今回は、Centrino 2テクノロジー搭載
今回のお買い得パッケージは、インテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジーのノートパソコン「Studio 15」です。CMでおなじみの「♪セントリーノ、セントリーノ、セントリーノー♪」のCentrino 2です。
Centrino 2とは
Centrino 2とはインテルのプラットフォーム・ブランドで、分かりやすく言うと「インテルのお墨付きノートパソコン」です。
パソコンはCPUだけでなく、いろいろな規格、いろいろなメーカー製パーツの組み合わせで構成されています。そのため、チップセットなどがインテル製でない場合、インテルとしては「インテルCPUが持っている本来の性能を発揮できないかもしれませんよ。」と言いたいのです。
具体的に言うとプラットフォーム・ブランドは、「インテル製CPU、インテル製チップセット、インテル製ワイヤレスLAN」の3つが組合わさったノートに認証されます。
Centrio 2は5世代目のプラットフォーム・ブランドになりますが、Centrio 2の条件は以下の3つを搭載する必要があります。
45nmプロセスのCore 2 プロセッサー (FSB 1066/800MHz)
インテル製チップセット:GM45 ExpressおよびPM45 Express
インテル WiFi Link 5000 シリーズの無線LAN
Centrino 2の最大の特徴は
Centrino 2の最大の特徴は、インテル GM45 Expressチップセットによるグラフィック機能の強化です。
本来、動画編集やゲームなど高度なグラフィック処理をするには、ATI RadeonやNVIDIA GeForceのようなGPU(グラフィック専門の頭脳)が必要ですが、チップセット内蔵グラフィック(オンボード・グラフィック)でもブルーレイのようなHD動画コンテンツを再生できるようになったのです。
これまで、オンボード・グラフィックではHD動画コンテンツはおろか、Windows Vista自体のグラフィック表示すら危ういと言われてきましたが、話が変わってきたのです。
▲Centrino 2よりひとつ前のCentrino(第4世代)。ついこの前までの話ですが、このころはオンボード・グラフィックでHD動画再生は無理でした。
※補足をしますが、そこそこ高度なゲームでは、まだスムーズな処理は無理のようです。しかし、低解像にするなど負荷を抑えればプレイ可能なゲームも存在します。オンボード・グラフィックでは絶対不可といわれてきたゲームプレイを可能にしたことは評価できます。
しかし、オンボード・グラフィックのCentrino 2仕様ノートでは、ゲーム使用よりブルーレイの再生や地デジ用で期待したほうがいいでしょう。
ATI Mobility Radeon(TM) HD 3450 256MB 搭載
Centrino 2により、オンボード・グラフィックでもグラフィック・パフォーマンスに優れると解説しましたが、なんと、このパッケージではRadeon(TM) HD 3450 256MB搭載しているのでオンボード・グラフィックは必要ありません!
単体のグラフィック頭脳であるGPUを搭載するので、オンボード・グラフィックより性能が優れます。これによりオンボード・グラフィックは必要ないのでGM45 Expressからグラフィック機能を省いたPM45のチップセットになります。
「Radeon(TM) HD 3450」はグレードでいうとエントリー向けですが、UVDという動画再生支援機能を持っているので高負荷なHDコンテンツの再生にも安心です。
またビデオメモリがノートパソコンとしては大容量の256MBなので、高解像度での動画編集などを行っても、システムのパフォーマンスを落とすことなく行えます。
(一方、オンボード・グラフィックでは、メインメモリをビデオメモリの代わりに使うため、システム・パフォーマンスを低下させます。)
ちなみに、デスクトップで高度な作業をするのであっても、ビデオメモリが256MBあれば充分とされる容量です。10万円以下で購入できるうえ、単体のグラフィック搭載&256MBのビデオメモリはかなりの魅力ですね。
45nmプロセスのCore 2 Duo P8400搭載
今回のパッケージは、最新45nmプロセスのCore 2 Duo
インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー P8400
(3MB L2キャッシュ、2.26GHz、1066MHz FSB)を搭載。
※45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。 これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。 微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
デュアルコアのCore 2 Duo搭載
いわずと知れた2コアを持つ、デュアルコアです。複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。
例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。
