クアッドコア Core 2 Quad Q6600搭載!
今回のお買い得パッケージ「Dell XPS 420 ベーシックパッケージ」には、インテルのクアッドコアである、Core
2 Quad プロセッサー Q6600を搭載しています。クアッドコアとは1つのCPUに4つのコア搭載したCPUです。
一方、現在主流のCore 2 Duoに至ってはデュアルコアです。こちらは2つのコアとなります。
図を見ていただければわかりますが、クアッドコアはデュアルコアを2つ分まとめたような構造で、さらに高速にデータの蓄積をするキャッシュメモリは1次キャッシュが4つ、2次キャッシュが2つという特長を持ちます。
デュアルコアやクアッドコアとは、複数のコアを持つのでマルチコアと呼ばれます。複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。当然の事ながら、デュアルコアよりクアッドコアが上です。
インテル クアッドコア(Core 2 Quad)の構造
インテル デュアルコア(Core 2 Duo)の構造
クアッドコア対応ソフトでは圧倒的な処理速度
クアッドコアに対応したソフトでは圧倒的に処理速度が増します。有名なゲームタイトルも続々とクアッドコアに対応しはじめ、画像加工のPhotoshop
CS3、ビジネスソフトの「2007 Microsoft Office」も対応しています。
▲緻密なグラフィック描写で定評のアクションゲーム「デビルメイクライ4」。
クアッドコア対応ゲームで、複雑なアクションシーンでもコマ落ちせずスムーズな操作が可能です。
複数同時作業に強い
デジタルオーディオの変換作業中にWEB閲覧したり、ウィルス・スキャンしながらデジカメ写真の編集をしたりと、複数同時作業に対して非常に安定した動作が可能です。何も上級者でなくてもクアッドコアは活用できます。(せっかちな「ながら人間」には、まさに救世主。)
クアッドコアで、OSの高速化
実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動していす。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でクアッドコアの恩恵があります。
Core 2 Quad Q6600とは
今回のパッケージに搭載されているCore 2 Quad Q6600は、2007年初めに登場した頃はCPUだけで10万円もしたモンスター級のCPUでした。
2007年末ごろには大幅な価格改定があり、次々と購入者が増え、今では高嶺の花ではなくなりました。まさにCore 2 Quad Q6600は、クアッドコア・ブームの火付け役といった存在です。
Core 2 Quad Q6600は「前世代65nmプロセス」で、現在は「最新45nmプロセスのQ8200・Q9000シリーズ」が存在します。コストパフォーマンスを取るか、カスタマイズで最新版をとるか悩みどころですが、Q9000シリーズは消費電力が低く、性能にたいしての価格も悪くありません。予算が許すなら最新版がお勧めです。
※65nm、45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。
これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。
微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
Core 2 Quad Q6600は省エネ化するCPU群の中、やや消費電力が高いところが気になりますが、デルPCで購入する分には検証された構成なので心配はいりません。それにXPS
420は熱冷却に優れたBTXシャーシなので、なおさらです。
外観は、ピアノブラックとシルバーのカラーリング。
最大限の4GBメモリ搭載
「Dell XPS 420 ベーシックパッケージ」では4GBメモリ搭載。これは現在主流の32bitOSでは、最大の搭載メモリ量です。
とはいうものの、32BitOS環境下では3.5GB以下の認識となります。これはシステム上の問題なので、どのメーカーも同じ現象が起きます。無論、自作パソコンでも同じです。
デルでは公表していないみたいですが、前もって知っておきましょう。認識容量はパソコンの構成によって変化するようで3.0GB〜3.5GBの間くらいになります。
手抜きのない構成
今回のパッケージには、大容量500GB HDDを搭載。またすべてのDVD規格の読み書きに対応したDVDスーパーマルチドライブを搭載。
グラフィックカードも搭載されており、ATI Radeon HD 3450 256MB(DVI/HDMI/VGA付)を搭載しています。
ATI Radeon HD 3450は、エントリークラスのグラフィックカードですが、ブルーレイディスク等のハイビジョン動画などをスムーズに再生する性能があります。ほとんどのエンターテインメントに対応できます。
また、一般的なグラフィックカードでは標準搭載とはなっていないHDMI端子が付いていることもポイントです。
HDMI端子 【High Definition Multimedia Interface】
「DVI」をベースに設計された規格。1本のケーブルで映像・音声・著作権保護の制御信号を転送することができます。次世代の主流として期待されています。
もしもハイレベルな3Dゲームをプレイするなら、カスタマイズでさらに高性能なグラフィックカードを選択するといいでしょう。もとのパッケージ価格が安いので、まだ予算が許す人も多いのではないでしょうか?
せこい構成パターンですとクアッドコア搭載と低価格で踊らせて、「メモリは2GBでグラフィックカードは無し」なんていうオチのメーカーもありますが、今回紹介している「Dell
XPS 420 ベーシックパッケージ」は、なかなか優秀な構成です。
XPSならではのハイレベルなサポート
うれしいことにXPSシリーズは標準サポートが、下位ブランドのInspiron・Studioよりも手厚くなっています。
「Dell XPS 420 ベーシックパッケージ」では、上記でも紹介しているように1年間翌営業日出張修理サービス(平日夜間・休日対応/保守パーツ含む)が付きます。
何かトラブルがあったとき、出張修理をしてくれるのは非常に便利です。発送の手間もないし、「いつ戻ってくるのか」と待たされることもありません。
InspironやStudioシリーズでは、有償サポートなのでXPSにするメリットは大きいです。
熱冷却の優れたBTXシャーシ
XPS 420はBTXシャーシが採用されています。
BTX(Balanced Technology Extended)とはインテルが提唱するデスクトップパソコンの新しい設計で、効率的な熱冷却のためのエアフロー(空気の流れ)を考慮した構造となっています。
パソコン本体の前面にCPUクーラー(CPUファン)が取り付けられています。パソコンの前面から吸気されます。このファンは大口径なので、少ない回転数で済み、騒音が抑えられます。
CPUクーラー(CPUファン)の取り込んだ空気は一直線に突き進みます。それに沿って冷却すべきパーツ(水色で表示)が並べられているため、効率よく熱を奪っていきます。冷却すべきパーツとはCPUやチップセットなどです。
背面に到達した空気のほとんどは、外へ排出されます。一部跳ね返った空気がメモリや拡張カードに当たり、冷却します。
背面に空気が突き抜ける仕組みなので、背面には冷却ファンが付いていません。そのため静音性を実現しています。
横から大口径冷却ファンを覗かせる。
BTXのパソコンは前面から空気を取り込むため、通常、デザイン的特徴として前面に大規模な吸気ダクトがあります。しかしXPS 420の場合は、前方両サイドに溝があり、そこから吸気しています。
前面に大きなダクトが丸見えになっていないので、デザインに無骨さがありません。ちなみに前面下部に補助的なダクトが付いているだけです。 |