Pavilion 500-140jp・レビュー / 性能チェック
Core i5 -4440(グラフィックはHD グラフィックス 4600 )の構成で、Pavilion 500-140jpの性能をチェックした。また、当サイトによる過去のレビュー機種と性能比較をしてみる。 ※レビューはPavilion 500-140jp実機だが、設計ベースが500-240jpに引き継がれている。最新情報はHPオンラインストアへ!
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OS | Windows 8(64bit) |
プロセッサ | インテル Core i5 -4440 (3.30GHz) |
メモリ | 8GB (4GB × 2)DDR3 SDRAM メモリ(1600MHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4600 |
ストレージ | 1TB SATA HDD(7200回転) |
インテル HDグラフィックス4600について
CPUに内蔵しているグラフィック機能が「インテルHDグラフィックス」です。AMDやNVIDIAの単体GPUが搭載されていないパソコン製品ではこの「CPUに内蔵のグラフィック」が機能します。内蔵グラフィックといっても2011年登場のSandyBridge世代から「CPUコアとの完全統合化」がされているので、従来よりも強力なものとなっています。
インテルHDグラフィックス4600では、演算ユニットが前世代(4000)と比べると、16基から20基へと増加しています。Direct X 11.1のサポートもされています。(前世代はDirect X 11まで)。最大画面解像度が4096 × 2304(4K2K)に対応!(前世代のHDグラフィクス4000では2560 × 1600まで)
動画再生支援(ハードウェア・エンコーダ)のQuick Sync Video2.0を引き継いでいます。
※Intel Quick Sync
Video とは
Quick Sync Videoは動画再生支援機能。動画編集ではデコードとエンコードの処理が機能強化されています。※「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVC、VC1」のデコードをハードウェア処理。 「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVCのエンコード」をハードウェア処理。 さらに処理エンジンである「マルチフォーマットコーデック」を大幅強化。ただ、Quick Sync Videoが利用できるのはHDグラフィックが有効時の時のみで、グラフィックカード(単体GPU)を使用しているときは、Intel Quick Sync Videoが機能しません。
インテル HDグラフィックス 4600のスペック。
Core i5 -4440(Haswell設計について)
今回のPavilion 500-140jpにはCore i5 -4440を搭載しているが、これはHaswell設計のCPUである。
Haswell(LGA 1150版)の新たな要素
- CPUソケットは新たにLGA 1150となり、LGA 1155のSandyBridge・Ivy Bridgeとの互換性なし
- デジタルディスプレイ出力がCPU側に統合。※アナログは従来通りFDI経由でチップセットからの出力
- 新拡張命令セットのAVX2を追加~演算能力の向上化
- 内部構造の改良で、浮動小数点演算ユニットがFMAに対応
- 【省電力化】 CPUに電圧レギュレーターの一部を内蔵(iVR)~外部からの電流入力の一本化
- 【省電力化】 電力管理機能のCステートが、C7まで拡張~アイドル時では消費電力が5%ダウン
※上記はチップセットZ87 / H87 / Q87 の場合
AVX2では、FMA(融合積和算)命令が追加。整数演算が256bitのベクトル幅で行える。(高速ベクトル演算命令)。マルチメディアのアプリや、ゲームでも使われる計算なので対応すれば効果が大きい。
AVX2非対応で比較しても、5%ほどの高速化が期待できるとのこと。※前世代Ivy Bridgeの同ポジションCPUと比較した場合。
命令拡張 | 追加された世代 |
MMX | MMX Pentiumシリーズ |
SSE1~4 | Pentiumシリーズ、Core 2 Duoなど |
AVX | 第2世代Core iシリーズ(SandyBridge) |
AVX2 | 第4世代Core iシリーズ(Haswell) |
Cステートとは、電力管理のために待機状態レベルを定義付けしたもの。数が大きいほど休ませる回路が多く、低消費電力となる。前世代のIvy BridgeではC6までであったが、HaswellではC7まである。
※電源ユニットでは、12V2出力に0.05Aまで下がる機能が必要となった。従来の電源ユニットでは動作不安定の可能性が示唆されている。市販の電源を使うならHaswell対応を謳っているものが安心。
外部(マザーボード上にあるVRM)からの電流入力を一本化。CPUに電圧レギュレーターの一部を内蔵した。これがiVR(Integrated Voltage Regulator)である。CPU内部の各エリアへの給電はiVRで行い、結果的に省電力化となる。急激な電圧変更の要求にも応えられるため、オーバークロック時に役立つ。
CPU性能比較!Pavilion 500-140jp実機でベンチマークテスト
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OS | Windows 8(64bit) |
プロセッサ | インテル Core i5 -4440 (3.30GHz) |
メモリ | 8GB (4GB × 2)DDR3 SDRAM メモリ(1600MHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4600 |