シングルコアに、Celeronがありますが、いまの時代となっては「安物の銭失い」になります。とくにWindows Vistaには事実上、デュアルコアは必須です。
今回のパッケージのCore 2 Duoは、省電力のPシリーズを搭載
ノートパソコン向けのCore 2 Duoは「Tシリーズ」がまだまだ一般的ですが、今回のパッケージは「Pシリーズ」のCore 2 Duo P8400。
Pシリーズはとくに省電力に設計されており、Tシリーズが35wほどに対し、P8400は25Wと公称されています。その結果、従来よりも効率よく動作するのでバッテリー駆動時間が長く持つようになりました。
FSB(フロント・サイド・バス)が、1066MHzと高速
※FSB(フロント・サイド・バス)とは
FSB(フロント・サイド・バス)とは、CPUとチップセットを結ぶバス(回路)のことです。よくシステムバスとも呼ばれます。
CPUやメモリを管理しているのがチップセットで、CPU間でデータを受け渡ししています。FSBはそのデータが行き交う「道幅」みたいなものです。 ですから、この数値が大きいほど「道幅」が広いと言うことです。つまり、それだけ多くのデータが行き交いできるのでパソコンの速度が速くなります。
ノートパソコンのFSBは、まだまだ800MHzが主流ですが、今回のパッケージのCPUは1066MHzと高速。ちなみにノートパソコン向けCore 2 Duo発売当初の主流は667MHz 、以後新しいシリーズがでることにより800MHz、1066MHzと進化しています。
デスクトップ向けのCore 2 Duoでいえば、2007年後半〜2008年前半まで1066MHzが主流でした。技術の進歩は早いものです 。
大容量4GBメモリ搭載
今回の「Studio 15」では4GBメモリ搭載。これは現在主流の32bitOSでは、最大の搭載メモリ量です。ノートパソコンで4GBメモリは、ずいぶん贅沢ですね。
さらにデュアル・チャネル仕様。デュアル・チャネルは同じ容量、同じ仕様のメモリを2枚単位で装着することで、メモリの速度を2倍にすることが可能です。
■4GBメモリを搭載するときのまめ知識
搭載するWindows Vistaは32Bit版なので、4GBメモリを搭載しても3.5GB以下の認識となります。これはシステム上の問題なので、どのメーカーも同じ現象が起きます。無論、自作パソコンでも同じです。
デルでは公表していないみたいですが、前もって知っておきましょう。認識容量はパソコンの構成(とくにグラフィックカード)によって変化するようで、3.0GB〜3.5GBの間くらいになります。
スーパーマルチドライブ搭載!
今回のパッケージには、光学ドライブがスーパーマルチドライブなのでほとんどすべてのCD、DVD規格に対応します。DVD+/-RWドライブだったら「DVD-RAMディスク」が扱えませんが、スーパーマルチドライブなら読み書きができます。
Studio 15は機能充実でも薄型設計されています。光学ドライブはスロットイン式。
人気の15.4インチワイド液晶画面
とにかく、もっとも人気のある15.4インチワイド液晶を搭載しています。
「自宅で使うなら大画面がいいかも。でも、外出先で使いたくなったら持ち運びに不便だし・・」と迷うくらいなら、15.4インチワイドで失敗がないでしょう。
自宅で使うにしても画面が小さいとは思いませんし、いざ、持ち運びとなっても15インチクラスなら収納できるバッグはいくらでもあります。15インチクラスに人気があることにうなづけます。
解像度はノートパソコンの標準ともいうべき「1280×800」。特にこだわりが無いなら、カスタマイズの必要はありません。
ちなみに、DVD映画でおなじみのDVD-Videoの解像度は、720×480。これを超える解像度のモニタで観ても、引き伸ばしされるだけで高画質にはなりません。DVDやインターネットぐらいなら「1280×800」で充分です。
表面加工は光沢液晶。光沢液晶は、外光反射が大きく背景が反射して映り込むデメリットがありますが、くっきり色鮮やかな表示なので映像や画像の見栄えがよくなります。
Studio 15の液晶モニタ。用途に合わせてカスタマイズが可能です。
地デジやブルーレイを楽しむなら高解像度へカスタマイズ
デジタル放送やブルーレイ・ディスクの映像を、画質を落とすことなく100%再現したければ、1920×1080以上必要です。この場合、フルHD画質となります。
(地デジ放送は1440×1080、BS/CSデジタル放送は1920×1080)
一般的にパソコンでは1920×1080という選択はあまりないので、1920×1200を選ぶことになります。
ただし、低解像度でも視聴する分には問題ありません。 またすべての地デジ放送がフルHD画質で放送されているわけでもありません。 ちなみに個人的見解では、32インチ以下のモニタでは「フルHDの画質が分かるような分からないような」という感じです。
また高解像度は表示領域があるので、広大なエクセル表など一気に表示できますが、高解像度だと文字が小さくて見にくくなります。
「高画質コンテンツを楽しむ」「どうしても表示領域が必要だ!」という目的がない限りは高解像度にしないほうがいいでしょう。
≪補足≫
※地デジを観るなら、別途、外付け地デジチューナーが必要です。
※ブルーレイ・ディスクを観るには、カスタマイズでブルーレイ・ドライブを搭載する必要があります。
バックライトにも要チェック!
