万年筆の選び方

本来は、パソコン購入のレポートや実機レビューをするサイト。パソ兄さんが万年筆デビューしたので、初心者による万年筆購入ガイド。パソコンに飽きたら手書きで気分転換してみてはいかがでしょう。

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初心者の万年筆購入ガイド~パソコンに飽きたら

パソコンのレビューも飽きてきたので、気分転換に万年筆デビューのレポートをしようと思います。パソコンとは違うジャンルですが、キーボードの起源は筆記用具ですので、道具としての存在は似たようなものでしょう。

万年筆デビュー
とりあえず、3ヶ月の間に3本の万年筆を購入しました。それによって得られた経験と、学んだ知識をまとめようと思います。もちろん、購入前によそ様のレビューをいくつか参考にしましたし、口コミも信用して検討しましたが、実際に所有して実用化しないと自分なりの結論はでないものです。今回はそんな初心者なりの結論を公開します。

万年筆はパソコンと違って、数千円くらいの価格差に対する良し悪しは、素人では判断しにくいです。何となく上辺程度しか理解できません。

PARKER(パーカー) ソネット プレミアムシルバーCT
今回は「エントリー~中堅クラス」の万年筆でレビューしますが、購入した万年筆は次の3本。

PARKER(パーカー) ソネット プレミアムシルバーCT

【写真上】購入価格16,000円ほど。ソネットはPARKERの中堅ブランド。ソネットプレミアムは、ガラス細工を思わせる繊細なヘリンボーン(矢はず模様)彫刻が施されています。ステンレススチールのクロームプレート仕上げ。カートリッジとコンバーターの両用式。※理由あってクリップ部分を破壊。これは後述します。

なお、PARKERは創業1891年のフランスの高級筆記具メーカー。最高ブランドのデュオフォールドは、ダグラス・マッカーサーが使用したことで有名。日本敗戦時に署名された降伏文書は、PARKERのデュオフォールドであり、同モデルは「平和のためのペン」と宣伝されている。筆記用具メーカーのラミーを創設した人物は元PARKERの社員。

PARKER(パーカー) IM ブラックGT

【写真中】購入価格2,000円ほど。PARKERのエントリーブランド。自分らしさ(I,m=私自身)を大切にする人へ、というコンセプトブランド。材質は真鍮で、ペン先はステンレススチール。ディープブラックのラッカー仕上げ。カートリッジとコンバーターの両用式。

SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオ・スケルトン 

【写真下】購入価格1,000円ほど。セーラー万年筆の低価格商品である「ハイエース ネオ」で、通販限定のスケルトンモデル。セーラー万年筆は、1932年設立の日本を代表する万年筆メーカー。日本初のボールペン製造や、カートリッジ式万年筆の特許取得などの功績を持つ。

選び方のポイント:ペン先

ペン先のことを「ニブ」
万年筆はペン軸に溜まったインクが、ペン芯の溝を通じて供給される構造となっています。原理としては毛細管現象を利用した筆記用具です。なお、ペン先のことを「ニブ」ともいいます。

ペン先の太さ:基本的に初心者は、F(細字)

万年筆の選び方として、まず、ペン先の太さを選ぶことから始まります。太さの表記はEF(極細)、F(細字)、M(中字)、B(太字)などがありますが、多く流通しているのが、F(細字)です。基本的に初心者は、F(細字)を選ぶのがスタンダードだとされます。
署名用にはM(中字)以上とされますが、署名用だけでは個人の場合、使用頻度が少なくなってしまいます。

ただ、太さの表記に規定があるわけではないので、メーカーよって太さがマチマチです。特に海外メーカーのFと、日本メーカーのFは全然異なります。細かい漢字を書く日本ではFはイメージ通りの細字ですが、海外メーカーのFは日本で言うM(中字)やB(太字)に等しいです。海外の文字は漢字のような複雑な字はありませんから細字の度合いがことなるのは当然です。海外メーカーで細字を希望なら、EF(極細)を選びましょう。

ペン先がEF(極細)。PARKER IMではF(細字)。
今回のレビューではペン先は次のとおりです。
PARKER(パーカー)ソネットではペン先がEF(極細)。PARKER IMではF(細字)。SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオではF(細字)。参考に、ボールペンの「uni-ball Signo 0.38極細」でも書いてみました。

海外メーカーであるPARKERは、やはり日本語を書くには太めです。EFであっても極細とは言い難く、Fはハッキリ言って中字で、ハガキの宛名書きレベル。一方、日本メーカーのSAILOR(セーラー)万年筆は、Fなら細かい字もOKです。

