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狭額画面、リッチなアルミボディ!Ryzen 5 5500U搭載の14インチノート
AMDモデル、DELL Vostro 14(5415) レビュー
AMD Ryzen 5 5500Uを搭載したVostro 14(5415)こと、Vostro 5415をレビューする。(規制モデル名: P143G)。14インチモデルなのでVostro 14(5415)と呼ばれるが、DELLサイトの製品ページではシステム名の「Vostro 5415」で呼んでいる。なお、同筐体の姉妹機、Vostro 14(5410)はインテル仕様モデルである。
レビュー機ではAMD Ryzen 5 5500Uを搭載した、14インチ・ビジネスノート。「タイタン グレー」と呼ばれているダークシルバー色のアルミボデで高級感がある。スタイリッシュな3辺狭額、広視野角ディスプレイにフルHD(1920 × 1080)解像度を搭載。ストレージにはPCI Express接続で高速のNVMe SSDを搭載。
従来の汎用キーボードと比べて、小さかったキーの幅が大きめに取られており、操作性がよくなっている。基本的なインターフェースは実装しており、さらにギガビットイーサーLAN端子や、Power Delivery対応のUSB Type-C端子を実装している。ただmicroSDカード・スロットというのは扱いにくい。排気システムがやや心もとないが、そもそも内蔵GPU仕様で単体GPUの搭載はないと思われる。光学ドライブは非搭載。
レビューしたVostro 5415実機の構成は以下の通り。なお、法人向けモデルであるが、個人ユーザーが購入することは可能(注文は個人名の記入でOK)。
2021年9月論評 Ryzen 5-5500U |
※レビューはあくまで実機の一例であるため、選択により各々の構成は異なる。 【寸法・重量】
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Ryzen 5 5500U搭載のVostro 5415と、そのスペック
今回、導入したVostro 5415の構成および、採用されていたベンダーは以下の通り。この手元の実機に限った情報となる。カスタマイズ選択や、仕様変更、時期的な事情により同一製品でも異なる。また、どこまでが「標準搭載」なのかは判断できない。実際の購入においては、差異があることをご了承いただきたい。
Ryzen 5 5500U搭載。内蔵GPUにRadeon グラフィックスを統合している。SKハイニックス製の8GB DDR4メモリ-3200MHzを1枚搭載。ストレージにはウエスタン・デジタル(買収されたSanDisk製)の256GB NVMe SSD(PC SN530 NVMe WDC)を搭載。液晶パネルはシャープ製SHP1542。
ストレージ
Vostro 5415で搭載したPC SN530 NVMe WDCのパフォーマンス。ベンダーの公開スペックによれば、PCIe Gen3 x4 NVMe v1.4、シーケンシャル読取/書込速度(256GBモデル):最大読取2400MB/s、最大書込950MB/sとある。調査結果として、大体一致している。
M.2スロットに搭載されるSSDについて
ネットワーク
無線LANではQualcomm QCA61x4Aなので、Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)対応。Bluetooth 対応。有線LANはRealtek(カニさん)のギガビットイーサーなので、サーバー構築している環境でも速度に問題なし。
【ネットワーク基礎知識: 無線LAN規格について 】
【異なるメーカーの周辺機器をまとめて無線接続 ~ Bluetooth(ブルートゥース)とは 】
ユーティリティ・ソフト
Vostro 5415レビュー実機に搭載されていたマネージメント系のアプリ。左側のがWaves MaxxAudio Pro 、右側のがDell Power Manager(ver3.8)。おそらく標準装備と思われるが、バージョンは時期により更新されているようだ。
Waves MaxxAudio Pro ~サウンドチューニング
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。項目は、イコライザー調整ができる「再生」、ヘッドフォンでのリスニング環境調節 「Waves Nx」、声の聞こえ方を向上させる「音声」の3つ。それぞれサンプル音楽を流してサウンドテストできる。
さらに詳しく 【 Waves MaxxAudio Proの解説 】
Dell Power Manager ~ 電源・温度の管理アプリ
電源プロファイル管理や、静音性(ファン速度)・温度・パフォーマンス(処理速度)のカスタマイズがここで行える。このシステムは、インテルDynamic Tuning Technology(インテル DTT)に基づいたチューニング機能である。バッテリー情報の「バッテリ設定」では、「バッテリーの長寿命を優先するか・・、寿命よりも急速充電」を優先するか・・・、そのバランスを取るか・・」という選択ができる。バッテリー残量0%から80%まで1時間で急速充電する機能「Express Charge」の設定もここで行える。実機で確認された機能のカテゴリは以下の通り。なお、バッテリーの種類によっては、利用可能な設定が制限される場合があるとのこと。※購入時期により、Dell Power Managerのバージョンが更新されている場合がある。
- バッテリー情報 (充電レベル・状況・正常性のモニタリング)
- 高度な充電 (バッテリ寿命の最適化~寿命を延ばす設定)
- ピークシフト (バッテリおよびACの使用スケジュール~AC電源に切り替えるタイミング設定など)