液晶パネル自体は発光しないため、背面にある光源から照射しています。それが「バックライト」です。今回のパッケージではバックライトは「WLED(白色LED)」。
ノートパソコンのバックライトには従来の冷陰極管と、後発のWLED(白色LED)があります。具体的な違いとして冷陰極管は小型の蛍光灯で、WLEDは白色発光ダイオードです。
WLED(白色LED)の特徴
WLEDは冷陰極管が発する白色光よりも色純度が高いので、液晶画面の発色が良くなります。また軽量で衝撃にも強く、基本的には半永久とも言われるほど長寿命です。
極めて低消費電力で小型なので、液晶モニタを薄型に設計できるメリットがあります。
▲WLED(白色LED)は、懐中電灯などにも使われ始めています。冷陰極管と違い点光源です。
WLEDの光は紫外線といった有害な影響が無いとされ、美術品などの照明に採用されます。具体的な実証はないですが、長時間のパソコン使用で目が疲れる、人体の影響にシビアな方はWLEDの液晶モニタはいいかもしれませんね。
ワイヤレスLAN搭載
ワイヤレスでインターネットをするなら、カスタマイズで「ワイヤレスLAN」を搭載しますが、今回のパッケージではインテル製のワイヤレスLANを搭載しています。(Centrino 2の条件のひとつですから。)
ここでいう「ワイヤレスLAN」とは、受信器になる子機のことで、「無線LANクライアント」とも呼ばれます。無線環境にするには、さらに発信器の親機が別途、必要になります。こちらは「アクセスポイント」といいます。
選べるカラーバリエーション
複数色から、好みのカラーを選べます。他社では、ここまで多くの色を選べることはないでしょう。こちらの写真はマット調のクラシック・レッドです。
接続端子も充実
IEEE1394、USB端子、モニタアナログ出力のVGA、マイク端子、ヘッドフォン端子、Express Card スロット、8規格対応メディアカードリーダーなど豊富に装備していますが、何といっても目玉は、HDMI端子とeSATA端子。そして高速ネットワークのギガビットイーサLAN端子の装備です。
HDMI端子
デジタル端子の「DVI」をベースに設計された規格。ノートパソコンから外部の液晶モニタへデジタル出力できます。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。
最近のテレビはHDMI端子を持つものが多いので、パソコン画面をテレビに映し出すことができます。パソコンに保存されている動画や写真などをテレビに表示して、家族みんなで鑑賞するといった使い方もできます。またDVDプレイヤーとして使うもよし、カスタマイズでブルーレイ・ドライブがあるなら、ブルーレイ・プレイヤーとして使うのもいいですね。
ちなみにブルーレイは著作権保護の信号を持つので、テレビへ出力するにはHDMI端子は必須です。
eSATA端子(USB共有)
eSATAは外付けHDDとつなぐのに重宝されます。外付けHDDはUSB端子を使うケースが多いですが、その場合、USB2.0で60MB/s、IEEE1394で50MB/sの転送速度です。eSATAは内蔵ハードディスクの転送速度と同じ300MB/s。USBの5倍の速度で快適なインターフェースです。
ギガビットイーサーLAN端子
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。このモデルは高速の規格「1000BASE-T」です。通信速度が1000Mbps(1秒間に125MB) と高速。
インターネット利用では必要以上の速度ですが、パソコン間で直結してデータ転送するなど動画データなどの大容量を扱うのに利用価値があります。
その他
ワイヤレスLANやBluetoothなど無線環境をオン・オフにしたり、取り込んだりできます。ちなみにBluetoothとは、IBM、インテル、東芝などが提唱している無線通信技術で、対応のワイヤレスのマウスやキーボード、プリンタなどが無線で使えます。Bluetoothは、レシーバー1つで複数の対応周辺機器を併用でき、10m以内であれば障害物があっても電波を通します。Bluetooth(レシーバー)を内蔵するメリットは高いです。
Bluetoothを使うには、カスタマイズで選択する必要があります。
キーボード上部にあるメディアコントロールボタン(マルチメディアボタン)。
タッチセンサー式で、コンテンツの再生、停止、一時停止、スキップ、バック、消音、音量調整などが行えます。
Studio 15のキートップ形状は、従来機のフラットな形状から一新。指先にフィットしやすいよう、ゆるやかな「Uの字」になっています。
オプションで指紋認識リーダーが付けられます。自分の指紋を登録しておけば、セキュリティ管理が楽になります。
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