18.5インチ一体型PC、年配者にお勧め
HP 18-5240jpレビュー
18.5インチ一体型PCの、HP 18-5240jpをレビューします。18.5インチ画面ということで、一体型のなかでもわりとコンパクトなサイズです。そして18.5インチ画面に「解像度1366×768」であるため低解像度であり、ドットバイドット時で比較的大きな文字とアイコンで表示されますシンプルな構成で。非タッチパネルということもあり非常に低価格であり、当方としては年配者にお勧めのモデルです。
2014年11月のレビュー調査では、主要パーツがカスタマイズ不可となっており、既成構成でした。AMD E1-6010 APUを搭載しており、使われるグラフィックは、APUに内蔵しているAMD Radeon R2 グラフィックスです。4GBメモリと500GB HDDを搭載しており、メインとして使える基準のシンプル構成となっています。
なお、上記写真にあるワイヤレスキーボードとマウスは、普段使用しているロジクール製のものでHP 18-5240jpの付属品ではありません。標準付属は有線タイプなので無線タイプが必要な方は自身で新調してください。以下、HP 18-5240jpの要点をまとめてみました。
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2014年11/13レビュー時点では¥44,800 (税抜)~から提供。最新情報は上記リンクにて。
要チェックポイントと概要
注目ポイント! |
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その他、スペック概要 |
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留意点 |
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HP 18-5240jpのデザイン
基本デザインは、フォトフレームタイプとなっています。通常使用時の傾き10°で、サイズは幅約470×奥行き135mm × 高さ325 mmとなっており、一体型としては軽量の約5.1kgとなっています。ころころと気軽に設置場所を変えやすい筐体サイズかと思われます。
カラーはブラックとシルバーのツートン。背面下方から吸気して上部に排気されるエアーフローとなっています。
傾けられる角度。設置の際の奥行きは浅くて13cm、深くて20cmくらいです。安定性は悪く無いです。
スタンド部分の様子。内側に強固なバネが見えます。
HP 18-5240jpの底面の様子。滑り止めが2箇所設置されています。
上部の右側に電源ボタンが配置されており、起動時は電源マークがLED点灯します。
右側面にトレイ式の光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)を内蔵しています。ブルーレイドライブの搭載がないので、BD映画を楽しみたいなら別途外付け対応するしかありません。
装備端子~基本を押さえたシンプル構成
HP 18-5240jpの装備端子をみてみましょう。正直、豊富とはいえませんが、USB端子が計6基、カードリーダーを備えているので、多くの方は問題なく使えるシンプル構成です。ただ、HDMIの入出力がないため、ほかのパソコンのモニタ用に使うとか、別モニタに出力するなどの応用には使えません。一体型で完結できるユーザーに向いています。
左側面の窪んだところに端子が装備されています。HDDライト、カードスロット、USB3.0端子×2基、マイク入力、 ヘッドフォン端子が確認できます。やや窪んたところにあるため、ユーザーポジションからの挿入は視認しにくく、ちょっと扱いづらさを感じますが、慣れれば手探りで位置を把握して視認せずにできるようになるかもしれません。
背面の装備端子では、電源コネクタ、100BASE LAN端子、USB2.0端子 × 4基、ライン端子があります。ギガビットイーサーではないので家庭内サーバーを利用している方は低速ネットワークとなります。光インターネットでは充分な速度なので、多くのユーザーは懸念要素ではないでしょう。
18.5インチ非光沢ディスプレイ~低解像度ゆえ表示サイズが大きい
