Studio XPS 16は、高級感のあるデザイン
Studio XPS 16は上級ブランドのため、他の低価格モデルにはない高級感があります。
上の写真でいうと、70%ほどの面積を占める部分がオブシディアン・ブラックの部分で、そしてアルミ素材のフレームが入り、20%くらいの黒い部分には皮革素材が張られています。Studio XPS 16を抱えると、丁度、手が触れる部分に皮革素材があり手触りがいいです。ただ、このサイズのノートを頻繁に持ち歩くことは少ないでしょう。
ブラックを基調としながらも、アルミ素材のラインがアクセントになっています。
本体部分の縁周りにもアルミ素材で縁取りしています。このため、黒でのっぺりした見栄えにならず、シンプルながらもうまくデザインをまとめています。
ディスプレイをしっかり支えるバレルヒンジを採用。
アルミフレームがディスプレイを固定し、ビス止めしたようなデザイン。
(写真ではバッテリーを外してある状態です。)
キートップには段差と間隔がはっきりしており、とくにブラインドタッチが苦手な私にとってキーの存在が把握しやすくて操作しやすい。
キーピッチは通常のノートと同じ19mmで、押した感じは、わりとソフトタッチ。しかし、ノートパソコンでは基本ともいえる支柱構造のパンタグラフ式キーボードなので、タイピングの感度があまいということはありません。
Studio XPS 16のバックライト付きキーボード
キーボードおよびタッチパッドに、バックライト機能があるので暗闇の中でも操作することが出来ます。屋外で夜使う方には重宝できる機能です。
Studio XPS 16は、サウンドにも自信あり
キーボードの左右にステレオスピーカーを内蔵しています。さらにウーファ・スピーカーを内蔵。一般的なノートよりサウンド機能に優れます。またドルビー5.1対応のサウンドシステムを持つので、外部接続で本格的な音楽鑑賞にも適しています。
Studio XPS 16の液晶画面
16インチワイドEdge-to-Edge液晶ディスプレイ
Studio XPS 16は、16インチワイド画面。Edge-to-Edge液晶ディスプレイと呼ばれる画面で、液晶画面とベゼルの前面にクリアパネルが被せてあり、一体感があります。
これにより画面に集中できるのだとか。
今回のパッケージは解像度が1366×768と一般的な表示領域です。地デジテレビやブルーレイディスクをフルHD画質で表示したいならカスタマイズで1920×1080を選ぶこともできます。ただし、高解像度にすると、インターネットやビジネスソフトの使用では文字が小さくなるので、フルHD画質にこだわりがなければお勧めしません。また個人的な意見ですが、フルHD画質も非フルHD画質も、正直目立った違いを感じません。
アスペクト比、16:9のワイド画面
アスペクト比が液晶テレビと同じ16:9です。アスペクト比とは液晶画面の「横と縦の比率」です。最近、パソコン市場で普及しつつある16:9ワイド液晶。
地デジ放送などを視聴するなら上下に黒い帯が入らずにフル表示されます。液晶テレビを外部モニタとして接続すれば、比率が同じなので歪まずに表示されるメリットもあります。また、今となっては高画質でないDVD映像でも、高画質にアップコンバージョンして再生する機能があります。
WLED 液晶ディスプレイ採用
バックライトにWLED(白色LED)を採用しています。WLEDは冷陰極管が発する白色光よりも色純度が高いので、液晶画面の発色が良くなります。また軽量で衝撃にも強く、基本的には半永久とも言われるほど長寿命です。
極めて低消費電力で小型なので、液晶モニタを薄型に設計できるメリットがあります。
▲WLED(白色LED)は、懐中電灯などにも使われ始めています。冷陰極管と違い点光源です。
WLEDの光は紫外線といった有害な影響が無いとされ、また熱を持ちにくいので美術品などの照明に採用されます。具体的な実証はないですが、長時間のパソコン使用で目が疲れる、人体の影響にシビアな方はWLEDの液晶モニタはいいですね。
200万画素Webカメラ内蔵
液晶画面上部にWebカメラを搭載しています。ビデオチャットだけでなく、顔認証ソフトウェアによってセキュリティ管理が出来ます。
豊富な端子を装備
USB端子3つ(USB端子のひとつはeSATA共有)、IEEE1394、モニタアナログ出力のVGA、HDMI端子、Display port端子、ギガビットイーサLAN端子、8規格対応メディアカードリーダー、Express Cardスロットを標準装備。
eSATA端子(USB共有)
eSATAは外付けHDDとつなぐのに重宝されます。外付けHDDはUSB端子を使うケースが多いですが、その場合、USB2.0で60MB/s、IEEE1394で50MB/sの転送速度です。eSATAは内蔵ハードディスクの転送速度と同じ300MB/s。USBの5倍の速度で快適なインターフェースです。
Power Share USB ※イチオシ・ポイント!