- サーマル管理 (システム温度およびファン設定~低温・静音・高パフォーマンス優先など)
さらに詳しく 【 DELL Power Manager(電源・温度の管理アプリ)のレポート 】
AMD Ryzen 5 5500Uのパフォーマンス
AMD Ryzen 5 5500U モバイル プロセッサー のスペック。内蔵GPUにRadeon グラフィックスを統合している。6コア実装、12スレッド動作。デフォルトTDP 15W。基本クロック 2.1GHz、最大ブースト・クロック 最大 4.0GHz。
CINEBENCH R15によるレンダリングのベンチマークテストを実施。このVostro 5415で搭載したRyzen 5 5500Uのパフォーマンス結果である。
比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。マルチスレッドではスコア:1203で、Core i7-9750Hや8750Hに近い性能のようだ。Core i7-10750Hにはやや届かない印象。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが177。比較的近い時期のCPUだと似たようなスコアなので、このテストは意味があるのかわからなくなっている。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
CINEBENCH R15ベンチマークテストとは
ドイツMAXON社の3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」をベースとしており、レンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるので「CPU性能指数」の目安になり、コア数が多く(スレッド数が多く)高クロックのCPUほど短時間で処理できる。主にマルチコア環境での参考になる。搭載GPUの影響はほぼ受けない。
【CINEBENCH R15ベンチマークテスト ~ 過去レビューPCとの、マルチスレッド比較 】本格ゲームのベンチマークテスト結果。2009年の古いゲームだが、ラストレムナント(1280×720 フルスクリーン)では、56.57 FPS。十分とはいかないが、まずまず動く性能。当方のレビュー情報で比較するとこれは第10世代 Core i7-10610U (インテル UHD グラフィックス統合)に近い。
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン)では、3807。実質的な快適プレイには5000ほしいところだが、3807なら実質的なプレイは可能なようだ。以下、今回の構成におけるベンチマークテスト結果のまとめ。ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
2021年9月論評 Ryzen 5-5500U |
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ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
3807 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
56.57 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
88.55 | |
バイオハザード6 ~2013年 (1280×720 品質:初期設定 DirectX 9.0c フルスクリーン) |
3727 | |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト 1280×720 (1280×720 軽量品質 フルスクリーン) |
1603 |
ゲームのベンチマークテストについて
- バッテリー駆動では著しくパフォーマンスが下がるので、ACアダプタは常時接続している。
- PCの排熱性能(冷却システム)によって、CPUやGPUのパフォーマンスに影響がでるため、純粋にそのCPUやGPUだけの性能とは言えない。(ポテンシャルを引き出していない場合もある)
- CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリによってパフォーマンスが左右されやすい。
- 3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。
14インチ非光沢・広視野角画面(1920 × 1080)~SHP1542パネル
3辺狭額で、スタイリッシュなフレームレス・デザイン。非光沢ディスプレイであるが、厳密には半光沢と理解しておいたほうが良い。14インチ画面にしては高解像度の1920 × 1080搭載。細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では150%拡大になっているが、掲載写真では拡大なしのドットバイドット表示(100%)に設定し直している。個人差はあるだろうが、ドットバイドット(100%)表示でもわりと実用的で、玄人ユーザーはわりとこの組み合わせを好む傾向にある。ディスプレイの見え方に関しては、視力や好みの違いにより意見が分かれるので正解・不正解はない。
最も狭額の左右ディスプレイベゼルでは、少し被さっている天板のアルミ部分を含め約5.5mmほど。少し段差になったベゼルになっている。
