HP ENVY17-j100 Leap Motion SE レビュー項目
- 世界初!Leap Motion対応の17.3インチノート!HP ENVY17-j100 Leap Motion SE (現在のページ)
- ENVY17-j100 Leap Motion SEのディスプレイとキーボード詳細レビュー
- ENVY17-j100 Leap Motion SE のベンチマークテスト結果
- ストレージベイやメモリスロット!ENVY17-j100 Leap Motion SEの内部構造
2014年2月時点のレビューであり、手元にある実機の現状に基づいた情報である。
世界初!Leap Motion対応の17.3インチノート!HP ENVY17-j100 Leap Motion SE
HP(ヒューレットパッカード)のミニノート、HP ENVY17-j100 Leap Motion SE レビューする。Haswell設計(チップセットHM87 )で、Core i7-4702MQとNVIDIA GeForce GT 750M (4GB) を搭載したハイエンドモデルである。大画面の17.3インチ・タッチディスプレイで、フルHD解像度 (1920×1080) を搭載している。本格的なゲームやHD動画編集の入門機として申し分ない「中級者以上」のノートパソコンである。
そのほか、[バックライトキーボード搭載、Beats Audioクアッドスピーカーとサブウーファーの構成、USB3.0端子 × 4基装備、ストレージベイ2基、指紋認証機能付き 」など付加要素も豊富である。また、公称ではあるが、「バッテリー駆動時間が約5時間30分 」と結構ロングライフである。
ディスプレイやマウスに触れず操作?Leap Motion対応
HP ENVY17-j100 Leap Motion SEの最大の特徴は、世界で初めてLeap Motionコントローラーを内蔵したパソコンということ。(USB接続するコントローラは先んじて販売されている)。Leap Motionは、ディスプレイやマウスに触れずに空中ジェスチャーで操作できる機能であり、両手や10本の指を認識する高い精度を持つ。
Leap Motionとは米ベンチャー企業が開発したモーション・コントロールデバイスで、PC本体に触れること無く直感的に立体操作が可能となる。2つの赤外線3Dカメラで映像を捉えて認識するシステム。キネクトの200倍の感度があるという。コントローラを薄さ約3.5mmにすることで内蔵が可能となった。2013年4月にHPとパートナー契約を発表した。
問題なのがLeap Motion対応アプリケーションが必要であること。普及具合が懸念要素となる。
しかし、「音声認識やタッチスクリーン程度じゃ最先端とはいえない!これからはノータッチ操作だ!」という興味津々ユーザーなら、心躍る製品である。
天板はナチュラルシルバー。中央のhpロゴは指紋つきやすいけど、ミラー調でなかなか格好いい。
幅416 × 奥行き274 × 厚み29.4~36.4mm。重量は約3.25kgなので、基本用途は据え置きノートとなる。GeForce GT 750M 搭載なのでハイエンド機らしく、120WのACアダプタが付属する。
豊富なインターフェースをチェック~USB3.0端子を4基も装備
前面には端子などの装備はなし。タッチパッドの位置が少し空いていて、ディスプレイを開きやすくなっている。
背面は傾斜デザインとなっており、端子等の装備は無い。HEWLETT-PACKARDの印字が見える。
左側面に、セキュリティロック穴、 通気孔、 HDMI出力端子、 ギガビットイーサネットLAN 、USB3.0×1(電源オフUSBチャージ機能対応)、 USB3.0×1、 SDカードスロット。
右側面に、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、 USB3.0×2 、オプティカルドライブ、 電源コネクター 。
左側面のアップ写真。電源とHDDの動作ライトを装備している。そして裏返しにしないと分かりにくいが、排気口のスリットはシルバー面だけではなく、その下の黒い面にもある。底面には通気口のスリットが結構多く、エアーフローに関してはかなり安心できる構造だと感じた。
2つあるUSB3.0端子の内、稲妻マークのある左側のみ「電源オフUSBチャージ機能対応」。パソコンの電源が入っていなくても、ここのUSB端子から周辺機器を充電することができる。携帯電話やオーディオプレイヤーなどUSB経由で充電をする機会が増えた現在では便利な機能。ノートパソコンを持ち運んだら、USB充電器の代役にもなる。(ENVY17-j100 Leap Motion SE だとちょっと重いか・・。)
SDメモリーカードスロットでは、SD、SDHC、SDXCの3規格に対応するが、高速転送規格「UHS-I」に対応していない。
右側面のアップ写真。トレイ式の光学ドライブだが、この実機例ではBDを搭載している。
左右側面は傾斜形状と「シルバーと黒」の使い分けで、かなり薄型に見えるデザインとなっている。
サウンド品質に特化!Beats Audioクアッドスピーカーとサブウーファー構成
「Beats Audioクアッドスピーカーとサブウーファーによる大迫力の高品質サウンド」を売りにしている。まずは底面にあるスピーカをチェック。
Beats Audioの「b」マークのサブウーファ、前方2箇所のスピーカーが確認できる。さらにキーボード面の上部にもスピーカはある。
オーディオではBeats Audioテクノロジー(デジタル・シグナル・プロセッシング)を採用しており、独自のチューニングが施されている。デジタル音源を圧縮する際に失われた音質を回復し、迫力の重低音とクリアな高音域を実現しているという。
レビューしたHP ENVY17-j100 Leap Motion SE の構成
レビューの構成は以下の通り。Core i7-4702MQとGeForce GT 750M を搭載しており、調査時点ではこの2つの変更はできなかった。いずれにしても中級者以上のハイパフォーマンス構成である。
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OS | Windows 8.1 Pro(64bit) |
ディスプレイ | 17.3インチフルHDブライトビュー・タッチディスプレイ (1920×1080) |
プロセッサ | インテル Core i7-4702MQ (2.20GHz~3.20GHz, キャッシュ6MB) |