携帯電話やオーディオプレイヤーなどUSB経由で充電をするケースが増えました。このモデルはPower Share USBなのでパソコンに電源が入っていなくても、USB経由の充電が可能です。
HDMI端子、Display port端子
ノートパソコンから外部の液晶モニタへデジタル出力できます。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。
パソコンに保存してある動画やデジカメ写真をリビングのテレビに映したりと活用できます。
ギガビットイーサーLAN端子
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。このモデルは高速の規格「1000BASE-T」。通信速度が1000Mbps(1秒間に125MB) と高速。
インターネット利用では必要以上の速度ですが、パソコン間で直結してデータ転送するなど動画データなどの大容量を扱うのに利用価値があります。
Studio XPS 16の付加機能
マルチメディア・コントロール機能
タッチセンサー式のマルチメディアボタンで、音量調整や再生、停止、スキップなどの操作をワンタッチで行えます。
45nmプロセスのCore 2 Duo P8600搭載
今回のパッケージは、最新45nmプロセスのCore 2 Duo
インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー P8600
(3MB L2キャッシュ、2.4GHz、1066MHz FSB) を搭載。
※45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。 これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。 微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
デュアルコアのCore 2 Duo搭載
いわずと知れた2コアを持つ、デュアルコアです。複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。
例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。
シングルコアに、Celeronがありますが、いまの時代となっては「安物の銭失い」になります。とくにWindows Vistaには事実上、デュアルコアは必須です。
今回のパッケージのCore 2 Duoは、省電力のPシリーズを搭載
ノートパソコン向けのCore 2 Duoは「Tシリーズ」がまだまだ一般的ですが、今回のパッケージは「Pシリーズ」。Pシリーズはとくに省電力に設計されており、Tシリーズが35wほどに対し、Pシリーズは25Wと公称されています。その結果、従来よりも効率よく動作するのでバッテリー駆動時間が長く持つようになりました。
FSB(フロント・サイド・バス)が、1066MHzと高速
FSB(フロント・サイド・バス)とは、CPUとチップセットを結ぶバス(回路)のことです。よくシステムバスとも呼ばれます。 CPUやメモリを管理しているのがチップセットで、CPU間でデータを受け渡ししています。FSBはそのデータが行き交う「道幅」みたいなものです。 ですから、この数値が大きいほど「道幅」が広いと言うことです。つまり、それだけ多くのデータが行き交いできるのでパソコンの速度が速くなります。
大容量4GBメモリ搭載
今回の「Studio 15」では4GBメモリ搭載。これは現在主流の32bitOSでは、最大の搭載メモリ量です。ノートパソコンで4GBメモリは、ずいぶん贅沢ですね。
さらにデュアル・チャネル仕様。デュアル・チャネルは同じ容量、同じ仕様のメモリを2枚単位で装着することで、メモリの速度を2倍にすることが可能です。
4GBメモリを搭載するときのまめ知識
Windows Vista 32Bit版では、4GBメモリを搭載しても3.5GB以下の認識となります。これはシステム上の問題なので、どのメーカーも同じ現象が起きます。無論、自作パソコンでも同じです。
デルでは公表していないみたいですが、前もって知っておきましょう。認識容量はパソコンの構成によって変化するようで、3.0GB〜3.5GBの間くらいになります。
DDR3メモリ搭載
メモリには、次世代規格のDDR3-SDRAMを採用。
DDR3は、理論上DDR2の2倍のデータ転送速度を持ち、より一層の省エネ&低発熱となっています。CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能(プリフェッチ機能)を備えています。
320GB HDD搭載
今回のパッケージには、やや大容量320GB HDDを搭載。さらに地デジチューナーを付けて地デジパソコンにしても、番組をたっぷり録画できます。
スーパーマルチドライブ搭載!