この実機で搭載されていた液晶パネルはシャープ製SHP1542。検索してみたが、詳細スペックは不明。オンライン・マニュアル「セットアップと仕様」には色域 NTSC 45%カバーとある。広視野角パネルで、DELLではWVA(ワイド・ビューイング・アングル)というワードをよく使っているが、直訳の通り、単に「広視野角」を指しているだけ。さらに絞り込んだ液晶パネルの種類(駆動方式)までは触れていない。駆動方式まで公表している例はごく稀である。広視野角だと、極端な角度から視聴しても、色ムラや色調反転などの色度変移が起きにくい。複数人で観るようなシチュエーション、つまり様々な角度から視聴する場合にも好都合。
実機をみると、明るい環境だとやや陰になりやすい傾向にある。半光沢が強めだからかもしれない。ただ、当方では撮影の為、かなりの照明をつけており一般的な室内環境よりも明るい状況下である(テラスに近い状況)。そのためARコーティング(反射防止加工)でもないかぎり、斜め角度からだと画面に陰が載りやすい。
ディスプレイ基礎知識
- 広視野角とは : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式
- ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)
- ドットバイドット表示とは : 解像度と画素(ドット)
- 「 画面サイズと解像度 」 の組み合わせ比較
ディスプレイベゼルの上部中央に小型のWebカメラ内蔵。その左右にデュアルマイクを内蔵。セキュリティ機能として、レンズを物理的にふさぐ「プライバシー・シャッター」付き。上のレバー(Safe View スイッチ)をスライドすることで開け閉めできる。
Vostro 5415が装備するインターフェース
右側面に装備しているのは、「MicroSDカードスロット、USB 3.2-Gen1(5Gbps)、ギガビットイーサーLAN端子、ヘッドセット端子、セキュリティロック・スロット。
microSDカードスロットというのは、サイズが限定されてしまい扱いにくい。ギガビットイーサーLAN端子はLANケーブルを差し込むと開口するギミックになっている。
右側面では、電源コネクタ、電源ライト、HDMI端子、USB 3.2-Gen1(5Gbps)、USB Type-C端子を配置。
USB Type-C端子の対応
USB Type-C端子が対応するインターフェースは、厄介なことにPC製品によって様々である。何に対応しているのか知る必要がある。クイックスタートガイドでは、USB 3.2-Gen1(5Gbps)、Power Delivery、Display Port に対応とある。DELLサイト製品ページ、オンラインマニュアルでも同様の記載。
Vostro 5415では10Gbps以上のインターフェースを持たないところがネック。Power Delivery対応なので、市販のPower Delivery対応ACアダプタが使えるのがメリット。(65W以上)
USB 3.2への改称について
2017年に「USB 3.2」が発表された。これまでのUSB 3.0 および USB 3.1は伝送路が「1レーン」であるが、これを「2レーン」に束ねることで高速化した。ただ非常に面倒くさい事に、従来(1レーン)のUSB 3.0、USB 3.1を取り込む形で改称がされ、すべて名称は「USB 3.2」で統一された。つまり、「1レーンのUSB 3.2」と、「2レーンのUSB 3.2」があり、以下の4パターンあると理解すればいい。現在では1レーンがメインなので、ややこしくなったら旧称に置き換えるとよい。
- USB 3.2 - Gen1 (1レーン・5Gbps) = 旧称 : USB 3.0 / USB 3.1-Gen1
- USB 3.2 - Gen2 (1レーン・10Gbps) = 旧称 : USB 3.1-Gen2
- USB 3.2 - Gen 1x2 (2レーンの 10Gbps) ※コネクタ形状はUSB Type-Cのみ
- USB 3.2 - Gen 2x2 (2レーンで20Gbps) ※コネクタ形状はUSB Type-Cのみ
※2019年2月、策定団体のUSB Implementers Forum 【USB-IF】 によって「USB 3.2」と名称変更。※過去にアップしたレビュー記事では修正を入れないのでご留意を。※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
インターフェースの基礎知識
- 周辺機器とつなぐ端子の知識 : 接続端子(シリアルバス規格)の解説
- ディスプレイと接続する端子の知識 : ディスプレイ端子の解説
Power Delivery とは
Power Delivery(USB PD)とは「USB電力拡張規格」のこと。大きなメリットとして、容量さえクリアできれば市販のPower Delivery対応ACアダプターを使うことができる(これでメーカー専用ACアダプタの縛りから解放される)。また規格としては、ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で次々に対応周辺機器へ電源供給ができる。
【 さらに詳しく解説 ~ Power Delivery とは 】アルミの筐体で、渋い色のタイタン・グレー
14インチノートはサイズが据え置きとモバイルの中間なので、バッテリー駆動で家中どこでも自由に使うといった「ホーム・モバイル用途」に向く。
このカラーリングは「タイタン グレー」と呼ばれている、ダークシルバー色。見たところ、天板の素材はアルミニウム合金で高級感がある。サンドブラストの梨地加工。アルマイト加工でさらっとした手触り。天板中央には少し窪んだ状態でクローム調のDELLロゴが配置されている。アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。
天板のアルミが背面まで続いたデザインになっている。後述するリフト・ヒンジのため、スタンドゴムが配置されている。
