クアッドコア Core 2 Quad Q8200搭載!
今回のお買い得パッケージには、インテルのクアッドコアである、Core
2 Quad プロセッサー Q8200を搭載しています。Q8200は、2008年8月下旬に登場したばかりの新型CPUです。
まず、クアッドコアですが、クアッドコアとは1つのCPUに4つのコア搭載したCPUです。一方、現在主流のCore 2 Duoに至ってはデュアルコアです。こちらは2つのコアとなります。
図を見ていただければわかりますが、クアッドコアはデュアルコアを2つ分まとめたような構造で、さらに高速にデータの蓄積をするキャッシュメモリは1次キャッシュが4つ、2次キャッシュが2つという特長を持ちます。
デュアルコアやクアッドコアとは、複数のコアを持つのでマルチコアと呼ばれます。複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。当然の事ながら、デュアルコアよりクアッドコアが上です。
インテル クアッドコア(Core 2 Quad)の構造
インテル デュアルコア(Core 2 Duo)の構造
クアッドコア対応ソフトでは圧倒的な処理速度
クアッドコアに対応したソフトでは圧倒的に処理速度が増します。有名なゲームタイトルも続々とクアッドコアに対応しはじめ、画像加工のPhotoshop
CS3、ビジネスソフトの「2007 Microsoft Office」も対応しています。
▲緻密なグラフィック描写で定評のアクションゲーム「デビルメイクライ4」。
クアッドコア対応ゲームで、複雑なアクションシーンでもコマ落ちせずスムーズな操作が可能です。当然、グラフィックカードも高性能である必要がありますが、今回の構成はNVIDIA(R) GeForce(R) 9800 GT 512MB(DVIx2/TV-out付)なので、思う存分楽しめます。
複数同時作業に強い
デジタルオーディオの変換作業中にWEB閲覧したり、ウィルス・スキャンしながらデジカメ写真の編集をしたりと、複数同時作業に対して非常に安定した動作が可能です。何も上級者でなくてもクアッドコアは活用できます。(せっかちな「ながら人間」には、まさに救世主。)
クアッドコアで、OSの高速化
実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動していす。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でクアッドコアの恩恵があります。
Core 2 Quad Q8200とは
初代クアッドコアのCore 2 Quad Q6600は、2007年初めに登場した頃はCPUだけで10万円もしたモンスター級のCPUでした。
2007年末ごろには大幅な価格改定があり、次々と購入者が増え、今では高嶺の花ではなくなりました。まさにCore 2 Quad Q6600は、クアッドコア・ブームの火付け役といった存在です。
そのCore 2 Quad Q6600は「前世代65nmプロセス」ですが、今回搭載されているのは「最新45nmプロセスのQ8200」です。45nmプロセスのQ8000〜9000シリーズは消費電力が低く、安定した動作が期待できます。
Q8200はQ9000シリーズの廉価版で、2次キャッシュメモリが比較的少ないという面がありますが、FSBがQ9000シリーズと同じ1333MHzあります。予算があるなら、基本スペックの高いQ9000シリーズがお勧め。
※65nm、45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。
これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。
微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
※追記:ちなみにCore 2 Quad Q6600は省エネ化するCPU群の中、やや消費電力が高いところが気になりますが、かりにCore 2 Quad Q6600を搭載したとしても、XPS
420は熱冷却に優れたBTXシャーシなので問題ありません。
ピアノ・ブラックと呼ばれる光沢ブラックとシルバーのツートンカラー。
サイドパネルにはクロムメッキされたXPSロゴがあります。
最大限の4GBメモリ搭載
今回の「Dell XPS 420 」では4GBメモリ搭載。これは現在主流の32bitOSでは、最大の搭載メモリ量です。
とはいうものの、32BitOS環境下では3.5GB以下の認識となります。これはシステム上の問題なので、どのメーカーも同じ現象が起きます。無論、自作パソコンでも同じです。
デルでは公表していないみたいですが、前もって知っておきましょう。認識容量はパソコンの構成によって変化するようで3.0GB〜3.5GBの間くらいになります。
ドライブ構成もよし
今回のパッケージには、大容量500GB HDDを搭載。光学ドライブがスーパーマルチドライブなのでほとんどすべてのCD、DVD規格に対応します。前回紹介したXPS 420のパッケージはDVD-ROMでショボかったですが、今回はGOODですね。
ハイパフォーマンスのグラフィックカード
NVIDIA(R) GeForce(R) 9800 GT 512MB(DVIx2/TV-out付)の上級者向けグラフィックカード搭載なので、ほとんどのゲームは対応できるでしょう。
またビデオメモリが大容量の512MBなので、3D描写の膨大なテクスチャ格納や高解像度モニタでの接続に大いに活躍します。
DVI端子が2つ付いていて、2つのモニタへ同時出力できるデュアルモニタに対応しています 。
XPSならではのハイレベルなサポート
うれしいことにXPSシリーズは標準サポートが、下位ブランドのInspiron・Studioよりも手厚くなっています。
上記でも紹介しているように1年間翌営業日出張修理サービス(平日夜間・休日対応/保守パーツ含む)が付きます。
何かトラブルがあったとき、出張修理をしてくれるのは非常に便利です。発送の手間もないし、「いつ戻ってくるのか」と待たされることもありません。
InspironやStudioシリーズでは、有償サポートなのでXPSにするメリットは大きいです。
Microsoft(R) Office Personal 2007付き
今回のパッケージはMicrosoft(R) Office Personal 2007が付いています。ネットで単体販売している価格を調べると最安値でも36,000円ほどしました。量販店だともっと値段があがると思われます。
マイクロソフトとパソコンメーカーのタイアップがあるのか、Officeはパソコンと同時にゲットするのが一番お得なんですね。
熱冷却の優れたBTXシャーシ
XPS 420はBTXシャーシが採用されています。
BTX(Balanced Technology Extended)とはインテルが提唱するデスクトップパソコンの新しい設計で、効率的な熱冷却のためのエアフロー(空気の流れ)を考慮した構造となっています。
パソコン本体の前面にCPUクーラー(CPUファン)が取り付けられています。パソコンの前面から吸気されます。このファンは大口径なので、少ない回転数で済み、騒音が抑えられます。
CPUクーラー(CPUファン)の取り込んだ空気は一直線に突き進みます。それに沿って冷却すべきパーツ(水色で表示)が並べられているため、効率よく熱を奪っていきます。冷却すべきパーツとはCPUやチップセットなどです。
背面に到達した空気のほとんどは、外へ排出されます。一部跳ね返った空気がメモリや拡張カードに当たり、冷却します。
背面に空気が突き抜ける仕組みなので、背面には冷却ファンが付いていません。そのため静音性を実現しています。
横から大口径冷却ファンを覗かせる。
BTXのパソコンは前面から空気を取り込むため、通常、デザイン的特徴として前面に大規模な吸気ダクトがあります。しかしXPS 420の場合は、前方両サイドに溝があり、そこから吸気しています。
前面に大きなダクトが丸見えになっていないので、デザインに無骨さがありません。ちなみに前面下部に補助的なダクトが付いているだけです。
大口径冷却ファンは少ない回転数でも冷却効果が抜群で、しかもBTXシャーシは構造上、少ない冷却ファンを可能にしているので、静音性に優れています。
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