メモリ | 8GB(8GB×1) PC3L-12800 (1600MHz) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GT 750M (4GB) |
ストレージ | 1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転) |
調査時のカスタマイズ選択例 ピックアップ ※最新状況・詳細はHPサイトで要確認 | |
OS | Windows 8.1 (64bit) / 8.1 Pro (64bit ) |
プロセッサ | - |
グラフィックス | - |
メモリ | 4GB(4GB×1) / 8GB(8GB×1) / 16GB(8GB×2) PC3L-12800 (1600MHz) |
ストレージ1 | 500GB ハードドライブ (SATA, 5400回転) / 1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転) / 2TB ハードドライブ (1TB×2) (SATA, 5400回転) |
※ISRT対応時 | 24GB SSD (mSATA) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイROMドライブ ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応) |
24GB SSD (mSATA) を追加すればISRTに対応できる。(レビュー実機では対応していない状態)
HPでは「大容量かつ高速なSSDアシスト・ハードドライブを選択可能」と謳っているが、インテル スマート・レスポンス・テクノロジーのことである。
ISRTとは、インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(インテルRST)の追加機能であり、SSDとHDDの2台を活用する技術。SSDをHDDのキャッシュとして使用することで、システムの読み込みを高速化する。システムデータそのものはHDDに保存されているので、SSDの容量の少なさを心配することがない。
(ENVY17-j100 Leap Motion SE ではSSDがmSATA規格でカード状)
システムそのものはHDDにあるため、初回はHDDからメインメモリを経由して、キャッシュデータをSSDに送る。つまり初回では高速化していないが、2回目以降から高速化される。メインメモリにキャッシュするなら電源を切るたびに消失するが、SSDなので電源を切ってもキャッシュデータは残っている。
2回目以降はHDDにアクセスすることなく、SSDからキャッシュを直接読み出す。よって、2回目以降からOSの起動やアプリケーションの動作が高速化される。もしSSDに記録されたキャッシュデータが容量いっぱいになった場合は、使わないデータから削除されていく。書き換えされない限りは、HDDから再びSSDへキャッシュデータを送る必要はない。そのためOS起動も2回目以降はずっと速いままである。
ENVY17-j100 Leap Motion SE のパームレスト面~Leap Motion
タッチパッドは最近多いクリックボタン一体型。「あまり好きではない」というユーザーも多いが、タッチパネルディスプレイ搭載なので、わりと不満要素をカバーできる。
押しやすい電源ボタンで、端っこに電源マークがLEDで点灯している。また、パームレスト面にはENVYやBeats Audioの「b」ロゴが確認できる。
パームレスト面の右下にLeap Motionコントローラを搭載。薄さ約3.5mmにすることで内蔵が可能となったらしい。Leap Motionコントローラの右隣には指紋認証機能デバイスがある。指紋認証機能デバイスは調査時点では標準搭載されていた。
Leap Motionでノータッチ操作を試す
ENVY17-j100 Leap Motion SE の醍醐味であるLeap Motionを体験する。とにかくLeap Motionには対応ソフトが必要だが、インストールされていたゲームを試してみた。
対応ソフトを起動するとLeap Motionが自動で起動する。(左のLED動作ライトが点灯する)
2つの赤外線3Dカメラで映像を捉えて認識するシステムで、キネクトの200倍の感度があるという。
10本の指の動きを0.01mmレベルで検出できるらしいが、初体験ということも有り、かなり慣れが必要な作業だった。コツを掴むと結構楽しくなってくる。
今回はゲームだけの体験だが、もしOSなど一般的な操作ができるといろんな可能性が出てきそうな予感がした。(キーボードはめったに掃除しないので一説によると相当雑菌が付着しているらしい。だからLeap Motionを不特定ユーザーで使うパソコンに採用するとか・・いろいろ。)
ゲーム以外では、お絵かきツールなどクリエイティブアプリもある。地図では「Google Earth」がLeap Motionに対応している。
ネックなのはまず「Leap Motion対応ソフトがどれだけ出てくるのか」という普及率の問題。そして、パームレストに手を置くと認識できないので、常に手のひらを宙に浮かしておかなければならないこと。(肩がこるので長時間操作には無理がある。) だから、気分転換となるゲーム用途が中心となりそう。
ちなみにLeap Motionのような操作インターフェースを「ナチュラル・ユーザー・インターフェース(NUI)」という。マイクロソフトも研究開発に乗り出しているらしいので、今後の実用性が気になる。
東京生産の魅力
ENVY17-j100 Leap Motion SE は、パソ兄さんもじっくりと見学してきた「東京・昭島工場」で組立てられる東京生産モデルである。東京生産のメリットは、次の3点。
- その1: カスタマイズ注文でも「5営業日で納品」で、届くのが早い!!
- その2: 輸送リスク削減で、故障発生率を低減。(1999年と比べて2010年では1/4に低減)
- その3: 生産拠点が東京なので要望のフィードバックが早い
「日本生産だから品質がいい、海外生産だから悪い」と言うわけではないが、ユーザーに近い場所で生産していることは「あらゆるレスポンスが早い」というメリットになる。また、パソ兄さんが評価するところは、生産拠点など海外に逃げないところであり、雇用・税金など経済面で日本に大きく貢献している。
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HP ENVY17-j100 Leap Motion SE (2014年2月時点・Haswell設計)