18.5インチモニタの一体型ということで、コンパクトな印象を受けます。ノートパソコンからすんなり移行できそうな雰囲気があります。HP 18-5240jpの正面部分を見て行きましょう。
非光沢 ディスプレイなので映り込みがほとんどないです。18.5インチに解像度1366×768の搭載であり、低解像度の仕様。
領域としては一般的な15.6インチノートと同じです。しかし画面は15.6インチよりも大きい18.5インチなので、Windowsシステムの基準であるドットバイドット表示のとき、表示領域が狭いかわりにアイコンや文字が大きく表示されます。
ゆえに年配者にお勧めというわけです。非光沢で目にやさしいし。
「低解像度⇒ドットバイドット時でも文字等が大きい⇒年配者に向く」を提示すると、「高解像度でも拡大設定すればいい⇒使い方を決めつけるな」と言われるのですが、拡大設定はレイアウト崩れのデメリットが0ではないため、あくまでWindowsの基準であるドットバイドット表示(96 DPI )に着眼して解説しています。(そもそも印刷業界では印刷物との整合性から拡大設定で作業することはない)
100円玉と対比させた写真を基に、ドットバイドット表示における文字サイズの比較してみます。いずれも当サイト本文記事で使用している14ピクセルの文字です。比較すると、18.5インチ(1366×768)は24インチ(1920 × 1080)よりもやや大きく表示できます。
ドット・バイ・ドットとは
ドット・バイ・ドットとは、1ピクセルを、ディスプレイの1ドットで表示することです。つまり、拡大や縮小処理していないそのままの表示です。ドットバイドットでない表示は、文字のにじみやレイアウト崩れを生じる場合があります。(近年では拡大しても特に支障なく使えるアプリも増えてきているが・・。)
Windowsが用いている解像度は96 DPIであり、コントロールパネルの設定で100%というのがドットバイドットの状態であり、「96 DPI のまま」ということです。拡大設定の125%は120 DPI 、150%は144 DPI ということになります。
視野角は極端な角度でなければ、悪くないという印象。おそらくTNパネルでしょう。どうみてもIPSパネルではないので、かなりの角度からの視認すれば、白く飛んだり色度変移が起きます。向い合って使う場合には当然問題ありません。
ディスプレイの上部中央には、HP TrueVision HD Webcam (約92万画素)&デュアルマイク が内蔵されています。
下方にデュアルスピーカを内蔵。一般的なノートよりはサウンド・クオリティが高い気がします。
17.3インチノートとの設置性比較~HP 18-5240jpの設置性
17.3インチノートを使っていたユーザーであれば、設置性はほとんど同じと考えてもいいでしょう。ワイヤレスキーボードを使えば、簡単にどかすことができるので、ノートを置くよりは机上スペースを有効活用できると思います。
横に17.3インチノートのDELL XPS 17(L702X)を置いてみました。当然、画面はHP 18-5240jpのほうが一回り大きいです。
奥行きで対比してみると、必要接地面積は両機とも似たようなものでしょう。キーボードをどかせば、HP 18-5240jpのほうが机を有効活用できます。
付属品~ワイヤレスキーボード&マウスは別売り
これが標準付属の有線キーボードとマウス。およびHP 18-5240jpとの対比。いつものアイソレーションキーボードと違いますね。裏面をみると、PR1101Uというモデルのようです。また、ビギナーガイドブックの「速効!HPパソコンナビ特別版」が付属しています。
HP 18-5240jpは内蔵電源ではないため、65W ACアダプタが使われます。本体に接続するコネクタ先はL字型になっています。
消費電力は変動を繰り返しますが、平均的なワット数を独断でチェックしました。ディスプレイの消費電力込みですので、かなりの省エネです。一般のデスクトップPCよりも非常に低消費電力です。
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HP 18-5240jpのパフォーマンス~AMD E1-6010 APU はどんなもん?
