Core i7-4790K、GeForce GTX 980が搭載できる、スタイリッシュ!ハイエンド・ミニタワー
HP ENVY 750-080jpレビュー
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※2015年8月12日レビュー時点のものです。供給状況により仕様変更の場合があるので、詳しくはHPサイトをご覧ください。
ENVY 750-080jpの装備インターフェース
インテル Z97 Express チップセットを採用したENVY 750-080jpをレビューします。Z97 Express自体は第4世代と第5世代Coreプロセッサーに両対応したチップセットですが、ENVY 750-080jpでカスタマイズサポートされているのは、第4世代のみとなっています。
CPUでは第4世代のCore i5およびCore i7が選択でき、グラフィックカードにはローエンドのGeForce GT 730から、メインストリームのGeForce GTX 960 、ハイエンドのGeForce GTX 980が搭載可能となっています。グラフィックカードのグレード枠に幅があるので、CPU処理メインで購入するなら、ローエンドGPUにして予算を抑える購入ができます。
※ENVY 750シリーズのPCケースデザインは【 HP ENVY 750シリーズのレビュー項目TOP 】 にて解説しています。
レビューしたENVY 750-080jpの構成は以下の通りです。倍率ロックフリーのCore i7-4790K を搭載していますが、マザーボードのVRM(電圧レギュレータモジュール)を見る限り、個人的には「オーバークロックを控えたいかな」と考えます。ただしHPサイトでは次のようなアナウンスしています。「超速クロックにおける動作の安定性、またオーバークロック時の耐性を高めるため、新たな技術も導入されました。」
今回のENVY 750-080jpレビューでは、グラフィックカードに最高カスタマイズであるGeForce GTX 980を搭載しています。上級者も納得の構成です。
2015年夏モデルから登場したHPのハイエンド・ミニターは、前機種のENVY 700シリーズから大幅にデザインが変更されました。フロントパネルにアルミニウム素材を用いて、センターラインを強調したスタイリッシュなデザインです。
天井面の装備端子は、USB3.0端子×2基、USB2.0端子×2基、ヘッドセット端子、SDカードスロット。
背面では上部からATX電源、拡張スロット、排気ファン、オンボード端子の構造です。
オンボード端子では、オーディオには、7.1チャンネルオーディオ対応アナログ端子(サイド、 リア、センター/サブウーハー、フロントスピーカ用)、ライン入力+マイク入力、そして光デジタル端子(S/P DIF)を装備。
USB3.0端子×2基とUSB2.0端子×2基、ギガビットイーサーLAN端子を装備しています。オンボードのモニタ出力にHDMI端子、DVI端子がありますが、グラフィックカード面の端子を使うのでここはキャップで封印されています。
搭載しているグラフィックカード:NVIDIA GeForce GTX 980 4GB (GDDR5)には、「デュアルリンク DVI-I ×1 、HDMI ×1 、DisplayPort×3」のモニタ出力端子を実装しており、4画面出力に対応しています。なお、グラフィックカードに厚みがあるので2スロット分を占有しています。
東京生産
ちなみに、ENVY 750-080jpは安心の東京生産。側面にMADE IN TOKYOのシールが貼られています。
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット 東京都昭島市のHP昭島工場で生産されている製品が、東京生産(MADE IN TOKYO)。HP製品のすべてではないが、多くのモデルが対象でありラベルで判断できる。 組み立てでは徹底したバーコード管理がされている。異なる部品の搭載、または搭載もれがあると、バーコード読み取りでエラーメッセージが表示され、次の工程に進めない。つまり、人為的生産ミスはほぼ無いらしい。 うんちく兄さんは、以前、HP昭島工場を見学してきたぞ。
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ENVY 750-080jpの内部
今回の構成におけるENVY 750-080jpの内部構造です。
MicroATXマザーボードが逆倒立配置されており、CPUが一番下に置かれています。
500WのATX電源ユニット搭載!しかも80PLUS BRONZE認証
総容量500WのATX電源が搭載されています。ちなみこの実機ではLITE-ON製でした。+12Vは4系統もあり合計のMAXは470Wです。ハイエンド機の電源として合格ラインでしょう。しかも変換効率のよい、80PLUS BRONZE電源を採用しています。
80PLUSの電源ユニットとは・・・・ 電源ユニットは言うまでもなく電力を供給するパーツだ。しかし、それ以前にAC/DC変換器でもある。家庭用コンセントには100Vの交流電流(AC)が流れており、パソコンで使う直流電流(DC)に変換するのだ。そしてACからDCに変換するとき、「どれだけ無駄なく変換できたか」の指標が変換効率だ。無駄にした分は熱となって消える。いくら大容量の電源ユニットでも、変換効率が悪いと意味が無いわけだ。 変換効率で優秀とされる基準は80%だが、研究機関の認証プログラムに申請してクリアした電源に「80PLUSの認証」を得られる。通常はStandardだが、さらに優秀ランク順に~BRONZE ~SILVER ~GOLD ~PLATINUM が付く。 BRONZEの場合、負荷率50%時で変換効率85%をクリアしている。 メーカーパソコンで採用されていたら、かなりの良識待遇だと思うぞ! |
グラフィックカード:GeForce GTX 980 と拡張スロット
GeForce GTX 980 のグラフィックカードは長さ約30cm、1kg程あり、「グラフィックス・サポートバー」によって支えられています。補助電源には6ピンの2コネクタ接続。起動中は側面のGEFORCEロゴが光るのですが、パネルでカバーされるので見えません。
GeForce GTX 980 の厚みで2スロット分を占有。残るスペースは2スロット分ですが、マザーボードからコネクタが省略されており、PCI Express x1を1スロットのみ使うことができます。なお、グラフィックカードの下にちょろっと見えるのは、無線LANカードです。
ストレージ~豊富に搭載!
