ENVY Phoenix 810-290jpレビュー~Core i7-4960X EE+GeForce GTX 770
HPで最高峰PCのENVY Phoenix 810-290jpをレビューします。ENVY Phoenix 810シリーズの夏モデルにあたります。前モデルであるENVY Phoenix 810-190jpと同じく、Ivy Bridge-E設計(X79 Express チップセット)を採用しています。
Windows 8.1 Update (64bit)に対応するなどカスタマイズに変更がみられ、ユーザーからすれば「わざわざモデル名を変える必要があるのか」という印象です。ただレビュー実機をみるとATX電源が600Wから500Wにスペックダウンされていました。
このENVY Phoenix 810-290jpレビューでは、Core i7-4960X Extreme Edition と、NVIDIA GeForce GTX 770 (2GB)を搭載しています。この構成はENVY Phoenix 810-190jpのときと同じなので、目新しい情報はありませんのであしからず。
重複する内容が多いため割愛している部分はENVY Phoenix 810-190jpのレビューを参考にしてください。
装備するオンボード端子もENVY Phoenix 810-190jpと同じです。天井ではUSB3.0×2基、マイク、ヘッドセット端子、前面端子ではメモリカードスロットとUSB2.0×4基、背面オンボード端子に7.1ch対応アナログ音声端子、USB3.0 × 2基、USB2.0 × 4基、SP/DIF端子、ギガビットイーサーLAN端子を装備しています。
搭載しているGeForce GTX 770 のモニタ端子は、デュアルリンク DVI-I端子×1、デュアルリンク DVI-D 端子×1、HDMI出力端子×1、DisplayPort×1。
|
2014年7/29日時点でのレビュー情報になります。仕様変更等にはご注意ください。調査時点で¥139,800 (税抜)~から販売されています。詳しくは上記リンクのHPサイトへ
600Wから500Wへ容量ダウンした電源
ENVY Phoenix 810-190jpのATX電源では600Wでしたが、今回のENVY Phoenix 810-290jpでは500Wにダウン。、+12Vが4系統あり、それぞれ10A,18.5A,12A,12Aの出力。1系統の最大をみると18.5Aで、前モデルから+0.5A増えています。総出力を下げた代わりに1系統の最大出力を上げたのでしょうか?(+0.5Aだけですけど)
GeForce GTX 770搭載で500Wはギリギリな感じがしますが、総出力だけで判断するのはナンセンス。ちなみにベンチマーク中のピーク時では270Wの消費でした。ピーク時の使用で54%であれば、ざっくりみて問題無いと思います。
マザーボードはENVY Phoenix 810-190jpと同じと思われます。メモリスロットは4基あるものの、2基はラジエータの奥にあるため物理的に使用不可。
ENVY Phoenix 810-290jpは、「PCI Express x16×2スロット、 PCI Express x1×2スロット、PCI Express Mini Card ×1スロット」を持ちます。これはGeForce GTX 770 とチューナーカード搭載をした状態。PCI Express x16が1スロット空いています。
搭載しているCore i7-4960X Extreme Editionは6コア実装12スレッド動作。GeForce GTX 770 は、シェーダー数が1536基もあるハイエンドGPU。
12スレッドのレンダリング風景には圧巻!CINEBENCH R10のレンダリングを24秒で完了
カスタマイズ例~CPUは倍率ロックフリー
レビュー時点でのカスタマイズをピックアップすると、CPUはすべて倍率ロックフリーのCPUで、メーカー保証対象外ですが、オーバークロック設定が可能です。グラフィックカードはGeForceGTX 760、GeForce GTX 770の2点。
ただ、GeForceGTX 760のビデオメモリが1.5GBとあるので、これはリテール品ではなくメモリバス幅192-bitにスペックダウンしたOEM版ではないかと推測されます。ENVY Phoenix 810-290jpは最高峰モデルであるため、コア層からすればちょっと文句言いたくなるですね。GeForce(R) GTX 770 ではリテール品と同じなので、コア層ならやはりGeForce(R) GTX 770を選ぶべきでしょう。
|
|
|
|
|
レビューしたENVY Phoenix 810-290jpでベンチマークテスト
今回レビューしているENVY Phoenix 810-290jpでのベンチマークテストですが、OS以外は
前回レビューしたENVY Phoenix 810-190jp
と同じ構成ですので最小限のテストにしました。結果はほとんど同じなので、
ENVY Phoenix 810-190jpのベンチマーク記事を参考にしてください。
|
|
CPU性能のベンチマークテスト | |
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 レンダリング 処理時間⇒ 24秒 当サイト調べによる比較参考データ1
当サイト調べによる比較参考データ2
|
|
本格3Dゲームのベンチマークテスト | |
負荷レベル:ライト |
2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 530.22RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 1280×720 ウィンドウ表示(全コア ×41倍のオーバークロック設定時) AVERAGE FPS 593.36 過去にレビューしたHaswell設計(Core i7-4770K + GeForce GTX 770搭載 )モデルで 571.09という結果があったので、OCなしではそれよりも下の結果となった。Ivy Bridge-Eはスペックそのものが底上げされたとはいえ、基本設計はIvy Bridgeなので、Haswellの前世代というのが拭えない印象。 しかし、Core i7-4960X EEは6コア実装で、HTテクノロジーによって12スレッド動作するし、キャッシュメモリが15MBというモンスター級。これが生かせるような処理では、圧倒的なパフォーマンスがでるのかもしれない。 1280×720 ウィンドウ表示
1920×1080 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 443.16 |
負荷レベル:ミドル |
2009年にPC版が登場したRPG。ロールプレイングなのでアクションゲームほどFPSに左右されませんが、最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。DirectX 10で実施。 1280×720 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 314.41 1280×720 ウィンドウ表示(全コア ×41倍のオーバークロック設定時) AVERAGE FPS 352.06 |
ENVY Phoenix 810-290jp購入ポイント
搭載できるCPUが全部倍率ロックフリーであるため、オーバークロック(OC)が楽しめます。しかしATX電源容量が前モデルから下げられたため、リスクが大きくなりました。そもそもOCは保証されませんので、パソ兄さんとしてはこのENVY Phoenix 810-290jpではOCを推奨しません。しかし、自前で電源を換装する分にはベース機として購入対象になると思います。ENVY Phoenix 810-290jpは水冷式パソコンなので、OCはさておき、長時間のゲームに向いているモデルです。
ENVY Phoenix 810シリーズ 各モデルごとのレビュー
- HP ENVY Phoenix 810シリーズの概要レビュー(PCケースデザイン)
- ENVY Phoenix 810-480jp~構成例: Core i7-4790K + GeForce GTX 980
- ENVY Phoenix 810-290jp(X79 Express)レビュー~Core i7-4960X EE+GeForce GTX 770
- ENVY Phoenix 810-190jp(X79 Express)~構成例その1: Core i7-4820K + GeForce GTX 760(192-bit)
- ENVY Phoenix 810-190jp~構成例その2: Core i7-4960X EE + GeForce GTX 770
- ENVY Phoenix 810-180jp(Z87 Express)~構成例: Core i7-4770K + GeForce GTX 770
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報