ペン先の素材:初心者はステンレススチールでOK

ペン先の素材によって書き心地の滑らかさが違ってきます。高級万年筆では腐食にも強い金が使われ、24金、18金、14金などがあります。金の割合が大きいほどペン先は柔らかいですが、ペン先の形状などで柔らかさの違いはあるので、一概に金の割合だけでは判断できません。参考としては、日本人の筆圧では14金が良いという意見があります。また、金が使われる理由として、柔らかさだけでなく酸性のインクに冒されない耐薬品性の強さにあります。

低価格帯では、ステンレススチールが一般的です。金ほどの柔らかさはないので、カリカリした書き心地というのが通説。しかし、いくつかのステンレススチールのペン先で調べたものの、商品によって柔らかさはマチマチです。素人がペン先素材で判断するのは困難な印象なので、背伸びせず、初心者はステンレススチールでOKだと思います。
ステンレススチールでも、腐食防止用に金メッキしているタイプもあります。

キャップが曲者

PARKERのソネットとIM
今回購入したPARKERのソネットとIMですが、キャップが曲者でした。キャップに誤飲対策と思われる通気口が開いているのです。満タンのインクが1週間以内ですべて揮発し、使い物になりません。キャップの内側にバスコークを流し込みましたが、内部の通気口が複雑で密封できず、1週間以内ですべて揮発。これ以上のバスコーク追加はキャップが締められなくなる恐れがあるので断念。外側を塞ぐことにしました。ソネットではクリップの付け根に通気口があるので、クリップを破壊し、アルミテープで塞ぎました。(ああ、1.6万円の万年筆が・・。)

IMはクリップ付け根より離れた場所に通気口があったので、黒のビニールテープで塞ぎました。この作業後は2本ともインクの揮発がなくなり、通常通りに使用できるようになりました。PARKERほどの名門ブランドが、こんな仕様でいいのでしょうかね。クレームは無いのでしょうか?なお、SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオ・スケルトンでは問題なし。購入の際はキャップが密封式か調べたほうがいいと思います。ただし、メーカーの仕様記載では載っていないので、実物を観察するか、誰かのレビューを当てにするしかないです。

インクの吸入方式: 両用式が経済的

両用式
万年筆には「インクの吸入方式」というものがあります。吸入式、カートリッジ式、両用式の3式です。

吸入式

吸入式ではボトルインクから万年筆本体に直接インクを吸い上げて補充します。高価格帯の万年筆に見られます。

カートリッジ式

筒型のインクタンク(カートリッジ)を装着するタイプで、インクタンクは使い捨て用。インク補充の手間がかからず、携帯用にも適しています。インクの量を考慮すると、吸入式と比べてコスト高です。

カートリッジとコンバーター(吸入)の両用式

基本はカートリッジ式ですが、インク吸入器のコンバータを装着するとこで吸入式にもなる両式タイプ。コンバータは別売りな場合が多いです。

胴を外してコンバータ
今回の3本の万年筆は両用式。胴を外してコンバータを装着した様子。

カートリッジを装着
カートリッジを装着した様子。とりあえず、両用式しておけば無難かと思います。
なお、インクの色は海外ではブルーがスタンダードのようで、海外メーカーの万年筆を買うとブルーインクのカートリッジが付属している場合が多いです。日本では墨文化のため、ブラックインクがスタンダード。

インクは万年筆と相性があるので、同メーカーのもので使うことが鉄則です。インクは化学薬品ですので成分は製品によって様々であり、「相性が悪いと万年筆にダメージを与える」とのことです。

ほとんどの万年筆は染料系インクなので、実用性がない

水性染料インク(染料系)
しばらくPARKERの万年筆を使ってみて感じたのが、正直、「実用の場がない」です。
今回のPARKERを始め、ほとんどの万年筆インクが水性染料インク(染料系)なので、耐水性がないのです。汗ばんだ指で擦ったら大きく滲みますし、メモ書きが濡れてしまい、内容が読み取れないことも経験しました。
カラーにより若干、耐水性が異なるようですが、PARKERインクではブルーインクがすっかり水に流されてしまいます。(ブラックでは読めるレベルまでは残りました。)

一方、顔料系インクは耐水性・耐光性がありますが、インクが乾くと目詰まりを起こし万年筆が使えなくなるので、ほとんどのメーカーは顔料系を避けています。

しかし、染料系ではハガキや履歴書に使うには懸念が残ります。万年筆(染料系インク)で書いているから水濡れ厳禁!と注意書きを記載するわけにもいきません。やはり、顔料系インクのニーズがあるわけです。