ENVY 750-080jpの内部では3基のストレージベイがあります(フロント面にもう1基ありますが、未使用および未サポート)。今回の構成では、システム用に2.5インチSSD、データ用に1TB HDD × 2台搭載しています。
供給時期によりベンダーは異なると思いますが、このENVY 750-080jpレビュー機の場合のパフォーマンスをチェックしてみます。
SSDにはSanDisk製が採用されていましたが、HDDとは桁違いの速さです。起動がメチャメチャ速いです。とにかくアプリ起動に関連するランダムアクセスが、HDDの比ではないです。
HDDにはシーゲート製のBarracuda(ST1000DM003-IER162)が採用されていました。数年前のHDDよりも大分アクセス速度が速くなっていますね。
4基のメモリスロットとMini SATA スロット、CPU周り
マザーボードの左側に、4基のメモリスロットとMini SATA ×1スロットがあります。注文ではMini SATAへのパーツ搭載サポートはないようです。
VRM(電圧レギュレータモジュール)装置数が4フェーズ。ミドルレンジでも少ないほうでしょうか。個人的にはオーバークロックは避けますが、HPによると耐えうる設計になっているそうです。むろん、フェーズ数だけで推し量るのは安易ですけどね。
消費電力
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今回の構成における消費電力を測りました。
アイドル時では39Wあたり。CPUがMAX稼働するCINEBENCH R10ベンチマークテストでは114Wあたり。ストリートファイター4やバイオハザード5動作時では200W近くあります。
ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼアのベンチ中では210Wあたりで、ピーク時だと250W近くにもなります。それでも500W電源搭載なので不安はありません。しかも80PLUS BRONZEだし。
ベンチマークテスト(Core i7-4790K + NVIDIA GeForce GTX 980)
今回のレビュー機では、Core i7-4790K プロセッサー 、 NVIDIA GeForce GTX 980を搭載しています。この構成におけるパフォーマンスをチェックしてみます。
Haswell設計のCore i7-4790K プロセッサーは4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作します。TDPは88W。グラフィックカードのGeForce GTX 980では、シェーダー数が2048基。4GB GDDR5のビデオメモリを搭載しています。
2009年9月に登場したShooting Game(PC版)。NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体視3D対応ゲーム。3D Vision処理でなければ、本格3Dゲームとしてはミドルクラスの負荷。グラフィック設定はデフォルトのまま。DirectX 10で実施。 1920×1080 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 284.1 |
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2013年3月22日にPC版が発売。最大2560×1600もの高解像度が設定可能。家庭ゲーム機用よりも大量の敵が登場する「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」を収録。テストではグラフィック設定をデフォルトのままで行っています。 1920×1080 フルスクリーン表示 SCORE = 17678 |
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Windows版が2013年9月に発売した「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」のベンチマークテスト。登場するキャラクター達が活躍するストーリーが再生される。 |
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Pioneer Visual Material Movie01は「平均50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートの動画コンテンツです。 (※通常のBDタイトルの場合は等速36Mbps、最大Rate 40Mbpsで制限。)これがスムーズに再生できれば、2D高精細コンテンツに十分対応できると判断できます。読み込みが完了して安定したときに、処理時のCPU使用率を確かめます。 CPU使用率わずか2%。ほぼアイドル時みたいで微動だにせず!16BGメモリ搭載となると、使用率は10%程度で済んでいます。 |
CINEBENCH R10とストリートファイター4にて、パフォーマンス比較
CINEBENCH R10とストリートファイター4にて、過去のhpハイエンドモデルとパフォーマンス比較してみましょう。
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 |
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2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 主に、搭載するグラフィックのパフォーマンスに影響されます。ただし、CPUの影響もわりと受けるため、「グラフィックとCPUの組み合わせ」でパフォーマンスチェックしたほうがいいでしょう。なお、ここでは1280 × 720ウィンドウ表示におけるFPSで比較しています。 |
CPU、GPU、メモリともに同じ構成のENVY Phoenix 810-480jpとほぼ同じ結果だったので、Core i7-4790K + NVIDIA GeForce GTX 980のパフォーマンスは以下の通りと断定してよさそうです。ついでに過去のhpハイエンドモデルとパフォーマンス比較してみましょう。ちなみにストリートファイター4 ベンチマークテストでは、これまでのHPパソコンレビューの中でトップのスコアです。(2015年8月12日レビュー時点)
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28秒 |
626.20 | |
2015年2月の調査 |
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28秒 | 621.45 |
2014年5月調査 |
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30秒 | 571.09 |
2014年3月調査 |
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24秒 | 533.75 |
2014年7月調査 |
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24秒 | 530.22 |
2014年2月調査 |
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37秒 | 456.69 |
2014年2月調査 |
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37秒 | 431.55 |
ファイナルファンタジーXIV ベンチマークテスト
ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼアおよび、 蒼天のイシュガルドでは、フルHD(1920 × 1080)最高品質フルスクリーンでチェックしましたが、いずれも「非常に快適」でした。
ENVY 750-080jp購入ポイント
これまでのミニタワーよりもスリムになって設置しやすくなりました。ハイエンド機とは想像できないくらいです。従来のコテコテしたゲーミングPCさはなく、アルミのフロントパネルなどインテリアになじむスタイリッシュなデザインに仕上がっています。ただ、光学ドライブがノート用なのでスペックの低いパーツとなっており、また拡張スロットの少なさは留意しなくてはなりません。
代わりにストレージベイを4基も有しています。搭載できるパーツもハイスペックです。まとめると、「処理能力・ストレージ・スタイリッシュデザイン」の3点に重点を置いたモデルだと思われます。詳しくはHP公式サイトへ!
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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