ストレージ | 1TB SATA HDD(7200回転) |
![]() CINEBENCH R10は、MAXON Computer社のCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフトで、Cinema 4Dは映画・テレビ業界・ゲーム制作・建築で採用されている3Dソフトです。 CINEBENCH R10はマルチコアに最適化されているので、クロック数の高さだけでなくマルチスレッドでの能力を測ることができます。 |
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CINEBENCH R10のスコア | |
処理時間⇒40秒 | スコア⇒21599 |
発売当時のミドルレンジ~ハイエンド製品 | |||||
時期 | 製品 | CPU | GPU | メモリ | 処理時間 |
2014月2月 | ENVY 700-260jp | Core i5 -4570 | GeForce GTX 760(192-bit) | 8GB | 37秒 |
2014年2月 | ENVY Phoenix 810-190jp |
Core i7-4820K | GeForce GTX 760(192-bit) | 8GB | 37秒 |
2013年6月 | XPS 8700 | Core i7-4770 | GeForce GTX 660 | 16GB | 30秒 |
2012年5月 | XPS 8500 | Core i7-3770 | Radeon HD 7870 | 12GB | 34秒 |
2011年1月 | XPS 8300 | Core i7-2600 | Radeon HD 5770 | 8GB | 38秒 |
2010年5月 | Studio XPS 7100 | Phenom II X6 1055T | Radeon HD 5870 | 12GB | 54秒 |
2012年1月 | Alienware X51(R1) | Core i7-3770 | GeForce GTX 660 | 8GB | 34秒 |
2010年6月 | Studio XPS 9100 | Core i7-960 | Radeon HD 5870 | 9GB | 46秒 |
2009年9月 | Studio XPS 8000 | Core i7-860 | GeForce GTX 260 | 4GB | 51秒 |
2009年9月 | Alienware Aurora ALX | Core i7-975 Extreme Edition |
Radeon HD 5870 CrossFireX |
9GB | 46秒 |
2009年 | HP e9290jp | Core i7-920 | GeForce GT220 | 3GB | 55秒 |
2003年? | マウスコンピューター・機種不明 | Pentium 4 (3GHz) | GeForce 6600 | 512MB | 7分36秒 |
発売当時のエントリー | |||||
時期 | 製品 | CPU | GPU | メモリ | 処理時間 |
2014月2月 | Pavilion 500-140jp | Core i5 -4440 | HDグラフィックス 4600 | 8GB | 40秒 |
2012年5月 | Inspiron 660s | Core i5-3450s | GeForce GT 620 | 6GB | 44秒 |
2012年5月 | Inspiron 660 | Core i5-2320 | HDグラフィックス 2000 | 4GB | 48秒 |
2011年5月 | Vostro 260s | Core i5-2400s | Radeon HD 6450 | 4GB | 55秒 |
2011年5月 | Inspiron 620 | Pentiumデュアルコア G620 | HDグラフィックス | 4GB | 1分47秒 |
2010年1月 | Inspiron 580s | Core i3-530 | RADEON HD 5450 | 4GB | 1分57秒 |
2008年10月 | 自作パソコン2 | Core 2 Duo E8400 | RADEON HD 4650 | 4GB | 2分31秒 |
2006年11月 | 自作パソコン1 | Pentium D 915 | RADEON HD 3650 | 1GB | 5分28秒 |
ゲームでのベンチマークテスト
かつての高負荷ゲームだったデビルメイクライ4にて、グラフィックカード無しでRANK Aまで達している。(解像度1280 × 720 ウィンドウ)
ストリートファイター4のベンチマークで比較
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OS | Windows 8(64bit) |
プロセッサ | インテル Core i5 -4440 (3.30GHz) |
メモリ | 8GB (4GB × 2)DDR3 SDRAM メモリ(1600MHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4600 |
ストレージ | 1TB SATA HDD(7200回転) |
![]() ストリートファイター4は、2009年にPC版が登場した対戦型格闘ゲーム。操作は2Dですが、グラフィックが3D描写となっています。ストリートファイター4 PC版が登場した当時では、並のPCではややハードルが高い負荷でしたが、パソコンの高性能化に伴いハードルが下がってきています。 |
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ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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AVERAGE FPS 82.94 |
RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 スコア 11849 |
発売当時のエントリー | |||||
時期 | 製品 | CPU | GPU | メモリ | AVERAGE (FPS) |
2014月2月 | Pavilion 500-140jp | Core i5 -4440 | HDグラフィックス 4600 | 8GB | 82.94 |
2012年5月 | Inspiron 660s | Core i5-3450s | GeForce GT 620 | 6GB | 67.46 |
2012年5月 | Inspiron 660s | Core i5-3450s | HDグラフィックス 2500 | 6GB | 46.84 |
2011年5月 | Inspiron 620 | Pentiumデュアルコア G620 | HDグラフィックス | 4GB | 26.79 |
2011年5月 | Vostro 260s | Core i5-2400s | Radeon HD 6450 | 4GB | 53.04 |
2010年1月 | Inspiron 580 | Core i3-530 | HDグラフィックス | 4GB | 17.44 |
2010年1月 | Inspiron 580 | Core i3-530 | RADEON HD 4650 | 4GB | 56.25 |
2010年1月 | Inspiron 580s | Core i3-530 | RADEON HD 5450 | 4GB | 39.82 |
2006年11月 | 自作パソコン1 | Pentium D 915 | RADEON HD 3650 | 1GB | 42.41 |
もっと高負荷なゲームでは・・・
さすがのHD グラフィックス 4600でも、以下のベンチマークテスト結果では、「快適までとは行かない、まだまだプレイには不十分」といった様子。まだグラフィックカード無しで満足に遊べるタイトルではないようだ。
![]() バイオハザード5は2009年9月にPC版が登場し、日本ゲーム大賞2009 優秀賞を受賞。 また、NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した、初の立体3D対応ゲーム。 |
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バイオハザード5 「ベンチマークテストA」の結果 ※DirectX 10 解像度 1280×720 ウィンドウ表示 |
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Average FPS 47.2 |
RANK B ⇒ 一部の動作で重くなりますが、問題なく動作。 |
![]() ラストレムナントは2009年にPC版が登場。RPGなのでアクションゲームほどリアルタイム処理能力にシビアではないものの、ロールプレイングでは異例の最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲーム。 |
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ラストレムナントのベンチマーク結果(解像度 1280×720 ウィンドウ表示) | |
Average FPS 41.26 |
~プレイは可能ですが、さまざまな場所でストレスを感じる。 |
![]() 2010年9月に発売したファイナルファンタジーXIV。PC版ファイナル・ファンタジーの2作目で、ファイナル・ファンタジー11から8年ぶりの新作。登場当時としては先を見越した設定となっており、パソコン性能の向上を前提にしているため、2010年時点では要求されるスペックが非常に高いです。 |
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ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク スコア | |
LOW(1280×720) | SCORE = 1496(動作困難 ) |
![]() バイオハザード6は、2013年3月22日にPC版が発売。最大で、2560×1600もの高解像度が設定できる。ハイスペックPCを活かした新要素として、家庭ゲーム機用よりも大量の敵が登場する「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」を収録している。 |
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バイオハザード6 ・ ベンチマークテスト / DirectX 9.0c 1280×720 ウィンドウ表示 |
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SCORE 1648 | RANK C ⇒ プレイは可能だが、処理負荷によって動作が重くなる。 |
Pavilion 500シリーズは「ゲーム機用に」とまでは言えないが、ちょっとしたHD動画編集などでは問題なく、大半のユーザーのニーズには応えられるスペックである。以下にリンクしてあるHPサイトにてじっくり検討してみよう!
Pavilion 500-140jpレビュー(2014年2月時点・Haswell設計)
- 豊富な拡張スロットを持ちつつも、コスパに優れたミニタワーPavilion 500-140jp
- HP Pavilion 500-140jpの内部構造チェック
- 性能チェック~Pavilion 500-140jpをベンチマークテストで性能比較
【 HP Pavilion 500シリーズのレビュー・TOP 】
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