SAILOR万年筆の極黒
そこで数少ない顔料系インクを購入。SAILOR万年筆の極黒です。ナノインクということで、万年筆向けの目詰りしにくい超微粒子顔料です。しかし、染料系よりはシビアに扱わなければならないでしょう。乾燥させないようにキャップは早く確実に締める、メンテナンスを怠らないなど細心の注意を払う必要がありそうです。
顔料系インクを購入しても、他メーカーの万年筆に充填するのはご法度ですし、高級万年筆に使うのにも抵抗があります。

SAILORスケルトン
そこで極黒用に購入したのが、SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオ・スケルトン。「1000円程度なので目詰りしてダメになってもいいや」のノリです。

SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオと、極黒

万年筆ハイエース ネオ
SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオを詳しくレビューします。スケルトンモデルは特別なので化粧箱入りでした。通常のカラーモデルはビニール包装に入っており、ぶら下がり陳列の扱いです。2本のブラック・カートリッジが付属しています。

スケルトン部分は樹脂製
キャップはアルミ製。スケルトン部分は樹脂製で曇った透明です。200~300円くらいで有りそうな筆記用具といった質感。キャップの質感だけがせめてもの救い。

インク吸入器コンバータ(一般用)
極黒を使うので、500円ほどでインク吸入器コンバータ(一般用)を購入。

コンバータ
コンバータ装着。

極黒
SAILOR万年筆の極黒は定価2100円ですが、ネットで1800円で購入。PARKERのボトルインクが800円くらいで買えることを思えば、かなりの割高です。
良かったのはインクリザーバーを搭載していることです。インクリザーバーは瓶の中のプラスチックの部分です。

リザーバーにインクが溜まる
インクボトルをひっくり返すことで、リザーバーにインクが溜まる仕組みです。ボトルのインク容量が少なくなったときに本領を発揮します。

万年筆 ハイエース ネオ
コンバータを装着した「SAILOR(セーラー)万年筆 ハイエース ネオ」にインクを補充。

インクを補充したコンバータが透けて万年筆 ハイエース ネオ
スケルトンなので、インクを補充したコンバータが透けて見えます。真鍮やステンレス製の万年筆より断然軽く、使い捨てボールペンを握るような感覚です。
個人的には2000円くらいでもいいので、胴軸部分を金属にして質感アップしてほしいところでした。まあ、スケルトンというところにも趣旨がありますけど。

染料インクと、顔料インク「極黒」の耐水チェック

多くの万年筆ユーザーはこの感じが好き
PARKER(染料ブルーインク)では、筆跡に濃淡があり万年筆っぽいです。サラサラっと書けます。多くの万年筆ユーザーはこの感じが好きなのでしょう。
そして、SAILOR(極黒・顔料インク)では筆圧がやや固め。割り箸ペンにインクをつけて書く感じに似ています。字幅も濃淡も均一で万年筆っぽさが出ていません。

こういった面で好みが分かれそうですが、今回は耐水性を重視しているので、それをテストします。

PARKER(染料ブルーインク)
4時間自然乾燥させたあと、流水で洗い流しました。PARKER(染料ブルーインク)はおもいっきりインクが洗い流されています。SAILOR(極黒・顔料インク)では僅かににじむ程度。

SAILOR(極黒・顔料インク)を流水
10時間自然乾燥させたSAILOR(極黒・顔料インク)を流水にさらしたところ、にじむ様子はありませんでした。充分乾燥させればしっかり耐水性を保てます。

極黒のまとめ

万年筆の手入れ

万年筆のメリット

万年筆のデメリット

パソ兄さんの結論

万年筆は素材や装飾次第で価格はピンきり。「値段が高ければ高いほどいい」とも言えず、趣味要素も強い。ユーザーのニーズにあったものを選ぶべき。

パソ兄さんの場合は、公文書にも使いたく耐水性を重視するので顔料系インクをオススメします。目詰りしにくいナノインクであっても顔料系は染料系よりリスクがあるので、数千円程度の万年筆を購入するのが賢明。5000円以下でも質感の高い製品は多々あります。そして日本語を書くので、ペン先が細いほうが実用的です。海外メーカーはEF(極細)、F(細字)も太く、漢字のような細かい字を小さく書くことはできません。そのため日本メーカーのF(細字)が適しています。

以上。

なお、本来、当サイトはパソコンレビューサイトですので、パソコンをお探しなら参考にどうぞ。

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