インテルのクアッドコア、Core i7-900シリーズが搭載できるミニタワー型デスクトップパソコン、e9290jpレビュー!
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まずはHP e9290jpの内部写真をご覧ください。
HP e9290jpの電源ユニット
次は、e9290jpの電源ユニットをチェックします。特異な配置のため、通常とは逆さまに取り付けられています。
460Wの電源ユニットを搭載。Active PFC回路仕様です。しかもATX規格採用なので、自作パーツと同等です。保証対象外ですが自分で交換するのもありです。
※Active PFC回路とは(オールテックのサイトより) PFCとは、Power Factor Correctionの略で「力率改善回路」のことを言います。 ActivePFC回路とは、電源に入ってきた電力をより効率的に使用できる機能です。 NonePFC電源の力率は約60%前後、PassivePFC電源の力率は約75%前後ですが、ActivePFC電源の力率は95%以上を実現しています。 現在、ヨーロッパ等の環境基準に非常に厳しい環境先進国においては ActivePFCである必要があります。電源に入ってきた電力を無駄な熱にすることなく効率的に使用できる電源です。 力率が高いほど無駄な消費電力を抑えた経済的な電源ということができます。簡単に言うと、同じ電気代(電力量)でより長い時間パソコンを使うことができるということです。 |
電源ユニットの詳細シールも逆さま。というか、逆さまに取り付けられているので当たり前ですね。ちなみに定評のあるAcBel製でした。AcBelは、世界の30社以上へOEM(委託を受けた相手先ブランドでの生産)で、高い実績を持ちます。AcBelは目標不良率0%を企業理念としており、実際、不良率は100万台にたった150台という記録を達成しています。こうした極めて低故障率の実績があるため、多くのパソコンメーカーがこぞって採用しています。
電源の各系統を見ていきましょう。電源ユニットの確認は400Wや500Wといったトータル出力だけに注目しがちですが、 1系統に電力が偏ると電源不足に陥るため、各系統の定格が肝心です。メインとなるのは「+12V」です。「+12V」はCPUやマザーボード、グラフィックカードなど消費電力の高いパーツに使われます。
+12V a | +12V b | +12V c |
16A | 15A | 8A |
トータル 385W |
「+12V」だけで3系統あります。この3系統のトータルでは385Wまでになります。DELLより比較的ゆとりのある電源を確保しているように思います。そこそこハイエンドのグラフィックカードでも十分対応できますね。
+12V以外には「+3.3V」や「+5V」がありますが、これが電源不足になるケースはほとんどないので気にしなくても問題ありません。ちなみに「+5VSB」はスリープといった省エネモードの電源供給に使われます。
横に自作パソコンで使用していたATX電源ユニットを並べてみました。ねじ穴位置など一致しています。ただし、逆さまに配置されているので通気ファンが上を向いてしまいます。
そのためか、電源ユニット上部には3センチくらいの空間が設けてあり、排熱用の通気口が空けてあります。しかし、大型ファンの付いている電源ユニットをつけても大丈夫かは不明です。HPが採用しているこの電源ユニットでは大型ファンは付いていませんでした。
一応、サイドパネル面でも、電源ユニット上部の排熱対策は見られます。
自己責任で取り付けるなら、W150×H86×D140のサイズになります。メーカーのサポートをちゃんと受けたい人は、このような行為をやめましょう。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より