です。天板に衝撃を受けたから液晶が割れたという事故もあるので、天板の耐久性は重要なことです。
選べるカラーバリエーション
天板のカラーはスタンダードな色からポップな色まで、複数ある色の中から自分好みの色を選択できます。パソ兄さんが手にしたモデルは「オリーブ・グリーン」で、とても爽やかな印象です。
マット調で、手触りはスエードを撫でたようなしっとり感があります。また指紋が付きにくいのが印象的です。
Inspiron 1525は薄型であることも特徴のひとつ
薄さを従来機と比較
赤い天板のノートは、同じく15.4インチワイド液晶のInspiron1520。(1世代前のデル機種)Inspiron1525の厚みはその4分の3くらいに抑えられています。
電源アダプタをチェック。B5キャンパスノートと一緒に撮影。他のモデルと比べるとコンパクトです。
付加機能もあり
「メディアダイレクト」という特殊機能があります。特殊機能というより、即席機能と言った方が分かりやすいかもしれません。
メディアダイレクトを使えば、Windowsを立ち上げなくても、CDやDVD、保存されている写真の再生ができます。メディアダイレクトの起動は瞬時にされるので、起動時間を待たされるイライラ感から解放されます。ちょっとした気分で再生するには大変便利で、家電オーディオ並の使い勝手があります。
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