DELL Inspiron 1545のレビュー

人気の低価格ノートパソコン、DELLInspiron 1545をレビューします。100％ユーザー視点で、パソ兄さんが細かくチェックします。
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NVIDIA GeForce 9400M Gとオンボードグラフィック比較

Inspiron 1545にはGM 45 Expressチップセットが搭載されています。このチップセットに内蔵する「インテル GMA 4500MHD」によりHDコンテンツ再生が可能なグラフィック性能となりました。そして同じくHDコンテンツ再生を可能とするオンボードグラフィックに、NVIDIA GeForce 9400M Gというものがあります。
以前、レビューしたStudio XPS 13がそのNVIDIA GeForce 9400M Gでした。そこでそのときのデータをもとに、オンボードグラフィック対決として「インテル GMA 4500MHD」と「NVIDIA GeForce 9400M G」を比較してみます。
ちなみにStudio XPS 13はオンボードグラフィック仕様だけでなく、Hybrid SLIという単体グラフィックとオンボードグラフィックを連携させる仕様にもできますので、単純に製品自体の比較でないことをご理解ください。
ですから今回は、オンボードグラフィック仕様に限った比較をします。そして、CPUやメモリも異なるため完全な比較テストではないこともご了承ください。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号顧客満足度調査より

【DELLパソコン使用レビューの一覧】

今回のInspiron 1545の構成
OS： Windows Vista Home Premium SP1正規版
CPU：インテル Core 2 Duo プロセッサー P8600
メモリ： 2GB(1GBx2) DDR2
HDD： 320GB SATA HDD（5400回転）
液晶ディスプレイ：15.6インチ TFT TrueLife WXGA 光沢 (1366x768)
グラフィック・コントローラー：オンボード・グラフィック（GMA 4500MHD）

今回のStudio XPS 13の構成
OS： Windows Vista Home Premium SP1正規版
CPU：インテル Core 2 Duo プロセッサー P8400
メモリ： 2GB(1GBx2) DDR3
HDD： 160GB SATA HDD（5400回転）
液晶ディスプレイ：13.3インチ WXGA Edge-to-Edge 液晶(1280x800)
グラフィック・コントローラー：オンボード・グラフィック（NVIDIA GeForce 9400M G）

Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア比較

Studio XPS 13のオンボードグラフィック「NVIDIA GeForce 9400M G」はNVIDIA社製のグラフィックコアです。このNVIDIA社のホームページによると、インテルのGM45チップセット内蔵オンボードグラフィック「GMA 4500MHD」よりも「5倍のグラフィックパフォーマンス」と豪語しています。
さすがに処理速度が5倍とは行きませんが、雑誌等の情報では処理内容によっては1.8倍ほどの性能をたたき出すといいます。
そして今回、Windowsエクスペリエンス・インデックスのスコア比較したところ、

Inspiron 1545のオンボードグラフィック「インテル GMA 4500MHD」
グラフィックス： 4.1
ゲーム用グラフィックス： 3.8

Studio XPS 13のオンボードグラフィック「NVIDIA GeForce 9400M G」
グラフィックス： 5.9
ゲーム用グラフィックス： 5.3
「NVIDIA GeForce 9400M G」が高いスコアを出しています。確かにNVIDIA社が豪語するだけのことはあります。

ファイナルファンタジー11　Official Benchmark3で比較

結果、Inspiron 15のスコアは「2241」
比較的ライトな3Dゲーム、ファイナルファンタジー11ではどうでしょう。設定は「High」にしてあります。

結果、Inspiron 1545のスコアは「2241」

結果、Studio XPS 13のスコアは「5229」
ちなみにこれは、「Core 2 Duo E8400、RADEON HD3650、4GBメモリ」の当方自作デスクトップマシンに近いスコアです。
Inspiron 1545の場合、デフォルト設定でのプレイになりますが、Studio XPS 13ではオンボードグラフィック仕様でも高解像度のプレイが可能です。

デビルメイクライ4で比較

デビルメイクライ4は、カプコンが制作したアクションゲーム。
デスクトップでもハイエンド・スペックが要求される3Dアクションゲームの「デビルメイクライ4」ではどうでしょう。4つのシーンでスコアが測られます。
いずれも60fpsを超えていないのでゲームプレイには向きませんが、「NVIDIA GeForce 9400M G」が「インテル GMA 4500MHD」よりも高いスコアを出しています。
実際の動画を掲載するので、比較してみてください。Studio XPS 13のほうが滑らかな再生をしています。

Inspiron 1545のオンボードグラフィック「インテル GMA 4500MHD」
シーン1⇒8.23
シーン2⇒6.24
シーン3⇒11.63（下の動画にあるシーン）
シーン4⇒5.48
※コマ落ちしている状態がはっきりわかります。しかし、今までオンボードグラフィックといえば、Windows Vistaのグラフィック表示ですらもたついていたのに、ゲームでここまでのグラフィックを動かしていることは賞賛に値しますよ。

Studio XPS 13のオンボードグラフィック「NVIDIA GeForce 9400M G」
シーン1⇒19.92
シーン2⇒15.73
シーン3⇒21.33（下の動画にあるシーン）
シーン4⇒13.84
※合格ラインではないものの、Inspiron 1545よりもスムーズな再生です。さすがNVIDIA。

ラストレムナントで比較

3Dゲーム「ラストレムナント」で比較。
これもまた、デスクトップでもハイエンド・スペックが要求される3Dゲーム「ラストレムナント」で比較。解像度はそれぞれが搭載する液晶モニタにあわせています。
いずれも35fpsを超えていないので、ゲームプレイには向きませんが、「NVIDIA GeForce 9400M G」が「インテル GMA 4500MHD」よりも高いスコアを出しています。

Inspiron 1545でテスト。
Inspiron 1545のオンボードグラフィック「インテル GMA 4500MHD」
結果、5.75 fps（解像度1366×768）

Studio XPS 13でテスト。
Studio XPS 13のオンボードグラフィック「NVIDIA GeForce 9400M G」
結果、14.33fps（解像度1280×800）

比較のまとめ

オンボードグラフィック仕様において、Studio XPS 13のほうが優秀であることが判明しました。ただし、両製品ともブルーレイディスク再生や地デジ用に充分な性能があります。そういった使用で低価格で導入したいならInspiron 1545がお勧めです。
Studio XPS 13は13.3インチワイドのモバイルノートですから、使用目的もInspiron 1545と違ってくるでしょう。モデル選びは目的と予算のバランスを考慮して選びましょう。

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