出し入れしやすいスロットイン式ドライブを搭載!今回のパッケージは、光学ドライブがスーパーマルチドライブなので、ほとんどすべてのCD、DVD規格に対応します。DVD+/-RWドライブだったら「DVD-RAMディスク」が扱えませんが、スーパーマルチドライブなら扱うことができます。
ワイヤレスLAN搭載
ワイヤレスでインターネットをするなら、カスタマイズで「ワイヤレスLAN」を搭載しますが、今回のパッケージではワイヤレスLANを搭載しています。
ここでいう「ワイヤレスLAN」とは、受信器になる子機のことで、「無線LANクライアント」とも呼ばれます。無線環境にするには、さらに発信器の親機が別途、必要になります。こちらは「アクセスポイント」といいます。
ワイヤレスLANにはそれぞれ規格があるので、自分の使う規格を把握しておきましょう。
カスタマイズにおいて「802.11 a/b/g対応」「802.11 a/b/g/n対応」などがあります。ワイヤレスLANに関する世界標準が「IEEE802.11」という規格で、さらに「a」「b」「g」「n」の種類があります。
「IEEE802.11g」の特徴
現在、主流となっている無線LAN規格。 通信速度は最大54Mbpsですが、これは理論値で実際は最大30Mbpsくらいです。通信速度が速くて、障害物があっても電波が減衰しにくいメリットがあるので2階建ての家でも問題なく使えます。 デメリットとして電子レンジのノイズに干渉し、通信速度の低下となることがあります。近所に「IEEE802.11g」のユーザーがいた場合、電波が干渉することがありますが親機の設定でチャンネルを変更することで解消できます。
「IEEE802.11b」の特徴
少し古い規格になりますが、現在主流の11gと互換性があります。 内容は11gとほぼ同じですが、通信速度が最大11Mbpsなので低速です。
「IEEE802.11a」の特徴
11gと同じく、通信速度は最大54Mbpsです。 電子レンジの干渉を受けないし、近所に無線LANのユーザーがいても干渉にくいのがメリットです。しかし、対応機器が高価で、障害物による電波障害があるところがデメリットです。
「IEEE802.11n」の特徴
最大通信速度450Mbps、実効速度で100Mbps以上を実現する規格。従来の(/a/b/g)とも互換性があり、親機(アクセスポイント)を変更することなく、さらに安定した通信が可能となります。
XPSならではのハイレベルなサポート
うれしいことにXPSシリーズは標準サポートが、下位ブランドよりも手厚くなっています。1年間翌営業日出張修理サービス(平日夜間・休日対応/保守パーツ含む)が付きます。
何かトラブルがあったとき、出張修理をしてくれるのは非常に便利です。発送の手間もないし、「いつ戻ってくるのか」と待たされることもありません。平日夜間・休日対応なので、平日忙しいサラリーマンにとって、かなり有力なサポートです。Inspironシリーズでは、有償サポートなのでXPSにするメリットは大きいです。
ATI Mobility Radeon HD 3670 512MBを搭載
高性能な単体グラフィック、ATI Mobility Radeon HD 3670 512MBを搭載。
ビデオメモリが512MBもあるので、高度なグラフィック処理にも充分な容量です。
では、Studio XPS 16のスペックをチェックします。スペックテストの定番、「Windowsエクスペリエンス・インデックス」で快適度をチェックを調べます。
ただし、今回のパッケージというわけではなく別の構成ですが、参考になると思います。
テストした構成は今回のパッケージより低い構成なので、購入するStudio XPS 16は、もっといい結果がでるかもしれません。(※今回のパッケージは32bitOS、テストしたのは64bitOS。その影響は若干あるかもしれません。)
テストしたStudio XPS 16の構成
OS: Windows Vista Home Premium SP1 64bit 正規版
CPU: インテル Core 2 Duo プロセッサー P8400
メモリ: 2GB(1GBx2) DDR3
HDD: 320GB SATA HDD(5400回転)
液晶ディスプレイ:16インチ WXGA Edge-to-Edge WLED 液晶(1366x768)
グラフィック・コントローラー: ATI Mobility Radeon(TM) HD 3670 512MB
Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア
プロセッサ: 5.2
メモリ: 5.9
グラフィックス: 5.9
ゲーム用グラフィックス: 5.5
プライマリ ハードディスク: 5.3
最低でも、5.2という高スペック。単体のグラフィックであるATI Mobility Radeon(TM) HD 3670 512MBを搭載しているので、ゲーム用グラフィックス: 5.5と好成績。
ハイエンドのデスクトップPCでないと対応できないような3Dゲームなら、設定を落とすなどして、このStudio XPS 16でも充分遊べそうです。動画編集にもお勧め。
大画面16インチワイドのエンタテインメント・ノート
【詳しくはデルのサイトで⇒Studio XPS 16販売終了】
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