HP 18-5240jpに搭載されているCPUは、レビュー時点においてAMD E1-6010 APU (1.35GHz, 1MB L2キャッシュ / 2コア)。これにはAMD Radeon R2 グラフィックス が内蔵されています。
AMD E1-6010 APU およびAMD Radeon R2 グラフィックスのスペック。AMD Radeon R2 に関してはUnknownが多いなあ。
AMD E1-6010は2コア実装でコア数通りの2スレッド動作。最近は4スレッドものが多いので、複数同時処理は近年の感覚では劣る印象。 とりあえずベンチマークテストでパフォーマンスチェックしてみましょう。
APU 【 Accelerated Processing Unit 】とは
CPUとGPUを一つの半導体チップにまとめた統合型プロセッサ。CPUとGPUがプロセッサ内部で交信できるため、高性能化しやすいし、低消費電力化につながる。インテルでも同様のことをやっているが、AMDではこれらのプロセッサをAPU、またはFusion APUと呼んでいる。PlayStation 4では専用カスタマイズしたAMD製APU(Jaguar 8コア)を搭載するなど、AMDはこの技術で評価が高い。
2D高精細コンテンツには性能クリア
Pioneer Visual Material Movie01は「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートの動画コンテンツです。 (※通常のBDタイトルの場合は等速36Mbps、最大Rate 40Mbpsで制限されています。) これがスムーズに再生できれば、2D高精細コンテンツに十分対応できると判断できます。
スムーズに再生できたので「2D高精細コンテンツには性能クリア」と言えます。ただ、APUの使用率が40%近くだったのでゆとりがある状況とは言い難い状況です。そもそもBDを超えるコンテンツなので、外付けBDドライブにてBDを見れる性能は十分あります。本格的な3Dゲームや動画編集をしない限りは性能に不満はないと思われます。
ドラゴンクエストX ベンチマークテスト ver.1.10では、HD解像度の低品質でも厳しい結果となりました。
過去のレビュー機と比較
CINEBENCH R10 ベンチマークテストとストリートファイター4 ベンチマークテスト(HD解像度設定)にて、過去レビューPCと比較してみましょう。2014年のHP製品の中では、わりと低い性能となっています。CINEBENCH R10 のレンダリング処理では、同時期のエントリーノートよりも大幅に遅いです。ストリートファイター4から見るグラフィック性能では、このCPU処理能力にしてはGPUパフォーマンスが高いといった印象です。いずれにしても本格ゲームには向きません。2D高精細コンテンツまでの性能と判断できます。
レビューしたHP 18-5240jpでは、CINEBENCH R10 のレンダリング時間:6分38秒、ストリートファイター4では1280 × 720のフルスクリーン表示で34.85 fPS、ウィンドウ表示で34.85 FPSでした。
※HDDパフォーマンス |
6分38秒 | 34.85 | |
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8分36秒 | 24.85 | |
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2分52秒 | 23.49 | |
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2分14秒 | 69.77 | |
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1分27秒 | 39.23 | |
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48秒 | 53.34 | |
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1分02秒 | 52.01 | |
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1分08秒 | 50.20 | |
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1分03秒 | 48.60 |
スタンダードな据え置きPCと比較すると、かなりCPUパフォーマンスがオチますが、ネットやビジネスソフトが中心の使い方なら体感できるほどの違いはないでしょう。ブルーレイ程度の負荷であれば充分対応できる性能がキープされています。
HP 18-5240jpの購入ポイント
では、情報のおさらい。購入ポイントを見極めましょう。
- 低価格で、基本機能を備えたモデル。パーツのカスタマイズは不可(既成モデル)
- 2014年の新モデルPCの中では低性能であるが、ゲームや動画編集をしないなら充分な性能はある
- 約5.1kgなので、気軽に設置場所を変えられる。ワイヤレスに徹すれば接続は電源ケーブルだけ。
- 非光沢パネルなので目の負担が少なく、長時間作業に向く。
- 18.5インチ画面に解像度1366×768なので低解像度。
ゆえにドットバイドット表示にて文字やアイコンが大きめに表示されるので、年配者にお勧め! - 無線LANを標準搭載(IEEE802.11b/g/n)
- 一体型としてはコンパクトな方なので、ノートユーザーからの移行がしやすい。
- 低解像度なので、一画面に表示できる情報量が少ない(スクロールが頻繁)
- 装備する端子の種類が豊富とはいえない。ただし、USB端子の数は6基あるので十分。
- USB3.0端子×2基あるので、高速バックアップができる
- HDMI端子がないので、モニタ単体としての使い方はできない
- 100BASE LANなので、ギガビットイーサーではない
(家庭内サーバーを利用しているユーザーには低速。光インターネット用には問題ない)
屋外で使わないならノートパソコンよりも使い勝手がいい一体型。セパレートタイプのデスクトップに抵抗があるなら、一体型に限ります。ワイヤレス環境を整えれば、コードは電源ケーブルだけというスッキリさです。(付属品は有線キーボードなので、ワイヤスレキーボードを用意することをお勧めします)。とにかくリーズナブルなので、セカンドPCとしてもお勧めです。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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