ディスプレイを開くと、キーボード面に勾配がつく機構(リフト・ヒンジ)。「ラバー ドロップ ヒンジ」ともいう。チルトスタンドの効果があり、傾斜面になったキーボードで打ちやすくなる。さらに底面側に空間が生まれるので、吸気スペースも拡張されるというもの。なお、ディスプレイは最大ここまで開く(写真参照)。
ディスプレイを開くと、自動でPCが起動する「カバー・オープン・センサー」を搭載。リッド(蓋)センサーともいう。電源ボタンを押す手間が省けるが、デメリットとして清掃など「起動目的ではないとき」にも強制で起動する。
ヒンジの間(ディスプレイと本体の中間)に排気口を配置している。ディスプレイを大きく開いたほうがエアーフローにとっては有効的な印象。2箇所のスリットが確認できるが、この手前側のは貫通しておらずダミーデザイン。機能しているのは奥の1箇所で、シングルファン内蔵の作りになっている。冷却面でいうと、内蔵グラフィックどまりにしておいたほうが無難な設計だろう。
前面のデザイン。少しくさび形なので先端が細め。
左側からの外観。
右側面のデザイン。極端なくさび形ではない。
底面カバー
底面の様子。内部アクセスの際に開ける底面カバーになっている。手触りからして底面カバーはプラスチック製と思われる。ほぼ底面に近いが、カーブ面に差し掛かる位置の左右にスピーカー孔を配置している。2W出力および最大2.5W出力。この設計の割にはサウンド・クオリティはそこそこ良い。
横長のスリットは吸気口。ギガビットイーサーLAN端子の開口ギミックも確認できる。
ヒンジは内側に潜り込んだ設計。
65WのACアダプタが付属
付属しているのは65WのACアダプタ(コネクタ先はDCプラグ)。Vostro 5415はPower Deliveryに対応しているので、これとは別に、市販されているType-CのACアダプタが使えるのがいい。
ACアダプタからPC側へつなぐケーブルは比較的細めだが、ジョイント式のAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、アダプタ本体は210g、AC電源ケーブルは105gだった。※AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。
アルミのパームレスト、ダイヤモンドカットのタッチパッド
アルミ合金のパームレストでわりと高級感を出している。一体型のタッチパッドは広め。
タッチパッドの周囲にはダイヤモンドカット加工が施されている。ダイヤモンドバイトという「精密金型加工に適した刃先の道具」で金属を削るため、ダイヤモンドカット(ダイヤカット)と呼ばれる。アルミの地色を削り出す表面処理加工法であり、金属を削り出したそのままの肌がデザイン性を高める。
キー配列(非バックライト・キーボード)
キーボード枠に電源ボタンを収めた構造(一番右上に電源ボタン)。左端キーから右端キーまでの幅が287mm。これまでの13型~15型で流用されるキーボードより幅が1cm以上大きいので、従来の汎用キーボードで幅の狭かったキー(BackSpaceや半角全角など)にゆとりが見られる。
このレビュー機のキーボードでは「バックライト機能」がないタイプだが、バックライト機能付きも搭載可能。また指紋認証リーダー付き電源ボタンを搭載できるが、今回のは非搭載の電源ボタンとなっている。
一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工がされている。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。
BackSpaceと¥のキーがやや小さいが、これまでの13型~15型で流用されるキーボードよりは大きいので、デメリットというほどではない。カーソルキーは段差配置になっていないが、右カーソルと左カーソルは大きいので扱いやすい。下カーソルはともかく、上カーソルは縦のリーチが短かくほかのキーに囲まれているため扱いにくい。指先を立てて押す必要がある。ただし、キー幅が大きめなので扱いにくさを軽減する工夫はされている。エンターキーはしっかり大きめで良好。
半角/全角キーが大きめで扱いやすい。その下に続くtab、caps lock、Shift、ctrlキーも無駄に大きい。ファンクションキーはDELLキーボードとしては比較的大きめになっている。
ホームポジションの様子。ちなみに私の手は大きめなのでご理解を。
【Vostro 5415が搭載するキーボードの拡大写真、および詳細はこちらにて】
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
Vostro 14-5415こと、Vostro 5415のレビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
2021年9月論評 Ryzen 5-5500U |
レビュー時点ではAMD Ryzen 5 5500Uを搭載した、14インチ・ビジネスノート。ダークシルバー色のアルミボデで高級感がある。3辺狭額、広視野角・1920 × 1080ディスプレイ。ストレージには高速のNVMe SSDを搭載。 従来の汎用キーボードと比べて、小さかったキーの幅が大きめに取られており、操作性がよくなっている。基本的なインターフェースは実装。ギガビットイーサーLAN端子や、Power Delivery対応のUSB Type-C端子を実装。microSDカード・スロットというのは扱いにくい。排気システムがやや心もとないが、そもそも内蔵GPU仕様で単体GPUの搭載はないと思われる。光学ドライブは非搭載。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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